スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • 書くことについて ~ON WRITING~

    Posted by ブクログ

    スティーヴン・キングのイメージといえばホラーやサスペンス作品が数多く映画化されていて純文学ではなくエンタメ寄りの作家と思っている人が多いと思う。

    もちろん、登場人物のリアリティや物語のテンポ感だったり、読者を飽きさせないエンタメを意識した目配せは超一流だ。

    ただ、本作を読めば、著者が純文学の作品も含めた多くの読書経験から良い小説、良い文章がどうゆうものか、自身の中で批評基準を培ってきて、それを実践しているのかが分かる。

    本書の中心である色々なテクニック的なことは小説を書きたい人だけでなく、読書家にとってもなるほどと思えるもので、色々な本を読む時の参考になると思うので、小説批評論という点で

    0
    2026年04月10日
  • ドクター・スリープ 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後の最後に泣かされてしまった。
    たとえ嫌いな人間でも最期は助けてやれると、そのためにこそ生まれてきたと自負しているダンに涙が出てきた。一度どん底まで落ちたダンが、長い年月をかけてしっかりと自分の立ち位置を見つけたことが嬉しい。
    物語としては、ローズとトゥルーノットを殺してきれいさっぱり終わりました、という形にしないところに好感が持てる。悪の組織は倒しても、人生は続く。正当防衛とはいえ殺したという事実は自分の中に残る。怒りを抑えられない思春期に突入しているアブラにはダンが必要だったなと思う。
    これが読者にも無関係ではないのは、残忍で冷酷な喜びは程度に差はあれど誰の胸の中にもあり、強い者が暴力行

    0
    2026年04月10日
  • ドクター・スリープ 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シャイニングに続編があると知って手に取った。ダニー少年のその後の話だ。
    あの素直で可愛い少年が成長して、アルコール依存症になっていたのは読者としてショックだった。父親ジャックを思わせる荒々しさが宿っていて二重にショックだった。
    あんなことがあったのに何故酒をと最初は思ったけれど、私が間違っていた。「自分が狂うかもしれない」という恐怖までは想像できていなかった。ダンにはアルコールに頼るか、狂うかのどちらかしか選択肢がなかったということだ。人が内側に何を抱えているかは、外からは分からないものなのだということを、改めて心に刻んだ。
    赤ん坊のアブラがテロを予知したと分かったシーンは鳥肌が立った。情報が

    0
    2026年04月07日
  • ミザリー

    Posted by ブクログ

    途中で1週間置いた

    途中で本を閉じた。また開くのに1週間かかった。
    こんな体験は初めてだった。怖かった。読むのを再開するのが。舞台であるあの部屋の出来事の続きを見るのが。
    この本の中で、残酷な場面は、多くはないかもしれない。実際に数えてみれば2カ所か3カ所か。でも、一々こたえた。文字を追うだけなのに映像が浮かんだ。
    作家の腕がいい、としか言いようがない。
    映画も知られている作品だし、これまで観ていなかったから観ようと思っていた。でも、今は迷っている。

    0
    2026年03月27日
  • IT(2)

    Posted by ブクログ

    荒れ地でのダム作り、3人で映画を観た後でイジメっ子と対峙する場面が大好きでした。
    この愛おしい時間がずっと続けばいいのに…
    でも、我らがキング先生は容赦なく登場人物を痛めつけるんですよね。
    大人も子どもも関係なく、最も効果的な方法で心身ともにズタズタに痛めつける。
    キング先生、流石です。

    1巻で『チョケてばっかでこの子嫌いやわぁ』と思っていたリッチィが友だち想いのエエやつになるのも2巻からです。

    私のイチ推しはベン、2番目は何故か分からないけど博多弁アイルランド人のお巡りさんのミスター・ネルです。

    皆さんには推しキャラいます?

    アイザック・アシモフやロバート・ハインライン作品を小尾芙佐

    0
    2026年03月19日
  • 呪われた町 下

    Posted by ブクログ

    最高におもしろい!

