スティーヴン・キングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画版を観た機会に久々に再読。
キングといえばホラーだけど、私が何よりも大好きなのはキングの青春小説なのです。川面で乱反射する日差しのきらめき、世界で一等速い自転車で間一髪ダンプをかわすときの全能感。そういったものを書かせたらキングの右に出る者はいないんじゃないかってくらい。
ラスト、「はみだしクラブ」の友情と、命を賭して戦った軌跡は、超自然の力によって彼らの記憶から消し去られてしまいます。子供時代は誰にとっても儚い。でもこの「はみだしクラブ」のそれは、記憶から消されたからこそ、当時の熱もそのままに彼らの中で息づいているんじゃないかな。そんな永遠の存在を信じたくなります。
エディがいいん -
Posted by ブクログ
ネタバレ見事にキングらしい小説でした。
続きが気になってぐんぐん読み進められる、論理的に説明できないことはそのままスルー、大きな世界を書いているようで実は人の心が一番大きい。
世界平和を実現するためにケネディ暗殺を阻止しようとするジェイク。
しかし過去は改変されることに抵抗する。
改変が大きくなればなるほど、抵抗も大きくなる。
ケネディ暗殺を阻止することは、ジェイクの命がけのミッションとなる。
さて、読者である私は、ケネディが暗殺された世界に生きている。
だからキングが本格的なSF作家でも歴史小説家でもないのだから、多分ケネディは暗殺されると予想。
そのうえで、多くの試練を乗り越えてきているジ -
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Posted by ブクログ
スティーブンキング、おもしろい。
僕が今まで読んだことのある小説の中ではITが最高傑作ではないかと思っているが、この11/22/63はそれと同じか、それに次ぐ面白さだった。
主人公、ジェイコブ・エピングは行きつけのハンバーガー屋の店主・アルから1963年の過去に行き、JFケネディ大統領暗殺を食い止めてほしいというぶっとんだことを頼まれる。そう、ザ・タイムワープ!主人公ジェイクは、その依頼を受けるべきか受けざるべきか、過去のアメリカに行くべきか行かざるべきか迷うが、行きます。もちろん。
この小説が発表されたのは2011年。その時点から考えて50年前の過去に行き、そこに住み生活し、大統領暗殺を -
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「ミスター・メルセデス」(上・下) スティーブン・キング。白石朗訳。文春文庫。アメリカでは2014年発表のようです。
2019年1月に読みました。
スティーブン・キングさんは凄い。らしい。とずっと思っていました。
「スタンド・バイ・ミー」とか、いくつかの短編は読んだんです。
それだけでも凄みは伝わります。
ただ、個人的に「怖い話」が怖くて・・・敬って遠ざけていましたが、数年前に「11/22/63」を読んであまりの面白さにぶっ飛んでしまいました。脱帽。
そして、今回「ミスター・メルセデス」。
売り文句として「ホラーでは無い!SFでもない!とうとうキングが本格ミステリに降臨!」という感じでした -
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読み終わった…読み終えたくないほど面白い内容だったし、何より「はみだしクラブ」(ルーザーズクラブ)のみんなと別れたくなかった。
今日映画の方も観に映画館へ行ったのだが、結末は映画のほうが爽やかなものだった。はみだしクラブのみんなの魅力は変わらないが。
イット。ただ怖いだけじゃなくて、少年少女だったころの楽しかった日々を思い出させ、ノスタルジックな気分にもさせてくれる。あの頃の友達はどこへ行ったのか。
私もこの本を読み終え、そのうちこの気持ちを忘れてまた日常に戻っていくのか。
そして私はまだ、イットへの恐怖、すなわち自分自身の恐怖へと向き合えていない気がする… -
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キングが書いたミステリー。
いきなり、エドガー賞、とってるよ。
仕事を求める人の列の中に、暴走車がつっこみ多数の死者を残して立ち去る。事件は未解決のままであったが、担当していた退職刑事のもとに犯人からの挑戦状が届く。
とりあえず、あれだ「雉も鳴かずば撃たれまい」だな。
元刑事のホッジズは昔かたぎって感じで、昨今のアイテムに弱い。そこをフォローする高校生や、犯行に使われた車の持ち主の妹や、彼を助ける人物像がどれもいい。
人の善良性や人生の光を信じている感じがある。
だからこそ、犯人の醜悪さや闇に向かう心が、いやな汗のようにまとわりついてくるのだけどね。
また、事件によって -
Posted by ブクログ
キングが書いたミステリー。
いきなり、エドガー賞、とってるよ。
仕事を求める人の列の中に、暴走車がつっこみ多数の死者を残して立ち去る。事件は未解決のままであったが、担当していた退職刑事のもとに犯人からの挑戦状が届く。
とりあえず、あれだ「雉も鳴かずば撃たれまい」だな。
元刑事のホッジズは昔かたぎって感じで、昨今のアイテムに弱い。そこをフォローする高校生や、犯行に使われた車の持ち主の妹や、彼を助ける人物像がどれもいい。
人の善良性や人生の光を信じている感じがある。
だからこそ、犯人の醜悪さや闇に向かう心が、いやな汗のようにまとわりついてくるのだけどね。
また、事件によって -
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Posted by ブクログ
大学生時代の遊園地バイトでの甘酸っぱい青春、そこで起きた恐ろしい事件を回想形式で振り返るという、フォーマットこそスタンドバイミーと似通ってはいるが、焼き直し感は感じずウェルメイドな一級品の青春ミステリに仕上がっている。恋愛要素が特に最初の不安感を孕んだ失恋のくだりから、沢山の大人に囲まれて働いて、周囲の信頼を勝ち取っていくさまは、自身のバイト経験を振り返って共感することが多く、恋愛だけではなく仕事の青春という側面もある。主人公が絶妙にモテない等身大の男子大学生というのもあって、語り口はロマンチックに過ぎるが、友達の彼女との間に一瞬芽生えた、タイミングの違いによる恋愛の萌芽などは、青春期の恋心の
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町を霧が覆う。
その中には何かわからない異形のものがいて、人々はスーパーマーケットに閉じ込められる。
なんか、映画になっているそうな。
で、その最後はとんでもない、らしい。
というのでがぐぶるしながら読んだ。
って、短編集です。
「ほら、虎がいる」から始まって、じわじわと恐怖のアクセルを踏み込んでいくって感じ。
「ジョウント」で、うへってなって、「ノーナ」の説明のできないわけのわかならない不安。それが「カインの末裔」ではじける。
「カインの末裔」が地味に怖いです。タイトルで、想像できるし、その通りなんだけど、怖い。怖い理由がわからなから怖い。すごいありそうで怖い。
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