あらすじ
スティーヴン・キングを読むならまずはこれ!
その町を覆ったのは霧――目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む……豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊!
収録作品
「ほら、虎がいる」(松村光生訳)
「ジョウント」(峯村利哉訳)
「ノーナ」(田村源二訳)
「カインの末裔」(松村光生訳)
「霧」(矢野浩三郎訳)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ミストの原作目的で読んだ。ミストの不気味さ、救われなさは文章でもありありと伝わってきて、映画とは異なる結末もまた良い。他の短編では、ジョウントが一番気に入った。淡々と語られる事実と、迫りくる懸念…あるいは恐怖。そして迎えられる結末。何度も読みたくなってしまった。
Posted by ブクログ
町を霧が覆う。
その中には何かわからない異形のものがいて、人々はスーパーマーケットに閉じ込められる。
なんか、映画になっているそうな。
で、その最後はとんでもない、らしい。
というのでがぐぶるしながら読んだ。
って、短編集です。
「ほら、虎がいる」から始まって、じわじわと恐怖のアクセルを踏み込んでいくって感じ。
「ジョウント」で、うへってなって、「ノーナ」の説明のできないわけのわかならない不安。それが「カインの末裔」ではじける。
「カインの末裔」が地味に怖いです。タイトルで、想像できるし、その通りなんだけど、怖い。怖い理由がわからなから怖い。すごいありそうで怖い。
そして「霧」
一瞬凪いだ感じになるのだけど、そこからはエンジン全開って感じでぶっちぎっていきますよ。
って、最初から映画化の予定があったのだろうか。
とても映像的なのだ。ものすごく濃い霧で、一面真っ白で何も見えないのに、映像的。
と、パニックになっていく集団真理が、以前だともっと殺伐と描いていた気がするのだけど、キングもまるくなったものだと思っていたら、主人公なにやってるんだ。と、ちょっと怒る。
多分、映画とは違う結末なんだろう。
これはこれで余韻があっていいのだろうけど、やっぱり明るくはないよね。
やっぱり、キングだよね、って思うのである。
Posted by ブクログ
スティーヴン・キングの短編傑作集
表題作のミストはパニックホラー小説で昔見た映画の原作だった
霧の中には人間を脅かす得体の知れないものがいた
現実を直視する者
現実を受け入れようとしない者
狂信的な態度をとる者
混沌とした状況下で
息子を守ろうと生存に賭ける主人公の思いが
強く伝わってきます
徐々に増していく不穏さと凄惨な描写
そして映画のシーンが蘇り動悸が止まらない
映画は主人公が絶望する衝撃のラストだったけれど
私は原作のラストの方が良かった
ほんの微かな希望でも感じられたから
他に
普通の人の何かが引き金になって怒りが暴走し
暴力的行為を発動してしまう一部始終がとても怖かった「ノーマ」
火星へ瞬間移動した直後の家族の悲劇を描く
「ジョウント」
など 救いのない物語ばかり
でも現実を力強く忘れさせてくれるホラー小説は
嫌いではありません
Posted by ブクログ
4つの短編と、中編「ミスト」からなる作品集。
どの作品もキングの語りが本当に巧みで、怖いのに、気づくとどんどん引き込まれていく。
特に印象的なのは結末の描き方で、読み終わったあとも余韻が残るものばかりだった。
中編「ミスト」は霧の中で起こるパニックを登場人物たちと一緒に体験している感覚、読みながら何度も息が詰まりそうになった。
そして、誰かの選択が他者にどんな影響を与えたか、集団心理がどんどん崩れていく場面は心に残る。
Posted by ブクログ
短編の『ジョウント』が好きすぎる。『霧』まで辿り着けず何度も返却してきた本書だが、『ジョウント』は飛ばさず何回も読んできた。ラストがホンマに狂ってて…
『カインの末裔』も良い。『ゴールデンボーイ』っぽい、人が怖いキング。
そしてやっと『霧』を読めた。登場人物多くて序盤は読み進めるのになかなか苦労したが、怪奇生物と遭遇以降おもろくて止まらなくなった。鬱エンドということは知ってたから、回想している時点に立ち戻るようになる終盤はもうどんな着地?!とドキムネだったのだが、ちゃんと文字通りのHopelessエンド、虚無だった。不完全燃焼感はない。映画も観るか〜。
Posted by ブクログ
