スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    映画「サンキューチャック」が今年ベストを叩き出したので即購入しました。
    映画がほぼ原作通りだったことにびっくりです。
    恐怖のアプローチが違うのですが、原作は本としての良さ、映画は映画としての良さがありどちらも好きです。

    「ハリガンさんの電話」も「チャックの数奇な人生」もじんわりと心が温かくなりつつ、その隙間に背筋がゾワっとする瞬間を挟むというのが新感覚でした。

    あと初期作品を読むことのほうが多いので、キング=読みづらいと思っていたのですが
    今作は全くそんなことがなかったです。
    キング初心者におすすめしたい作品です。

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    2026年06月06日
  • 11/22/63(中)

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    ジョン・F・ケネディ暗殺事件が起きるまでまだ3年以上ある1960年9月から幕が開ける中巻では、ジェイクは生活費を賄う必要からテキサス州ジョーディで作家志望の非常勤講師という立場で日々を過ごしながら、オズワルドの動向を追っていく。その過程で高校での演劇顧問をしたり、新任司書のセイディーとのロマンスだったり、未来から来たという秘密を打ち明けられないことからのすれ違いが描かれながら、ジェイクは過去に介入していく。これがどんなバタフライ・エフェクトをもたらすのか。ジェイクのドラマが本筋(ケネディ暗殺を阻止)にどう絡んでどんな結末になるかが先が気になる。

    デ・モーレンシルトとオズワルドの会話の中でオズ

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    2026年06月06日
  • もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ

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    原本では「チャックの数奇な人生」も合わせて一冊だったとのこと、日本版だと2冊に分冊ですが、「イフ・イット・ブリーズ」だけでもかなりの厚みです。

    「イフ・イット・ブリーズ」はホリー・ギブニーが主人公。読んでなくても大丈夫とのことですが、ホリーはミスターメルセデスから始まるホッジス3部作、アウトサイダーの登場人物なので、出来れば読んでるとすっと入りやすいかも。特にアウトサイダー。
    事件現場に現る謎のリポーターに立ち向かうホリー。ストーリーもよきながら、ホッジス亡き後の彼女が悲しみや淋しさも抱えながらも支える人がいて、きちんと自分の足で立っているところを見れたのは喜び。どんな自分でも大丈夫だよ、ホ

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    2026年06月03日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    映画がとても良かったため原作購入。
    不思議で、しかもホラーで味付けされた奇妙なことで読者を縛り付ける技には、圧巻。ふたつの短編ともに強烈なホラー作品ではないものの、キングが起こす不思議は確実に恐怖を含んでいる。それでもどちらの物語もまったく違った味付けを楽しめた。長編はちょっと辛いけどキング作品を味わいたい人には、ぜひオススメしたい。

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    2026年05月30日
  • ビリー・サマーズ 下

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    凄腕の暗殺者が最後の仕事として請け負ったのは、200万ドルという破格の報酬の仕事。ただし暗殺のチャンスが巡ってくるまでに時間がかかる。それまでに町の住人として馴染んでおくという準備期間も含めた報酬。仮の仕事は駆け出しの小説家。どうせならと自伝を描き始める。彼の過去と現在が並行して語られていく。いつもと違うスタイルの仕事に、違和感もあり警戒しながら、偽装の日常生活を送る主人公。生き生きと描かれた日常生活も魅力的だ。読者としても、あぁ、このまま暗殺なんて起こらず、このままの日常が続けば良いのにと思ってしまう。(それでは小説にならないのはわかっているのだけど。)とても面白かった。

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    2026年05月28日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    ★5 エモさ爆発、涙腺崩壊スティーヴン・キング中編集 #チャックの数奇な人生 #ハリガンさんの電話

    ●ハリガンさんの電話 【オススメ】
    ■あらすじ
    父子家庭の少年クレイグは、近所に住む大金持ちの老人ハリガンさんの家でアルバイトすることになった。本を読み聞かせたり、家事の手伝いだった。ある日クレイグはハリガンさんがくれた宝くじに当たり、そのお礼にハリガンさんにiPhoneをプレゼントすることにしたのだ。その後ハリガンさんは亡くなくなってしまうのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    少年と老人の物語、小道具としてiPhoneが使わているのが興味深いすね。最先端のハイテク機器とファンタジー要素の

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    2026年05月26日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    ハリガンさんの電話とチャックの数奇な人生が収録。どちらも大変面白くとにかく読んでみて欲しい!

