スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ

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    4.0 久々に読んだキング。中篇2篇だが、ほぼ長編作品。シリーズになっているみたいでわからないところがいくつかあっが楽しめた。身近なところから恐怖を題材にできる天才的作家。作家の苦悩を描いたラットは読ませる。

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    2026年08月11日
  • 任務の終わり 下

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    ネタバレ

    バビノーの身体に乗り移ったブレイディが起こすゲームマシンを使った自殺煽動。物語は完全にホラーへと転調し、クライマックスの絶体絶命の状況と一発逆転のカタルシスはまさにキングのお家芸である。ホッジズの脾臓癌はより深刻なレベルに達しており、その痛みは作中を貫いて行動に制限をかけているが、その痛みに堪えて進むあたりが第一作のハードボイルド路線の名残を感じさせる。メルセデスキラーで多数の人間を轢殺した男が、最後雪上車で胴体を踏み潰されるというのも皮肉的なオチであり、手堅く纏めた印象こそあるものの、とにかくキング濃度が高い作品だった。

    それと同時に本作は探偵ホリー・ギブニーのオリジンを締め括る話であり、葬儀で見出された駆け出しの探偵が、最終的にホッジズの葬儀で一人前になるというのはとても良かった。精神疾患を抱え、年齢にしては精神は幼く、外の世界への恐怖はあれど、正義感は忘れない。持ち前の強迫神経症を推理に転用する設定といい、ホッジズ三部作はホリー・ギブニーの物語と言っても過言ではないと思う。

    余談だが、巻末に現実の自殺事件について書かれたキングの言葉が素晴らしい。

    「なぜなら、物事には好転する可能性があり、あなたが機会さえ与えるなら、それはかならず好転するからだ」

    これが一番胸を打ったセリフである。任務の終わり——エンドオブウォッチ。三部作ラストに相応しい作品だった。

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    2026年08月06日
  • ミスト 短編傑作選

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    「ほら、虎がいる」は小学生時代の校舎や廊下の
    情景や匂いが懐かしくよみがえって来ました。
    舞台はアメリカの学校のはずなのですが不思議。

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    2026年08月05日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    あの傑作「スタンド・バイ・ミー」を含む4篇が収録された『恐怖の四季』。過去に同じ系統の中篇小説集は3冊刊行されているが、本書はそれに続く4作目となる。2分冊で、最初に刊行された本書に収録されているのは「ハリガンさんの電話」と「チャックの数奇な人生」の2篇だ。
    「ハリガンさん〜」は、途中までなんの変哲もない文学作品のように進む。が、あることをきっかけに方向性が変わる。どのように変わるかはお楽しみに。
    「チャック〜」は、第三幕からカウントダウンする構成だ。どうやら世界は滅亡の危機に瀕しているようだ。そこに登場するチャックなる人物とは?
    もはや職人技ともいうべき完成度で愉しめた。

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    2026年07月30日
  • もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ

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    表題作の長編「もし血が流れれば」と中編「ラット」の二編を収めた分厚い一冊。もちろん、読み応えたっぷり。
    まずは、中編の「ラット」から。短編小説では評価されたが、作家としては鳴かず飛ばずの大学教授ドリュー。ある日降ってわいた長編小説を書きあげるべく、父の遺した山奥の別荘へ自らカンヅメになりに行く。キングお馴染み、作家の夢断てぬ教員、山奥の別荘、不吉な大嵐、不運な体調不良のフルコンボ。タイトルのラット(ネズミ)が現れるのは後半、しかも意外な展開。「キングあるある」の予想を覆す(というか、我々読者が先を読めるわけがないのだが)筋書と結末に「参りました~」とひれ伏すしかないのでした。
    表題作の「もし血が流れれば」、『ミスター・メルセデス』で登場以来読者ばかりか作者本人をも魅了してやまない名キャラクター、ホリー・ギブニーが、『アウトサイダー』に続きーーといか、『アウトサイダー』の続編--、人間の恐怖心、悲しみ、苦しみを糧に生きる邪悪なものと対決する物語。今度はだめかもしれない…、とホリーは何度も思う。しかも、大切な人たちを巻き込みたくないと思うあまり、彼女は単独で「あやつ」と対峙しますが、かえってそれが仇に…、とネタバレはここまで。含みのあるようなラストが気になりすぎます。
    4000円近いお値段なので、じっくり味わいながら読もうと決意するも、その試みは困難を極めました。ホリーが主役の新作の邦訳が、年内に予定されてるそうです。絶対買います。

