スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • ランニング・マン

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    バトルランナーの全面改訂版!
    バトルランナー読みたくて中古で手に入れてたのですが新装版としても出版されてて嬉しい。
    そして初回刊行は1980年代にも関わらず、全然古さを感じない面白さです。

    10億ドルの懸賞金をかけて逃げ続ける男、リチャード。キングにしては描写が薄めではじめっからスピード感溢れる展開。そして予想のつかないラスト。
    2025年から見ると、そのラストはまさかあの…とある事件を思い起こさせますが、、、
    本当にさすがキング!さすがキング!!で面白かったです

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    2025年12月10日
  • ビリー・サマーズ 上

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    全ページ面白いとはよく言ったもので、読む手が止まらなかった。
    あまり何も起こらない場面でさえ面白く描けるのは天才。

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    2025年12月09日
  • H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って

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    ネタバレ

     『クトゥルフ神話』の創造者として今日まであらゆる分野で影響を与えている怪奇幻想作家のH.P.ラヴクラフトの作品と生涯を独自の目線で語った、小説家ミシェル・ウエルベックのデビュー作。
     1991年に発行した本文に、作者本人による「はじめに」(1999年)とスティーヴン・キングによる序文「ラヴクラフトの枕」(2005年)を加えた普及版を底本にしているとのこと。

     怪奇幻想文学を読む上でラヴクラフトは外せないとのことで、最近発売されていた新潮文庫のシリーズを読んでみたがいまいちノリが掴めず断念していた。魅力を知る人の感想は作家の世界に入る足がかりになるものなので、ラブクラフトを「熱烈な偏愛で語る

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    2025年11月29日
  • ビリー・サマーズ 下

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    ネタバレ

    2025年の40、41冊目は、スティーヴン・キングの「ビリー・サマーズ」です。キングの作品を読むのは、「アウトサイダー」以来でしょうか。この作品は、キングお得意の超能力もホラーも有りません。至って普通の小説です。上下巻、2段組みの構成で合計600ページ以上有りますが、流石にキングです。読ませます。作家人生の最終盤に向かいつつあるキングの最後の傑作と言って良いかも知れません。
    主人公は、元軍人でイラク帰還兵の凄腕の殺し屋ビリー・サマーズです。ビリーは、ある人物の暗殺を依頼され、それを最後の仕事と決めて引き受けます。最後の仕事と云うベタな設定ながら、そこはキングです。最後は思いも寄らない所に着地し

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    2025年11月09日
  • フェアリー・テイル 上

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    上下巻で読みごたえ、十二分ありそう。
    出だし、上巻半ばまでは、少々退屈。
    主人公の少年チャーリー17歳のストーリーは動き出す。
    アル中の父の世話の日々、ボランティアをしつつも、模範的学業とバイトを両立させ、スポーツにも汗を流す。

    家の近所にある不気味な屋敷・・そこで犬の声を耳にし入り込む。
    骨折していた世捨て人同様の老人と犬との交流が始まる。
    やがてその老人が急死したとの知らせを受け。。。

    スタンド・バイ・ミーを思わせる出だし~ゆっくりとした幕引きの文章スタイルは懐かしく、愛おしい。
    堪能しながら下巻へ・・異次元の幕が開く。

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    2025年11月05日
  • ビリー・サマーズ 下

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    ネタバレ

    印象的なラストに感動しました。
    事件の真相は割と呆気なく分かりますが、それ以上にビリーやアリス、バッキー、ニックなどの魅力的な登場人物が多く、飽きずに最後まで楽しめました。

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    2025年10月21日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    自分も書いてみたい、そう思わせてくれる1冊でした。私は小説どころか、何か物を書くということを仕事にしているわけではありません。仕事どころか趣味としても書くことにはなじみがありません。
    それでも心のどこかに、何かを書いてみたいという欲求はあって、それがどうしてなのかわからずにいました。でもこの本を読んで、少しだけその理由がわかった気がします。
    もちろん著者にとっての書くことと、私にとっての書くことの意味は違うと思います。でも誰かに読んでもらうことを意図して書いている場合、そこには読者のために何かを為したいという意図は働いているはずです。たぶんそれが子を持つ親になった今、実感として理解できるように

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    2025年10月20日
  • フェアリー・テイル 下

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    あー面白かった〜」で閉じる幸福。やっぱり上手いな、キング。
    全作品ではないにしろ『キャリー』から読んでいるのだから、読んでいるこちらも50年ということになる。50年も面白いってどういうことよ!

