スティーヴン・キングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エモすぎて心臓を掴まれまくり!スティーヴン・キングの中編短編3作を収めた作品集 #コロラド・キッド
■はじめに
スティーヴン・キングの中編2編と短編、計3作を収めた作品集。巨匠キングのパワーを感じられる内容で、ドエンタメをベースしながらホラーや超自然的現象もある。短いお話ながらどれもエモさも抜群で、心臓をぎゅと掴まれること請け合い。
本作に収められている作品は、これまで手に入りづらかったとのことですが、どれもキングらしくて面白い! どれも気軽に楽しめ作品ばかりなので、未経験の方にもオススメですね。
■各作品のレビュー
●浮かびゆく男
なぜか体重が徐々に少なくなって初老男性。体調変化に憂慮しつつも、隣人たちとの関係性改善を願う物語。
超自然的でありながらも、描いているのは素朴な人間同志の繋がり。土曜の深夜に観たくなる映画のように、感受性を高めてじっくりと味わいたい作品です。
主人公スコットが優しいんよ、この包容力こそ男子たるものですよ。中盤ディアドラからクドクド言われる場面なんか、私ならその時点で完全にブチ切れですよ。いやー心が広い。
マジ泣けるのは、なんつってもミシーからの電子メール 。人間生きてると色んな不遇があって、その結果と対策から人柄が形成されていく。それでも人の思いやりがさえあれば、より良く変わっていけるんすよね~ 一見あたりまえのように聞こえるんだけど、これが難しくてね、ほんとに。
あまりにいい話でしたわー、そしてなんとなく夜空を見上げたくなったのです。
●コロラド・キッド
90代と60代の超ベテラン記者二人と、女性の大学院インターン生がジャーナリズムについて語り合う物語。過去におこった奇妙な事件「コロラド・キッド」について考察を深めていき…
★5 おもろい!何これ!
序盤おじい二人と頭の良さそうなねーちゃんの会話がずーーーーっと続いて、何なのこれって感じなんですが、中盤から一気に事件の謎が押し寄せる。もう止まらない。
事件の言い回しや情報の出し方や、会話があっちゃこっちゃ派生する感じが粘着質たっぷりで大好き。これぞアメリカンエンタメ小説ですよ。セリフを眺めてるだけで目と脳が悦ぶ感じなんです。
終わり方もいいなぁ~ ぜひ最後まで作品を味わって作者からの「あとがき」までしっかり読んで欲しい。自分が本作を読みながらなんとなく感じてたことが書かれてました。そうそう、丸ごとふくめて楽しむのが人生っすよ。
●ライディング・ザ・ブレッド
大学生の寮で暮らしているアランは、母が脳卒中で倒れたと連絡を受ける。急いで帰りたいと思いつつも経済的に苦しい彼は、ヒッチハイクで実家に向かうことにした。途中ヒッチハイクがうまくいかず途方に暮れいると、ふと墓地が見えてきて…
ホラーとエモさの融合っぷりが半端ない短編。親としての気持ちも、子どもの気持ちも、痛いほどよくわかる。私は既に母を病気で亡くしてまして、特に物語の後半は胸に詰まるものがありました。
腎臓が悪かった母に、自分がドナーになれないかと提案した時は、めちゃくちゃ怒られましたね。親になってみるとその気持ちは当たり前なんですが、ガキだった私には今一つ理解できなかったなぁ。ただもっと一緒に時間を過ごすべきだったと後悔もしてまして… これからは存命中の父や今の家族の時間をもっと大切にしたいと思います。
■おわりに
スティーヴン・キングはデビュー50周年なんですね。まだまだ新作があるということで、もはやバケモンすね、マジ凄い。まだ名作と言われている作品がいくつも読めてないので、しっかり時間をとって楽しみたいです~ -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻はもう、疾走していくような展開で一気読みです。
