【感想・ネタバレ】ビリー・サマーズ 上のレビュー

あらすじ

作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル

狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。依頼人たちには、銃撃しか能がないちょっと抜けた男を装っているが、真の顔はエミール・ゾラを愛読する思慮深い人間であり、標的が悪人である殺ししか請け負わない。
そんなビリーが、引退を決意して「最後の仕事」を受けた。収監されているターゲットを狙撃するには、やつが裁判所へ移送される一瞬を待つしかない。狙撃地点となる街に潜伏するための偽装身分は、なんと小説家。街に溶け込むべくご近所づきあいをし、事務所に通って執筆用パソコンに向かううち、ビリーは本当に小説を書き始めてしまう。
だが、この仕事は何かがおかしい……。ビリーは安全策として、依頼人にも知られぬようさらに別の身分を用意し、奇妙な三重生活をはじめた。そしてついに、運命の実行日が訪れる――。

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Posted by ブクログ

全ページ面白いとはよく言ったもので、読む手が止まらなかった。
あまり何も起こらない場面でさえ面白く描けるのは天才。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

読書備忘録915号(上)。
★★★★★

まあね。キングですから。
しゃあないですよ。★の数は。

凄腕のスナイパー。殺し屋。
もう引退したい。最後の仕事。
ターゲットは、逮捕された殺し屋。
収監されているから殺せない。
唯一のタイミングは裁判所に入るため、車から降りる一瞬。

だけど、この物語は殺しの物語ではない!
上巻は単なるプロローグ!
本番は下巻だ!

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

さすがSキング!上巻は4時間程度で読破。状況がさまざま絡み合ってくるのだけれど、ビリーの考察もあり、また変化のスピード感がちょうどいいので、読み手の頭がこんがらがることはなく、状況転換に徐々に慣らされていく。(慣らされた、と気づくのは下巻を読み終えたあと)上巻の終わり方も素晴らしいと感じた。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

(上下合わせた全編の感想です)

▼好みでした。分量あるのに、読み終わりたくないような。スティーブン・キング76歳、凄いです。エンタメ力が凄いのに、そこに皮肉と人間ドラマが濃厚。

▼ビリー・サマーズという名の、40代くらいの職業的殺し屋がいます。主にいわゆる犯罪組織の親玉などに雇われています。凄腕の射撃手であるらしい。そして、ぼちぼち引退を考えている。このビリーが巨額報酬の狙撃を依頼されるところから始まります。これを最後に引退したい。ラスト・ジョブ・ストーリー。冒頭からダレ場無し。

▼今回の仕事は、標的は犯罪者。逮捕され裁判を迎える犯罪者。だがとある大物にとって、法廷で言われたら困ることがある。なので、出廷時に狙撃して欲しい。ただ、それは1か月後か、3か月後か、分からない。

▼その法廷の出入り口が、ばっちり見える高層ビル。いわゆるオフィスビル。その中の、「最高の位置」の部屋をビリーは借りることになる。借りる名義は偽名で、「小説家デビューしようとしている作家が、出版エージェントに言われて、缶詰になって仕事するために数か月ここを借りた」という設定になる。

▼もともとビリーは、文学好きなのだ。ただ、裏社会では「文学好き」なことは隠している。ひょんなことから「小説家」の設定に身をやつした。ついつい、パソコンに、自伝的小説を書き始める・・・。

▼ビリーは貧しい家庭の出身。残酷な義父。孤児院行き。海兵隊志願。中東で狙撃兵・・・というキャリア。その精神的風景が描かれる。

▼そして、とうとう狙撃の日が来る。ビリーは、狙撃後に準備された「逃走ルート」に疑念を持っている。だが、仕事は仕事。狙撃・・・そして逃走・・・。



と、ここまでで、前半が終わってないくらい。

ここから後半、とある少女との出会い、触れ合いと交流が、急旋回主題になって来るんですが、決して無理に紡いだわけではなく。全体に「なるほど」と思わせる構成になっています。

