スティーヴン・キングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすい、ちょうど良い長さ、初級編スティーブンキングという感想。
霊が見える(しかも話せる)少年が主人公。
とある老人の亡くなった奥さんから指輪のありかを聞いたり急死した小説家から続編のストーリーを聞き出すところはコミカルで楽しい。(こんな能力欲しいなーと呑気に思ってしまう)
ただ、おとなしく優しい(?)霊ばかりではなく、ある爆弾殺人鬼の霊に生前に仕掛けた爆弾の在処を聞き出したところから平和が崩れ始め、、、
ストーリーは流石のスティーブンキングでスラスラ読める。テンポも良い。
主人公と母親が健気に生きている描写に感動しながら読んでいたのに最後のオチが1番ホラーだった。
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Posted by ブクログ
最後の仕事を終えるも罠に気づいたビリーだが、レイプされ車から投げ捨てられた女の子アリスを救った翌朝、レイプ犯と間違われるところから下巻は始まる。アリスは回復するにつれてビリーを信頼し、ビリーもアリスに状況を話し始める。そしてビリーはアリスを傷つけた若者たちに復讐し、そして二人はビリーの命を狙う者たちに復讐するが…。ビリーの書き始めた自伝的小説は並行して進んでいく。
意外なラスト!と書いてはあるが、たいして意外ではない。そんなことより、このラストは心に染みる。格好つける必要もない。背伸びする必要もない。自分を追い込む必要もない。クリエーターのキングから、これからを生きる若者たちへのメッセージだ -
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Posted by ブクログ
ネタバレたまに見かけそうなジャンルを、まあよくありそうな結末で描いているだけのはずなのに、読んでいてずっとおもしろい。さすがスティーブン・キングというところ。
「小説」が地の文での最新近況に追いついてしまった時点で嫌な予感はしたが、「作者」が信じたかった展開をはらはらしながら追いかけているうちに、ふと最後に待つ現実を忘れてしまった。書くことについて書かれたことの説得力は抜群で、書かれた人物が書かれたままに生きているという説の正しさは、ここまで夢中になって読み続け、架空の登場人物でしかない存在の生き死ににこだわっている読者だからこそ実感できるという、上下巻2冊もかけてのおもしろい仕掛けだった。さすキ -
Posted by ブクログ
エモすぎて心臓を掴まれまくり!スティーヴン・キングの中編短編3作を収めた作品集 #コロラド・キッド
■はじめに
スティーヴン・キングの中編2編と短編、計3作を収めた作品集。巨匠キングのパワーを感じられる内容で、ドエンタメをベースしながらホラーや超自然的現象もある。短いお話ながらどれもエモさも抜群で、心臓をぎゅと掴まれること請け合い。
本作に収められている作品は、これまで手に入りづらかったとのことですが、どれもキングらしくて面白い! どれも気軽に楽しめ作品ばかりなので、未経験の方にもオススメですね。
■各作品のレビュー
●浮かびゆく男
なぜか体重が徐々に少なくなって初老男性。体調変化に憂慮 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻はもう、疾走していくような展開で一気読みです。
ルークとティムが出会ったことにより、研究所への反撃開始の一方、研究所でもエイヴァリーを中心に反乱がおこります。
ソ連やアメリカには超能力研究所があるという都市伝説?から膨らませた物語だと思いますが、キングらしくその世界観は壮大です。
超国家的に連携された超能力研究所が世界中にあり、その目的が核絶滅を防ぐためにキーパーソンを暗殺するためという発想は、普通出来ないと思います。
ただ、今回のことがきっかけに組織が崩壊することはあっけなさすぎるような気がします。
続編もありうるかもしれないですね。