スティーヴン・キングのレビュー一覧
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友人のおすすめで読む。
スティーブン・キングでちゃんと読んだものは5冊ほどしかないが、どれもなかなかに楽しんできた。
その中で、新たに読んだこの一冊が一番好きかもしれない。
タイトル通り、書くことについてのエッセイである。
自伝であり、けっこう本格的な文章講座であるが、一番大切なのは、キングが、あなたは私のように、書くことを楽しんでいい、と強く叫んでいることだ。
読みながら、このシニカルでユーモアがあって、厳しく優しく、たくましく、最後には本当に愛があるこの本はまさにスティーブン・キングの作る世界そのものだなと思った。
子供時代の話はめちゃくちゃ笑えるし、本当にこの人って、作品そのまんまの -
Posted by ブクログ
ノースカロライナにある遊園地「ジョイランド」を舞台に、
21歳のぼく(デヴィン)が経験する青春の日々と、ミステリー。
スタンド・バイ・ミーのような青春パートと、シャイニングの「輝き」を
彷彿させるような力を借り、とある殺人事件の謎解きをするミステリパートが、
舞台は同じとはいえ分離されているのでどちらも中途半端っちゃー中途半端
なんだけど、それでもやはりキングの描く青春の煌めきやせつなさは圧倒的で、
胸がぎゅっとなる。
個人的にはタイトルがいまいちかも...
と考えてみたけど、
「観覧車の天辺」
「着ぐるみを脱いだら」
うん、センス無かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキング小説を読んでいるときに、なぜか応援されている気持ちになることがある。まあ、「ペットセメタリー」や「クージョ」なんかを読み終わったときには、勿論そんな気分にはならない。だけれど、「IT」「スタンド・バイ・ミー」「ジョイランド」等の、一番キラキラしている部分……、友情を確かめ合ったり、力を合わせて危機を乗り越えたり、愛する人と踊ったりする場面には、人間の朗らかで透きとおった部分が、読んでいる自分にもあるのだと、背中を押されているような気持ちになる。
(そして、そこから奈落に真っ逆さまになるのが、キング小説の良いところでもある…)
「書くことについて」を読んだときにも、そんなキングのあたたか -
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ネタバレバビノーの身体に乗り移ったブレイディが起こすゲームマシンを使った自殺煽動。物語は完全にホラーへと転調し、クライマックスの絶体絶命の状況と一発逆転のカタルシスはまさにキングのお家芸である。ホッジズの脾臓癌はより深刻なレベルに達しており、その痛みは作中を貫いて行動に制限をかけているが、その痛みに堪えて進むあたりが第一作のハードボイルド路線の名残を感じさせる。メルセデスキラーで多数の人間を轢殺した男が、最後雪上車で胴体を踏み潰されるというのも皮肉的なオチであり、手堅く纏めた印象こそあるものの、とにかくキング濃度が高い作品だった。
それと同時に本作は探偵ホリー・ギブニーのオリジンを締め括る話であり、 -
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あの傑作「スタンド・バイ・ミー」を含む4篇が収録された『恐怖の四季』。過去に同じ系統の中篇小説集は3冊刊行されているが、本書はそれに続く4作目となる。2分冊で、最初に刊行された本書に収録されているのは「ハリガンさんの電話」と「チャックの数奇な人生」の2篇だ。
「ハリガンさん〜」は、途中までなんの変哲もない文学作品のように進む。が、あることをきっかけに方向性が変わる。どのように変わるかはお楽しみに。
「チャック〜」は、第三幕からカウントダウンする構成だ。どうやら世界は滅亡の危機に瀕しているようだ。そこに登場するチャックなる人物とは?
もはや職人技ともいうべき完成度で愉しめた。 -
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表題作の長編「もし血が流れれば」と中編「ラット」の二編を収めた分厚い一冊。もちろん、読み応えたっぷり。
まずは、中編の「ラット」から。短編小説では評価されたが、作家としては鳴かず飛ばずの大学教授ドリュー。ある日降ってわいた長編小説を書きあげるべく、父の遺した山奥の別荘へ自らカンヅメになりに行く。キングお馴染み、作家の夢断てぬ教員、山奥の別荘、不吉な大嵐、不運な体調不良のフルコンボ。タイトルのラット(ネズミ)が現れるのは後半、しかも意外な展開。「キングあるある」の予想を覆す(というか、我々読者が先を読めるわけがないのだが)筋書と結末に「参りました~」とひれ伏すしかないのでした。
表題作の「もし血 -
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ネタバレ【ハリガンさんの電話】
ハリガンさん、iPhoneをもらって、初めは懐疑的だったのに、うっきうきで使うようになっていたの可愛いかった。
クレイグがハリガンさんの墓前でハリガンさんのiPhoneを鳴らして、土の下からハリガンさんのiPhoneの着信音のメロディが流れ(る気がし)て、クレイグのiPhoneからハリガンさんの保留メッセージが聞こえるのが、最初は切なかった。
けど、その後クレイグや周りの人が悪い目に遭った時、ハリガンさんのiPhoneに留守電メッセージを残すと奇怪な状況が起きるのはちょっと怖かった。
これどう収束するのかなって思いながら読んでたけど、結果的に物語のオチは完璧だと思 -
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ネタバレJFKに夢中になった世代ですし、タイムスリップとかパラドックスとか大好きなので、ケネディ暗殺を阻止するの?したらどうなるの?とワクワク読み始めたのですが、なかなか暗殺のシーンまで辿り着かない!!!
でも2回目に過去に戻ると、前回変えた部分が元に戻っちゃう設定が面白い。あっさり過去に生きる事を決めちゃう(現代と行き来して試行錯誤しない)主人公も私にはない感覚。想像していたケネディ暗殺やタイムスリップのお話というより、恋愛や教育や人生のお話として楽しみました。
グレンミラーのインザムードをBGMに、子供の頃にあこがれていた映画の中の古き良きアメリカに没頭できる作品だった -
Posted by ブクログ
上巻は証拠と証言が積み重なっていく緻密なミステリーとして引き込まれましたが、下巻では一転してホラー色が強まり、その大胆な転調には驚かされました。好みが分かれそうな展開ではあるものの、私はこの切り替えを違和感なく楽しむことができました。
そして何より印象的だったのが「ホリー」。後半は完全に彼女が物語をさらっていったように感じました。冷静な観察力と独特の雰囲気がとても魅力的で、「もっとこのキャラクターの物語を読みたい」と思わせる存在でした。ビル・ホッジズ三部作は未読なのですが、本作を読んでぜひ手に取ってみたくなりました。
下巻は終始ハラハラする展開が続き、不気味な描写も相まって、読後もしばらく