最初の50ページでグッと引き込まれました。人間も生き物の一である、という前提に立ち(受け入れ難くはありますが)、人口と食糧、経済の需給バランスを説くものです。どうしても人は人類に対しロマン、理想、尊厳を感じてしまいがちのところを、ここまで徹底して冷徹に論じ切る学者というのは、中々稀有です。マルサスと同じように物事を考えるというのは、若干自己否定的になり、かなり難しいことです。
人口論を踏まえて、近年の色々な政策などを見ていくと(例えば近現代の中国における「大躍進政策」や「一人っ子政策」など)かなり面白い世界が見えてくるように思います。