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スティーヴン・キングが描く、不可能な事象の裏に潜む圧倒的恐怖
惨殺事件の罪を無実の男に着せた〈アウトサイダー〉。悪意に満ちた「それ」を倒すことはできるのか。
ラリーが少年の遺族によって殺された。警察は捜査の終結を宣言するが、刑事ラルフは違和感を覚える。探偵の手も借り独自に再捜査をはじめたラルフ。過去の類似事件を辿る中で、他人の姿に変身し凶行に及ぶ〈アウトサイダー〉の存在が見えてきて……。恐怖の帝王が圧倒的緊迫感で不可能犯罪を描く、傑作巨編。解説・朝宮運河
※この電子書籍は2021年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
上巻は証拠と証言が積み重なっていく緻密なミステリーとして引き込まれましたが、下巻では一転してホラー色が強まり、その大胆な転調には驚かされました。好みが分かれそうな展開ではあるものの、私はこの切り替えを違和感なく楽しむことができました。
そして何より印象的だったのが「ホリー」。後半は完全に彼女が物語をさらっていったように感じました。冷静な観察力と独特の雰囲気がとても魅力的で、「もっとこのキャラクターの物語を読みたい」と思わせる存在でした。ビル・ホッジズ三部作は未読なのですが、本作を読んでぜひ手に取ってみたくなりました。
下巻は終始ハラハラする展開が続き、不気味な描写も相まって、読後もしばらく余韻が残りました。少し夢に出てきそうなくらいの怖さでしたが、それも含めてスティーヴン・キングらしい読書体験だったと思います。大宇宙には果てがない。。
Posted by ブクログ
上巻のほうが面白かった。
下巻もいつも通り上質なキング本でこちらの期待には十分応えてくれてるんだけど、きれいにまとまりすぎた印象。
もっとむちゃくちゃやって欲しかったというか、全貌が見えてきた時の驚きや意外性はほぼない。
それと途中から登場したある女性が主役級の扱いを受けている点もサプライズ的な嬉しさよりも残念な気持ちのほうが大きかった。
キングがこの人物を気に入っているのはよくわかる。私も彼女が大好きだ。だけどあくまでもキングワールドのお遊びの範囲に留めておいて欲しかったな。本作の独立性のようなものが損なわれて、本来の主役まわりの人々の魅力が削がれているように感じる。身も蓋もない言い方をすれば彼女の引き立て役でしかなかった。
ただし、過去作未読の状態で読んだ場合はまた違った印象になるんだろう。
あと意図的なのか放置されたまま終わった小ネタがいくつか残ったままなのが気になる。あれだけしつこくエピローグを書いてるのにね。
往年のB級ホラー風の不気味な雰囲気が漂う箇所がいくつかあり、そこはさすがである。
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