スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • ミザリー

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    スティーヴン・キングの作品。ポール・シェルダンとアニーのほとんど二人しか出てこないのに、500ページ超えの本がぐいぐいと進んでいく。最後の1ページまで何が起きるのかハラハラドキドキしながら楽しめました!

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    2025年03月29日
  • ビリー・サマーズ 下

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    二段組、上下巻なのに、リーダビリティが高くて、長さを感じない。
    流石のスティーヴン・キング。仕掛けがこんなにもあって、その仕掛けのための描写が細かいのに、全く苦にならず。
    ただのミステリー作家ではないので、ビリーだけでなく、アリス、バッキーさらに、マージ(!)の人生まで描いてしまう。
    さらに、小説を書くということは、異界に足を踏み入れるということ。その境地も描く。
    そして、トランプ政権下の社会情勢も加味して。(キングはトランプ支持者ではないことがはっきりわかる)

    久々のキング。盛りだくさんで読者を掴んで離さない力技を楽しめました。

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    2025年03月27日
  • ミスト 短編傑作選

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    ネタバレ

    『霧』が読みたくて買った短編傑作選だったが、『ノーナ』に不思議と惹かれて読後も印象が強い。
    主人公以外誰もノーナの姿を見ていないのなら、主人公の内なる暴力性が他者の形をとって現れたということなのだろうか。孤独な生い立ちでどこにも行き場のなくなった主人公に、ただひとつの指針として女神のように現れている。主人公の認識ではノーナは確かに目の前にいたのだと思うと、この歪みがなぜだか神秘的な出来事のように思えてしまった。
    『霧』は映画を観たことがあるはずだが内容をほとんど忘れており、読みながら「そういえばそうだった」と思い出していった。
    生きるか死ぬかの状況下で先の見えない不安が人々を締め付けて、思いも

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    2025年03月26日
  • コロラド・キッド 他二篇

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    「浮かびゆく男」2018年、「コロラド・キッド」2005年、「ライディング・ザ・ブレット」2000年。
     キングの中編小説3本を収めた作品集で、一番長い「コロラド・キッド」は邦訳で200ページもあり、日本では普通に長編小説で通る長さ。一番短い「ライディング・ザ・ブレット」でさえ80ページほどある。
     この3編を私が5段階で評価するとしたら、順に5点満点、3点、4点。
     とにかく巻頭の「浮かびゆく男」が素晴らしい。
     見た目や体積が変わらないのに体重がどんどん減ってゆく男性の、不条理なホラーSFで、合計20キログラムのダンベルを持って体重計に乗っても体重の数値は変わらず、人を抱きかかえてみるとそ

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    2025年03月22日
  • コロラド・キッド 他二篇

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    ネタバレ

    「浮かびゆく男」
    風船の男の子の話を思い出す。ポップアートだっけ?
    でも良い話。

    「コロラド・キッド」
    結局ダークタワー案件?
    会話から事件の洗い出しがされてて面白い。
    人間の力だけでも可能という説になってるが、やっぱダークタワー案件?

    「ライディング・ザ・ブレット」
    面白いな。母親と息子の複雑な関係。愛はあるけど、保身もある。
    ハッピーエンドに終着して良かった。

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    2025年03月17日
  • ビリー・サマーズ 下

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    ネタバレ

    劇中劇のようなビリーが書いている小説,そしてアリスが書き継いだ小説,これが本当だったらいいのにと思った.

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    2025年02月18日
  • ビリー・サマーズ 上

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    ここで終わっても十分楽しんだ、"次回作楽しみ!"って感想書けるだけの一作。あまり上巻の評判いいコメント見ないんですが、全然重厚感ある読み応え。あとのコメントは下巻まで取っておきます

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    2025年02月16日
  • ビリー・サマーズ 上

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    ネタバレ

    凄腕のスナイパー、ビリーサマーズの破格の報酬の仕事は成功するも自分も始末されそうになる。それを見越しての逃亡計画、詰めの段階で飛び込んできたアクシデント、レイプされた少女アリス。もう一仕事終わったはずなのに、まるで新しく始まったかのような展開。早く下巻を読まないと!
    劇中劇のような自叙伝も面白い。

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    2025年02月14日
  • 悪霊の島(上)

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    ネタバレ

     ホラーの大作…とあったが、上巻を読み終えて感じたのは、『全然これホラーじゃないじゃん‼︎』といった気持ちである。悪霊の島…とあるが、上巻の中には悪霊要素はほぼない。(霊は出てくるには出てくる。主人公の娘が島に訪れて、一緒に島を探検した際、娘がゲロゲロ吐いてしまった時があったが、それが悪霊の仕業と仄めかされてはいる)
     一応、主人公のエドガーが事故をする様子だったり、超自然的な体験をする時は中々グロい描写が散見されるものの、そこまで恐ろしさは感じられない。
     私からはむしろ、それでも気丈に頑張っているエドガーがカッコいい!という感想を抱いた。
     上巻は、言うなれば『事故で障害を負った者が再生し

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    2025年02月13日
  • ペット・セマタリー(上)

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    ネタバレ

    この本を読んだ後だけど、最近ペットが亡くなったので気持ち理解できるかなぁとか思いながら感想書いてる
    「この世のものじゃない」化け物でなければ、確かに蘇って欲しいと何度思ったことか…
    人間心理に強く迫る1冊