▼特に、ビリーが少女に自作の小説を読まれる、読ませるくだり。そのどきどき感。高揚感。

▼読んでいくうちに、職業的暗殺者のビリーにどんどんどんどん、とめどなく感情移入してしまいます。この力業ったら、すごいですね。脱帽です。

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2024年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻ではあらすじ以上の事は起こらないのに面白い。
ビリーのなりすまし生活が図らずも、尊いものになってしまい、この仕事を受けたことすら後悔し出すのが可笑しくも愛おしい。
ビリーの人となりは悪人以外殺さない信条とか、一般人に向ける優しい目からも分かる通り善の人だし、後半で隣人家族の娘から貰った愛溢れる絵を捨てずにお守りみたいに大切にする所も微笑ましい。
そんなビリーがどうして暗殺稼業をしているのかを小説にして書いていき、間に作中作として読みながらビリーの過去を知れるという作りになってる。上巻では子供時代までだから核心に迫るような話まではいかないし、暗殺の方も成功するけど一筋縄ではいかないしとまだまだ楽しくなりそう。評判通りの面白さ。

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2024年06月24日

Posted by ブクログ

淡々と話が進む

途中、すごくハラハラする
ドキドキする

でも、上巻だけで終わりそうなのに
結局なにもわからない

先日異能機関をよんでからすぐこれをよみはじめたので
全く違う人が描いたかのように違う話で
すごいなーと思う。
そして、帯にも書かれてるけど
殺し屋で小説を書く
この小説がまたすごくいい。
スティーブンキング自身は
どうやって小説を書いてるのだろうと思う

下巻が楽しみ

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

前半は単調ながらも後半にかけて面白くなります。
上巻は読むのに時間がかかりましたが、下巻は一気に読み進められました。

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2025年10月21日

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久々キング長編!
商品固有名詞がいっぱい出てくるとキングだな〜と思う。それが作品にリアリティを出しているのかな。はらはら感はないけれどジリジリと何かがおかしい、どんな過去がと気になる感じからの上巻終わり!ですぐ下巻に手が出ます。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キングの作品の中では、呪われた町と11/22/63が大好きだけど、こちらは後作の雰囲気ありということで評判も高くずっと読みたかった。上巻は、ほんの紹介で語られてるあらすじをしっかり追っていく段階で終了。ビリーの自叙伝的な小説は、途中からの書きぶり変化が大きくて翻訳ともども巧いなと思った。後は逃げるだけのところでの突然のアクシデント。物語動く下巻はとても楽しみ、。

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本の雑誌・2024ベスト・ミステリ部門から。キング作品の良い読者じゃないし、新作を読む前に、読むべき古典がいくつもあるだろうに…とは思いつつ。でもこれ、さすがに面白いですな。今のところ、作中作があまりピンときていないのを除き、本編の求心力は圧倒的。当初の目的である狙撃自体が、本上巻の2/3くらいで果たされてしまうんだけど、さて、そこからどう転がっていくのかってのが見えてこず、先の展開が気になることこの上なし。下巻も楽しみ。

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2025年06月12日

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ここで終わっても十分楽しんだ、"次回作楽しみ!"って感想書けるだけの一作。あまり上巻の評判いいコメント見ないんですが、全然重厚感ある読み応え。あとのコメントは下巻まで取っておきます

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄腕のスナイパー、ビリーサマーズの破格の報酬の仕事は成功するも自分も始末されそうになる。それを見越しての逃亡計画、詰めの段階で飛び込んできたアクシデント、レイプされた少女アリス。もう一仕事終わったはずなのに、まるで新しく始まったかのような展開。早く下巻を読まないと!
劇中劇のような自叙伝も面白い。

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2025年02月14日

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 引退することにした、暗殺者ビリー・サマーズ。

 最後の仕事で引き受けたのは、護送中の殺人犯の狙撃。

 報酬は200万ドルというから、1ドル150円で換算すると3億円かぁ。

 いや、そうして計算してみると、うさんくさすぎないか、と思うところだけど、ビリーは引退の仕事として引き受ける。

 狙撃するためにその街にしばらく住み、そのあいだは新作を執筆中の作家になって街に溶け込め、という。

 なんだそれ、あやしすぎないか。

 ビリーは指令に沿って、作家のふりをして、実際に書き始める。

 警戒されないため、狙撃の腕は一流でも「おバカなおいら」を演じているビリーは、実は文学好きで教養が高い。バカなふりをして、与えられたノートパソコンに文章をつづりながら、興が乗ってくるんだね。
 
