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幸運であるトムとセセリチョウの世界
今夜 ボクは砂漠をさまようだろう もちろん キミを探しに行くんだ 三十六の詩で編まれた小さな物語集 たとえ大きなものになれなくても、社会からずり落ちていても、あなたはすべてを包み込む自然とその循環の中で生きている。 遠い“過去の記憶”を宿し、たくさんの生きものたちと出会い、共に歌い、夢をみて、木々や雲とさえ語り合える。 生と死に向き合いながら物語を紡ぎ、それらを自らの声で語ることを長年ライフワークとしてきた著者。 本書は、この星の多様な仲間たちの言葉や営みにかさねて、著者が胸の奥に秘めた想いを初めて綴った詩集。 犬にまつわる五編も加えた全三十六編を収録。 【目次】 『幸運であるトムとセセリチョウの世界』 土 タヌキ コスモス サンショウウオ オサガメ シジュウカラ ウスバカゲロウ カラス クジラ コウモリ シマリス オットセイ ヒキガエル キタキツネ シオカラトンボ 藻 アゲハチョウ イモリ ホタル ラクダ アブラゼミ ムクドリ 雲 繭 コオロギ ナマコ セセリチョウ ヤブイヌ ツバキ ドングリ ブナ 『犬は犬ではない』 花火 砂の犬 犬は犬ではない 犬ぞり 尻尾のない犬 【著者】 ドリアン助川 作家、詩人、歌手。明治学院大学国際学部教授。 一九六二年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒。一九九〇年にロックと詩の朗読を融合させたバンド「叫ぶ詩人の会」を結成。九五年からはラジオ番組のパーソナリティーを務めた。 一九九八年、長野パラリンピックの大会歌「旅立ちの時」を作詞。一九九九年にバンド活動を休止、三年間ニューヨークに滞在。 帰国後、本格的に作家活動に入り、映画化もされた『あん』など、数多くの作品を世に送り出してきた。現在も、作家活動と並行して朗読や歌による表現活動を続けている。 -
さばえ近松文学賞 ~恋話(KOIBANA)2025~
福井県鯖江市の「近松の里づくり事業推進会議」が主宰する『さばえ近松文学賞』2024年度版。 復活しました。 鯖江で幼少期を過ごした、世界に誇る文豪「近松門左衛門」が生まれてから360年の節目である2013年度からスタートしました。 「さばえ近松文学賞~恋話(KOIBANA)2025~」として「近松の里・鯖江市」が恋にまつわる短編小説を全国から募集した受賞作品を掲載した電子書籍です。 小説家の藤岡陽子氏が特別審査員を務めています。 ◆【近松賞】 「三里山の女幽霊」 原田 なぎさ ◆【優秀賞】 「恋する龍は虹に舞う」 藤森 弘 「めがね屋の女房」 久保田 裕子 ◆【佳 作】 「近松門左衛門が転生したら、どうするか?」 露崎 和寿 「思い出めがね」 安藤 良章 「七曲り心中」 西村 一江 -
零度
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生命を謳歌しようとする身体とはうらはらに、薄氷のような脆さと繊細さをもつ“暗黒の心”の明滅を綴った詩集。 感覚的に生み出された一つひとつの言葉は、氷の結晶のような繊細さと水のような透明感を感じさせる。ときに動脈のように激しく流れ、またあるときは氷のように動きをとめてしまう感情。複雑な時代に生きる現代人の激しく揺れ動く心情を描ききる。 一つひとつの詩で感情の断片を切り取りながら、1冊全体で大きな一つの詩へと収斂されてゆく作品。 -
スポットライトのない劇場
みんな、見ろ。はよ気づけ。おれは、元芸人・現清掃員。舞台を失った男に、夕焼けがスポットライトを落とす。 \ 岸田奈美・短編小説シリーズ、電子版限定刊行! / 【あらすじ】 元芸人の田所光は、今や団地の清掃員。かつてのようにスポットライトを浴びることが生きる理由やと思っていたが、今ではもう、誰にも見られへん。薄暗い階段の汚れを黙々と落とす毎日だ。 そんな田所の前に現れるのは、同僚の八野。要領も悪く、住人に絡まれてばかりなのに、なぜか楽しそうにゴミを拾い、落ち葉を掃く。その姿が、田所にはどうしても癇に障る。 やがて、かつての仲間との再会、自分の選んだ道と過去の失敗の直視。鬱屈した翌朝、八野が欠勤したことで、田所は彼の「秘密」を知ってしまう──。 【読者の声】 「どんな場所でも光を見つけられる強さにハッと。スピード感ある文章なのに、じんわり沁みる読後感が新鮮!」 「ギスギスした空気が、いつの間にか心を温める物語に。誰にも褒められない仕事に宿る力を感じました。」 「主人公の気づきの瞬間に胸が熱い。きれいごとではない優しさがリアルで、余韻も残ります。」 「情景と人物のコントラストが鮮やかで、自分の人生を重ねて読んでいました。短編だからこその濃さが心に染みる。」 多様な人のやさしさを描いてきた岸田奈美が、清掃業という人目につかない仕事の中にこそある光を見つめ、「人にスポットライトが当たる」という瞬間を描く。大きくはないけれど、確かな希望がそこにある。 -
声
25歳で看護助手に転職した私。でも職場で与えられた新しい仕事は、 患者のやばすぎるクレームに返事を書き続ける係だった。 \岸田奈美・短編小説シリーズ、電子版限定刊行!/ 【あらすじ】 看護師になりたかったはずの私が、総合病院の受付裏で担当することになったのは、患者から匿名で寄せられる「患者さまの声」に返事を書く仕事だった。 『待合室の金魚の目つきが悪い』『採血がヘタすぎる。死ね』…… 理不尽で辛辣な言葉が並ぶ紙の束を前に、私はただひたすらに返事を書き続ける。患者さんに寄り添いたかった。ありがとうって言われたかった。けれど、返事は掲示板に貼り出されるだけで、誰の目にも読まれない。 それでも、私は書き続けるしかなかった。 ある日、返事を掲示板に貼り出したその時、背後から澄ました笑い声が聞こえた──。 【読者の声】 「孤独な役割の中にある、小さな優しさに胸を打たれた。」「名もなき力持ちの主人公にスポットライトが当たる瞬間が鮮やか!」 「青服として奮闘する主人公と患者の姿が重なり、切実で心に残る物語。」 「投書する側とされる側の微妙な距離感や感覚が丁寧に描かれ、読後に様々な思いが溢れる。」 ある病院で見かけた『患者様のお声コーナー』の実話をもとにした短篇小説。 「患者さまの声」という無名の声に、無名のスタッフが寄せる回答は無力だ。 だがある日、誰かが足を止める。その瞬間、無名の声と無名の返事が、誰かに届く──。 -
P+D BOOKS 狭き門より