    「ハリガンさんの電話」

    扱いきれない力を与えられた現代の我々の物語かと思った。

    今の時代ハリガンが言う様にスマホはこれまでのルールを破壊してしまった。これまで特権階級のみが扱えていた、例えば株式変動をリアルタイムで確認できる事やメディアという機能を個人が扱える様になった事などを全ての人が限りなく安価に扱える様にしてしまった。そしてスマホは時に人を死に追いやることもできる。これは誇張なしに神話の神々に匹敵する力と言っても良い。
    作中の二人の死はキングの物語の世界観だとハリガン霊が原因とも取れるし、

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    2026年05月19日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    映画「サンキュー、チャック」を見て、しっくりこなかったところがあったので、原作も読んでみました。
    もうひとつの「ハリガンさんの電話」も面白かったです。

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    2026年05月16日
  • 11/22/63(上)

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    話のあらすじとしては本作の語り手である2011年を生きるリスボン・ハイスクールの英語教師のジェイク・エピングがジョン・F・ケネディの暗殺を阻止するために過去にタイムトラベルをする物語。

    上巻はケネディ暗殺阻止の前にバタフライ・エフェクトの検証実験としてリスボン・ハイスクールの校務員ハリー・ダニングの壮絶な過去を変えようとして、主人公が奔走するエピソードが主な内容。

    まだ上巻だけど、キング作品に通底する特徴としてエンタメで魅せながら、本作の背景にあるようなケネディ暗殺事件、ベトナム戦争といった社会や政治に対する善悪を問うまなざしがあり、話の展開やキャラクターの説得力だけに拠らない深みがあるよ

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    2026年05月03日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    キングの新作が読める幸せよ。
    長編のイメージがあるキングだけど、短編も味わい深い。
    チャックの数奇な人生は3、2、1幕と遡ってチャックとは何者か、彼の人生の意味を探る物語になっています。
    一度読んで繋がりが理解できず、でも戻って読み直すと、ああ、チャックって、そういうことかだったのかと気づく。チャックよ、全然数奇じゃないよ。あなたの人生。Life is beautiful。愛に溢れた、素晴らしい世界があなたの中に。じんと来ました。

    もう一つの中編、ハリガンさんの電話は怖いような奇妙なような。こちらも好きでした。

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    2026年05月03日
  • ペット・セマタリー(下)

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    かなり怖いですが、切ない話ですね。家族を愛するがゆえに、「どうなるか分かっているのにやってしまう」行為だと思う。ペット霊園の先にある、死者を甦らせる墓。死んでしまった愛する人には誰でも会いたいし、しかもそれが死んだばかりとなれば、甦らせようとするのが人だろう。たとえ別人になって甦る、と言われようとも。結果、とんでもない悲劇ぐ待っているのだが…。

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    2026年04月29日
  • ビリー・サマーズ 上

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    スティーブン・キングは僕にとって安心感でしかない。新しい本を手に取るたびに、ちゃんとそこにキングがいる。「あ、いた」ってなる。昔の作品を読み返さなくても、変わらずそこにいてくれる作家って、なかなかいないと思う。この『ビリー・サマーズ』もそうで、日本にいながら知らないアメリカに連れて行ってくれる。日常っぽいのに、気づいたら絶対に日常じゃない場所にいる。この感覚、キング以外で味わったことない。読み終わって思ったのは、やっぱりキングは最高だな、と。ただ最高。それに尽きる。

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    2026年04月25日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    スティーヴン・キングのイメージといえばホラーやサスペンス作品が数多く映画化されていて純文学ではなくエンタメ寄りの作家と思っている人が多いと思う。

    もちろん、登場人物のリアリティや物語のテンポ感だったり、読者を飽きさせないエンタメを意識した目配せは超一流だ。

    ただ、本作を読めば、著者が純文学の作品も含めた多くの読書経験から良い小説、良い文章がどうゆうものか、自身の中で批評基準を培ってきて、それを実践しているのかが分かる。

    本書の中心である色々なテクニック的なことは小説を書きたい人だけでなく、読書家にとってもなるほどと思えるもので、色々な本を読む時の参考になると思うので、小説批評論という点で

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    2026年04月10日
  • ドクター・スリープ 下