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    2026年07月22日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    ネタバレ

    【ハリガンさんの電話】
    ハリガンさん、iPhoneをもらって、初めは懐疑的だったのに、うっきうきで使うようになっていたの可愛いかった。

    クレイグがハリガンさんの墓前でハリガンさんのiPhoneを鳴らして、土の下からハリガンさんのiPhoneの着信音のメロディが流れ(る気がし)て、クレイグのiPhoneからハリガンさんの保留メッセージが聞こえるのが、最初は切なかった。

    けど、その後クレイグや周りの人が悪い目に遭った時、ハリガンさんのiPhoneに留守電メッセージを残すと奇怪な状況が起きるのはちょっと怖かった。

    これどう収束するのかなって思いながら読んでたけど、結果的に物語のオチは完璧だと思いました。

    【チャックの数奇な人生】
    第三幕から第一幕へと、時系列は逆順に物語は進んでいく。

    最後まで読んでも、チャックがなぜあんなに街中で称えられてたのかはわからず…。あれは何だったんだろう。なぜ世界は終末を迎えてしまったんだろう。

    若い頃のチャックはかなり人生苦労している。けど、若い頃のチャックがダンスするシーンはこちらも思わず高揚してしまった。丸屋根の部屋も不思議だった。

    映画は未見なんだけど、これ映画化したらどんな風になるのか想像もつかない。早くどこかで配信してほしいな。

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    2026年07月20日
  • 11/22/63(下)

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    ネタバレ

    JFKに夢中になった世代ですし、タイムスリップとかパラドックスとか大好きなので、ケネディ暗殺を阻止するの?したらどうなるの?とワクワク読み始めたのですが、なかなか暗殺のシーンまで辿り着かない!!!

    でも2回目に過去に戻ると、前回変えた部分が元に戻っちゃう設定が面白い。あっさり過去に生きる事を決めちゃう(現代と行き来して試行錯誤しない)主人公も私にはない感覚。想像していたケネディ暗殺やタイムスリップのお話というより、恋愛や教育や人生のお話として楽しみました。

    グレンミラーのインザムードをBGMに、子供の頃にあこがれていた映画の中の古き良きアメリカに没頭できる作品だった

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    2026年07月19日
  • アウトサイダー 下

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    上巻は証拠と証言が積み重なっていく緻密なミステリーとして引き込まれましたが、下巻では一転してホラー色が強まり、その大胆な転調には驚かされました。好みが分かれそうな展開ではあるものの、私はこの切り替えを違和感なく楽しむことができました。

    そして何より印象的だったのが「ホリー」。後半は完全に彼女が物語をさらっていったように感じました。冷静な観察力と独特の雰囲気がとても魅力的で、「もっとこのキャラクターの物語を読みたい」と思わせる存在でした。ビル・ホッジズ三部作は未読なのですが、本作を読んでぜひ手に取ってみたくなりました。

    下巻は終始ハラハラする展開が続き、不気味な描写も相まって、読後もしばらく余韻が残りました。少し夢に出てきそうなくらいの怖さでしたが、それも含めてスティーヴン・キングらしい読書体験だったと思います。大宇宙には果てがない。。

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    2026年07月15日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    なんとも言えない(いい意味での)余韻の残る作品でした。一人一人が宇宙を内蔵してるっていう感覚が素敵です。
    次の長編「もし血が流れれば」も楽しみです。

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    2026年07月11日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    表題作である「チャックの数奇な人生」とその前に収録されている「ハリガンさんの電話」。
    映画化によって再出版された本なのだろうが、粗筋に書いているように“不思議”と“感動”に溢れている話だったし、ホラー的要素やSF的要素もあり、何かが理解できたという訳でもなく語り手の人生を見終わった感覚になっている。

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    2026年07月07日
  • 異能機関 下

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    上巻と違い展開が早く面白く読めた。
    ルークの逃走はかなりドキドキするし、ティムに助けられて本当によかった。
    最後、ルークがベルヌーイ分布を用いて、予知と予知のあいだの時間が長くなればなるほど予知が現実のことになる確率は低下し始める。ことを説明するところで
    実はルークは天才少年だったんだと思い出した。
    最後きれにまとまってよかった。