夫唱婦随に疑問を抱いてしまった女性の結末。 ──現在のわたしには、狭い門と思われるものが二つあるのです。第一の門は、敏と同宿人のように暮して、わたしは絵に精進しながら、肉体の枯れるのを待つのです。第二の門は、名実ともに敏と離婚して、独りになって絵に精進しながら、新しくわが子の授かるような境遇をつくるのです。── 病院を経営する祖父から逃れるように、郷里を出て建築設計技師の原川敏と結婚した美子。画家の卵だった経験を生かし室内装飾家として夫を支える美子だが、子どもが欲しい美子と、子どもには興味がなく、自分のつくる建築物が二人の子どもだ、といわれ続けることに釈然としない気持ちが募っていた。 しかし、亡くなったと聞かされていた父の足跡を訪ねる旅に出たことで、平凡だった日常が変わりはじめる。夢に出てきた父に叱咤され、再び絵筆を持つ決心をし、何事にも中途半端だった自分を変えるべく努力を始めるのだ。果たして、美子はどちらの狭き門にたどり着くのか──。 舞台は日本だが、随所にフランスを感じさせる佳作。 -
P+D BOOKS 此岸の家
日韓国際結婚の難しさを描く私小説の名篇。 裕福な家庭に育ちながら、朝鮮戦争で父が殺されたり、姉が北側の軍隊に連行されたりして人生がくるってしまった韓国人女性と、新聞社の韓国特派員を務める〈私〉。「一種投げやりに不安定な心の匂い」に惹かれて、日本に帰国後も海峡を挟んで連絡を取り合っていたが、結婚する決心はついていなかった。「国のちがい、習慣のちがい、父親がどういう仕事をしていたのかはわからないがかなりぜいたくに育ったらしい彼女との生活程度のちがい──生まれてくるはずの子供の将来のこと」を考えると不安になるし、友人や家族まで反対したからだ。 ともあれ、婚姻届けを提出し、日本でふたりの生活を始めたものの、来日三、四日目には「きつい表情で黙りこんだあと、彼女の感情は不意に激しく渦巻き始めて、自分でもどこに向うのか見当のつかぬつむじ風のように荒れ出す」という激しい性格があらわになる。はたして、大波にもまれるような結婚生活の行方は──。 平林たい子賞に輝いた、私小説の名篇。 -
月神様の生贄姫
生贄として育てられ、井戸に投げ込まれた少女・ニエは、はぐれ者の神である月夜に拾われた。ニエの優しい心に触れた月夜は少女に「綺羅」という新しい名前を与え結婚するが、綺羅は≪愛という感情≫を知らなかった。生贄時代の業により幽霊が見える綺羅は、街の幽霊事件を解いていくうちに人々の色々な感情に触れ、≪愛とは何か≫について朧気につかんでいくが……。生贄少女とまつろわぬ神の純愛物語。 -
[新訳]怪談 美しく切なくも儚い日本の不思議な物語
25年後期スタートのNHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツ。本書は、小泉八雲が1904年に海外で発表した『怪談―KWAIDAN』(全17編)の中から、エンタメ性が強くハーンの文筆力が際立つ13作品を厳選し、読みやすい新訳としてまとめた入門書。小泉八雲を魅きつけた「日本の姿」が、物語を通して感じられる1冊。 (目次)耳なし芳一/鴛鴦/おていの物語/乳母桜/如才ない交渉/鏡と鐘/食人鬼/むじな/ろくろっ首/雪女/青柳の物語/十六桜/安芸之介の夢 「日本と日本人を心から愛した『情熱と知性の人』ラフカディオ・ハーンが、当時の欧米の読者に、日本と日本人の何を伝えたかったのか、そして、ハーン自身が日本と日本人の何に魅きつけられたのか――。そんなことにも思いを馳せて頂きつつ、拙い訳ではあるが、本書をご活読頂ければ、編訳者として望外の幸せである」(本書「編訳者まえがき」より) -
恋はいつも、指先で紡がれる
親友と同じ人を好きになってしまった優香。彼氏からのポケベルの返信が少ないことに不満がつのる美和。人前でしゃべることができない奈美。SNSで仲良くなった人に本当の自分を知られるのが怖い志保。完璧を演じている姿ではなく、ありのままの自分を見てほしい桃子。昭和、平成、令和、それぞれの時代を生きた女子生徒たちが織りなす、共感必死の青春恋愛連作短編集 -
月刊「潮」2025年11月号
月刊「潮」2025年11月号 主な内容 【特別企画】 「閉塞ニッポン」を突破せよ! ≪対談≫ 「中道層」の存在感が、SNSの暴走から健全な社会を守る。 佐々木俊尚 VS 山本龍彦 長期低迷の日本経済が這い上がるための処方箋。 河野龍太郎 若い女性たちはなぜ故郷を去るのか――ジェンダー平等を求めて。 大崎麻子 【特集】漂流する民主主義 ≪対談≫ 持続可能な未来を考える(下)――対立や分断を煽る言説は破滅への道。 神野直彦 VS 井出英策 ≪連載対談≫ ニッポンの問題点 “親米”だけど“自立”――これが世界に示せる日本の外交戦略。 渡辺啓貴 VS 田原総一朗 ≪連載≫ 世界への扉 “石破退陣”ではわからない新興政党が支持された理由。 三浦瑠麗 【ルポ】 井上尚弥VSアフマダリエフ観戦記 「今回は判定勝ちでいい」こう言った時の王者は恐ろしく強い。 天野純希 【対談】人はなぜ“書かずにはいられない”のでしょうか。 上田岳弘 VS 中江有里 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 「火宅を出ずる道」篇(2) 【特別インタビュー】 小泉 凡 小泉八雲とセツが夫婦愛で紡いだ『怪談』の世界像。 【特別インタビュー】 田部井進也 母・田部井淳子が教えてくれた“人生”という山登り。 【人間探訪】 伊原剛志 ≪対談≫ 日本の医療が抱える課題と未来への展望。 篠原文也 VS 松本吉郎 【ルポ】 大川原化工機冤罪事件――違法捜査はなぜ起きたか。 粟野仁雄 【ルポ】 他人とつながる認知症フレンドリーな町づくり。(下) 荒川 龍 【好評連載】 鎌田實の「ガラスの天井」を破る女性たち 鎌田 實 ゲスト・森下洋子/高島礼子の歴史と美を訪ねて 宮島達男 VS 高島礼子/その他 その他 -
組長刑事 因縁
〈組長刑事〉がまさかの… 五代目組長、襲名!? 初代の借りは俺が返す! 隠れ捜査で仇を討て!! 累計60万部! 警察サスペンスシリーズ第3弾 無頼の血を受け継いだ 現職刑事が五代目組長に!? 老舗の博徒集団・城戸組の四代目組長・城戸一輝が上野で何者かに撃ち殺された。 城戸組は〈組長刑事〉羽賀亮が跡継ぎを務める建設業・羽賀組と浅からぬ因縁があった。 凶器の銃から不良外国人グループの犯行を疑うが、彼らは全面的に否定。 そんななか、跡目を継ぐことにしたという城戸の妹・真奈美から思わぬ相談が……。(『組長刑事 跡目』改題) -