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    ネタバレ

    最後の最後に泣かされてしまった。
    たとえ嫌いな人間でも最期は助けてやれると、そのためにこそ生まれてきたと自負しているダンに涙が出てきた。一度どん底まで落ちたダンが、長い年月をかけてしっかりと自分の立ち位置を見つけたことが嬉しい。
    物語としては、ローズとトゥルーノットを殺してきれいさっぱり終わりました、という形にしないところに好感が持てる。悪の組織は倒しても、人生は続く。正当防衛とはいえ殺したという事実は自分の中に残る。怒りを抑えられない思春期に突入しているアブラにはダンが必要だったなと思う。
    これが読者にも無関係ではないのは、残忍で冷酷な喜びは程度に差はあれど誰の胸の中にもあり、強い者が暴力行

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    2026年04月10日
  • ドクター・スリープ 上

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    ネタバレ

    シャイニングに続編があると知って手に取った。ダニー少年のその後の話だ。
    あの素直で可愛い少年が成長して、アルコール依存症になっていたのは読者としてショックだった。父親ジャックを思わせる荒々しさが宿っていて二重にショックだった。
    あんなことがあったのに何故酒をと最初は思ったけれど、私が間違っていた。「自分が狂うかもしれない」という恐怖までは想像できていなかった。ダンにはアルコールに頼るか、狂うかのどちらかしか選択肢がなかったということだ。人が内側に何を抱えているかは、外からは分からないものなのだということを、改めて心に刻んだ。
    赤ん坊のアブラがテロを予知したと分かったシーンは鳥肌が立った。情報が

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    2026年04月07日
  • ミザリー

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    途中で1週間置いた

    途中で本を閉じた。また開くのに1週間かかった。
    こんな体験は初めてだった。怖かった。読むのを再開するのが。舞台であるあの部屋の出来事の続きを見るのが。
    この本の中で、残酷な場面は、多くはないかもしれない。実際に数えてみれば2カ所か3カ所か。でも、一々こたえた。文字を追うだけなのに映像が浮かんだ。
    作家の腕がいい、としか言いようがない。
    映画も知られている作品だし、これまで観ていなかったから観ようと思っていた。でも、今は迷っている。

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    2026年03月27日
  • IT(2)

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    荒れ地でのダム作り、3人で映画を観た後でイジメっ子と対峙する場面が大好きでした。
    この愛おしい時間がずっと続けばいいのに…
    でも、我らがキング先生は容赦なく登場人物を痛めつけるんですよね。
    大人も子どもも関係なく、最も効果的な方法で心身ともにズタズタに痛めつける。
    キング先生、流石です。

    1巻で『チョケてばっかでこの子嫌いやわぁ』と思っていたリッチィが友だち想いのエエやつになるのも2巻からです。

    私のイチ推しはベン、2番目は何故か分からないけど博多弁アイルランド人のお巡りさんのミスター・ネルです。

    皆さんには推しキャラいます?

    アイザック・アシモフやロバート・ハインライン作品を小尾芙佐

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    2026年03月19日
  • 呪われた町 下

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    最高におもしろい!

    キングっていやらしいなぁと、出てくる人物の描写や言い回しから感じる。
    それが、すごく、良い。

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    2026年03月10日
  • ランニング・マン

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    スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で書いたSFアクション小説。
    デスゲームと呼ばれるジャンルの古典とも呼べるような作品。
    本書が出たのは1982年なのだが、それもあって古臭い部分もある。だが強度を保っている部分もあって印象的だった。
    例えば古臭く感じるのは撮影したVHS(?)をポストに投函しないといけないという部分。
    これはエドガー・ライト監督の『ランニングマン』でも活かされている。動画メディアがここまで発達した現実社会だと、本来なら動画をデータで送信で完了する。だがわざわざアタッシュケース型のカメラで撮影してから、それをポストに投函しないといけない。しかもポストはドローンで飛ん

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    2026年03月05日
  • ビリー・サマーズ 下

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    長かったー。2段組の小説なんて久しぶり。細かい描写が多すぎてもっと文字数減らしても話の筋は通るのでは…と上巻の最中は思ったけれども、下巻からはハイスピードで物語が進み始めて読む手が止まらなかった。あの上巻じれったくなるご近所さんとの平和な日常や子供たちとの時間は下巻への伏線だったと、今なら分かる。

    物語の背景では、アメリカの所得階層と生活レベルがよく分かるし、銃とドラッグが合法的な文化ならではの不幸もよく読み取れる。トランプとメディアのことも。

    スティーブン・キングの作品は初めて読んだ。心に残る作品だと思う。しばらくじっくりと余韻に浸りたい。隅々にまで本当らしさを感じる作家だと思う。悪人を

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    2026年03月01日