スティーヴン・キングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ逃げ切れば賞金10億ドル、捕まれば死。
そんなイカれたデスゲーム番組に出場したリチャーズ。
ゲーム開始までの120頁のせいで、じわじわと増していく恐怖感を彼と共に味わう事になった。
息をもつかせぬ逃走劇や密かに手助けしてくれる人達の存在に胸が熱くなるけど、やっぱりラストシーンがピカイチなんだよねえ。
下品な表現で申し訳ないけど、“クソみたいな社会に一矢報いてやった感”が最高なんです。
失業者があふれた都市では貧者が命を賭けたゲームで一攫千金を狙い、その様子をテレビで楽しむ富裕層がいる。
こんな世界が舞台のディストピア小説だけど、それほど暗い気持ちにならないうえに面白かった。 -
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Posted by ブクログ
今回読むキング先生はホラーではなくミステリー、というか殺し屋が主人公の犯罪小説。しかも、『ミザリー』を彷彿とさせるノベル・イン・ノベルでもある。主人公は、仕事のために「作家」という身分を偽装するが、もともと文学に造詣が深いこともあって、自身の半生をモデルにした小説執筆に没頭。『ミザリー』の時のように、地のパートと小説パートでは書体が変えてある。前半は地のパートより、小説パートの方が面白く、読むほうもアクセルを踏んでしまう。
ところが、なにせ執筆中のことなので、いやおうなしに中断させられてしまう。もちろん、ビリーの仕事と「偽りの」日常の描写もそれなりの緊張感をはらんでいる。そんな、かりそめの -
Posted by ブクログ
日本のキングファンにとって幻の作品とも言える二作がついに一般に流通!
これだけでも嬉しいのに新作も一篇入っていて控えめに言って特別な一冊でしょう。
ちょうど本なんて読む余裕がなかった時期で、限定的な出版であったことを後から知って本当にショックだった。その後何年もふとした時に思い出しては悲しい思いをしてたけど、ついに読むことができて感無量。内容や出来とかもう関係ないレベル。
そんな思い入れをなんとか排除しての感想は、キング作の中ではまあまあってところかな。
キング中編はハイレベルのものが多いことを考えるとやや物足りない。
浮かびゆく男
この作品で一番のポイントはキャッスルロックが舞台であること -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです!ちょいと短い長編。或いはちょいと長めの中編。という感じのページ数なのですが、絶妙にキッチリとまとめられていていた感じ。スティーブンキング、お見事なり!と思いましたね。
少年には、死者を見る事ができる、、、という、まあ、、、ホラー小説的には、超定番の設定、と言っていいのではないでしょうか。バリ面白かったのが、主人公のジェイミー少年が小説内で自ら「死者が見えるっていっても、ブルースウィリスのあの映画じゃないよ」って、誰もが知っているであろう同じテーマの超有名映画、M・ナイト・シャマラン監督&ハーレイ・ジョエル・オスメント君主演の「シックス・センス」をネタにしているところ。ま、テー -
Posted by ブクログ
ネタバレ後半はページを繰る手が止まらなかった。
人物が徹底して作り込まれているため、まるで自分が主人公ポールであるかのような臨場感で物語に引き込まれた。
監禁され、足を切り落とされ、名誉を剥奪されたポールが、四肢満足で頑強かつ狡猾なアニーに一矢を報いようとするが、、、。
あらゆる事象がポールに牙を剥き、強くあろうとすること自体が不可能に思える状況のなかで、それでも最後の最後まで自尊心を保ち続けた彼に一縷の光が差し込み、物語は大団円を迎える。
こうして振り返ってみると、勇者が龍を倒すという王道の物語にほかならない。だが、スティーブン・キングの手にかかれば、擦り尽くされた英雄譚でさえ、傑出したサス -