スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • ミスター・メルセデス 上

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    「ミスター・メルセデス」(上・下) スティーブン・キング。白石朗訳。文春文庫。アメリカでは2014年発表のようです。

    2019年1月に読みました。
    スティーブン・キングさんは凄い。らしい。とずっと思っていました。
    「スタンド・バイ・ミー」とか、いくつかの短編は読んだんです。
    それだけでも凄みは伝わります。
    ただ、個人的に「怖い話」が怖くて・・・敬って遠ざけていましたが、数年前に「11/22/63」を読んであまりの面白さにぶっ飛んでしまいました。脱帽。

    そして、今回「ミスター・メルセデス」。
    売り文句として「ホラーでは無い!SFでもない!とうとうキングが本格ミステリに降臨!」という感じでした

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    2019年12月05日
  • IT(4)

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    読み終わった…読み終えたくないほど面白い内容だったし、何より「はみだしクラブ」(ルーザーズクラブ)のみんなと別れたくなかった。

    今日映画の方も観に映画館へ行ったのだが、結末は映画のほうが爽やかなものだった。はみだしクラブのみんなの魅力は変わらないが。

    イット。ただ怖いだけじゃなくて、少年少女だったころの楽しかった日々を思い出させ、ノスタルジックな気分にもさせてくれる。あの頃の友達はどこへ行ったのか。

    私もこの本を読み終え、そのうちこの気持ちを忘れてまた日常に戻っていくのか。

    そして私はまだ、イットへの恐怖、すなわち自分自身の恐怖へと向き合えていない気がする…

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    2019年11月11日
  • ミスター・メルセデス 上

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     キングが書いたミステリー。
     いきなり、エドガー賞、とってるよ。

     仕事を求める人の列の中に、暴走車がつっこみ多数の死者を残して立ち去る。事件は未解決のままであったが、担当していた退職刑事のもとに犯人からの挑戦状が届く。

     とりあえず、あれだ「雉も鳴かずば撃たれまい」だな。

     元刑事のホッジズは昔かたぎって感じで、昨今のアイテムに弱い。そこをフォローする高校生や、犯行に使われた車の持ち主の妹や、彼を助ける人物像がどれもいい。
     人の善良性や人生の光を信じている感じがある。
     だからこそ、犯人の醜悪さや闇に向かう心が、いやな汗のようにまとわりついてくるのだけどね。

     また、事件によって

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    2019年08月17日
  • ミスター・メルセデス 下

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     キングが書いたミステリー。
     いきなり、エドガー賞、とってるよ。

     仕事を求める人の列の中に、暴走車がつっこみ多数の死者を残して立ち去る。事件は未解決のままであったが、担当していた退職刑事のもとに犯人からの挑戦状が届く。

     とりあえず、あれだ「雉も鳴かずば撃たれまい」だな。

     元刑事のホッジズは昔かたぎって感じで、昨今のアイテムに弱い。そこをフォローする高校生や、犯行に使われた車の持ち主の妹や、彼を助ける人物像がどれもいい。
     人の善良性や人生の光を信じている感じがある。
     だからこそ、犯人の醜悪さや闇に向かう心が、いやな汗のようにまとわりついてくるのだけどね。

     また、事件によって

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    2019年08月17日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    楽しめた!
    知ってる作家も知らない作家も、1枚の絵から広げる想像力の半端なさをまざまざと見せつけられた思い。キング御大、ジョイス・キャロル・オーツ、ローレンス・ブロックなどはさすがの出来で、中でもジョー・R・ランズデールがダントツ。ウォーレン・ムーア、クリス・ネルスコットが発見だった。

