スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • 11/22/63(上)

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    ネタバレ

    タイムトンネルを潜って60年代のアメリカに行き、ケネディ暗殺の真犯人を突き止めて暗殺を阻止する物語。上巻の時点ではまだそこまではいかず、父親に家族を皆殺しにされた校務員のハリーの過去を変える話と、前任者のアルが変えた誤射で半身不随となったキャロリンの過去を変える話が中心である。中盤にはあの忌まわしき町である「デリー」が出てきて、年代がピタリと付合するのでまさかと思ったら『IT』のルーザーズクラブのリッチーとベティが出てきたことには驚いてしまった。ピエロの恐怖が去った後であるとはいえ、相変わらずデリーの描写とそこに住まう悪徳の影響を受けた人間のおぞましさは読んでいてゾワゾワしてしまう。

    まずタ

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    2025年05月26日
  • ビリー・サマーズ 下

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    スナイパーの話なのに物悲しさを帯びた切ないストーリー。
    ボブザネイラーとエライ違いだ。
    話の方向性が全く違うけど「極大射程」に匹敵するほど面白かった。続編はあり得ないけど前日談も面白いのでは。

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    2025年05月08日
  • 異能機関 下

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    GW中、積読の中から一番長編を読もうと思い、手に取った作品です。12歳のルークという天才少年が、【研究所】と呼ばれる施設から脱走するという物語です。上巻の中盤まで、割とスローペースで話しが進みますが、ルークが【研究所】で苦痛をともなう検査を受ける辺りから、先の展開が気になり、スルスルと読み進められました。
    【研究所】から脱走したあと、ルークの逃走劇にハラハラし、【研究所】に残された子どもたちがどうなるのか、またハラハラさせられ、下巻は一気読みでした。結末はバッドエンドではないものの、切なさが残る読後感でした。
    スティーヴン・キングが描く、子どもたちの群像劇がとても良い。個人の小さな力でも、それ

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    2025年05月06日
  • ビリー・サマーズ 下

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    読書備忘録915号(下)。
    ★★★★★

    【再掲】キングですから。★の数は。
    本作はスーパーナチュラルな要素のない普通のクライムサスペンス小説。

    改めて、主人公は凄腕のスナイパーで殺し屋のビリー・サマーズ。
    殺し屋家業を引退することに。
    最後の仕事のターゲットは殺人事件で収監されている殺し屋ジョエル・アレン。

    狙撃でターゲットを仕留めるビリーとして、いつどこで狙うか?
    依頼者のニックから、裁判所に入る一瞬を狙ってくれと。

    ビリーは小説家デイヴィット・ロックリッジとして裁判所が見下ろせるビルに事務所を構える。同じビルに働く若手弁護士、会計事務所の社員ともめちゃくちゃいい関係に。ランチとか一

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    2025年05月06日
  • ビリー・サマーズ 上

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    読書備忘録915号(上)。
    ★★★★★

    まあね。キングですから。
    しゃあないですよ。★の数は。

    凄腕のスナイパー。殺し屋。
    もう引退したい。最後の仕事。
    ターゲットは、逮捕された殺し屋。
    収監されているから殺せない。
    唯一のタイミングは裁判所に入るため、車から降りる一瞬。

    だけど、この物語は殺しの物語ではない!
    上巻は単なるプロローグ!
    本番は下巻だ!

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    2025年05月03日
  • ペット・セマタリー(下)

    購入済み

    後半の怖さが尋常ではなく、驚きました。

    もちろん、ホラーの達人であるキングの怖さもあるのですが、それ以上に、本当にぞっとする圧倒的に強烈な怖さ、嫌悪感に似た怖さを感じました。

    あとがきにあるように、出版をためらうほどであるのがわかります。

    何かに取り憑かれたかのように鬼気迫る作品。スピーディーにぐいぐい引き込む翻訳もよかったのではないかと思います。

    やはりキングならではの重厚さ。真似しようとしても、絶対真似できない深さ。すごかったです。

    #ダーク #深い #怖い

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    2025年04月26日
  • シャイニング(下)