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    2026年07月07日
  • 任務の終わり 上

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    ネタバレ

    今までのハードボイルド・ミステリだったのが一転、超常ホラーへと移り変わる本作だが、その移行が非常にスムーズかつ違和感がまるでないことに驚いてしまった。やはり書き手がキングであるせいかホラーの大家らしい本領発揮といった感じの筆の乗り具合であり、まともに見えた世の中でも一皮捲れば常識では説明のできない薄ら寒さや運命としか呼ぶことのできないものがある。

    入院した連続殺人鬼ブレイディが目覚めて、念動力と相手の中に入って精神を操る術を獲得するくだりはこうして書いてみると荒唐無稽ではあるのだが、いざ読むと当たり前のこととして受け入れて読んでしまうのは自分でも笑ってしまった。相手を操るくだりはゲームボーイのようなレトロマシンの明滅をトリガーにするという発想は面白く、ブレイディの能力に加えて日本人には馴染み深いポケモン・ショックを例に出しているせいか非常に受け止めやすかった(笑)こうした不気味なモチーフを思いつくのはキングは本当に上手いと思う。

    我らがホリー・ギブニーは相変わらず魅力的であり、精神疾患や強迫症を抱えつつも、それによる常人とは異なる着眼点や意思とこだわりの強さが非常に面白く、キャラクターとして際立っている。前作、前々作と比較すると別人の如き成長ぶりであり、このシリーズを追ってきた人間には感慨深いものがある。

    光と闇の対決は後編へと持ち越しながら、ホラーに転じつつもミステリとしての驚きを忘れていないのが本作の凄い点であり、ライブラリー・アルの本名であったりラストで登場した『ミスター・メルセデス』で出たブレイディの同僚であったりと、衝撃を携えつつ楽しみは後編へと続いていく。

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    2026年07月06日
  • もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ

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    恐怖との距離が近い… 背中にゾワゾワ感が押し寄せてくるスティーヴン・キングのモダンホラー最新作

    ●もし血が流れれば
    ■あらすじ
    学校で爆弾事件が発生、被害者がでた痛ましい事件をレポーターが報道している。そのニュースを見ていた探偵ホリー・ギブニーはある疑念をもつ。このレポーターが犯人ではないか? ホリーは調査を進めるも、監視カメラに写っていた怪しい人物とレポーターは全く容姿が違っていた…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    本作のイチオシは、なんと言っても主人公のホリーですよね。不器用ながらも一生懸命に前を向いて頑張っている姿が、とにかく健気でキュートなんです!

    親との関係があまり良くないせいで、他者とのコミュニケーションに強い苦手意識を抱えているのですが、そんな彼女の心の葛藤を知るからこそ、読者としてはなおさら頑張れって応援したくなっちゃいます。

    物語の軸となるのは、彼女が正体不明の邪悪な異形」とどう向き合っていくかを描いた冒険譚。ただ、事件が次から次へと目まぐるしく展開していくタイプではありません。ホリーが様々な人と出会い、関わり合いながら、どこかまったりと進行していく独特の空気感がなんとも心地いいんですよね~

    ジャンルとしては紛れもなくミステリー&ホラーなので、要所要所でハラハラさせられる緊迫感もしっかり味わえます。それなのに、読み終わったあとには不思議と心がじんわりと解きほぐされる。どこか温かくて優しい気持ちに満たされる作品でした。

    ●ラット
    ■あらすじ
    短編小説しか書けなかった大学教授ドリュー、一念発起して長編小説を書くことを決めた。彼は父が残した山荘に籠り、小説の執筆を始める。しかし外は嵐になり、さらには体調も崩してしまう。意識が薄れるなか、誰かが彼に話しかけ…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    スランプに陥った作家が山荘に籠って執筆を進めるものの、そこで奇妙な怪異に遭遇していくホラー。

    ひたすら主人公の一人称視点で語り続けられるのですが、筆力に圧倒されてついつい読まされちゃうんですよね。ぐいぐいと読者を惹きつけるあたりは、さすがスティーヴン・キング、一級品を生み出す手腕が凄すぎ。

    風邪をひいて意識が朦朧としていく、あの混沌とした心理描写の生々しさもリアルに伝わってきますよね。じわじわと怪奇現象めいた展開へとシフトしていくのですが、中盤からが一気に面白い。

