スティーヴン・キングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キングの割りにはひっそりと出版されていました。気付かなかった・・・再開したダークタワー・シリーズがあまりにつまらないので少しキングから離れ気味だったのですが、この短編集(第2分冊もあるとのこと)は面白い!しみじみ幽霊話から、これでもかっ、の殺人鬼からの脱出、自分のしょうもない夢、9.11後をテーマにした作品など多彩。短編の書き方を忘れたなんて嘯いてますが、昔の短編集より断然面白くなっています。著者の作品はホラーといわれていますが、ホラー的には怖くない。でも、ちょっとした不安感もキングにかかれば、虫眼鏡で見るように拡大して、とてもグロテクスクな世界として描き出されてしまうし、遠くの大災害や事件も望遠鏡のように目の前で起こっているように恐怖させてしまう。エアロバイクをホラーの題材にしますか普通(話としては、どうということはないのですが忘れられなくなります。)虫眼鏡や望遠鏡で「こんな不安、気持ち悪さを感じているでしょう」が明らかになる快感。これこそが僕がキングに感じている魅力なのだと思う(マゾか俺)
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら、はじめましてのスティーヴン・キング。
《恐怖の帝王》で、宮部さんがファンを公言する作家とくれば、いつかは読まねばならぬと感じていました。
それにしても、本書の映画化である『ミスト』や『シャイニング』はわかるのですが、『グリーンマイル』や『ショーシャンクの空に』までキング原作と知り、その作風の広さにはいたく驚かされましたね……。
「霧」とその他4つの短編からなる本作。
全体を通して、「なんてアメリカ映画的なんだろう」と感じました。きっとその印象は、これらに影響して作られた映画の数々によるものでしょうね。
とはいえ少々抽象的な作品が多く、思わず読み終わってすぐ解説を調べることも。「ほら、虎がいる」なんて、(……虎?!)と何度も何度も読み直してしまいました。
文章表現という点では、正直あまり好みな文体ではなかったのですが(ハードな描写が苦手……)、特に「霧」におけるページターナーっぷりはさすがでした。
日常に忍び寄る不穏な気配や、読者を白けさせることのないリアルで淡々とした描写。とはいえ、クトゥルフ神話を彷彿とさせる《怪物》にはB級映画だなぁと感じてしまったのは否定できませんが(^^;
こちらに関連して、胸糞エンドで有名な映画『ミスト』のネタバレも調べてみたんですけど……いや、さすがに救いがなさすぎません?!
それに比べれば、読者の想像力次第で希望を感じられる原作の方が、私はよっぽど好きですね。あと中年女教師がめちゃくちゃ頼もしかった。
読み終えた後、しみじみと「あぁフィクションでよかった、現実はへいわだ」と感じました。もしやこれがホラー作品の楽しみ方でしょうか……?
キング作品はなかなかの長編が多く、ちょっと手を出すのをためらってしまうのですが、『恐怖の四季』『呪われた町』あたりはやっぱり気になりますね。その魅力に触れられるよう、もう何冊か読んでみたいと思います。