初めて読むスティーヴン・キング作品で四つの短編と一つの中編が収録されていて、突如正体不明の霧に囲まれて主人公を含めた人々がパニックに陥る『霧』がとにかく強烈で、霧の怖さは勿論人々の潜在的な狂暴さと集団心理の怖さが鮮明に描かれていて引き込まれた。
Posted by ブクログ
なんとスティーヴン・キングの作品を読んだのは初めてだったんだけど、不安と人間の凶暴性で揺さぶってくるので、怪奇現象自体は別に何でも…みたいなノリが書いた奴から感じられた。お陰様で縦横無尽に怖かった。ノーナ怖い。アメリカ人怖い
Posted by ブクログ
『霧』が読みたくて買った短編傑作選だったが、『ノーナ』に不思議と惹かれて読後も印象が強い。
主人公以外誰もノーナの姿を見ていないのなら、主人公の内なる暴力性が他者の形をとって現れたということなのだろうか。孤独な生い立ちでどこにも行き場のなくなった主人公に、ただひとつの指針として女神のように現れている。主人公の認識ではノーナは確かに目の前にいたのだと思うと、この歪みがなぜだか神秘的な出来事のように思えてしまった。
『霧』は映画を観たことがあるはずだが内容をほとんど忘れており、読みながら「そういえばそうだった」と思い出していった。
生きるか死ぬかの状況下で先の見えない不安が人々を締め付けて、思いもよらない暴走が始まる。そんな人間の心理が丁寧に描かれていて面白かったし恐ろしかった。誰もが正気ではいられないだろうに、オリーの見せる思慮深さ、レプラー先生の潔さが光っていてカッコよかった。
絶望を感じながら、まだ諦めないというラストになっているのがいい。
Posted by ブクログ
傑作短編集「ミスト」。
その中の中編『霧』は、初期のスティーブン・キングの代表作。
“霧の中の何か”がスーパーに残された人々を襲う。相手が見えないということの恐怖、自分との戦いの中、少しずつ壊れていく人が増える……怖いですね〜。
他に短編『ほら、虎がいる』『ジョウント』『ノーナ』『カインの末裔』には独特の味わいがあり、また、S.キング得意のしつこいほどの描写と説明と思いきや、意外と読みやすく楽しめた。
ややキング色は少なめなので、マニアには物足りないかも。
Posted by ブクログ
短編集で5本の作品が掲載されている。
ほら、虎がいる…7ページで終わる超短編。よくわからなかった
ジョウント…瞬間移動の話。眠らせて移動させるが、起きたままだと想像を絶する事態に。
ノーナ…読み終わった後にまた最初から読むと理解できるタイプ。
カインの末裔…これも10ページと超短編。断片すぎてもっと読みたい。
霧…タイトル自体は「霧」だが、霧は隠れ蓑なだけでその中にいる全貌が不明な生物との戦い。最後に決着がつかず結果がどうなったかわからないまま、手記が残されるという形で終わるのが怖い。少し前の時代のアメリカの暮らしがわかり、固有名詞がかなり出てくるのがリアル。
Posted by ブクログ
○ミスト
まず始めに、映画とは全く違う結末であること。原作の方が慈悲やら希望やらがあっていい。クリーチャーの表現力とかもさすが。映画を観るとクリーチャーの印象が強過ぎるが原作を読むとそれよりもミセスカーモティの怖さが際立ってクリーチャーよりも人の怖さ優先な感じがよかった。
○ほら、虎がいる
こういう幼い子どもが主人公の話でもこういう雰囲気出せるんやな
○ジョウント
これ、めちゃくちゃおもろかった。ほんまにほんま、ラストまではシンプルにおもろいSF。やけどこれがラストでどんでん返し。どんでん返しっていうか一気にジャンルが変わるっていうか。とにかく起承転と結の切り替えがめちゃくちゃよかった。伏線回収と言うとちょっとズレるけどでも読み返したらたぶん見つかるんやろうな。
○ノーナ
これもラストそうきたか!ってなる作品やな。わりと暴力描写が多いからそこに目が行きがちやけど多分、ラストのオチも含めて考えると精神面の不安定さみたいなのがメインっぽい。バチバチに殺めてるのに性に駆られるってもう典型的なサイコ。でもその主張は控えめ。でもそれがいいやと思う。全てはラストに向けての助走。
○カインの末裔
別冊、骸骨乗組員参照
Posted by ブクログ
「霧」、映画を思い出し、あのラストを思い出す……。ホラーとしての終わり方、インパクトとしては映画かなと思うけれど、オリジナルのこの、微かに希望を感じる(けれど嫌な想像しかできない)ラストもなかなか良いなと思った。
個人的に好きだったのは「ジョウント」と「カインの末裔」だった。
Posted by ブクログ