ルークとティムが出会ったことにより、研究所への反撃開始の一方、研究所でもエイヴァリーを中心に反乱がおこります。
ソ連やアメリカには超能力研究所があるという都市伝説?から膨らませた物語だと思いますが、キングらしくその世界観は壮大です。
超国家的に連携された超能力研究所が世界中にあり、その目的が核絶滅を防ぐためにキーパーソンを暗殺するためという発想は、普通出来ないと思います。
ただ、今回のことがきっかけに組織が崩壊することはあっけなさすぎるような気がします。
続編もありうるかもしれないですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分のためのあらすじメモ。結末あり。
■概要
・教師の主人公、ジェイク。行きつけのハンバーガーショップのオーナー、アルから1950年代にタイムトラベルできる穴があることを打ち明けられる。
・アルは、歴史をいい方に変えるためにケネディ暗殺を阻止しようとしていたが、病気になりジェイクに代わりを依頼する。
・引き受けたジェイクは、過去の1950年代でも教師になる。そこでセイディーという女性と恋に落ちる。
■ハリーを救う
・現代で父親に家族を皆殺しにされたハリーの運命を救うために、父親ダニングを殺害。長男は間に合わなかったが、他のハリーと母親、兄弟の命を救う。しかし現代に戻るとハリーは結局ベトナム戦争で亡くなっていた。
■ケネディ暗殺の阻止
・☆一度現代に戻ると、過去であったことは全てリセットされてまたはじめからになる。いつも過去の同じ時点にしか戻れないというルールあり。過去の続きには戻れない。逆に言えば過去を変えても一度現代に戻ってまた過去に行くと全てなかったこと、元通りになっている。
・ケネディを守ることはベトナム戦争の発生を阻止できると考えたため、犯人オズワルドを盗聴したり監視したりし、動機や共犯者の有無をつきとめていく。
■セイディーとのラブストーリー
・同時にセイディーとの仲を深め、学校でも演劇の監督などをつとめ、生徒からも慕われる。ジェイクは徐々に過去こそ自分の生きるところだと思うようになっていく。
・過去改変をしようとすると、事故にあったり、改変を阻止するような出来事が起こる。過去は改変を望んでいないという世界のルールがある。
・セイディーは元夫(精神的におかしいところあり)に頬を包丁で切り裂かれてしまう。頬に跡が生涯残ってしまう。
■セイディーとともにケネディ暗殺阻止へ
・ジェイクは賭け事で、セイディーの頬の手術費用などのための収入を得ていたが、ギャングに暴行を受け、大怪我。記憶をなくしてしまう。
・記憶を取り戻したときには、すでにケネディ暗殺の数日前になっていた。
・セイディーには、未来からきたことや、ケネディ暗殺阻止のことを話す。しかしジェイクはセイディーを危険に巻き込まないように核心は話さなかった。
・ジェイクは手紙を残して一人でオズワルドに挑もうとする。しかしセイディーは一人でオズワルドに挑もうとしたジェイクを探し当てる。二人でケネディ暗殺を阻止しようと決意する。
・ケネディ暗殺の当日、何度も死ぬような危険な目にあいながら、ジェイクとセイディーは辛くもオズワルドを止める。しかしセイディーはオズワルドに撃たれて亡くなってしまう。
・ケネディは生き残り、改変された未来が実現。
■ケネディを守り抜いたあとの世界
・ケネディを守り、現代に戻るとそこは良い世界ではなく、とても悪い世界になっていた。治安はかなり悪化、食料不足、電気不足、断続的な地震、家には何重にもかけられる鍵。鼻のない若者(なにかの感染?)、外出許可証の携行、怯える通行人、パキスタン人は出ていけ!というような差別的な落書き、窓がわれているコンビニ、ヘイトスピーチ、食糧計画という建物(たぶん食糧が足りず自由に買えない世界)。