    いろいろ書き留めておきたいこともあるけれど、ネタバレになってしまってはいけない。読み終えた心地がよかったことだけ、書いておこう。

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    2025年10月13日
  • フェアリー・テイル 上

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    高校生のチャーリーはある日、近所の怪しい屋敷に住む老人を助け、生活の支援をすることになる。謎めいた老人、ミスター・ボウディッチとその飼い犬レイダーと親交を深めるうち、チャーリーは奇妙なことに気づき始めた。庭の小屋から聞こえる不審な物音、そしてミスター・ボウディッチが所有する大量の黄金。彼はいったい何者なのか。そして始まる異世界への冒険にわくわくさせられるファンタジーです。
    偏屈に思えたミスター・ボウディッチですが、読むごとに魅力が増してきます。そしてなんといってもレイダーが可愛くて健気でたまりません。もちろん彼らとどんどん親しくなるチャーリー、彼が一番魅力的。幼少期に様々な苦難を乗り越えただけ

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    2025年09月17日
  • フェアリー・テイル 下

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    異世界エンピスで、死に瀕したレイダーを救うことに成功したチャーリー。しかしある者の罠により、チャーリーは囚われの身となる。牢獄で行われる残虐な競技を生き抜き、チャーリーは世界に平和をもたらすことができるのか。異世界ファンタジー全開の下巻です。
    ハッピーエンドの物語だということは最初から公言されているものの、それでもどきどきが止まらない展開です。牢獄の息詰まるような生活、その中で行われる「大一番」の恐ろしさ、そして囚人たちと団結しての、敵との闘い。どれもこれも読む手が止まりません。数々の「おとぎ話」をモチーフとした、いわばお約束のようなエッセンスが大量にありながら、しかし意外な展開も満載。強大と

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    2025年09月17日
  • 呪われた町 下

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     舞台設定や人物相関の深堀りから一転、不吉な事件を経て町に現れる甦る死者達と立ち向かう主人公達の構図が徹頭徹尾恐怖を掻き立て、滅び行く町の姿と相まって面白さが加速していく、まさに『恐怖の帝王の本領発揮』の名に恥じない名作だった。

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    2025年09月22日
  • ビリー・サマーズ 下

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    2025年に読んだ本の中で、最も「読んでよかった」と思った上下2巻であった。
    スティーヴン・キングというとホラーの巨匠、話題の映画化小説を何冊も生み出した大作家の印象が強く手を出すのに気遅れしていたが、こちらはこのミス2025年版海外編にランクインしていたため手に取った。

    とても面白く上下巻一気に通読(あえて言うなら、ミステリーというよりはサスペンスのような?)。主人公が殺し屋ということもあってアリスを迎えてからの後半は映画レオンを彷彿とさせる部分もあったが、ビリーとアリスの別れ際の情景の美しさが目に浮かび、個人的にはこちらの方こそ映画の大画面で見たいものだと思った。上巻を読んでいるときはま

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    2025年08月18日
  • フェアリー・テイル 上

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    主人公チャーリーは幼い頃母を亡くし、それ以来アル中になってしまった父の世話をしながら育つ。いよいよ路頭に迷う時に神と契約する。父のアル中を治してくれるなら何でもします、と。それ以降のチャーリーはボランティアや勉学やスポーツに励み、模範的な高校生になる。ある時、サイコハウスと恐れられている屋敷で犬の鳴き声を聞く。タダならぬ気配に屋敷に入り骨折した老人を助けた事で世捨て人同様に暮らしていた彼とその犬と交流を深める事になる。彼の品行方正さや父親への想いや日々の生活が目に見えるように描かれる。そして8割位過ぎた所で転機が訪れる。いよいよ異界への旅立が始まる。
    チャーリーと犬のレイダーが愛おしくて堪らな

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    2025年08月18日
  • フェアリー・テイル 下

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    ネタバレ

    ほろ苦いハッピーエンドとでも言えばいいだろうか。久しぶりにキングの世界を堪能することができて大満足。

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    2025年08月12日
  • シャイニング(下)

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    映画を観ていたためある程度内容は知った上で読み始めましたが、下巻からのたたみかけるような著者の筆致に引き込まれて、読まされます。

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    2025年08月12日
  • シャイニング(上)

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    前半や序盤は準備段階で何も起きないのですが、そこが他にはない著者の特徴で、何も起きない場面も読み物として期待感を持って楽しめます。

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    2025年08月12日
  • 11/22/63(上)

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    個人的にキングの小説ベスト3に入る名作。過去から未来を変えることができるのか?入念な構成と圧巻の筆力、一度読み始めたら徹夜必至。

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    2025年08月11日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

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    「ミスター・メルセデス」から続く2作目ではありますが、犯人を追い詰めていく探偵のシーンは少なく、物語そのものが面白い。キングにしてはやや短い小説ですが、濃厚なストーリーでした。

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    2025年08月11日
  • 呪われた町 下

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    小野不由美さんの『屍鬼』を読んでから、ずっと読みたかった『呪われた町』、とても面白かった。一つの町がじわじわと滅亡に向かって進んでいくのが怖く感じました。

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    2025年07月28日
  • ビリー・サマーズ 下

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    今回も、最高でした。書くことの素晴らしさを、登場人物を使って訴えているラストも含め、感動しました。他の作品で使われている、あの幽霊ホテルまで出てくるところも、キングファンには刺さりますね。

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    2025年07月27日