    しかしそれぞれヴァラエティに富みながらも、全体としてはダーク寄りの傾向なのは、そもそもエドワード・ホッパーの絵の中にある「孤独感」「空虚感」の為せる技だろう。

    読む前、読みながら、読んだ後、何度もホッパーの絵を見返したことよ。

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    2019年06月24日
  • ジョイランド

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    大学生時代の遊園地バイトでの甘酸っぱい青春、そこで起きた恐ろしい事件を回想形式で振り返るという、フォーマットこそスタンドバイミーと似通ってはいるが、焼き直し感は感じずウェルメイドな一級品の青春ミステリに仕上がっている。恋愛要素が特に最初の不安感を孕んだ失恋のくだりから、沢山の大人に囲まれて働いて、周囲の信頼を勝ち取っていくさまは、自身のバイト経験を振り返って共感することが多く、恋愛だけではなく仕事の青春という側面もある。主人公が絶妙にモテない等身大の男子大学生というのもあって、語り口はロマンチックに過ぎるが、友達の彼女との間に一瞬芽生えた、タイミングの違いによる恋愛の萌芽などは、青春期の恋心の

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    2019年05月29日
  • 11/22/63(下)

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    下巻まで読んでこそ、物語の素晴らしさがわかりました。過去を変えること、果たしてそれが良い未来を作るのかということ。人を愛することとは何なのか。今を生きるとはどういうことなのか。ドラマも見てみたいです。

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    2019年05月11日
  • ミスター・メルセデス 下

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    キングワールド堪能しました。
    サイコパスものは「クリミナル マインド」などではすでにおなじみですが、キングの世界では、温かみもあり安心して楽しめます。続編も楽しみ!

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    2019年04月06日
  • ミスター・メルセデス 上

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    ネタバレ

    面白かったー!キャラがビンビンに立ちまくってて爺ミステリ好きには堪らない。退職した老刑事のもとに届いた迷宮入り事件の犯人からの手紙。犯人の名はメルセデスキラー。冒頭で執拗に描かれた陰惨な無差別殺人の犯人。比喩や繰返しに隠語もまぶしたキングの世界観に入り込むのは容易くないが、一度乗り込めばメルセデスの12気筒エンジンが軽やかにページを捲る。満足感ある読後の後書きで「この作品は 三 部 作 である」(°Д°)まーじーかー!しかも既に発売済み(アメリカ版)文春さんはよ!はよ出してよ!('ε'*)

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    2019年03月10日
  • ミスト 短編傑作選

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     町を霧が覆う。
     その中には何かわからない異形のものがいて、人々はスーパーマーケットに閉じ込められる。

     なんか、映画になっているそうな。
     で、その最後はとんでもない、らしい。

     というのでがぐぶるしながら読んだ。
     
     って、短編集です。
     「ほら、虎がいる」から始まって、じわじわと恐怖のアクセルを踏み込んでいくって感じ。
     「ジョウント」で、うへってなって、「ノーナ」の説明のできないわけのわかならない不安。それが「カインの末裔」ではじける。
     「カインの末裔」が地味に怖いです。タイトルで、想像できるし、その通りなんだけど、怖い。怖い理由がわからなから怖い。すごいありそうで怖い。

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    2018年12月28日
  • ミスター・メルセデス 下

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    ブレイディが次に狙う場所は?その方法は?惨劇を防ごうと彼に迫るのは若い二人。この緊迫感と言ったら…

    ホッジズはまたぐだぐた生活に戻るのか??
    目覚めたブレイディは何も出来ないのか??

    さてさて

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    2018年12月18日
  • ジョイランド

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    いつも思うのだが
    スティーヴン・キングの描く青春は
    甘酸っぱく愛らしく、そしてじーんと切ない。
    余韻がずっと残っている。

    アメリカでドラマ化するらしい。
    出来栄えはともあれ見たい!