    書けない作家が主人公の物語となると、やっぱり破滅へのルートはこうなるかーと納得。そしてその代償と不気味な恐ろしさが、ダイレクトに内臓へ響いてくるのです。

    短編だけど読み終えて少し引いた目で見つめ直してみると、なんだか極上の落語を一席聞いたかのような妙な満足感。奇妙な教訓めいたものまでじわりと感じ取れる、味わい深い一編でした。

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    2026年07月04日
  • ファインダーズ・キーパーズ 下

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    ネタバレ

    前作と比較すると話のスケール感自体はこじんまりとしているものの、流れている時間軸自体はゆうに30年を超えており、そこで物語の厚みを生むと同時に脱獄犯モリスの未発表原稿に対する執念がひしひしと伝わってくる。

    前作主人公が完全に脇役というのは好みが分かれるものの、高校生に過ぎない少年が殺人も厭わない脱獄犯と対峙するというのは緊迫感があり、中盤から後半にかけてのドライブ感は凄まじく、一気に読み終えてしまった。超常現象は起こらないものの、スマホ社会になっても「すれ違い」の作り方が非常に上手く、ピート、モリス、ホッジズの三人称多元視点を活かした追うものと追われるものの構図の作り方には息を飲んでしまった。主人公の実家を襲うモリスなど、最悪の展開に最悪を重ねる手法も見事で、この畳み掛ける展開は流石のキング節といった感じで長年の読者には馴染み深く安心できる面白さだった。

    主人公の起死回生の一手は『ミザリー』とほぼ同じであるのだが、興味深いのはピートもモリスもミザリーの変奏であるという点で、そうなる可能性のあった文学に囚われた人間である。その境目を分けたのは何を隠そう家族愛であり、そこが最大の違いであると同時に同じタイプの人間だからこそ犯人に理解を示せるというのもビターな終わり方でとてもよかった。

    まとめると二作目に相応しい上質なB級映画のような良作であり、そうした高尚ぶらない作品こそキングの最も得意とする作品なのだろう。

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    2026年06月29日
  • もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ

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    ネタバレ

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    クリスマス間近、ある中学校に届けられた小包み。姉妹校からのクリスマスプレゼントかと思われたそれは爆弾だった。多数の子どもたちが死傷したという臨時ニュースを、私立探偵のホリー・ギブ二ーは事務所のテレビで目にする。どの局よりも早く爆発現場からレポートするTVキャスター。ホリーはこのTVキャスターに違和感をおぼえる…。

    「あの怪物に、はたしてひとりで立ちむかえるだろうか-?」

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    声を大にして言いたいのは前作の「アウトサイダー」を読んでからがいいよ! ほんのり(ほんのりかな?けっこうガッツリ?)前作のネタバレがあります。

    そして小声でこっそり言っちゃおう。いや、全員気づいている。私が前作など読んではいないと。

    そう!これは「アウトサイダー」の後日譚。しかも主人公のホリーは、「ビル・ホッジズ三部作」の名脇役らしい。キングのお気に入りで主人公まで登りつめたホリー。
    もうもう!!前作と言わず、三部作から読んでやる!!

    とはいえ、この本だけでも十分 楽しめます!!
    「もし血が流れれば」とはアメリカのニュース業界での格言らしく、「流血を伴うような悲惨な事件や大惨事ほど、トップを飾れる」というマスコミの闇を言い表したものだそうです。(そういう大惨事はみんなが観たがるものよねという社会の闇?)


    ホリーは、爆弾事件の現場からリポートしていたTVキャスターに違和感をもったことから、「このキャスターは事件が起こることを事前に知っていたのでは?」と キャスターを調べ始めます。

    このキャスターが爆弾犯?いやいや、防犯カメラに映った爆弾犯とは似ても似つかない。 ならば共犯?

    これだけでも面白そうなミステリー!
    ですが、
    このキャスターに もっと以前から目をつけていたという人物とホリーがコンタクトを取ったことから話は一気にホラーへと!

    え?!そういうこと?!
    ヤバすぎん?!
    ホリー 絶体絶命??

    ここからは映画のようなスリリングな展開で心臓バクバクしながらラストまで一気読み!


    もしも「悪」という概念にかたちがあって目に見えるとしたら どんなかたちに見えると思いますか?