 与えられたノートパソコンである以上、監視されているのは確実。

 だから、おバカにつづりを間違えつつ、小説みたいなものを書き始める。

 そこで語られる、自分の半生。

 はじめて人を撃った時、妹が殺されたとき、軍隊に入った時という話を下記進めるにつれ、監視されているとわかっていつつ、ビリーはどんどん没頭していくんだね。

 同時に、街での生活も充実していく。

 近所に住む家庭と交流し、子ども達とモノポリーをやって盛り上がり、暗殺予定のビルで勤務している女性とも親しくなり、ある晩、彼氏と別れた彼女は酔っぱらってビルとともに過ごす。

 ビリー、引退するというから初老くらいかと思ったら、まだ40代くらいなんだね。はっきりと年齢が書かれていたわけじゃないけど。

 近所の家族とお祭りに行ったときは、射的でうさぎのぬいぐるみをほしがる娘に、腕前をみせてとってしまうんだね。

 潜入中ということを考えると、疑わしいことはやるべきでない、とプロとしてはわかっているのに。

 近所に越してきた感じのいいおじさんが、実は暗殺者だった、なんて、ドラマとか少年マンガにありそうな展開だなぁ。

 キングらしく、そこかしこのエピソードが、それだけで独立した小説になりそうなくらい、饒舌かつ楽しく語られていく。

 これ、どこまで行くんだろうという気もするが、でも面白い。

 上巻の終盤になって、ようやく暗殺は実行される。

 ただ、クライエントから提示された逃走経路の完璧さにうさんくささを感じ、依頼を完遂したあと、ビリーは待っているクライエント側の逃走車をかわし、身を隠す。

 その後、自分のまわりで依頼に関わっていた人間が次々と自殺したり、身をくらませたりする。さては、殺されたか、と。

 やはり言われた通り、車に乗っていたら殺されていたかもしれない。

 報酬の残金は支払われず、警察は暗殺騒ぎで街中を警戒している。

 少なくとも、警察の包囲網が解かれるまでは、隠れ家にこもっていることにする。

 そして数日。

 嵐の深夜、ビリーがかくれている家のそばで車がとまり、男女が出てくる。

 女は意識を失い、ひょっとすると死んでいるのかもしれない。

 どうも、襲われたようだが、このまま放置して警察がそばをかぎまわられると困る。

 やむなくビリーは・・・。

 話がぐるんぐるんまわりすぎて、どこに向かうのかわからない。それでも一つの物語として惹きつけるのが、キングの筆力なのだろう。

 下巻も楽しみに読もう。

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2025年01月18日

Posted by ブクログ

殺し屋 ビリーサマーズの物語
上巻最後にストーリーがまた動き出した

海外小説は名前が覚えられない ストーリー展開が早く面白い

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

だんだん良さが出てくる
表紙も然り
泥沼に足突っ込んでるのに
女の子まで・・・
久しぶりのワクワク感

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2024年10月29日

Posted by ブクログ

上下2段組みのなかなかの分厚さ。
”アウトサイダー”は挫折してしまったので今回はどうかなとおもい読み始める。
結果、早く下巻が読みたい!
このナイフを持った二十歳のアリスにまさか刺されないよね
ビリーいや今は正確にはドルトンはあんたの命の恩人だよ。
こらが最後の仕事と決め、(ニックが発注しビリーは狙撃しただし悪人だけど殺す仕事)ばっちしやり終えたのに、ニックからの送金150万ドルはない。
やはりニックは裏切ったのね。ビリーが悪人を狙撃したあと手配された車に乗ってたら100%始末されてたね。
あー、ビリーアホな振りしてなんて賢いんだろう。
惜しむらくは近所のアッカーマン夫妻、その子どもたちと親しくなりすぎたってこと。
きっとシャニスの描いた絵はこの先も捨てられないだろう…。
現実の物語と平行してビリーが自伝的小説を書いていく入れ子方式ってのも面白い。
幼いビリーが妹を殺した母親のクソボーイフレンドを銃殺したのが始まりだったわけね。
でもあのとき殺ってなければビリーが殺されていたんだから正当防衛だよね。
で、母親がネグレストで結局、施設にはいり海軍兵士のなり名狙撃手になっていくまでが上巻。
下巻はきっとニックとの攻防戦になっていくんだろう。
施設で一緒だった初恋?のロニーとの再会もあればいいな。

