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Posted by ブクログ
アメリカの田舎町チェスターズミルは、ある日突然<ドーム>に覆われてしまう。
<神>の存在について考えてしまった。
イタリア歌曲によくあるフレーズ「Pieta Signore(神よ憐れみたまえ)」が頭の中をぐるぐるしていた。
ドームに閉じ込められた状況であるのに、人は自分の保身や欲望をとめることができない。正しくあろうとする人もいるけれど、限られた空間の中ではあまりにも無力だった。
絶対的な危機の前ですら変われない人間であるからこそ、憐れみが必要なのだ。
そして<神>は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお釈迦様が落ちていくガンダタを見るように、私たちを見ているのだろう。
希望と絶望とが、共立している物語だった。
Posted by ブクログ
文庫本で全4冊、各巻がそれぞれ500ページ以上あるので、総ページ数が2,000ページを超えるという、とんでもない超大作。
しかも、主な登場人物のリストが4ページもあり、実際に登場する人物は遥かにこれを上回る。
実は、単行本で一度挫折した経験があるのだが、その理由は、この膨大な登場人物の行動や相関関係を理解するのに苦しんで投げ出したんじゃなかったかという気がする。
今回改めて通読して感じたことは、よくもこれだけの架空の人物を登場させ、しかもそれぞれの人物がちゃんと「生きて」いて、最後まで破綻していない、という、圧倒的なリアリティを持っているということだ。
キング作品にある感動的な展開はあまりないのだが、架空の町の架空の人物たちによる闘いの模様は、2,000超ページを通して圧倒されるばかりだ。
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