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    2018年11月29日
  • ドクター・スリープ 上

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     「シャイニング」の後の話。
     惨劇から生き残ったダン少年だったが、その<かがやき>ゆえに、というか、事件のトラウマゆえというか、彼そのものの気質のせいか、苦難に満ちた人生を歩んでいく。

     というのが、前半で、つらい。
     もうどうしようもない感じで、坂道を転がっていく様が、淡々と描かれるのでさらに救いがない。というか、ダンが本気で救われようとしてないんだよね。でも、それをせめるということもなく、かといって憐れむでもなく、一定の距離をおいて書き進めていけるのは、キングの筆力なんだろう。

     なので、小さな女の子の存在に結構癒されるのである。
     とはいえ、彼女アブラも<かがやき>の持ち主で、

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    2018年09月13日
  • ドクター・スリープ 下

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     「シャイニング」の後の話。
     惨劇から生き残ったダン少年だったが、その<かがやき>ゆえに、というか、事件のトラウマゆえというか、彼そのものの気質のせいか、苦難に満ちた人生を歩んでいく。

     というのが、前半で、つらい。
     もうどうしようもない感じで、坂道を転がっていく様が、淡々と描かれるのでさらに救いがない。というか、ダンが本気で救われようとしてないんだよね。でも、それをせめるということもなく、かといって憐れむでもなく、一定の距離をおいて書き進めていけるのは、キングの筆力なんだろう。

     なので、小さな女の子の存在に結構癒されるのである。
     とはいえ、彼女アブラも<かがやき>の持ち主で、

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    2018年09月13日
  • シャイニング(下)

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    下巻の後半、一気に読んで寝不足(そして眠れなくなった・笑)

    ジャックが自分の心と戦う場面で、もっと頑張ってよ!!と思ったりもした。癇癪持ちの父親でも、ダニーは本当にジャックのことを愛しているんだもの。頑張ってほしかった…
    そしてハローランがいてくれて良かった!

    一応、ハッピーエンドにはなったので、キングを読む時のいつものモヤモヤ感はなく終われた。
    けれど…
    ハッピーエンドなのに、不安感が残るのはキングならではだなー

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    2018年08月09日
  • シャイニング(下)

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    いよいよ本格的狂気炸裂の下巻。キーワードたる”レッドラム”は、なるほどそういうことか。ごく限られた登場人物に、ホテル内という閉鎖的空間。そんな中、次から次へとトラブルが起こって、飽きさせられることもない。それはもう、売れますわな。あと、自身で製作した映画版、そんなつまらんのなら逆に観てみたい。

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    2018年07月20日
  • ジョイランド

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    傑作!キングの本なので反射的に購入してしまったけれど、正直なんの期待もなかった。
    いや、面白いではないか、泣けるではないか!
    女の子としたい盛りの大学生の主人公は冒頭で振られてしまう。夏のバイト先として選んだ遊園地で不気味な体験と素敵な経験をする。筋ジストロフィーにかかった男の子とのふれあいは泣かせる要素満載。ホラー要素をちょっぴり効かせたミステリーで痛いところをえぐるのだけれど、最近のキング、人間に対して優しくなってない?厳しい状況を描くなかにも優しさが溢れている感じ。出張帰りの新幹線の中で泣いてしまった。ささくれ立った心にしみる、穴場的傑作。

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    2018年07月14日
  • シャイニング(下)

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    一気に読んだ。
    なんか、ジャックといい、ダニーといい、ウェンディといい、ホテルの“管理人”といい、全てが気の毒に感じた。何故かは分からないけれど。
    そのホテルの跡地には、やっぱり“管理人”の無念や思念が残り続けるんやろか。
    ハローランが、資材置き場で取り憑かれかけたシーンはゾクっとした(笑)

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    2018年07月07日
  • 11/22/63(下)

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    面白かった!
    ケネディ大統領の暗殺を阻止するために過去へ行き生活する男の話。
    最後は泣けます。
    歴史を変えるとは・・・・予想外のラスト。
    そしてケネディの暗殺について詳しく知りたくなった。

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    2018年06月08日
  • ミスト 短編傑作選

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    「キングを読むならまずはコレ!」ということで、キングの短編傑作選。キングは全部読んでるよな?と思いつつ、手にしちゃったよ。
    『ジョウント』は読んだら、ベスタ―も再読したくなった。

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    2018年06月01日