5分で深掘り!小泉八雲のホントの怪談 雑学×漫画
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 NHK朝ドラ「ばけばけ」で話題! これでわかる小泉八雲の怪談と夫妻のこと 知ってるつもりの名作から、超マイナーな怪作まで すぐ読める漫画&新訳×雑学で八雲の世界をスピードマスター! 知られざる八雲やセツの素顔、松江の怪スポットも大紹介! ◎日本人が親しんでいる八雲の怪談はすべて翻訳。 実は海外向けに英語で書かれた作品だったと知っていましたか? ・蕎麦がパスタ、行燈がランプ!? 海外の読者のイメージした世界 ・ろくろ首は伸びない。体から抜けて飛び、着物の袖に食らいつく! ・Tsunamiという言葉を初めて世界に紹介したのは八雲だった ・雪女の舞台は東北や北陸の雪国ではなく、東京の青梅! ・聖なる経文ハンニャ・シン・キョーを写したホーイチはベランダで瞑想を… ・怪談の主人公になりきってセツと芝居ごっこを楽しんだ八雲 ・悪童にいじめられていた猫を助けて…セツの心をつかんだ八雲の優しさ 収録作品(●漫画 ○新訳) ●ムジナ* ●かけひき ●橋の上で ●ろくろ首 ●ちんちん小袴 ●ミミ・ナシ・ホーイチの物語* ●ユキ・オンナ* ●鳥取の布団 ●生き神 ○小豆とぎ橋 ○振袖 ○天狗の話 ○松江城の人柱 ○大亀の石像 ○松江の狐のはなし ○鮫人 ○アキノスケの夢 ○忠五郎のはなし ○人形の墓 話題沸騰の書籍『怪談』円城塔・訳(KADOKAWA刊)のコミカライズも3話収録!(*作品) -
ムーンフォール・サーガ2 氷の揺りかご【上下合本版】
〈シグマフォース〉のジェームズ・ロリンズ、最新ファンタジー・アドベンチャー 月が堕ちる予言とともに、少女は立ち上がる。 舞台は運命と出会い会が待つ氷の果てに── 失われた絆、裏切り、そして予言。少女は真実を求めて旅に出る。 凍てつく世界に待ち受ける謎。 奇跡の力を持つ少女は、翼をもつ弟とともに禁断の氷壁を越える。 迫る終末、揺らぐ記憶、目覚める古代―― これは、運命に抗う者たちの黙示録。 〈あらすじ〉 氷に覆われた世界で運命が目を覚ます。 真実が暴かれる時、世界は再び動き出す── ムーンフォールによるアースの破滅を予言したニックスは、それを阻止するため仲間たちとともに永遠の夜が続く大氷原を目指す。その途中で巨大コウモリ――ラーシュクの群れに襲われ、不時着した氷の下には「クレイシュ(揺りかご)」と呼ばれる世界が広がっていた。そこで出会ったダールという青年から、「オシュカピア(夢見し者)」という生き物の存在を聞かされる。オシュカピアの持つ不思議な力が導く先には何があるのか? 一方、別行動を取って南クラッシュ帝国に潜入したハレンディ王国のカンセ王子たちは、謎の鍵を握る「眠りし者」の捜索を試みるが、国内の不穏な情勢と、王国との戦争の気配に妨げられる。ようやくたどり着いたマルガードの地で、カンセたちが目にしたものとは? -
無法地帯の騎士 聖母のレリック【上下合本版】
黒死病がヨーロッパに暗い影を落としていた1351年--。 領地を奪われたイングランドの騎士ジェラルドは、あてどない放浪の旅を続けていた。その最中、深い森の中でひとりの貴婦人を助けたことで、彼の運命は大きく動き始める。 淑女の名はイザベル。代々守り続けてきた聖母子像「オディギトリア」を狙う許婚に追われ、侍女と従者を殺されたという。ジェラルドは放っておけず、聖像を安全な場所に届けるまで、彼女の警護を買って出た。 このとき、彼は知らなかった。「オディギトリア」を手中に収めようと画策する黒幕が、彼と彼の父を貶めたノートルダムの枢機卿モリノーであることを……。 ベストセラー作家ボイド・モリソンが美術研究者の実妹ベスとタッグを組んだ歴史アクション、堂々開幕!! ニューヨーク・タイムズ紙ほか、全米各紙が絶賛!! 「ペストで荒廃し、イングランドとフランスの抗争が続く14世紀のヨーロッパを舞台に、新たなアクションヒーローが誕生した。ボイド・モリソンとベス・モリソンが創出した本作の主人公である「ジェラルド・フォックス」は、騎士道精神の模範的な存在にふさわしい勇敢さと正義感を兼ね備えている。放浪の騎士である彼は物語の冒頭、窮地に陥った令嬢を救出し、自身の人生が「最悪の殺人、陰謀、そして裏切りに満ちている」と語る。ジェラルドに悲劇をもたらした仇敵はひとりではなく3人、さらに彼らの配下にある騎士や取り巻きたちとも戦わなければならない。時折、現代風な表現を交えながら展開する本作は、独創的で賑やかなプロットで彩られている。全ての読者の胸を躍らせる冒険小説」 --ニューヨーク・タイムズ紙 -
無法地帯の騎士 聖母のレリック
黒死病がヨーロッパに暗い影を落としていた1351年--。 領地を奪われたイングランドの騎士ジェラルドは、あてどない放浪の旅を続けていた。その最中、深い森の中でひとりの貴婦人を助けたことで、彼の運命は大きく動き始める。 淑女の名はイザベル。代々守り続けてきた聖母子像「オディギトリア」を狙う許婚に追われ、侍女と従者を殺されたという。ジェラルドは放っておけず、聖像を安全な場所に届けるまで、彼女の警護を買って出た。 このとき、彼は知らなかった。「オディギトリア」を手中に収めようと画策する黒幕が、彼と彼の父を貶めたノートルダムの枢機卿モリノーであることを……。 ベストセラー作家ボイド・モリソンが美術研究者の実妹ベスとタッグを組んだ歴史アクション、堂々開幕!! ニューヨーク・タイムズ紙ほか、全米各紙が絶賛!! 「ペストで荒廃し、イングランドとフランスの抗争が続く14世紀のヨーロッパを舞台に、新たなアクションヒーローが誕生した。ボイド・モリソンとベス・モリソンが創出した本作の主人公である「ジェラルド・フォックス」は、騎士道精神の模範的な存在にふさわしい勇敢さと正義感を兼ね備えている。放浪の騎士である彼は物語の冒頭、窮地に陥った令嬢を救出し、自身の人生が「最悪の殺人、陰謀、そして裏切りに満ちている」と語る。ジェラルドに悲劇をもたらした仇敵はひとりではなく3人、さらに彼らの配下にある騎士や取り巻きたちとも戦わなければならない。時折、現代風な表現を交えながら展開する本作は、独創的で賑やかなプロットで彩られている。全ての読者の胸を躍らせる冒険小説」 --ニューヨーク・タイムズ紙 -
もぐら
