スティーヴン・キングのレビュー一覧
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タイトル通り、「書くことについて」の技術、考え方、著者のこだわり、作家としての生き方などが綺麗に言語化されている。作家志望、著者が好きな人、あるいは文章に携わる人は読んでまず損はしない。気に入った箇所をメモしたら結構な量になった。それだけ面白い部分が多かったという話だ。
外国人なので当然だが、外国の話や具体例が多い。そのため知らない作品や人物名が多く表れるが、やはりベストセラー作家というべきか、語りや比喩が上手いので読んでいても苦にならない。楽しめて読めた。技術の提示だけを著した本も多いが、この本はスティーブン・キングのエピソードも絡めて技術を説明しているので読み心地が良い。
作家としての技 -
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めちゃくちゃ面白かったので何度でも読みたいが、怖すぎてもう一度読む勇気がない。幼少期から怪談やホラーは数えきれないほど読んだけど、さすが金字塔と言われてるだけあってダントツで怖い
あとアルコール依存症をきちんと「病気」として描いてるのが良いなと思った。そういった日常の些細な事象にも目を背けず、ホラー小説でそこまでするかというほど繊細に描き切るのがキングにしかない良さだし、それによって逆にホラー要素をより身近に感じさせて恐怖を煽っているのかなって。もうこの分野ではキングの右に出る者は現れないだろうな
この本だったか忘れたけど、昔キングの本の後書きで「子供の頃、電気を消すと天井の木目が人の顔に見え -
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ネタバレ個人的には、とても興味深く刺激的な内容でした。超平たく言いますと「面白かった!」という表現になってしまうのですが、、、「面白かった」という表現だと、ちょっと語弊があるくらいに、内容は凄惨です。凄まじい、と言っても良い気がします。スティーブンキング、凄いなあ!と。
個人的には、スーパーナチュラルや超常現象ありきのキングの小説より、そういった要素が一切ない、単純に「やっぱ一番怖いのは人間だよなあ、、、」な、キングの作品の方が、僕は好きだなあ、ということをね、思いましたね。
元々の原本は、2010年に刊行されているそうです。「FULL DARK, NO STARS」という、4本の中編が収められた -
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読書備忘録966号(下)。
★★★★★。
やっと読み終わりました。
キング作品は時々菊版(A5よりちょいデカい)で出版される。
今作がこのサイズ。
このデカいサイズで更に上下段組。300pとはいえ、進まん!全然ページが進まん!
1日50pが限界!
そんなことはおいといて。
フェアリー・テイル。
すなわちおとぎ話です。ディズニーの世界です。
言ってみれば鏡の国のアリスです。
いやいやちゃいます。
表紙絵を見てください。
藤田新策さんの絵ですよ。
確かに向こうに王国を統べる王家が住んでそうな城がありますけど、不気味すぎて・・・。
そしてあたり一面罌粟の花・・・。
犬くらいのサイズのあるコオロ -
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スティーブン・キングは久しぶりに読んだけど、やっぱり面白いなあ!読み出すと時間を忘れて読んでしまう。
これは文庫1冊でキング的には短いし、読んだことない人にもおすすめ。
死者が見え、会話もできる主人公の、6~15歳の間に起こった”事件”を、22歳の現在に語る構成。
子供が死者と向かい合わないといけない状況にハラハラするし、身勝手に利用しようとする大人には腹が立つ。
そして回顧録なので、原題のLater、”あとになってわかったけど”のような記述が頻出する。
もう戻ることのできない子供時代を思い起こさせて、怖いだけでなく背後にせつなさもあってとてもいい。
最高級のホラーエンタメ。キングはやっぱ -
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ネタバレ『クトゥルフ神話』の創造者として今日まであらゆる分野で影響を与えている怪奇幻想作家のH.P.ラヴクラフトの作品と生涯を独自の目線で語った、小説家ミシェル・ウエルベックのデビュー作。
1991年に発行した本文に、作者本人による「はじめに」(1999年)とスティーヴン・キングによる序文「ラヴクラフトの枕」(2005年)を加えた普及版を底本にしているとのこと。
怪奇幻想文学を読む上でラヴクラフトは外せないとのことで、最近発売されていた新潮文庫のシリーズを読んでみたがいまいちノリが掴めず断念していた。魅力を知る人の感想は作家の世界に入る足がかりになるものなので、ラブクラフトを「熱烈な偏愛で語る -
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ネタバレ2025年の40、41冊目は、スティーヴン・キングの「ビリー・サマーズ」です。キングの作品を読むのは、「アウトサイダー」以来でしょうか。この作品は、キングお得意の超能力もホラーも有りません。至って普通の小説です。上下巻、2段組みの構成で合計600ページ以上有りますが、流石にキングです。読ませます。作家人生の最終盤に向かいつつあるキングの最後の傑作と言って良いかも知れません。
主人公は、元軍人でイラク帰還兵の凄腕の殺し屋ビリー・サマーズです。ビリーは、ある人物の暗殺を依頼され、それを最後の仕事と決めて引き受けます。最後の仕事と云うベタな設定ながら、そこはキングです。最後は思いも寄らない所に着地し -
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自分も書いてみたい、そう思わせてくれる1冊でした。私は小説どころか、何か物を書くということを仕事にしているわけではありません。仕事どころか趣味としても書くことにはなじみがありません。
それでも心のどこかに、何かを書いてみたいという欲求はあって、それがどうしてなのかわからずにいました。でもこの本を読んで、少しだけその理由がわかった気がします。
もちろん著者にとっての書くことと、私にとっての書くことの意味は違うと思います。でも誰かに読んでもらうことを意図して書いている場合、そこには読者のために何かを為したいという意図は働いているはずです。たぶんそれが子を持つ親になった今、実感として理解できるように -
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高校生のチャーリーはある日、近所の怪しい屋敷に住む老人を助け、生活の支援をすることになる。謎めいた老人、ミスター・ボウディッチとその飼い犬レイダーと親交を深めるうち、チャーリーは奇妙なことに気づき始めた。庭の小屋から聞こえる不審な物音、そしてミスター・ボウディッチが所有する大量の黄金。彼はいったい何者なのか。そして始まる異世界への冒険にわくわくさせられるファンタジーです。
偏屈に思えたミスター・ボウディッチですが、読むごとに魅力が増してきます。そしてなんといってもレイダーが可愛くて健気でたまりません。もちろん彼らとどんどん親しくなるチャーリー、彼が一番魅力的。幼少期に様々な苦難を乗り越えただけ -
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異世界エンピスで、死に瀕したレイダーを救うことに成功したチャーリー。しかしある者の罠により、チャーリーは囚われの身となる。牢獄で行われる残虐な競技を生き抜き、チャーリーは世界に平和をもたらすことができるのか。異世界ファンタジー全開の下巻です。
ハッピーエンドの物語だということは最初から公言されているものの、それでもどきどきが止まらない展開です。牢獄の息詰まるような生活、その中で行われる「大一番」の恐ろしさ、そして囚人たちと団結しての、敵との闘い。どれもこれも読む手が止まりません。数々の「おとぎ話」をモチーフとした、いわばお約束のようなエッセンスが大量にありながら、しかし意外な展開も満載。強大と