    それは人間そっくりのかたちをして あなたのそばで息をひそめているかもしれませんね…
    Ψ( `▽´ )Ψヒヒヒ


    この本、
    「もし血が流れれば」と「ラット」の中編集でした。

    ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    「ラット」は、長編小説の書けない小説家が主人公のお話。 何度か長編小説にチャレンジするも全く書けず、それどころか精神を病んでしまう主人公。そんな彼に ある日 突然 長編のアイディアが降って湧いてくる。亡き父の残した山荘でカンヅメになり小説を書き上げようとするも、風邪により体調は悪化し、さらに大型台風直撃も…。 朦朧とする意識の中、嵐の夜 死にそうな鼠を助けたことから 奇妙な体験をする…。

    小説家って 文字を1文字 綴る毎に命を1秒削られてるんじゃないか? :( ;´⌓`;):
    どこまでが現実?それとも全て夢?
    これは怪異か、それとも小説家の狂気か-。

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


    しんさん。今年中にホリーの名前がタイトルになった新作が日本で発売されるらしいよー。それまでにこのシリーズ追いつけるかなー早よ読もっと٩( 'ω' )و

    #ホリー・ギブ二ー
    #STR病本

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    2026年06月25日
  • 呪われた町 上

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    一番怖いと聞いて読んでみたが私にはまだ上巻はこわくなかった。けれど今か今かと、どんどん読まされてしまった。翻訳はそう良いと思わないけれどさすがのストーリーテラーの作品なのかもしれない。
    でも上巻の半ばで吸血鬼物とわかってしまったのは良し悪し。
    好きだけれど違う強さを期待していたので。でもずすっと引きずられるように読んでしまうところが別の意味で怖いかも。

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    2026年06月24日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    ”ハリガンさんの電話“と2部作。チャックは映画が良かったので原作も読みたくて。原作にほぼ忠実な映像化。ダンスシーンでは映像の方がリアルに感じられたり。頭の中で映画のワンシーンを思い浮かべながら読んだ。
    ハリガンさんは少し不思議な怖さがあり想像力をかきたてられドキドキ。
    2作品とも読みやすかった。
    映画ももう1度観たくなりました。

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    2026年06月21日
  • ビリー・サマーズ 下

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    ネタバレ

    上巻から一転して下巻の進みの早いこと早いこと。
    波に飲まれるように一気に読み終えてしまった。
    最後は涙なしでは読めなかった。

    解説で、物語を書くこと、誰が何を書くことの意味を感動的なドラマとして描くとに挑んだと書かれていたが、本当にそうだった。

    すごいいい話を、読ませてもらった。

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    2026年06月21日
  • 任務の終わり 下

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    ミスターメルセデス3部作のいよいよラスト。
    自分的には2作目が1番面白かった。
    今回の3作目はホラーテイストに振ったお話。
    とはいえ怖くて仕方ないようなものではありません。
    ブレイディとホッジスのラストの対決も確かに
    気になりますが、事件が一件落着した後の後日譚の
    方が気になりました。ジェロームと共にホリーも
    これから活躍してほしいですね。

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    2026年06月19日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

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    ネタバレ

    ホッジス三部作の二作目。前作の犯人であるメルセデス・キラーの余波や影響を感じつつも、不景気の底が抜けたアメリカを舞台に、作家を殺して大金と未発表原稿のノートを奪って隠した犯人と、数十年後に離婚寸前の家族に悩む少年が隠されたそれらのお宝を見つける物語が交互に描かれていく。

    上巻では前作主人公はほぼ脇役かつ、派手な展開はほとんどないものの、それでも読ませるぐらいにこの二つの物語が面白く、稀代のストーリーテラーらしいキングの筆の乗りっぷりが凄い。少年ピートも犯人モリスの両者を通してキングの文学に対する敬意と可能性を感じる部分もあり、他責思考でアル中のクズであるモリスが、刑務所内で手紙の代筆屋として頭角を表す様は「書くことについて」の可能性を信じるキングらしい展開だなと思ってしまった。

    上巻はノートの売買をモリスのなじみである悪徳古書店に持ちかけて、企みを喝破され脅迫された所で幕を閉じたが、ここから下巻で出所したモリスがどう絡んでくるのか非常に気になる。

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    2026年06月18日