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    ネタバレ

    下巻は怒涛の展開で、読むのがやめられない。閉鎖空間のホテルという場所で主要人物はたったの3人(プラス1人)なのに緊迫感が凄まじい。その奥にはホテルの亡霊の強烈な悪意があり、ジャックを得体の知れない存在に仕立て上げ、読者の恐怖心を膨らませる効果があった。
    ジャックが心の弱点につけこまれていく様子は他人事ではないなと思わされる。非常に巧妙な描写で、人間が追い込まれていく様子が手に取るようにわかった。
    小説を読むことのおもしろみが凝縮されていて、余すことなく堪能した。大満足。

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    2025年04月10日
  • シャイニング(上)

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    ネタバレ

    上巻ではまだ本格的な怪異は起きていないのに、たった三人の家族の内面を順番に読んでいくだけでまったく飽きない。人間の心を深くとらえた描写が素晴らしい。ひとりひとり抱えているものが少しずつ違っていて、簡単には割り切れないところをしっかりと書き切っている。こんなに読み応えのある作品だったとは知らなかった。
    ホテルの歴史や地下室の不気味な記録や忘れ物が、嫌な空気を醸し出していて、今後起きることへの期待が膨らむ。謎の「レドラム」とやらも、トニーの警告も気になることばかりだ。トニーがあらかじめ未来を見せてくれているので、そこに向かっていくという恐怖もある。
    この家族に関してはきっと誰も悪くないのだと思った

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    2025年04月10日
  • シャイニング(下)

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    聞きしに勝る大傑作。面白さ半端なし。エンタメなのに文学。(文学が何なのかはよくわかってません)いや〜読後の余韻と興奮が納まらない。ホラーを舐めてた。モダンホラーの帝王の名は、あながち間違いではない。

    癇癪持ちの酒癖が悪い父、ジャック。
    離婚を考えるが踏み切れない母、ウェンディ。
    そんな父母を心配する、特殊能力「かがやき」を持つ5歳の息子ダニー。
    オーバールックホテルの冬の管理の仕事の為に家族で移り住むが、そこは長年の怨念が積み重なった血塗られた呪いのホテルであった。

    家族三人三様の過去、人物像、心理描写が徹底的に描かれるので、共感し没入してしまう。
    上巻はほぼ、それにページが割かれる。

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    2025年04月04日
  • ビリー・サマーズ 下

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    とんでもない長編でした。
    上巻は割と低速に、主人公・ビリーの「殺し」の前の生活と、ビリーの描く自伝小説が描かれています。物語が大きく動くわけではないのに、描写からその時間の儚さや楽しさ、悲しさや辛さが伝わってくるため、どんどん読み進めてしまいました。下巻からは打って変わって怒涛の展開。
    思いがけないラストは涙なしでは読めませんでした。罪と罰、贖罪と復讐、そして物語を読むことと書くことへの愛が綴られた傑作でした。
    ビリー・サマーズが素敵過ぎ。

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    2025年02月23日
  • 異能機関 下

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    下巻はまさに一気読み。これぞ読書の醍醐味!と言った感じにワクワク楽しんで読めた。
    キングさすがだ。

    エンタメ全振りの作品でまさかウルッとくるとは思わなかった。
    上下巻共にかなり没入してたので終わってしまうのが少し寂しかったな。

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    2025年02月22日
  • 異能機関 上

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    これはひたすらに面白い。

    超能力を持っているであろう子供たちが
    訳も分からず、ある施設へと誘拐されて来る。
    様々な検査や人体実験のような事をされるのだが
    読んでいて苦しくなるシーンが多い。