※中公文庫「もぐら」シリーズ全7巻を合本。既刊電子版と内容に変更はありません。※ ある事件で相棒と愛する妻と娘を失い表社会から姿を消した、元警視庁組織犯罪対策部の影野竜司。 十年後、竜司は闇社会で“もぐら”と恐れられるようになる。 警察には相談できぬ事件を請け負い、暴力を厭わず、超法規的に過激な手段で解決するトラブルシューターとして――。 シリーズ累計130万部超の大人気ハード・アクション! 収録作品 『もぐら』 『もぐら讐』 『もぐら乱』 『もぐら醒』 『もぐら闘』 『もぐら戒』 『もぐら凱 (上)』 『もぐら凱 (下)』 -
カラマーゾフの兄弟
ドストエフスキー作品の謎に最も迫った翻訳者・江川卓による魂の訳業、初文庫化。 大審問官の問い、ゾシマ長老の死…… カラマーゾフ(黒塗)家の一族をめぐる壮大な愛憎劇は、やがて殺人事件へと向かう。(第2巻) カラマーゾフ家の人々の間にさまざまな思惑が入り乱れる中、ついに父フョードルが殺害される。はたして犯人は―(第3巻) 父フョードル殺害事件の裁判が進展する一方で、カラマーゾフの兄弟たちはそれぞれに転機を迎えていた。やがて、あの夜の真相が明らかになる。 彼らは、ロシアは、そして人類の運命は――「現代の予言書」として読み継がれてきた一大叙事詩はついにクライマックスへ!(第4巻)。 ※本コンテンツは、中公文庫『カラマーゾフの兄弟』1~4巻を合本化したものです。 -
鬼の夜ばなし
鬼とは何なのか? 怪異は本当にあるのか? 古典から現代まで、 “真の怖さ”に迫る短編集。 「鬼の夜ばなし」 古典を題材に、七編の鬼の物語をよみがえらせる。 人と鬼の血を引く子・コヅナの悲劇、神様のお供えに手を出してしまう愛嬌ある獄卒、大江山鬼退治の隠された真相など、原典の味わいを残しながらも新たな解釈で「鬼」を描き直す。 美しい娘が鬼に連れ去られ、人と鬼の子・コヅナが生まれる。五歳になったコヅナは母とともに命からがら逃げだすも、村人や親族にまで牙と角が生えた姿を恐れられてしまう。行き場をなくしたコヅナの運命とは。(「鬼の夜ばなし1 コヅナ」より) 「奇談集」 現代を舞台に、日常に潜む不可解な現象を描いた九編の怪異譚。 河童になった少年、不老不死の秘密を知る者、雪山で出会った美しくも恐ろしい女性など、身近な場所で起こる超常体験の数々を収録。 七歳の省吾は、夏祭りで古い木彫りのお面に惹かれ、無理を言って父に買ってもらう。しかし、目を白い綿で塞がれたこの不気味なお面を手に入れてからというもの、次々と身の回りで不幸な出来事が起こりはじめ……。(「奇談7 目」より) -
フェオファーン聖譚曲
熱狂的ファンを生んだ長編ファンタジー小説が大幅加筆修正を経て遂に甦る!! ”黄金の国”に立ち向かう魔術師は、救国の神か、それとも亡国の悪魔か―― 強大なる中央集権国家を維持するため、 稀代の悪法を用いて繁栄を極めてきた「黄金の国」ロジオン王国が、今、ひそやかに、変革の時を迎えようとしていた。 その引き金を引くのは、「才に乏しい」と評される一等魔術師・アントーシャ・リヒテル、そして、王国への 怒りが限界を突破している一部の地方領主たちだった。 黄金の国はその流れを堰き止めることができるのか。 一方、アントーシャたちが強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とは――。 2020年発売の旧版に大幅な加筆修正を行い、新装版として発売! つよ丸氏の力強い装画にもご注目。 【目次】 01 ロンド 人々は踊り始める 02 カルカンド 状況は加速する 03 リトゥス 儀式は止められず 04 アマーロ 悲しみは訪れる 05 ハイムリヒ 運命は囁く 【著者】 菫乃薗ゑ 「須尾見 蓮(すおみ れん)」名義の著作『神霊術少女チェルニ』シリーズは「小説家になろう」で合計348万PVを突破(2024 年10 月末現在)。『黄金国の黄昏』旧版が処女小説。 -
車の怪談
車にまつわる数々の恐怖体験 姿の見えぬエンジン音! 乗せてはいけない何か! 「み……つけた……みぃぃつけたぁぁぁ……」 真夜中の海岸線で乗せた、女のようすがおかしく―― 「冬の華」より 怪談語りのパイオニアであり、自ら「カーキチ」というファンキー・中村が、車にまつわる怪談の数々を自身の体験を含めて綴る! ・車の中から知らない男の声がしてくる、その切ない理由「カペラREクーペ」 ・町工場の脇に打ち捨てられたタンク本体の中で回転していた女の首「タンクローリー」 ・友人の見舞いで訪れた田舎町、乗ろうとしたバスに違和感があり…「ツーマンバス」 ・乗車拒否したはずの老婆がいつの間にか…「タクシー奇譚」 ・友人との最後の約束に纏わる不思議「ポルシェを愛した男」 ・一台の白いビートルにを中心に連鎖していく怪異譚「冬の華」 ――など、車への愛と恐怖に彩られた35話。 -
暗黒トライアングル 奇禍
危険度MAX! 踏み入れたら最後 三者三様の闇が交わる恐怖の三角地帯 近所の森に出没する老婆が吐き続ける。 「ガキ殺すガキ殺すガキ殺すガキ殺す……」 「虫取り婆」(播磨龍次)より 闇の深淵へようこそ。 血塗られた因習から人怖怪談まで、三者三様の闇を描く新進気鋭の三人が集まった暗黒トライアングル。 ・学校近くの歩道橋に佇む黒シャツの老人、その悍ましき目的「飛べじいさん」、引っ越し先のアパートの隣人に挨拶に行ったところ、玄関先で見た物の恐怖「隣人の作業」(播磨龍次) ・甘やかされ、小動物などの虐待をしてきた子供が、やがて道祖神を標的にしたその末路「悪戯」、体育座りをした悪臭にまみれたスーツ姿の男が自室に…「残骸」(渡部正和) ・供物泥棒をしていた男に降りかかる惨劇「冷気」、一族に伝わる禁忌の因習〝ハジガミ〟の謎「双子のハジガミ」(内藤駆)など収録。 -
呪術奇談 霊石
怨霊飛び交う沖縄の怖い話 誰かに呪いをかけられた! 生き死にを賭けた呪い返しに、使われたのは祠の中の石―― ユタは決死の策で立ち向かう! 妖怪、怨霊、呪い、生霊飛び交う沖縄(琉球)の怖い話! 沖縄(琉球)には古くから 石に霊力が宿る という信仰があり、島々のあちこちに霊石と呼ばれる石が残る。それは神聖な存在で禁忌のものでもあるのだ。 沖縄怪談のオーソリティ・小原猛が、怨霊や妖怪、呪いや生霊が跋扈する不思議の土地・沖縄の奇談を綴る。 ・夫が密かに通う先は森の奥、ビジュルと呼ばれる石の前。神に呼ばれたのかそれとも呪いか「祟る霊石」 ・元夫を呪い殺したいという女性の禁忌に踏み込んだ末路「ヌロイウグァン」 ・大量のスズメが死に自殺者も絶えない木、その恐るべき理由「スズメを食べる木」 ・ウタキで対峙したのは大きな角を持つ…「呪い」など41話収録。 -
死の武器商人を追い詰めろ!