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    2025年02月08日
  • ビリー・サマーズ 下

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    ●劇中作をそう使ってくるか!うまいなーと思った。
    ● 「あらゆる出来事にはそれなりの理由があると自分に言い聞かせることはできるが、これは赤裸々な真実にむきあえない連中用の嘘のおためごかしでしかない。すべては偶然の産物、そのあと続く出来事もすべて偶然の産物-それが真実だ。」いまの自分の救いになるなと思ったフレーズ。

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    2025年02月07日
  • 異能機関 下

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    寝る前に数ページ…と思ったら 結局そのまま最後まで読んでしまいました おそろしい
    時間がある時に読む事をおすすめします

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    2025年02月05日
  • ビリー・サマーズ 下

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    …終わった。なんとも言えない読後感。ずっとどうなるのかドキドキしながらだった。夏別荘の先のホテルはあのホテルなのか?などど考えた。読んだ後に上下巻の表紙の絵の意味が分かる。ビリーの生き様、心に残りました。バッキーはいい人だなー。アリスがこの先どんな物語を紡いでいくのでしょうか?ちなみにこの本をうつ伏せで読んで腰を痛めました。思いのほか体に負担でした。後半は腰の痛みに耐えながら、でも痛みを忘れて読みました。

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    2025年02月02日
  • ビリー・サマーズ 下

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    旅が終わった。

    スティーブン・キングのながい道のり。よく喋るアメリカのおじさん。堪能しました。終了の爽快感と消失感。

    今回入れ子小説の扱いが巧み。
    ラスト、気持ちよく騙された。

    ビリー・サマーズ 

    アリス・マックスウェル 
    バッキー・ハンスン
    魅力的な主人公たち。

    悪人たちが彩りを添える。

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    2025年02月02日
  • ミザリー

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    登場人物はほぼ2人。監禁された部屋(というかベットの上)だけでほとんどの話が進むシチュエーションでこれだけのページ数を最後まで飽きさせず読ませる手腕はお見事というほかない。

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    2025年01月31日
  • ビリー・サマーズ 上

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     引退することにした、暗殺者ビリー・サマーズ。

     最後の仕事で引き受けたのは、護送中の殺人犯の狙撃。

     報酬は200万ドルというから、1ドル150円で換算すると3億円かぁ。

     いや、そうして計算してみると、うさんくさすぎないか、と思うところだけど、ビリーは引退の仕事として引き受ける。

     狙撃するためにその街にしばらく住み、そのあいだは新作を執筆中の作家になって街に溶け込め、という。

     なんだそれ、あやしすぎないか。

     ビリーは指令に沿って、作家のふりをして、実際に書き始める。

     警戒されないため、狙撃の腕は一流でも「おバカなおいら」を演じているビリーは、実は文学好きで教養が高い。

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    2025年01月18日
  • ビリー・サマーズ 下

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    プロの殺し屋スナイパービリー・サマーズ。アリスが登場してからは、この関係性はどこかで見たことが・・・そうだ、映画レオンのレオンとマチルダのようだった。ビリーのもう一つの顔、小説家の描写はミザリーを彷彿とさせるし、シャイニングのオーバールックホテルが出てきた時はちょっと嬉しかった。内容はとんでもない変態小児性愛者とかレイプとか重くて苦しいけど、途中からビリーをどんどん好きになっていったから最後は悲しかった。アリスのその後が読みたい。

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    2025年01月13日
  • コロラド・キッド 他二篇

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    表題作コロラド・キッドはオチにはふえええ?と思ったけどただオジサン2人が若い女の子に大いに脱線しつつコロラドキッドについての話を言い聞かせているところを自分が勝手に横から聴いていただけと思えばまあまあ面白かったです。

    浮かびゆく男は物理的に浮かびゆくのと2000年代の保守的な町キャッスルロック(!)からも価値観的に浮かびゆくというダブルミーニングなところが大変良かったなと思いました。

    ライディング・ザ・ブレットはなんかすごい怪談だったなと思ったけどすいません印象が薄いです笑。

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    2025年01月13日
  • ビリー・サマーズ 下

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    ネタバレ

    上巻の最終盤でとんだやっかいごとに対処するはめになったビリー。
    ただそこでのビリーの振る舞いが、主目的は自身の潜伏生活への危険を排除するためだが、半ばやけくそ気味になりつつもやっぱり「善き人」の行動様式。

    このアクシデントから思わぬ旅の友が増えることになる。

    ということで後半は自分を嵌めたニック、そしてその奥にいる真の黒幕へ落とし前をつけに行くロードノベルの様相。
    上巻から時折挟み込まれていた作中作もいよいよビリーの心の奥底に沈むイラク戦争での喪失と対峙することに。

    この”ひと仕事”の筋書きはビリーが睨んだとおりだったのか、真の黒幕は誰で何を狙っていたのか、気になり過ぎてどんどんページが

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    2025年01月12日
  • 呪われた町 上

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    いやー、怖かった ただ吸血鬼だからいつ襲ってくるか分からない怖さなんじゃなくて、そいつらがセイラムズ・ロットの人々と関わっていく中で生まれる人間の怖さみたいなのが見えてゾッとした 善と悪の対立っていうのもキャッチーだけどちゃんと面白かった

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    2025年01月03日