スティーヴン・キングのレビュー一覧
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ファンタジーが苦手な自分としてはこの直球すぎるタイトルに怯んだ。しかもコロナ禍で発表された作品で尚且つ著者75歳の時の作品。不安しかない。しかし、そこはキング!さすがというか、そんな年齢でなんでこんなに引き込まれる物語を描けるのか?特に最近のキングは凄まじい。とはいっても、まだ上巻だし、ストーリー的には異世界に入ってからの展開次第ではどうなるかわからないから油断は禁物。
登場人物としては、まず頑固な老人と老犬に主人公の高校生がからんでくるのだけれど、この犬がいい。こんな犬使うのずるい。泣ける。犬好きはいちころだ。主人公の青年もただただ清純な青年というわけではないところもいい。異世界に向かう動機 -
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ケネディ暗殺を阻止するジェイクの物語も佳境を迎える下巻。元夫クレイトンにより顔に傷を負いふさぎ込むセイディーをジェイクの献身が癒し、あとはリー・H・オズワルドの凶行を止めるのかと思ったが、“時は変化することを嫌う”という原則から一時、ジェイクは記憶障害を伴う重症に陥ってしまう。しかしそれを乗り越えセイディーとともにケネディ暗殺を阻止するもセイディーはオズワルドの凶弾に斃れてしまう。そしてジェイクはセイディーとの愛のために再び兎の穴で過去をやり直そうとするも…。
ラストまで読むとジェイクの体験したこの5年とはいえ長大な旅路はまるでセイディーと“イン・ザ・ムード”を踊っていたかのようだと思える演 -
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ジョン・F・ケネディ暗殺事件が起きるまでまだ3年以上ある1960年9月から幕が開ける中巻では、ジェイクは生活費を賄う必要からテキサス州ジョーディで作家志望の非常勤講師という立場で日々を過ごしながら、オズワルドの動向を追っていく。その過程で高校での演劇顧問をしたり、新任司書のセイディーとのロマンスだったり、未来から来たという秘密を打ち明けられないことからのすれ違いが描かれながら、ジェイクは過去に介入していく。これがどんなバタフライ・エフェクトをもたらすのか。ジェイクのドラマが本筋(ケネディ暗殺を阻止)にどう絡んでどんな結末になるかが先が気になる。
デ・モーレンシルトとオズワルドの会話の中でオズ -
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原本では「チャックの数奇な人生」も合わせて一冊だったとのこと、日本版だと2冊に分冊ですが、「イフ・イット・ブリーズ」だけでもかなりの厚みです。
「イフ・イット・ブリーズ」はホリー・ギブニーが主人公。読んでなくても大丈夫とのことですが、ホリーはミスターメルセデスから始まるホッジス3部作、アウトサイダーの登場人物なので、出来れば読んでるとすっと入りやすいかも。特にアウトサイダー。
事件現場に現る謎のリポーターに立ち向かうホリー。ストーリーもよきながら、ホッジス亡き後の彼女が悲しみや淋しさも抱えながらも支える人がいて、きちんと自分の足で立っているところを見れたのは喜び。どんな自分でも大丈夫だよ、ホ -
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凄腕の暗殺者が最後の仕事として請け負ったのは、200万ドルという破格の報酬の仕事。ただし暗殺のチャンスが巡ってくるまでに時間がかかる。それまでに町の住人として馴染んでおくという準備期間も含めた報酬。仮の仕事は駆け出しの小説家。どうせならと自伝を描き始める。彼の過去と現在が並行して語られていく。いつもと違うスタイルの仕事に、違和感もあり警戒しながら、偽装の日常生活を送る主人公。生き生きと描かれた日常生活も魅力的だ。読者としても、あぁ、このまま暗殺なんて起こらず、このままの日常が続けば良いのにと思ってしまう。(それでは小説にならないのはわかっているのだけど。)とても面白かった。
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★5 エモさ爆発、涙腺崩壊スティーヴン・キング中編集 #チャックの数奇な人生 #ハリガンさんの電話
●ハリガンさんの電話 【オススメ】
■あらすじ
父子家庭の少年クレイグは、近所に住む大金持ちの老人ハリガンさんの家でアルバイトすることになった。本を読み聞かせたり、家事の手伝いだった。ある日クレイグはハリガンさんがくれた宝くじに当たり、そのお礼にハリガンさんにiPhoneをプレゼントすることにしたのだ。その後ハリガンさんは亡くなくなってしまうのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
少年と老人の物語、小道具としてiPhoneが使わているのが興味深いすね。最先端のハイテク機器とファンタジー要素の -
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ハリガンさんの電話とチャックの数奇な人生が収録。どちらも大変面白くとにかく読んでみて欲しい!