スティーブン・キングを読んだのは初めて。映像が浮かぶ文章力。まるで映画を見てるよう。心理描写も怪物の描写も丁寧で緻密。怪物が出るまでがじっとりと一番怖くて、これ読めるかな?と思っていたけど実際に出てきてからはパニックホラーのように楽しんで読めた。
Posted by ブクログ
確かにこれは面白い。SFな「ジョウント」と、表題作の「霧」が好みだった。恐怖だけでなく、それによって起こる人間模様やドラマを描いてくれるところが良いのだろう。結末が異なるという映画版ミストも見てみたいところ。
Posted by ブクログ
初、キング。
なんといっても表題作。映画は絶望のラストシーンでしたが、原作はそこまで踏み込んでいない模様。怖気付く類のホラーではなく、身の危険を感じるテラー的な作風と感じましたが果たして。しかし、長篇はなかなか読む気が起きないんですよね。。。
それはそうと、SF好き的にはアルフレッド・ベスターの「ジョウント」が出てきたのが嬉しかったり。本書にもSF作品が収録されてたように、他にもSF描いてたりするのかな。
Posted by ブクログ
面白かったです。
満を持して「霧」を読みました。
それまでの短編も面白かったです。
「ジョウント」、読み初めて既視感…と思ったら再読でした。途中の、奥さんを、出口への通路を切ったジョウント回路に放り込む殺人、恐ろしかったです。天国にも地獄にも行けず、永遠にワープし続ける絶望。
「カインの末裔」は「ゴールデン・ボーイ」の結末を連想しました。短いですが印象的。
そして、短編集の半分以上を占める「霧」はすごかったです。怪物と死の恐怖と絶望、閉鎖的な空間での追い詰められた狂気。
異形の怪物と戦ったり、マーケットから出ていく出ていかないの駆け引きにドキドキしながらも、自分だったらどんな行動取れるかなと思い、多分マーケット出ていけずに死ぬ…と思いました。
「もういちど太陽が見られるなら、どんなことでもするわ」という願いが、登場人物の憔悴をとても感じさせました。
異形のは気持ち悪さでいっぱいだったのですが、マーケットから出て車を走らせているときに現れた大きなのには畏怖する気持ちもわかる、となりました。絶対的な絶望なんだろうな。
霧は映画があって、原作と映画では結末が違うらしいので映画も観ようと思いました。スティーヴン・キングも映画を気に入っているようです。
Posted by ブクログ
スティーブン・キング原作の映画を観ることはあれど、呼んだことはなかった。この本を買った当時、丁度映画「ミスト」を観終わった後で、お!と思って買った1冊。ミストのことはすっかり長編小説だと思っていたが、中編小説らしい…あまり本を読まない私にとっては長編小説に思えた。
「キングは言い回しがクドい」と言われたことがある。確かにと思わせる節はあるのだが、物語のシチュエーションだったり、起承転結の持っていき方というか結末の付け方が私は好きだった。
収録されている作品で最も好きなものは「ジョウント」。
私の望む結末のあり方だった。何回読んでも良い。
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スティーヴン・キングの作品を読みたいと思っていたが、長編が多いような気がして躊躇していた。
そのため、この短編傑作集はとても読みやすく初心者向けであった。
「霧」も面白かったが、「ほら、虎がいる」が1番良かった。
Posted by ブクログ
ディストピア小説。
霧が全てを覆い尽くす。
買い出しに出かけたスーパーに閉じ込められた住民達。自然の脅威なのか、得体の知れない何かなのか、命の危険に晒された時、閉塞感の中、人々はどんな行動に出るのか。
スティーブン・キングは人間心理を書くのがホントに上手い作家だと思う。今回は集団心理の怖さがフォーカスされている。
霧も怖いけど、人間も怖い。
出るのも地獄。残るのも地獄。
どうすりやいいの?もう無理〜ってなるわ。
私は、多分すぐに諦めてしまうタイプです。
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映画「ミスト」は(何度もみたくないという意味で)「ミッドサマー」に匹敵する救いのない映画の筆頭に挙げられます。原作は、わずかに希望が見えて良かった、、
他の作品では「ジョウント」が好きですね
Posted by ブクログ
ジョウントがかなり好きだったなーーー。霧は映画を先に観ていたから結末はなんとなく覚えていたけど、解説にもあったようにこれぞキング先生!の要素がギュッと詰まっていた感じ。短編は今回初めて読んだけど濃いな。キング先生にしか得られない読書時間がある。だからすぐまた読みたくなる!