ケネディを守ったにもかかわらず、そこは最初よりも荒廃した世界になっていた。
・その時代のハリーに出会い、きくと、ケネディは大統領をつとめあげたものの、その後北ベトナムが発展し(ベトナム戦争が回避されたためか)、世界の共産化を恐れた当時のアメリカ大統領はハノイに28発もの原爆を落としたという。
・また多発する地震により、数十年後に地球は割れ、全員死ぬとのこと。すでにいくつかな島は沈んだ。日本のいくつかの島も。
・他の国でも戦争が多発する世界になっていた。
■もう一度、過去へ
・セイディーを生かすため、また悪化した現代をみたジェイクは、もう一度過去に戻った。
・過去は改変を望まない。改変するとより悪いことが起こる‥。ジェイクの心はもう決まっていた。もう改変は行わないと。しかしセイディーにも会えないのか?会わないほうがいいのか?それぐらいの改変なら可能なのか?わからない。悩むジェイク。
・結末、ジェイクはセイディーには会わなかった。自分と出会わず、セイディーが生き残る方を望んだ。
■そして現代へ
・戻った現代は当初のような世界になっていた。インターネットでセイディーを調べると、独身のまま、まだ生きており、80歳になっていた。
・ラスト、セイディーをダンスに誘う。セイディーはどこかであなたにあったことがあるような気がする、という。ジェイクは違う時代でね、と答える。
■別エンド
このラストには別エンドがある。上記がキングの息子が考えたラスト。こちらのほうがいいと考えて差し替えたらしい。元々のキングのエンドはキングのホームページがら読むことができる。
別エンドは、
・新聞社がセイディー(80歳ぐらい)を取材している。セイディーの誕生日パーティーがひらかれている。その記事をジェイクが目にする。セイディーは別の人と結婚し、5人の子供とまご、たくさんのひ孫がいる。インタビューではセイディーは夫を愛していると話す。写真のセイディーにも頬に傷があるものの、すでに傷は古くなっており、気にならなくなっている。
写真のセイディーのえくぼは、相変わらず美しいものだった、というもの。
■感想
久しぶりに3冊とも夢中になって読んだ。中弛みあるものの面白かった。タイムトラベルの設定がいい。現代に戻るとより悪くなっていた場面はかなりひきこまれた。
上巻の最初が読みにくさはあった。
別エンドの場合、過去改変をまるっきりだれも覚えておらず、結局ジェイクのやったことは全て無意味に思える。でも切なさがのこり、これもスッキリ行くエンド。セイディーに子供たちもたくさんいるのがいいなと。
一方で本のエンディングは、セイディーがすこし記憶を持っており、救いが少しだけある。ただセイディーがずっと独身なのは少し気になったかな。
総じて面白かった。ケネディ暗殺についてはまったく詳しくなかったがそれでも読めた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。するする読めた。期待以上。
死者が見える少年というと「シックスセンス」だが、ブルース・ウィリスはいない。アルツハイマーを患った伯父や隣家の大学教授はいる。
初めて死者を見たと認識したシチュエーションは、映画のシックスセンスの感動的シーンをモチーフにしている気がする。似ている。
リズが抱えている問題が現代アメリカっぽくて、まんま。リーマンショック前後と麻薬依存の話。
結局、爆弾魔だったセリオーは教授いわく外から来たものらしいが、クトゥルフ案件?キングユニバースのダークゾーン案件?
撃退の魔法の言葉は「あとで(later)」ってことかな。ジェイミーが死んだ後にという。これ、結局魂は取られちゃうのか、ジェイミー自体は気にしてないのか。
あと父親の正体がやばいな。伯父か。キングで近親相姦の話って今まで出てたっけ?ゲースロに影響された?