「ハリガンさんの電話」
扱いきれない力を与えられた現代の我々の物語かと思った。
今の時代ハリガンが言う様にスマホはこれまでのルールを破壊してしまった。これまで特権階級のみが扱えていた、例えば株式変動をリアルタイムで確認できる事やメディアという機能を個人が扱える様になった事などを全ての人が限りなく安価に扱える様にしてしまった。そしてスマホは時に人を死に追いやることもできる。これは誇張なしに神話の神々に匹敵する力と言っても良い。
作中の二人の死はキングの物語の世界観だとハリガン霊が原因とも取れるし、 -
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話のあらすじとしては本作の語り手である2011年を生きるリスボン・ハイスクールの英語教師のジェイク・エピングがジョン・F・ケネディの暗殺を阻止するために過去にタイムトラベルをする物語。
上巻はケネディ暗殺阻止の前にバタフライ・エフェクトの検証実験としてリスボン・ハイスクールの校務員ハリー・ダニングの壮絶な過去を変えようとして、主人公が奔走するエピソードが主な内容。
まだ上巻だけど、キング作品に通底する特徴としてエンタメで魅せながら、本作の背景にあるようなケネディ暗殺事件、ベトナム戦争といった社会や政治に対する善悪を問うまなざしがあり、話の展開やキャラクターの説得力だけに拠らない深みがあるよ -
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Posted by ブクログ
スティーヴン・キングのイメージといえばホラーやサスペンス作品が数多く映画化されていて純文学ではなくエンタメ寄りの作家と思っている人が多いと思う。
もちろん、登場人物のリアリティや物語のテンポ感だったり、読者を飽きさせないエンタメを意識した目配せは超一流だ。
ただ、本作を読めば、著者が純文学の作品も含めた多くの読書経験から良い小説、良い文章がどうゆうものか、自身の中で批評基準を培ってきて、それを実践しているのかが分かる。
本書の中心である色々なテクニック的なことは小説を書きたい人だけでなく、読書家にとってもなるほどと思えるもので、色々な本を読む時の参考になると思うので、小説批評論という点で -
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ネタバレ最後の最後に泣かされてしまった。
たとえ嫌いな人間でも最期は助けてやれると、そのためにこそ生まれてきたと自負しているダンに涙が出てきた。一度どん底まで落ちたダンが、長い年月をかけてしっかりと自分の立ち位置を見つけたことが嬉しい。
物語としては、ローズとトゥルーノットを殺してきれいさっぱり終わりました、という形にしないところに好感が持てる。悪の組織は倒しても、人生は続く。正当防衛とはいえ殺したという事実は自分の中に残る。怒りを抑えられない思春期に突入しているアブラにはダンが必要だったなと思う。
これが読者にも無関係ではないのは、残忍で冷酷な喜びは程度に差はあれど誰の胸の中にもあり、強い者が暴力行 -
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ネタバレシャイニングに続編があると知って手に取った。ダニー少年のその後の話だ。
あの素直で可愛い少年が成長して、アルコール依存症になっていたのは読者としてショックだった。父親ジャックを思わせる荒々しさが宿っていて二重にショックだった。
あんなことがあったのに何故酒をと最初は思ったけれど、私が間違っていた。「自分が狂うかもしれない」という恐怖までは想像できていなかった。ダンにはアルコールに頼るか、狂うかのどちらかしか選択肢がなかったということだ。人が内側に何を抱えているかは、外からは分からないものなのだということを、改めて心に刻んだ。
赤ん坊のアブラがテロを予知したと分かったシーンは鳥肌が立った。情報が