海洋冒険小説の決定版! オレゴン号シリーズ最新作! 謎の武器商人ヴェンダーを追って、ファン・ カブリーヨ船長は潜入捜査を開始する! アメリカがアフガニスタン撤退の際に遺し た最新鋭兵器を手に入れた何者かが、世界 中の戦場でそれを売りさばいている――謎 の武器商人〈ヴェンダー〉の正体を突き止め るべく、ファン・カブリーヨ船長率いるオ レゴン号のメンバーに新たな使命が下る。 彼らはアフガニスタンの地でタリバンに潜 入し武器商人との接触を図ろうとするが、 逆に敵に捕らえられたカブリーヨは全自動 操縦の飛行機の中に閉じ込められる。高度 1万5千フィートの上空から決死の脱出を 試みるカブリーヨの運命やいかに……? -
改訂新版 銀のロケット
銀のロケットから立ち現れた美しい女性の幽霊。彼女の失われた記憶を求めて旅が始まる。30年の時を超えて、運命にみちびかれて出合った3人の物語。 「神様は悲劇が好みなのかもしれない」出張先で手に入れた古着のジャケットには30年前の悲恋の形見―銀のロケット―が隠れていた。そのロケットから立ち現れた美しい女性の幽霊。彼女の失われた記憶を求めて旅が始まる。旅先での新たな出会いに助けられ、彼女の記憶が戻った時、悲劇好みの神様が書いた30年前の恋のシナリオが明らかになる。この世でもあの世でも結ばれなかった悲恋を成就させるべく運命にみちびかれて出会った3人の物語。 【目次】 プロローグ 1~11,エピローグ 【著者】 都修 詳細不詳。本作がデビュー作。元版の刊行から8年後に大幅な改定を施した改訂新版=最終版を刊行。 -
現代ユウモア全集 11巻『らく我記』 高田義一郞
知る人ぞ知る、埋もれた作家唯一の創作集を含め、随筆、雑文など、貴重な全53篇を収録。 高田義一郞はこれまで「医学博士」ということ以外あまり知られていなかった。創作は少なく、医学的な随筆や通俗的な医学記事が多く、まとまった創作作品集は、本巻『らく我記』だけということで、埋もれた作家となっていた。 しかし、2015年に、彼が1929年の国立大学町都市開発初期、国立市に建築した貴重な文化住宅、旧高田邸が取り壊されることになり、邸宅の記録保存に関わる人たちによって、突然、義一郎の名前や経歴がクローズアップされるようになった。 本巻には、創作をはじめ、随筆、雑文など全53篇を収録している。勤務していた大学病院の裏話や通俗雑誌の医療相談欄の記事をおもしろおかしく評する一方、SF調の2作品、「人造人間」では、[試験管ベビー]を扱い、「人間の卵」では、[薬品で卵生化させての出産]をテーマに深刻かつユーモラスにまとめるなど、100年後の今でも考えなければならない問題をすでにこの時代に提示する鋭い洞察力にも溢れている作品も多い。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年9月26日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。 -
辻邦生電子全集 1巻 初期長篇小説(ロマン) 『背教者ユリアヌス』ほか
古代ローマ帝国の皇帝ユリアヌスの短くも激動の生涯を描いた、辻邦生の代表的長篇作品『背教者ユリアヌス』を中心に、「背教者ユリアヌス歴史紀行」等関連エッセイ14篇を収録した一巻。 『背教者ユリアヌス』は、「海」1969年7月創刊号から1972年8月号まで、全38回にわたって連載され、同年に単行本として刊行された長篇小説で、4世紀から5世紀の過渡期、ビザンツ帝国の基礎を築いたコンスタンティヌス大帝の甥・ユリアヌスの短い治世と生涯、ローマ帝国の終焉、そしてキリスト教世界の台頭という歴史の転換点を描いた全14章からなる大作である。 緻密な構成と壮大なスケールをもって描かれたこの物語には、宗教に端を発する戦争や、国境・利害をめぐる紛争が絶えることのない未来を、すでに1969年の執筆開始時点で予感していた辻の警鐘が込められていて、辻は、「ユリアヌスが辿った悲劇を、自分の感覚として日々刻々に痛切に感じる」と述べ、時代の転換点に立たされた一人の人間への共感と、現代への問いかけとを重ね合わせていたのであった。 当巻では「ユリアヌスの廃墟から」等『背教者ユリアヌス』に関する辻のエッセイ文章14篇を収録している。 解説は中世から近世にかけての欧州を舞台とした歴史小説を多数発表している作家・佐藤賢一が担当。 付録として「背教者ユリアヌス」の創作メモ等を収録する。 ※この作品はカラーが含まれます。 -
同人女の異世界召喚
ひょんなことからソーシャルゲーム「ARK TALE」の世界に召喚されてしまったアラサー女のトワ。そこが単なるゲーム世界ではなく、この世界を観測している何者かによって、現実世界にソシャゲとして再現されたものがARK TALEだという真実を知らされ愕然とするトワだったが、それ以上に彼女を驚愕させたのは―― 美少女鳥人のルイがいる! 女騎士団長のジュリアがいる! 日頃から二次創作のネタにしていた推しキャラたちが目の前に実在するという事実だった!! しかしトワが、全オタクがどんなに夢見ても叶えられないだろう現実を享受している間にも、ARK TALEの世界には異変の足音がヒタヒタと近寄ってきて――!? 神を自称する、頼りにはなるが当てにはならない魔物のヘーゼルに導かれてはじまった、トワの異世界冒険譚(もしくは推しカプ偏愛譚)、ここに開幕!! 「第二回ラノベストリート大賞」大賞受賞作、早くも書籍化!! -
親愛なるカンパニュール
――私はいつも、人を傷つける言葉ばかりが得意だ。 他人と距離を置く孤独な女子高生の桔帆(きほ)は、バイト先の花屋で「毎月20日、必ず奥さんのために花を買いに来る」お日様のような笑顔を放つ謎の大学教授・東明(しのあき)に出会う。 夏休みに入った頃、東明は彼女にある提案をもちかけた。 「自分がバカンスへ行く間、家の庭の世話をしてほしい」 戸惑いながらも了承した桔帆が、東明の自宅へ向かうと。 「……なんだお前、やっぱストーカーとかだったわけ?」 以前、桔帆が大学に花を届けに行ったときに、彼女を東明のストーカー扱いした「東明の弟子」と呼ばれる不機嫌そうな大学院生・綾瀬(あやせ)がそこで待ち構えていて――。 東明が仕組んだ、不思議な「同居生活」。 三人はいつしか、かけがえのない「友人」となるが、その奇妙であたたかな生活は、ある日突然終わりを迎える――。 -
新装版 5分で読める! ひと駅ストーリー
累計150万部を突破した宝島社の「ショートショート」シリーズの中で、「夏」をテーマにして人気を博した「夏の記憶 西口編」の新装版です。 『さよならドビュッシー』中山七里さん、『響け! ユーフォニアム』武田綾乃さん、『珈琲店タレーランの事件簿』岡崎琢磨さんなど、豪華作家陣がそろったアンソロジー。 さまざまな夏が溢れる25作品を収録です! 【執筆陣】※五十音順 逢上央士、浅倉卓弥、有沢真由、乾緑郎、上村佑、宇木聡史、遠藤浅蜊、大泉貴、岡崎琢磨、おかもと(仮)、伽古屋圭市、木野裕喜、小林深亜、里田和登、沢木まひろ、拓未司、武田綾乃、塔山郁、友井羊、中山七里、奈良美那、深津十一、堀内公太郎、水田美意子、吉川英梨 -
新装版 5分で読める! ひと駅ストーリー
累計150万部を突破した宝島社の「ショートショート」シリーズの原点「5分で読める! ひと駅ストーリー」の降車編の新装版です。 駅から駅までの間で起こる物語を乗車編・降車編に分かれて総勢43名の作家が描きます。 降車編では「佐方貞人」シリーズ 柚月裕子さん、『死亡フラグが立ちました!』七尾与史さん、『珈琲店タレーランの事件簿』岡崎琢磨さんなど、21名が参加! 【執筆陣】※五十音順 藍上ゆう、乾緑郎、上村佑、宇木聡史、岡崎琢磨、桂修司、木野裕喜、咲乃月音、佐藤青南、里田和登、高山聖史、谷春慶、塔山郁、中居真麻、七尾与史、ハセベバクシンオー、林由美子、深沢仁、水田美意子、森川楓子、柚月裕子 -