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2024年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4.5くらい。

暗殺を請け負うという一連の流れは、なんだかオズワルドみたいだなあと感じていたら、現実世界でも起きてちょっとびっくり。
100分de名著でキャンベルの話見てたら、ここでも触れられてて、やっぱ有名なんだなと実感。

暗殺実行に至るまでの、人々との触れ合いはまあまあ面白いし、ビリーがどう切り抜けるつもりなのか想像出来たし、作中作が面白かった。キングの書きたいところだけ、必要なところだけが書かれているという印象。

で、暗殺が起きて潜伏していたら、アリスという女性を助ける。上巻の終わりで新キャラ登場というのは、変化があって良かった。

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2024年07月16日

Posted by ブクログ

上巻は、依頼を受けた殺し屋が、周到に計画をたてていく過程を描く。
2段組で300ページ以上あるが、ストーリー的には進みは遅い。
しかし多彩な登場人物との濃厚なコミュニケーション、そして主人公の過去が小説中の小説というメタ構造になっていて引き込まれていく。文章が緻密で比喩も上手いし、小説や映画からの引用も多くキングの知識の広さを堪能できる。
ここらがキング作品の好みの別れるところだろうが、完成度が高くて十分に楽しめるし、ラスト近くで急に話が動き出すので下巻が楽しみ。

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2024年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯に「すべてのページが面白い」とは言いすぎでは(笑)
と期待してしまったので、少し肩透かしをくったものの、作家になりすましたビリーは好印象の素敵なおじさんだ。
そして、ビリーが仕事を終えたことで、物語の様相はきな臭くなってくる。
さて、後半で真相が明かされ、どんな展開になるのか・・・

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2024年06月27日

Posted by ブクログ

上下巻の内、上巻だけを評価というのも野暮だなと思いながら。

主人公の殺し屋が、何ヶ月か先に来るはずの標的を待つ間ひとつの町で暮らし、殺し屋として暮らすわけにいかないからと小説家と偽るものの、元々読書家だったからか自叙伝風フィクションと決めて執筆活動を始めると思いのほか面白くなり、ご近所付き合いもパーティーを開いたり招かれたり、毎週末近所の子どもとモノポリーをやるほどうまく行き、仕事場(執筆と狙撃兼用)として借りたビルの女性ともうまく行き、でもギャラが高過ぎたりいかにも使い捨てな奴が武器を調達してきたりとどーも胡散臭いから誰にもバレないようにもう一つの身分を作って保身を進め、クライアントの真の狙いを探りはじめる中、標的がやってきて色々ととんでもない事が起こってしまって後半へ続く(ちびまる子ちゃん風に)という感じです。

基本的に進行形の文章なので勢いが良いし、でもやはりキングなので心理描写や情景描写が濃密で映画のように思い描けるし、主人公ビリーが悪人のみ標的にしているというモットーが、ご近所付き合いのお陰でじゃあ自分は?という考えが浮かび上がってきつつここまで盛りだくさんなのにまだ折り返しって何?というのが正直な感想です。

ここまで読んでオカルト、ホラー要素がゼロなので、それも大変新鮮です。オカルトの無いキング作品は自分初かも。
連続TVドラマを観ているような読書感。キングファンはもちろん、そうでない人も読み易いかと思います。

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2024年06月12日

Posted by ブクログ

久々のキングの作品。海兵隊出身のビリーが主人公で彼の職業は、悪人しか標的にしないと言うプロの殺し屋。引退の為、最後の依頼を受けた事で、標的を狙う関係上、身分を偽ってある街に潜伏する。小説家と、IT技術者と。潜伏中とはいえそれぞれの街で人間関係を築かざるを得ない状況で実際ビリーは小説を書き始める。背景には息詰まるギャングとの騙し合いがあり、静と動とが交差して行く。警察からも依頼者からも逃げている中で、レイプされ隠れ家の前に捨てられた女性を助けるが、、、ともう、読む手が止まらない。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

