Teamバンミカスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何度も挫折した名作を漫画で読破出来た。
高校時代に積読となり、留学中とキリスト者になってからと、その度に文庫版を買ったが、ついに読破できなかった。しかし漫画で物語を凝縮したものを読んで驚いた。こんなに重いテーマをさわやかに扱っているとは、やはり名作と言われるだけはあると思った。
物語の主旨は、人間の愚かさについて。神を信じる三男アリョーシャと無神論者の二男イワン、そしてとんでもない行動と性格の長男ドーミトリー、さらにその父親であり、曲者のフョードル。彼らが遺産と女と神と無神論で右往左往する物語。最後は圧巻というか、感動というか、人の悪とそれを認め正々堂々と生きようとする人々によってさわやかに終局する。
マンガであるが感動した。あるいは漫画であるからこそ最後まで読めたのかもしれない。文句なく星五つ。 -
Posted by ブクログ
資本論の続きですが、続から読んでも差し支えなさそうでした。資本論は経済とは資本論とはの本当に基本的なところしか書かれていませんでしたが、続の方は資本主義の本質が書かれていてわかり易かったです。
成長し続けなければ、利益を生み出さない。逆をいうと成長が止まるとたちまち立ち往生するという弱みが、今の日本だと感じました。
泳ぎ続けなければ死んじゃうサメみたいなものですね。
資本主義を成功させている国として、福祉国家の北欧であることが、改めて納得できました。ようは資本主義で下げられた人材価値を国が保証してくれるんだから。
資本主義には社会保障が基盤にないとダメなんだなと感じました。 -
Posted by ブクログ
読書に有する所要時間はおよそ15分、読み進めていて思うのだ。『時代は廻る』と言う言葉のなんと適切な表現な事か。と。物語の背景は19世紀イギリス。そこで行われている事は、オートメーション化に伴う労働力の価値低下。つまり、人間不要の現場。資本家は、労働者が持つ唯一の商品『労働』を自社の製品のため購入しているのだと言う。
資本家の財力のもと会社を興し従業員の労働環境をなんとか改善しようと願う雇われ社長。その為に進む工場の機械化。結果、従業員達は更なる低賃金で働くか、リストラを余儀なくされる。2010年、同じニュースを見た様ないない様な。不思議な感覚に陥りつつも覚えた感情それは、
資本主義って怖い。
そして、金・自由・市場のアンバランス感の中にこそ利益を生み出す仕組みがあるという事。
当然だ、なんてったって本書は共産主義者が書いた“資本主義批判書”なのだから。
最近良く目にする言葉がある。「真面目は、賃金の低い真面目に淘汰される。」「真面目が真面目を殺す。」いずれも、愚直な労働力はより安価なものが選択され最終的にはタダで一生懸命働く労働力に仕事を奪われるという資本主義の宿命的l課題とされるものだ。なんと目新しい言葉かと目を輝かせつつその言葉の意味を考えていたものだが、よくよく考えると既に19世紀に同様の考えは出ていたのだと言う事が本書を読み判明。
19世紀に不安視されていた労働が、現在も尚そのままの姿で不安視されている・・・と、言う事はだ。それまでずーっと、労働力の価値は低下し続けて来たのだろうか。だとするならば、現代の大工は一体どれだけ低賃金を強いられなければならないか。トヨタの工場で働く派遣社員の月給は一体どれだけ低いのだろうか。否、決してそんなに安くは無い。むしろ、手取りだけで言えば大卒の初任給よりも遥かに高い水準だ。なぜだろう・・・答えは一つじゃない。が、私は思う。“みんな不真面目だから”だと。
マルクスとエンゲルスが思い描いた未来は、今よりももっと悲惨だったに違いない。
が、残念な事に“今”は彼らが生きていた時代と、そう違いは無い。
それは資本主義が普遍的なものだからなのだろうか、それとも我々が進化の術を見いだしていないだけなのだろうか。
自分の頭の中に、問題定義を起こす良いきっかけになってくれた本書に感謝。 -
Posted by ブクログ
「なぜ地獄が存在するのか?」という問いかけに、この『神曲』では二つほど答えがあると思う。
一つは、耐え難き地獄の苦しみを味わってこそ、天国に行ったときに大きな喜びが得られるということ(最初から天国に行ったのでは大きな喜びがない)。
二つ目は、天国編でベアトリーチェが、人々が自由の意思を手にした瞬間、神の存在を忘れるから人々は堕落し、やがて神への愛も失われていくということを言っているが、その神への愛を常に忘れないために、地獄が存在しているということ(つまりは神への愛を忘れるな、という脅し?)。
自分は無信仰なので、神への愛なんていう感覚がないが、その神を「親」に変えて読み替えることは出来ると思った。 -
Posted by ブクログ
白鯨「モビー・ディック」との戦いを描いた、海洋冒険小説。ワンピースの白ひげが乗る海賊船「モビー・ディック号」の由来でもある。人々の生活を照らすため船に乗る船員たちと、そうではなく、昔対決し、足を引き千切られた怨みを晴らすべく白鯨を探し続け復讐しようとする、船長・エイハブ。最終的には、白鯨を見つけて戦闘するものの、ほとんどの船員が殺されてしまう。船上の志が不一致だと、大海原へ出る資格はおまえらにない、ということなのだろうか。ところでこの小説、主人公・イシュメルの存在が、前半は際立つものの、後半はまるで音沙汰がない。きっと、作者・メルヴィルは、エイハブ船長の、栄光でも賞賛でもない、己の誇りのため、白鯨への憎しみをじっくり描きたかったのだろうと思う。