    キングっていやらしいなぁと、出てくる人物の描写や言い回しから感じる。
    それが、すごく、良い。

    0
    2026年03月10日
  • ランニング・マン

    Posted by ブクログ

    スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で書いたSFアクション小説。
    デスゲームと呼ばれるジャンルの古典とも呼べるような作品。
    本書が出たのは1982年なのだが、それもあって古臭い部分もある。だが強度を保っている部分もあって印象的だった。
    例えば古臭く感じるのは撮影したVHS(?)をポストに投函しないといけないという部分。
    これはエドガー・ライト監督の『ランニングマン』でも活かされている。動画メディアがここまで発達した現実社会だと、本来なら動画をデータで送信で完了する。だがわざわざアタッシュケース型のカメラで撮影してから、それをポストに投函しないといけない。しかもポストはドローンで飛ん

    0
    2026年03月05日
  • ビリー・サマーズ 下

    Posted by ブクログ

    長かったー。2段組の小説なんて久しぶり。細かい描写が多すぎてもっと文字数減らしても話の筋は通るのでは…と上巻の最中は思ったけれども、下巻からはハイスピードで物語が進み始めて読む手が止まらなかった。あの上巻じれったくなるご近所さんとの平和な日常や子供たちとの時間は下巻への伏線だったと、今なら分かる。

    物語の背景では、アメリカの所得階層と生活レベルがよく分かるし、銃とドラッグが合法的な文化ならではの不幸もよく読み取れる。トランプとメディアのことも。

    スティーブン・キングの作品は初めて読んだ。心に残る作品だと思う。しばらくじっくりと余韻に浸りたい。隅々にまで本当らしさを感じる作家だと思う。悪人を

    0
    2026年03月01日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

    Posted by ブクログ

    スティーブンキングの作品は昔一冊だけ読んだことがある。ドラゴンの眼。当時は年齢的に早過ぎたのか分からないが、不思議な感覚を持ちながら読んだ。以来おそらく20年近くぶりのスティーブンキング。その不思議な感覚は今回も持ったが、面白かった。少しは味わえる年齢になったのかもしれない。

    0
    2026年02月21日
  • ファインダーズ・キーパーズ 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ピートがホッジスさんに話しかけられてから、怒涛の勢いで物語が進行していく描き方に感嘆する。
    ありきたりでない物語は素晴らしい。

    0
    2026年02月19日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作のメルセデスベンツの事故の小説から読んだ方がいい。
    ある男の子は、父親がその事件のせいで足がわるくなり、働き手がいないため、お金に困った家庭で混沌としていた。ふとでかけた小川の隅で、スーツケースをみつけてしまう。その中には現金と上質なノートが入っていた。
    メルセデスベンツ事件を担当した刑事は、ファインダーズ。キーパーズという探偵会社をやっていた。

    0
    2026年02月19日
  • ビリー・サマーズ 下

    Posted by ブクログ

     下巻の要約は本書カバー見返しに書かれてあるとおり。追われる身となり潜伏中のアパートで、ビリーはある雨の夜、男たちから酷いことをされた女の子アリスを助けてしまう。
     仕事の残りの支払いはされず、傷ついた女の子を追い出すわけにもいかず、ビリーは身動きを取りづらい状況に追い込まれるが、自分をはめた連中、そしてアリスを傷つけた男たちへの制裁に、ビリーは仕事の相棒バッキーの手を借り、動き出す。自伝の続きを執筆しながら。


     さて、ここから少しネタバレモード。
     ビリーが助けた女の子アリス。21歳になったばかりというが、見た目はティーンエイジャーにも見える美少女。アリスといえば、キングの作品では『セル

    0
    2026年02月11日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、「書くことについて」の技術、考え方、著者のこだわり、作家としての生き方などが綺麗に言語化されている。作家志望、著者が好きな人、あるいは文章に携わる人は読んでまず損はしない。気に入った箇所をメモしたら結構な量になった。それだけ面白い部分が多かったという話だ。
    外国人なので当然だが、外国の話や具体例が多い。そのため知らない作品や人物名が多く表れるが、やはりベストセラー作家というべきか、語りや比喩が上手いので読んでいても苦にならない。楽しめて読めた。技術の提示だけを著した本も多いが、この本はスティーブン・キングのエピソードも絡めて技術を説明しているので読み心地が良い。

    作家としての技

    0
    2026年02月05日
  • シャイニング(下)

