【感想・ネタバレ】ランニング・マンのレビュー

あらすじ

デスゲーム小説の原点、20年ぶりの復刊。
逃げ切れば賞金10億ドル。「走」り続けなければ、死あるのみ。

映画化!グレン・パウエル主演 エドガー・ライト監督
2026年1月30日(金)全国公開

西暦2025年。アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれていた。
困にあえぐベン・リチャーズは最高の人気を誇るゲーム番組『ランニング・マン』に出場した。
『ランニング・マン』――それは、全視聴者を敵としながら、逃げ切れば10億ドルの賞金、捕まればテレビカメラの前で容赦なく殺されるという文字通りのデスレースなのだ。
若き日のキングがリチャード・バックマン名義で発表した初期の代表作を、再映画化に合わせて改題・改訳のうえ、ここに復刊!(解説・風間賢二)

「純然たる物語という意味で、最初の四冊のうちでは、本書がいちばんよくできているのではないだろうか。サイレント・ムービーなみにスピードあふれる展開、物語に無関係なものはすべて切り捨てられた思いきりのよさ。それがこの本だ」――スティーヴン・キング

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Posted by ブクログ

スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で書いたSFアクション小説。
デスゲームと呼ばれるジャンルの古典とも呼べるような作品。
本書が出たのは1982年なのだが、それもあって古臭い部分もある。だが強度を保っている部分もあって印象的だった。
例えば古臭く感じるのは撮影したVHS(?)をポストに投函しないといけないという部分。
これはエドガー・ライト監督の『ランニングマン』でも活かされている。動画メディアがここまで発達した現実社会だと、本来なら動画をデータで送信で完了する。だがわざわざアタッシュケース型のカメラで撮影してから、それをポストに投函しないといけない。しかもポストはドローンで飛んでくのである。このミスマッチ感がヘンテコで逆に面白くも見えた。

逆にディストピア世界の描き方は結構、手垢がついたような典型的なディストピア世界ではあるのだけれど、世界が混迷を極めて現実がどんどんディストピアに近付いてくる現代では、そこに古臭さやお決まりのパターンね、といった思いを抱かなかった。
フリーテレビと呼ばれる家に備え付けで無料視聴出来るテレビもあるのだが、これはジョージ・オーウェルの『1984』っぽかった。
現代ではスマホが人の注意をひたすら集め続けるデバイスとなっている。フリーテレビはさすがに80年代だからという感じはする。だがいつの時代だって国民にはバカなコンテンツで現実に目を向けてほしくないのが為政者たちなのだ。
だが面白いのがベン・リチャーズはフリーテレビには興味がない読書家なのだ。三文小説を大酒をかっくらいながら何冊も読み耽るのだ。映画ではこの読書家という部分はあまりフィーチャーされていない。逆に権力への抵抗の手段としてZINEを刷るレジスタンスの一員から影響を受けたりするのだ。

映画では原作のラストだけでは予定調和と感じてしまったのか、その先にもう一捻りが入っている。
個人的には原作のラストの切れ味で十分だと感じたが、映画も映画で良かった。ただそこは原作を読んでいないと、尻すぼみに感じるので原作に目を通していたほうが楽しめるかもしれない。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

バトルランナーの全面改訂版!
バトルランナー読みたくて中古で手に入れてたのですが新装版としても出版されてて嬉しい。
そして初回刊行は1980年代にも関わらず、全然古さを感じない面白さです。

10億ドルの懸賞金をかけて逃げ続ける男、リチャード。キングにしては描写が薄めではじめっからスピード感溢れる展開。そして予想のつかないラスト。
2025年から見ると、そのラストはまさかあの…とある事件を思い起こさせますが、、、
本当にさすがキング!さすがキング!!で面白かったです

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

逃げ切れば賞金10億ドル、捕まれば死。
そんなイカれたデスゲーム番組に出場したリチャーズ。
ゲーム開始までの120頁のせいで、じわじわと増していく恐怖感を彼と共に味わう事になった。
息をもつかせぬ逃走劇や密かに手助けしてくれる人達の存在に胸が熱くなるけど、やっぱりラストシーンがピカイチなんだよねえ。
下品な表現で申し訳ないけど、“クソみたいな社会に一矢報いてやった感”が最高なんです。

失業者があふれた都市では貧者が命を賭けたゲームで一攫千金を狙い、その様子をテレビで楽しむ富裕層がいる。
こんな世界が舞台のディストピア小説だけど、それほど暗い気持ちにならないうえに面白かった。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

西暦2025年のアメリカが舞台のSF?
四~五十年前の世界から見れば、今は未来か

こんなアメリカもあったかもしれない
家族の元にいた方が……と何度思ったか
これが彼の選んだ生き方とは言え胸が塞がる

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

バトルランナーの改訂版。
西暦2025年、アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれていた。貧困にあえぐベン・リチャーズは人気を誇るゲーム番組『ランニング・マン』に出場することに。逃げ切れば大金、捕まれば即死。30日間逃げ切れるのか…。
大好きなキングのリチャード・バックマン名義で発表していた初期の代表作とあって、復刊に歓喜です。
リチャーズは逃げ切れるのか、ハラハラする展開も見所ですが、リチャーズの心境の変化が面白かった。
最初は娘の病気の治療費を稼ぐためゲームに参加しましたが、ゲーム中に出会う人と接していくうちに、メディアに支配された社会に対する怒りが増長していく様を丁寧に描いています。
2026年に映画が公開されるので、映画と原作の違いを楽しみたいと思います。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

海外の小説ということもあるのか、お上品な言葉遣いではないですね!笑
それが非常に、荒れ腐った世界や主人公の心にマッチしていると感じます。

正直、この手の作品は主人公または主人公が助けた人は助かるものかな。とうっすら決め込んで読んでいました。それが私の敗因です。

救いようのない結末に、次の日は若干体調崩しました笑
きっと何かしら救いがある、その救いはなんだ。といった好奇心も持ちつつ一気読みしたのに少しも救われなかった。
高純度な喪失感だけが残る、心をすり減らされる小説だと思います(褒めてます!)。

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2026年02月05日

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