新装版 5分で読める! ひと駅ストーリー
累計150万部を突破した宝島社の「ショートショート」シリーズの原点「5分で読める! ひと駅ストーリー」の乗車編の新装版です。 駅から駅までの間で起こる物語を乗車編・降車編に分かれて総勢43名の作家が描きます。 乗車編では『さよならドビュッシー』中山七里さん、『果てしなき渇き』深町秋生さん、『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』友井羊さん、『魔法少女育成計画』の遠藤浅蜊さんなど、22名が参加! 【執筆陣】※五十音順 浅倉卓弥、上原小夜、遠藤浅蜊、大泉貴、おかもと(仮)、伽古屋圭市、喜多南、喜多喜久、沢木まひろ、篠原昌裕、高橋由太、拓未司、千梨らく、友井羊、中村啓、中山七里、奈良美那、深町秋生、堀内公太郎、矢樹純、柳原慧、吉川英梨 -
このミステリーがすごい! 中山七里「とどけチャイコフスキー」
累計180万部突破の大人気「岬洋介」シリーズ、新連載開始です! 2010年開催のショパン・コンクールで5位入賞したヴァレリーは、2015年からモスクワ音楽院で教鞭を執っていた。ロシアはウクライナとの国際情勢の影響で海外アーティストの公演を取り止めるなどの文化的鎖国ともいえる制裁をとっており、他国の音楽に触れることがピアニストの成長に繋がると考えるヴァレリーにとってはもどかしかった。そんな折、ショパン・コンクールで競った岬洋介がロシアでコンサートを開催することを知り--。 電子連載特別エッセイは〈後書き、恥掻き、悪足搔き〉。 (次回vol.2の発売は2025年4月下旬を予定しております) -
恋に至る病【ノベル分冊版】
やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。 その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。 善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。 「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」 変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられかった彼が辿り着く地獄とは? 斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作! 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。 -
子どもがほしい!
「子どもがほしいけど、夫はほしくない」 十月革命と内戦を経た一九二〇年代半ばのモスクワ。ネップ期で活況を呈す都市には⼈びとが⼤量に流⼊しており、主⼈公のミルダらはソ連式の共同住宅で暮らしている。女性共産党員であるミルダは、女性の社会進出を阻害する「子どもの問題」を解消すべく、住宅に付属する新しいタイプの託児所の創設に奮闘する。そうしたさなか、風貌はときに男性に間違えられ、色恋にはまったく関心がないミルダも、あることをきっかけに「子どもがほしい」という欲望をもっている自分に気づく。ミルダは優⽣学的思想に基づき、良質な精⼦を提供できるだろうとの見立てのもと、優秀なプロレタリアートのヤコフを自らの計画に誘うのだが……。メイエルホリドがリシツキーの舞台装置で演出を企て、盟友ブレヒトもまたドイツで上演を望んだ、共産主義社会にあるべき「家族」像を議論する演劇史上の問題作! -
愛の、がっこう。
フジテレビ系木曜よる10時放送ドラマ「愛の、がっこう。」 フジテレビ系連ドラ初主演の木村文乃がラウール(Snow Man)と共演し話題沸騰!! 高校教師とホスト――出会うはずのない不器用な2人が織りなす 禁断の純愛物語が小説でも楽しめる!! 小川愛実・35歳は私立ピエタス女学院に勤務する高校教師。 生徒たちの反抗や理不尽な保護者に悩みながら、 恋人・川原洋二との将来にも不安があり、心のどこかで “こんなところから逃げ出したい”と願いつつ日々をやり過ごしていた。 ある日、愛実は教え子が悪徳ホストにのめり込んでいると聞き、 ホストクラブ「THE JOKER」で働くカヲル・23歳と出会う。 家庭で愛情を受けられず、学校にもほとんど通っていないカヲルに、 愛実は漢字の読み書きや社会の仕組みを教える秘密の“個人授業”を始めるが……。 次第に距離を縮めていく愛実とカヲルだが、 非難や憎しみ、嫉妬が容赦なく2人を襲い――!? -
ソールズベリー伯爵夫人とエドワード三世
『ソールズベリー伯爵夫人とエドワード三世』上下2巻、は『三銃士』や『ホロスコープ』という歴史小説を書いて世界文学史上に金字塔を建てたアレクサンドル・デュマが1836年から新聞連載小説として世に出した最初の歴史小説である。時は1337年、ロンドンのウェストミンスター宮殿での宴会における「サギの誓い」と言われるロベール・ダルトワの挑発で始まった。イングランド国王エドワード3世がフランス王の正当継承権を賭けてフランス王国へ挑戦するところから英仏百年戦争は開始された。ウォルター・スコットに触発され、フランスに歴史小説を誕生させようと意欲満々の若きデュマの精力みなぎる作品となった。ソールズベリー伯爵夫人はエドワード三世の横恋慕で悲劇の最後を遂げるが、ガーター勲章のエピソードで英国史に残った。この小説はエドワードとソールズベリー伯爵夫人アリックスの悲恋の物語と1377年に没するまでエドワード3世が執念を燃やした王位継承戦争の年代記と言うべきものである。 -
マイクロノベル集
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マイクロノベルを200本収録。 ※ 固定レイアウト(画像)です。 「言葉」 言葉を溜めていたコップを、肘をひっかけて割ってしまった。生活や仕事や読んだ本の中から美しい文言を選んで少しずつ蒐集していた。床に散らばったそれらをあらためて見ると、どれも私の立ち振る舞いとはかけ離れたものばかりだと気づき、硝子の破片を拾いながら涙が止まらなくなった。 「観覧車」 巨大な観覧車があり、車輪の直径は視認できないほど長い。搭乗者は、地上を離れ街や山を見下ろし空を越え、やがて宇宙へ出る。1周するのに約1.2万年かかるため、道程の1%にも及ばないところで人の寿命は尽きる。遠い時間を経て、再び地球に戻った"帰還遺体"は、丁重に埋葬されるだろう。 -
悪魔さんの8畳ワンルーム甘やかしごはん
嶺井琴子、二十四歳。小さな印刷会社に勤める会社員。 仕事疲れの日々を送っていたある日、夢の中に女性の「精気」を食べて生きる悪魔、「インキュバス」を名乗る絶世の美青年が現れた。彼が琴子を見て口にした言葉は…… 「うわ。この子、精気も体力も枯れっ枯れだ」 その日からインキュバスのエルゥは、琴子の8畳ワンルームを訪れるようになった。美味しいご飯と健康的な生活で、彼女の精気を育て、いずれ食べるために。 インキュバスなんかに惹かれちゃいけない、彼が優しくしてくれるのは自分を食べるためだと何度自分に言い聞かせても、おいしいご飯と温かい言葉で、徐々に惹かれていってしまう琴子。一方エルゥも、特定の女性をこんなに気にかける自分を不思議に思って……。 世話焼きインキュバスとお疲れ女子の恋の行方は? ※特典として、書き下ろし短編ストーリー「残業があった夜は少しの贅沢を」を収録。 ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 嶺井琴子(みねい・ことこ) 小さな印刷会社で働くお疲れ気味のOL。過去のトラウマから自分を雑に扱いがち。エルゥを警戒するが、すっかり胃袋を掴まれている。 エルゥ ある日突然琴子の前に現れたインキュバス。琴子の精気をいただこうとするが、あまりの枯れっぷりに思わず世話を焼きはじめて……? -