    とにかく子供たちが無事に施設から抜け出して
    普通の生活へ戻れる事を願うばかり。

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    2025年02月22日
  • ミザリー

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    面白過ぎた。衝撃的な展開の連続で飛ばし過ぎ。これ、最後まで持つの?と心配したけど無用だった。はい、最初から最後まで文句なしに怖くて痛くて面白いです。
    売れっ子作家が不慮の事故で大怪我をし、元看護師の熱狂的なファンに監禁される怖いお話。
    元看護師のアニーの狂いっぷりが豪快で想像を超えてくる。作家ポールがいけ好かないヤツなので、可哀想とばかり思えない。そして悲惨な状況なのに所々、笑ってしまう描写がある。結末がどうなるのか早く知りたくて読む手が止まらなかった。
    作中作の「ミザリー」の物語の意味が理解できなかったのが、私の読解力の足りないところ。考察サイトを探そうと思っている。

    稀代のストーリーテラ

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    2025年02月09日
  • トム・ゴードンに恋した少女

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    面白かった!グイグイ引き込まれて夢中で読みました。森へ入っていく主人公トリシアは9才にしては大人びて、頭もよく、観察眼があって、運も強い。それが面白い。
    森の細かな描写は美しく、恐ろしい。広大な世界の光や闇が実際思い浮かぶよう。歩くうち思いも掛けない情景が突然広がり、唖然とさせられ、ゾッとして、虫のうっとおしさにウンザリして、自然の怖さを見せつけられる。その中でも野生動物を見て喜ぶ子供らしさもあるトリシアの視線全てに生き生きとした生命力を感じる。
    あらすじを数行でまとめると単純な話なのに、命のかかった大冒険のワクワクとスリルと、現実を超えた驚異的な展開、魅力的な登場人物や悪魔じみたもの、トリシ

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    2025年01月31日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    物書きでなくとも、クリエイティブな仕事をしてる人も参考になる作品だと思います。
    〈作家として腹をくくり、自分を偽ることなく、楽しんで執筆する。〉
    クリエイティブも生きるため、稼ぐためと続けていると、「売れないと」を言い訳に、流行りになびき、自分がなぜ制作しているのかわからなくなるような事もありますが、誠実に、人から批判される事も恐れず真摯に向き合うことの重要性を学べました。

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    2025年01月25日
  • ビリー・サマーズ 下

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    翻訳が少しぎこちないが、原文の良さが出ているように感じ逆に良い。長編だが物語がよく作られていて読み飽きない。

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    2025年01月12日
  • トム・ゴードンに恋した少女

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    ハイキング中にコースを外れた9歳のトリシア。アメリカの森は深いのだろうな…
    食料は少なく子供の知識で何ができるのか…
    だけど彼女はくじけない。人がいると信じた方向を目指して歩く。彼女に力を与えているのは何だろう…

    本の中で数日がたったころ、ベートーベンの交響曲第九番の演奏会にコーラスで参加した。
    世界中のトリシアを応援する気持ちで歌った。
    全ての人々は兄弟なんだよ みんなが君を守りたいと思っているよ!!

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    2024年12月31日
  • 心霊電流 下

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    死後の世界に迫る狂気。それを描き切った作品。鬱展開の連続だが、それでも自分を曲げない主人公を応援できる作品。

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    2024年12月20日
  • ミザリー

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    何度読んでもアニーが怖すぎる!
    怖すぎるのよ!
    指の間から震えながら覗き読むような感じ。

    狂ったファンに監禁された小説家。
    運がないといえばそれまでだけど、ほんと恐ろしすぎる話。
    なのに読み返しちゃうんだなあ。

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    2024年12月18日
  • 11/22/63(下)

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     過去を変えることができたら――。個人的なことであれ、社会的なことであれ、たぶん、多くのひとが一度は考えたことがあるのではないかと思います。だからこそフィクションは数多くの時を超える物語を生んできたのではないか、とも。ケネディ暗殺を阻止しろ、と死期の迫った友人から想いを託された主人公が過去に戻って奔走する本作も、過去を変えようとする物語。

     様々なジャンルの要素を内包する長大な(文庫本にして1400ページを越える)物語は、中盤以降は恋愛小説としての大きな魅力を持って進んでいき、あぁ最後までこの物語に付き合って良かった、と心から思えるような結末を迎えます。時を超える壮大な冒険と恋の物語、ぜひお

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    2024年12月08日