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かったので何度でも読みたいが、怖すぎてもう一度読む勇気がない。幼少期から怪談やホラーは数えきれないほど読んだけど、さすが金字塔と言われてるだけあってダントツで怖い
    あとアルコール依存症をきちんと「病気」として描いてるのが良いなと思った。そういった日常の些細な事象にも目を背けず、ホラー小説でそこまでするかというほど繊細に描き切るのがキングにしかない良さだし、それによって逆にホラー要素をより身近に感じさせて恐怖を煽っているのかなって。もうこの分野ではキングの右に出る者は現れないだろうな
    この本だったか忘れたけど、昔キングの本の後書きで「子供の頃、電気を消すと天井の木目が人の顔に見え

    0
    2026年02月03日
  • シャイニング(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これ読んだ後にホテルに泊まらないといけない用事があり、お風呂にお婆さんの腐った死体があるかも、カーテンを開けたら全裸のガリガリの女がいるかもとビビりすぎて全然休めず、爆速で帰った

    0
    2026年02月03日
  • ビッグ・ドライバー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的には、とても興味深く刺激的な内容でした。超平たく言いますと「面白かった!」という表現になってしまうのですが、、、「面白かった」という表現だと、ちょっと語弊があるくらいに、内容は凄惨です。凄まじい、と言っても良い気がします。スティーブンキング、凄いなあ!と。

    個人的には、スーパーナチュラルや超常現象ありきのキングの小説より、そういった要素が一切ない、単純に「やっぱ一番怖いのは人間だよなあ、、、」な、キングの作品の方が、僕は好きだなあ、ということをね、思いましたね。

    元々の原本は、2010年に刊行されているそうです。「FULL DARK, NO STARS」という、4本の中編が収められた

    0
    2026年01月31日
  • ビリー・サマーズ 下

    Posted by ブクログ

    スティーヴン キングあまり読んだ事は無いけど、
    これは最高でした。

    デビューして50年だそうですが、こんな面白い本を今書けることが凄い。

    凄腕の殺し屋ビリー サマーズが最後の仕事として殺しを依頼される事から始まる話はラストまで予測不能な展開でグイグイ引き込まれました。

    読んだ事が無い方、オススメします。

    0
    2026年01月27日
  • フェアリー・テイル 下

    Posted by ブクログ

    読書備忘録966号(下)。
    ★★★★★。

    やっと読み終わりました。
    キング作品は時々菊版(A5よりちょいデカい)で出版される。
    今作がこのサイズ。
    このデカいサイズで更に上下段組。300pとはいえ、進まん!全然ページが進まん!
    1日50pが限界!

    そんなことはおいといて。
    フェアリー・テイル。
    すなわちおとぎ話です。ディズニーの世界です。
    言ってみれば鏡の国のアリスです。

    いやいやちゃいます。
    表紙絵を見てください。
    藤田新策さんの絵ですよ。
    確かに向こうに王国を統べる王家が住んでそうな城がありますけど、不気味すぎて・・・。
    そしてあたり一面罌粟の花・・・。
    犬くらいのサイズのあるコオロ

    0
    2026年01月25日
  • シャイニング(下)

    Posted by ブクログ

    上巻の大人しさはこの下巻の爆発の為の溜めモーションだった。映画を観て小説も読むとスティーブンキングが映画の出来に怒った理由がよくわかる。映画も映画で良いんだけどね。読み終わった後の清涼感、カタルシス、どれも一級品。良い小説だった。

    0
    2026年01月22日
  • 死者は嘘をつかない

    Posted by ブクログ

    スティーブン・キングは久しぶりに読んだけど、やっぱり面白いなあ!読み出すと時間を忘れて読んでしまう。
    これは文庫1冊でキング的には短いし、読んだことない人にもおすすめ。

    死者が見え、会話もできる主人公の、6~15歳の間に起こった”事件”を、22歳の現在に語る構成。
    子供が死者と向かい合わないといけない状況にハラハラするし、身勝手に利用しようとする大人には腹が立つ。
    そして回顧録なので、原題のLater、”あとになってわかったけど”のような記述が頻出する。
    もう戻ることのできない子供時代を思い起こさせて、怖いだけでなく背後にせつなさもあってとてもいい。

    最高級のホラーエンタメ。キングはやっぱ

    0
    2026年01月14日