あおむけの踊り場であおむけ
犬の骨を犬のようにしゃぶりたいと妹の骨にも思うだろう 第1回CINRA Inspiring Awards穂村弘賞受賞! 「未知の言語体験によって、生まれた時から見慣れてきたはずの世界がまったく新しい表情を見せてくれる。 日本語検定一級の宇宙人が書いた短歌を連想しました」(穂村弘さん) 第4回笹井宏之賞大賞受賞! 自分のからだのなかに未知の窓がいくつも開くような独特の感覚にうろたえる。大胆につかみだされる言葉の弾力と透きとおって不穏な世界に惹きつけられる。 ━━━━大森静佳(栞文より) ここにある歌たちの静かで、人けを離れて、体と身の回りをあらためて見直すような、狭い世界の可能性を追究するような、ひっそりと楽しいあり方に対して私はリアルな共感を覚えずにいられない。 ━━━━永井祐(栞文より) 【目次】 切り株の上 食物網 スムージー 身体の動かせるところ 浮石 ノウゼンカズラ 覆土 べにひかり 紙と皮 暗くなる前に日が暮れるだろう あとがき 【著者】 椛沢知世 1988年東京都生まれ。「塔」短歌会所属。2016年、作歌を始める。第4回笹井宏之賞大賞受賞。第30回歌壇賞次席。 -
窓、その他
思い出よ、という感情のふくらみを大切に夜の坂道のぼる 日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。 静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。 現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版! 【収録歌より】 たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる 少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり 湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に 【目次】 目次 Ⅰ たんぽぽ 首のちから 窓、その他 麒麟の画像 白夜 速度にすぎず 眩暈 ハバロフスク 髪飾り 砂の風葬 まなざし はるなつあき 日記にしるす ごちそうの夢 だれのためでもなくて 手袋 噴水 かたばみ 花模様 Ⅱ コラール 夏はみな グラジオラス 苺 小籠包 ひよこ鑑定士 リネン室 反芻 虚空に座る 割れもの なっちゃんは今 錯誤 水際の胸 一万枚の窓 どくだみ 人体模型 毛布 電話ボックス 無辺 エラー 檻 泥 Ⅲ かまきり くりかえし ひるがお いちまいの光のようなもの 冬のこと アパートのゼラニウムのベランダの降りそそぐ生活感のために あとがき 【著者】 内山晶太 1977年、千葉県生まれ。1998年、第13回短歌現代新人賞。2012年、第一歌集『窓、その他』(六花書林)を刊行。翌年同歌集にて第57回現代歌人協会賞。「短歌人」編集委員。「外出」「pool」同人。現代歌人協会理事。 -
乱反射
何ひとつ知りすぎたことないままにわれは二十歳になってしまいぬ 現代短歌新人賞と駿河梅花文学賞をW受賞し、映画化もされた小島なおの第一歌集が新装復刊。 【収録歌より】 こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空 もう二度とこんなに多くのダンボールを切ることはない最後の文化祭 講堂で賛美歌うたう友達のピアスの穴を後ろから見る 噴水に乱反射する光あり性愛をまだ知らないわたし なにもないこともないけどなにもない或る水彩画のような一日 【目次】 目 次 緑の祠 サウンドトラック 小説 ゴーヤを植えた あした晴れたら 夕日へ 天狗蝶、捕まえました 身の丈 〈i〉をめぐって 同時通訳 パイロット 雲雀 ノルウェーにも持って行ったノートから 空についての考察 ヒエラルキー 喜怒哀楽 UFOキャッチャー オレンジの歌 春の俳句 一コママンガ 酔ったというと 追加作品( 二〇一三~ 二〇一四) 長歌と反歌 私と職場 日当たり あとがき 【著者】 小島なお 1986年、東京生まれ。青山学院高等部在学中に短歌を作り始める。2004年、角川短歌賞受賞。歌集に『乱反射』(現代短歌新人賞、駿河梅花文学賞)、『サリンジャーは死んでしまった』、『展開図』。千葉聡との共著『短歌部、ただいま部員募集中!』(岩波書店)。日本女子大学講師。信濃毎日新聞歌壇選者。 -
緑の祠
海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている 「新鋭短歌シリーズ」での初版刊行からちょうど10年。『緑の祠』以後の作品を増補し、五島諭の全短歌作品を集成した一冊。 「『緑の祠』に、高校の教員になったばかりのころの作品を加えた今回の改訂をもって、短歌の近くに身を置いた時代に、一区切りついたと感じている」(新装版のあとがきより) 【収録歌より】 ミュージックビデオに広い草原が出てきてそこに行きたくなった 物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋 怪物もきれいなほうがいいなあと夕陽に向かってかざす羽箒 身の丈に合わない品はかなしむに足る身の丈に合わない品は 栗の花蹴散らしながら行く道のどこかに君はいないだろうか 【目次】 目 次 緑の祠 サウンドトラック 小説 ゴーヤを植えた あした晴れたら 夕日へ 天狗蝶、捕まえました 身の丈 〈i〉をめぐって 同時通訳 パイロット 雲雀 ノルウェーにも持って行ったノートから 空についての考察 ヒエラルキー 喜怒哀楽 UFOキャッチャー オレンジの歌 春の俳句 一コママンガ 酔ったというと 追加作品( 二〇一三~ 二〇一四) 長歌と反歌 私と職場 日当たり あとがき 【著者】 五島諭 1981年生まれ。2000年早稲田短歌会入会。 同人誌「pool」、ガルマン歌会で活動。 -
クラクフ・ゲットーの薬局