この話もキングのいつも通りの老人と少年と中年キャラで固められていた。隣家の教授、母親、ジェイミー。
リズが厄介すぎる。
死者の描写は面白かった。すんなり、ああ死んだ人間と会話してるんだなっていうテンションになれる。嘘をつかないが、拒否してくるのも面白い。変化してしまったセリオーは嘘をついてきたが。
感動的なところはあまり無くて、死者に質問してやぶ蛇つついたって感じ。
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Posted by ブクログ
死者が見えてしまう少年の成長記録… シックスセンスばりのホラー&エンタメ #死者は噓をつかない
■きっと読みたくなるレビュー
エンタメ書かせたらマジで世界一すね。さすがスティーブンキング。
序盤に興味を持たせて、中盤でのエピソードで徐々に盛り上げる。後半は緊張感とボルテージアゲアゲでラストまで一気に読ませちゃう。それにも関わらず、訴えかけるテーマは深く心に残るんですよね。
また読んでると自然に映像が浮かんでくるんすよ。一人称視点での語り口調が絶妙で、かつて自分が書いた日記を読んでいるみたいなんです。
しかも読者を楽しませるため、嫌味がない程度に既存映画などのエピソードやセリフなんかを入れてくる。道具に使い方も上手だし、章立ても短めでテンポがいい。ホント映画を見てるみたい。
さて本作はホラーではあるのですが、サスペンス要素もかなり強め。油断して読んでると、えっーーという展開が待ってたりするのでご注意を。
本作の一番の強みは、やっぱり主人公のジェイミーですね、かわちい。何故だか分かんないけど、持ってしまった能力を忌み嫌いながらも向き合っていく姿に胸打たれるんすよ。子どもの成長していくってのはいいもんすよね。
それに引き換え、子どもにすら甘える大人の屑っぷりに腹が立って仕方がない!誰しも様々な事情がある、もちろん頼りたくないというのはよくわかる。でもそこは大人としてのプライドでやってはダメなことでしょ!何度も叫んでしまいました。まったくもう。
終盤にかけて物語は加速していく。間違いなく手に合わせ握る展開、そして結末は…キング作品ですが、あっという間に読めてしまう短い作品。それなのに、しっかりと世界のエンタメを楽しめるんです。いつも分厚い本と敬遠している方にもオススメですよ!
■ぜっさん推しポイント
子どもが主人公の物語を読むと、いつもわが身のことを反省させられるんです。本作のバーケット教授はいい人だったなぁ… ちゃんと子どもの話を聞いて、誠実に向き合ってあげるんです。この当たり前のことが自身の子どもでもなかなかできないんですよ。
仕事、時間、経済的なことに追われる毎日で、つい後回しにしがち。親子の会話って大事だなぁと切に思ったのでした。 -
Posted by ブクログ
上下2段組みのなかなかの分厚さ。
”アウトサイダー”は挫折してしまったので今回はどうかなとおもい読み始める。
結果、早く下巻が読みたい!
このナイフを持った二十歳のアリスにまさか刺されないよね
ビリーいや今は正確にはドルトンはあんたの命の恩人だよ。
こらが最後の仕事と決め、(ニックが発注しビリーは狙撃しただし悪人だけど殺す仕事)ばっちしやり終えたのに、ニックからの送金150万ドルはない。
やはりニックは裏切ったのね。ビリーが悪人を狙撃したあと手配された車に乗ってたら100%始末されてたね。
あー、ビリーアホな振りしてなんて賢いんだろう。
惜しむらくは近所のアッカーマン夫妻、その子どもたちと親しくなりすぎたってこと。
きっとシャニスの描いた絵はこの先も捨てられないだろう…。
現実の物語と平行してビリーが自伝的小説を書いていく入れ子方式ってのも面白い。
幼いビリーが妹を殺した母親のクソボーイフレンドを銃殺したのが始まりだったわけね。
でもあのとき殺ってなければビリーが殺されていたんだから正当防衛だよね。
で、母親がネグレストで結局、施設にはいり海軍兵士のなり名狙撃手になっていくまでが上巻。
下巻はきっとニックとの攻防戦になっていくんだろう。
施設で一緒だった初恋?のロニーとの再会もあればいいな。