元海兵隊の凄腕スナイパーで殺し屋のビリー・サマーズ。引退前の最後の仕事は、これまでになく破格の報酬だった。指定された条件は、標的が現れるまで待機すること。その間は別人格として生活しなければならない。小説家のデイヴ・ロックリッジとして。
殺し屋としてのビリー、作家としてのデイヴ、さらにもう1人の偽名を使い分けて、奇妙な潜伏が続く。住んでいる住宅街で近所の人々と仲良くなり、ビル内のオフィスでは他の事務所の人々とランチを共にする。作家の振りをするだけではなく、本当に執筆も始めてしまう。
高すぎる報酬や各種手配への疑惑、偽の人格を使った交流、自分の過去を暴き出す小説が、複雑に絡み合って進行する。さすがの一言。下巻へ。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

暗殺者の最後の仕事のクライム小説。

久しぶりに超常現象のない小説のようです。
上巻は凄腕暗殺者の最後の仕事で依頼人が裏切るというオーソドックスな展開の中に、主人公の人生を振り返るような作中作が何かの仕込みのように感じさせます。
ラストに下巻に繋がるであろう少女が登場して、今後の展開を期待させてくれます。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

●森見登美彦と同じ「物語の中の物語」だーと思った。
●この物語の最大の目的と思っていたことが上巻半分ほどで達成されてしまって????となった。下巻はどう展開されていくのか…

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

スティーブン・キングのデビュー50周年記念作品となれば読まずにはいられない。

標的が悪人でなければ請け負わない凄腕の殺し屋ビリー・サマーズ。引退を決意して最後の仕事を受けた。報酬は200万ドル。標的は児童ポルノを作り収監されている男。狙撃する場所に事前に潜伏し、ビリーは作家を名乗って街に溶け込む。そして自分の半生をネタに本当に小説を書き始める。だが、この仕事何かがおかしい。ビリーは安全策として別の身分も用意して3重生活を送る。そして実行当日、標的を仕留めるが依頼人に裏切られたことに気づく。一旦身を隠して連絡を待つが、雨の夜に暴力を受けて車から投げ捨てられた女の子を助けて手当てをしてあげるが…。

いつもスティーブン・キングの長編は人物描写で語られる細かなエピソードが緩慢なのだが、助けた女の子が!というところで、いきなりスピード感を持って上巻は終わる。おそらく下巻がかなり面白いはずなのだが、ちょっと間を置くのが私の癖だ。ここは大事にいかないといけない。しかし、超常的なこととかホラー的な要素は出てこない。正真正銘のクライムノヴェルなのだ。






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2024年12月05日

Posted by ブクログ

単行本としては上下巻あることを思うと、かなりボリュームが予想される展開。
しかし、キング作品だし、帯に並ぶ激賛通りとなれば 面白くないはずはない・・なのに、展開は実に淡々と。

自己の述懐の様な「入れ子の作中小説」は正直、面白くなく・・と言ったところに、飛び込んできたアリス。
ラストのシーンは次に引っ張るショットの様。

元海兵隊、しかも銃撃には自信満々の彼が引退を期して、とんでもない額の報酬にめくらんだか‥飛びついた仕事。
奇妙不可思議・・【やつ】を狙撃する一瞬を前に、緊張とも静謐とも言えぬ時間が織りなすコミュニティの人脈図・・これが後々何か意味するのだろうと思いつつ・・下巻へ

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

SL 2024.5.26-2024.5.30
スティーヴン•キング50周年記念。
ホラーではなさそうだったので読んでみる。
殺し屋のビリーが暗殺の待機中に小説を書き始める。上巻の話が下巻にどう繋がっていくのか期待大。

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2024年05月30日

Posted by ブクログ

上巻で任務達成とは?まだわからない。
三重生活の人間関係を覚えるのに手間取るが、それが済んだと思うと、下巻は新たな登場人物がずらりで不安。

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2024年05月23日

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