ゲットーで何が起き誰がどう生きたかを記録 1941年3月から43年12月まで設置されたクラクフ・ゲットー。その地で薬局を営むポーランド人の著者は、退去命令に従わず居座り、ユダヤ人への支援者、ナチの暴虐の記録者として2年半を過ごす。本書はその克明な回想録である。 ※本書は、大月書店刊『クラクフ・ゲットーの薬局』の電子書籍版です。 【目次】 初版まえがき 第二版まえがき 第一章 ゲットーの設置と編成―新しい生活―新しい知人たち 第二章 比較的平穏だった日々―最初の移送行動―ドイツの秘密諜報機関員―九四二年六月二日から四日にかけての移送行動 第三章 陸軍中尉ブスコ―一九四二年六月八日の移送行動―ゲットーの縮小―困難な生活環境―一九四二年十月二十八日の移送行動―迫害された人々の様子 第四章 プワシュフ収容所―ゲットー域の再縮小―プワシュフでの刑執行―移送者の確かな消息―ゲットーAとB―クラクフ以外から入ったゲットー住民―薬局閉店の試み―規則の厳罰化―児童施設の設置 第五章 プワシュフ収容所への移送―一九四三年三月十三日および十四日のゲットー撤収行動―心理的謎―病人および子どもたちの殺害―悪夢の光景 第六章 死者の町―ゲットーの「清掃」―ゲットーの死刑執行人―ユダヤ人警官の運命―一九四三年十二月 第三版あとがき チェスワフ・ブジョザ 訳者あとがき 登場人物一覧 【著者】 タデウシュ・パンキェヴィチ(Tadeusz Pankiewicz) タデウシュ・パンキェヴィチ 1908年サンボル(現・ウクライナ領)生まれ。ポーランドの薬剤師一家の出身。クラクフのヤギェウォ大学薬学部を卒業し薬学修士の学位を取得後、1933年父から “鷲”薬局を引き継ぎ店主となる。1947年本書の第1版刊行(1995年第3版)。1993年死去。 田村和子 たむら・かずこ ポーランド児童文学翻訳家。1944年生まれ。著書に『ワルシャワの日本人形』(岩波ジュニア新書)、訳書に『強制収容所のバイオリニスト』(新日本出版社)など。 -
彩霞堂~記憶の館と二人の少女~
昔のことが思い出せない少女が見つけたのは不思議な喫茶店。彼女は店主と話していくうちに自分のなくした記憶を思い出してゆく……。辛く悲しい記憶の先に彼女が選び出す未来とは。 ※本作は綾瀬りょうの個人誌作品の電子書籍版となります。 -
不思議な母
江戸川乱歩や甲賀三郎と同時期に活躍した探偵小説家。サスペンスに富む作風は現代でも充分読み応えがある。探偵作家クラブ賞受賞のちに探偵作家クラブ会長を務める。美しく聡明な人妻、伊津子。しかし夫を殺され、今は夫の同僚だった久富と再婚していた。夫が死ぬ間際書き残したのは「久」という血文字。怪しいのは同僚の久坂だったが、アリバイがあった。そんなときふとした疑念。やはり元夫を殺したのは今の夫久富ではなかったのか。葛藤に揺れ動く人妻。「不思議な母」他に「情鬼」「凧」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
地上に輝く星たち
焦る必要はない、ただ目の前の自分を全力で生きればいい 「中学に行っても、ずっとこの関係性が続くと思っていた」 変化する友情と、大人の階段を上ることへの期待と不安。 感受性豊かな思春期を過ごす青年たちの葛藤を、繊細に描いた青春小説。 みんなの人気者・晃、真面目で勉強が得意な健斗、気が利き調和的な悟。 異なる性格を持つ仲良し三人組は、幼馴染でいつも一緒に行動していた。 しかし、入塾や中学進学を機に、彼らの間には少しずつ距離が生まれてしまう。 それぞれが劣等感や嫉妬、自己への存在意義に対する疑問を抱きながらも、 彼らは心の成長を通じて、友情の大切さを再発見していく――。 -
夕桜
残された最後の時間を、誰と、どこで、どう生きる? 「延命措置は望みません。自宅での療養と看取りを望みます」 それでも入院治療を勧める病院の方針に納得がいかない老夫婦は、 前代未聞の脱走計画を企てる! 本当に幸せな最期とは? 生と死の狭間で5人の主人公たちが選んだ それぞれの「旅立ち」のかたちを描く連作短編 「1日でも長く生きていてほしいと延命を願う家族もいれば、 延命よりも自由に死にたい、死なせてやりたいと願う患者や家族もいるんだよ。」(本文より) 医療の発展とともに複雑化する、「終わり」の選択。 自分らしい生き方を最期まで貫くことはできるのか。 命と尊厳に向き合う人々の姿を温かく描いた珠玉の一冊 -
ほんのこども
横溢する暴力と身体、無垢なる魂の軌跡。第44回野間文芸新人賞受賞作! 元同級生あべくんからのメールにあった文章から着想したシーンをつないで、 商業作家はあべくん自身の人生を小説にしようとする。 父による母殺傷事件、両親がころしころされていたあべくんはやさしく恋するみたいに他の人体を壊す。 殴られても反発するようによろこぶ身体。やさしさや暴力で愛撫し合い痛みをこらえるようによろこぶ身体。 物語にかえろうとするから人生はつらく、日常が重すぎてひとをころしたくなる。 恋人をころして自分も死んだところで折り返し、あべくんの物語は無限に再生を繰り返す。 小説家があべくんなのかあべくんがかれなのか、やがてふたりの境界は曖昧になり、問い自体が意味を失う。 言葉を与えられていない領域に光をあて小説は紡がれ、大量虐殺の記憶が時空を架橋しやがて物語は侵蝕される。 ーー世界文学に接続する芥川賞作家の真骨頂・新境地。ーー 小説で考え、小説が考える。作者には小説に対する圧倒的な信頼がある。ーー保坂和志(野間文芸新人賞選評より) 鴻巣友季子さん絶賛!読書量と強靭な知性に瞠目! “すべてのポートレイトは画家の自画像であり、すべての小説は自伝を目指すと言う。おそらくすべての小説はどこかしら、一人称の失恋なのだ。” “小説でなにかを「再現」することは、過去のよみがえりのように見えて、未然の予告なのだ。すべてのフィクションは自伝を目指し、すべての自画像は他人の顔をしている。” “かきあうこと、傷しあうこと、死にあうこと。「かれ」と「私」、その人称空間のよじれは経験と真実味との落差そのものだ。落差から、小説は来る。”――鴻巣友季子(翻訳家) -
麻阿と豪
加賀百万石の礎を築いた戦国大名・前田利家。その娘ゆえに、波瀾の人生を歩むことになった麻阿と豪――。姉の麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、命からがら城を抜け出す。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命だった。一方、妹の豪は、秀吉の養女になり、目の中に入れても痛くないほど可愛がられ、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぐ。幸せな日々を送っていたが、その人生は関ケ原の合戦で西軍が負けたのを機に暗転する。時代に翻弄されつつも、実家である前田家のため、子供たちのために助け合い、生き延びていった姉妹を描くと同時に、姫たちの目から戦国乱世を活写した傑作歴史長編。 -
砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌
切なさと救い溢れる3つのラスト。 読者を半泣きさせる警察小説。 心揺さぶる哀切のミステリーロマン誕生! マンションの一室で三十八歳の女性が死亡。 大量の睡眠薬をアルコールとともに服用したことで昏睡状態となり死に至ったようだ。 テーブルには「疲れました。ごめんなさい」と印字された遺書らしきプリントも。 自死と思われたが、所轄は警視庁捜査一課の大河内茂雄部長刑事に現場への臨場を依頼した。 不自然なことが多かったのだ。 部屋のパソコンからはここ数カ月のメールが消去されていたし、死の前日にスーパーの宅配サービスに注文を入れていることもわかった。 マンション住人からの聞き込みから、複数の男の出入りが確認され、事件当夜には男女の言い争う声も聞かれていた。 大河内刑事は、被害者が中学生のときに父親が殺人を犯していたことをつきとめる。 また被害者は二年前にも大量の睡眠薬を服用し病院に搬送されたこともわかった。 捜査を進めるうちに、被害者のまわりでうごめく黒い影の存在に気づく…… 事件の謎に挑む警視庁捜査一課強行犯係のベテラン刑事の活躍を描く3篇。 切なさと救い溢れる3つのラスト。 読者を半泣きさせる警察小説。 心揺さぶる哀切のミステリーロマン誕生! 砂時計 日和見係長の休日 夢去りし街角
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