Posted by ブクログ
養老先生がよく読んでらした有名作家の短編集だったので、手にしましたが、翻訳本は当たり外れがあります(私には)。中ではジョウントという短編は怖かった!ホラーの表現が上手いのかな
Posted by ブクログ
これぞキングの傑作短編集。有名なミストは映画と違った結末で、個人的には原作の方が好きだった。(映画は救いが無さすぎる…)
異常事態に精神が耐えきれなくなった人々が変わっていく様や、クリーチャーの絶望感の表現が絶品。
ほかの短編集も全てまた読み返したいと思わされるくらいとても良く、特にジョウントのSF世界から堕とされるラストは記憶に深く刻まれた。
Posted by ブクログ
どこかうすら寒さを感じさせる、何とも言えない読後感が残る短編集。
パニックを描いた「霧」は息を詰めて読んでしまうほど、緊迫した空気が漂っていた。
霧の中に潜む“何か”に対する気味悪さや徐々に追い詰められていく恐怖心を、ここまで見事に表現できるのは凄い。
「ジョウント」もなかなか強烈だった。
Posted by ブクログ
ミスト
いつものキングの長ーい前置きから転がるように進むストーリーが、短編としてコンパクトになっていて読みやすかった。怖くてどうなるのかわからなくて読むのが止まらない....と思ってたらあのラスト。イマイチぴんと来ませんでした。これは訳のせいもあるのかな...
映画のラストのほうが、ある意味わかりやすいですね。
他の短編は、意味がわかるようなわからないような...正直ミストだけが楽しめたらこの本はいいと思いました。
キング初心者におすすめかといえば、やっぱり代表作と呼ばれるような長編から読むのが1番いいんじゃないかと思いました。
Posted by ブクログ
スティーブンキング初読み(多分)
4編の短編と、映画「ミスト」の原作「霧」を収録。
「霧」街を突然霧が覆い、スーパーマーケットに閉じ込められた主人公たち。霧の中には「何か」がいる。出て行った者たちは次々に殺され…という不条理ホラー。
状況が少し分かりづらくて読みづらかった。これは映画で見た方が分かりやすいかもしれない。映画はラストが原作と異なり、かなりの鬱映画のようだ。(原作でもだいぶ鬱だけど)気になるので機会があれば見たい。
「ジョウント」は五億年ボタンを思い出した。
どの話も、結末がぼんやりしていてやや消化不良気味。
Posted by ブクログ
全体的に後味が悪いですね…!
世界観が独特で、オチがきちんとわからないままの作品もあったりします。
ミストの前の短編でしたら、「カインの末裔」がお気に入りです!
そして表題のミスト…「霧」ですが、本当に怖いですね。
謎に満ちた化け物が、無駄に種類多く存在する時点で、私だったら精神崩壊です。
霧の外側に出れるのかと思いきや、ラストは…。
登場人物が全員、何も悪い事をしていない一般人という点でも、理不尽な状況が表されていると思いました。