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  • 鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年
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  • 吾輩は猫である
    値引きあり
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    『吾輩は猫である』は1905年から06年にかけて、『ホトトギス』で連載された夏目漱石の処女小説。彼が38歳の時、俳人で小説家の高浜虚子のすすめにより発表された作品です。漱石は本作のあと、『倫敦塔』(ろんどんとう)、『坊っちゃん』と立て続けに作品を発表し、作家としての地位を向上させていきました。漱石が小説家としてのキャリアを歩み出すきっかけになった、記念すべき作品です。 物語は、中学教師・珍野苦沙弥(ちんの・くしゃみ)の家に暮らす“吾輩”こと飼い猫の目を通して描かれています。猫は苦沙弥先生のもとに集まる自称知識人たちの生態を注意深く観察し、人間の愚かさや滑稽さを笑い飛ばしたり、疑問を投げかけたりするのです。 漱石はユーモアに富んだ洒脱な文章で、人間社会を痛快に風刺しています。 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」というあまりにも有名なくだりから始まるこの小説は、誰もが一度は読んだことがあるでしょう。改めて読み返してみると、初めての時とはまた違った発見があるはずです。発表されてから100年以上経った今も、その魅力は色あせるどことか、現代の私たちにさらなる気づきを与えてくれます。
  • 幻影の盾
    -
    1巻110円 (税込)
    中世ヨーロッパ。アーサー王の時代。霊を生すと言われる盾を持つウイリアムス。幻影と夢の世界を漂うウイリアムスの幻想。格調高く、難解なれど美しい文章「幻影の盾」。他に「変な音」「僕の昔」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけています。この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 琴のそら音
    -
    1巻110円 (税込)
    友人から不思議な話を聞いた靖雄はその帰り、棺桶を運ぶ人たちと遭遇する。占いで家族の若い女性の不幸を予言されたことを思い出し、嫌な予感にとらわれる。一旦気になると妄想は果てしなく広がっていく……「琴のそら音」。他に「手紙」「文鳥」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけています。この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 坑夫
    -
    1巻110円 (税込)
    家出した19歳の青年が周旋屋に坑夫に誘われる。長い旅の末、やっと銅山にたどりつくが、東京の実家で暮していた頃とはまるで違う人々と環境。坑夫達からは嘲笑されたり、馬鹿にされたりしながらもそこで働く決心をする。※読みやすくするため現代の言葉に近づけています。この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 野分
    -
    1巻110円 (税込)
    白井道也はどこに行っても長くは続かない教師である。東京へ出てきて何とか編集者の仕事をして食いつないでいた。結核の高柳と裕福な中野は学生時代、道也を追い出した教え子たちであった。孤高な理想を持つ道也は貧窮のあまり借金をするが……。後半、道也の迫力の演説に聴衆は圧巻される。見事な大団円に爽快な読後感。
  • 硝子戸の中
    -
    1巻110円 (税込)
    「硝子戸の中から外を見渡すと、霜除けをした芭蕉だの、赤い実の結(な)った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼につくが、その他にこれといって数え立てるほどのものはほとんど視線に入ってこない。」胃の大病を患って外出もままならない漱石が、書斎の中で静かに人生と哲学を語った漱石最後の随筆集。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 草枕
    3.0
    1巻110円 (税込)
    「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」という文章で始まる有名な作品。洋画家の主人公が山中の温泉宿に滞在する。そこには美しく謎めいた那美がいた。どことなくユーモラスな文体の中にも漱石の物の見方やとらえ方が描かれており味わい深い。この作品は読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 夢十夜
    -
    1巻110円 (税込)
    夏目漱石は世の中に何を伝えたかったのか。彼の不安、焦燥、提言が隠されているといわれる十の夢物語を、原文のまま読みやすく改編致しました。

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  • 坊っちゃん
    4.0
    1巻165円 (税込)
    「親譲りの無鉄砲で、損ばかりしている」そんな坊ちゃんが、教師として地方に赴任する。「人間は好き嫌いで働くものだ。論法で働くものじゃない」と、小さな街の学校で様々な騒動を起こしていく。現代社会にも通じる同僚教師や上司との不本意な人間関係が、坊ちゃんの目からユニーク&爽快に描きだされています。 誰もが知ってる夏目漱石の名作を、原文をほとんど活かしたまま、読みやすく改編しました。

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  • 夏目漱石 電子全集1
    完結
    4.0
    夏目漱石の名作・代表作を一挙収録した夏目漱石全集の決定版。※本書は全9巻中の1巻目です。 ●目次 吾輩は猫である 坊っちゃん 倫敦塔 カーライル博物館 幻影の盾 琴のそら音 一夜 薤露行 趣味の遺伝
  • 夏目漱石 名作ベストセレクション
    -
    1巻203円 (税込)
    紙幣発行30周年記念!夏目漱石の名作をイッキ読み! 1984年に1000円札の肖像画として登場した日本屈指の文豪「夏目漱石」。 2014年には、紙幣発行30周年を迎えております。 お札の顔となるための明確な規定はありませんが、 極力実在の人物で業績があり知名度も高く親しみやすく、国民から尊敬され日本を代表するような人物であること。 偽造防止の観点から、簡単に複製できず、かつ人の目を引く特徴のある顔であることなどが必要となります。 日本人なら誰しもが知っている文豪・夏目漱石の 恋愛をメインテーマとし、青春の迷いや生の不安を描いた作品や 人間のエゴイズムや孤独を追求した奥深い作品などの名作小説6作を厳選!
  • 虞美人草
    5.0
    1巻220円 (税込)
    明治時代の若者たちの恋愛事情、人間模様を描く。真実の愛とは? 真面目に生きるとは? 美貌で裕福な藤尾は将来有望な小野と結婚しようと画策する。しかし男には前から許嫁の恩師の娘、小夜子がいた。優柔不断な小野にも貧しさから這い上がるための打算があった。そして悲劇が訪れる。職業作家としての夏目漱石、最初の作品。
  • 行人
    -
    1巻220円 (税込)
    弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。大学で学問を教えている一郎。しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。偶然にも災難に遭い泊まってしまうが……人間を深く見つめた漱石ならではの名作。夏目漱石、後期三部作の一つ。
  • 彼岸過迄
    -
    1巻220円 (税込)
    夏目漱石、後期三部作の一つ。誠実だが行動力のない内向的な男と純粋な感情を持ち怖れるところなく行動する従妹との恋愛を描く。短編を連ねて一つの長編を構成している。探偵小説風味もあり非常に凝った作品。
  • 門

    -
    1巻220円 (税込)
    夏目漱石前期三部作の一つ。役所勤めの平凡な勤め人の宗助には人には言えない過去があった。そして今でも逃げている。親友を裏切り、その女を妻にしたのだった。鎌倉の禅寺へ修行のため門を叩くが悟りは見えない。彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。繊細な男の苦悩と心情を描いた作品。
  • それから
    -
    1巻220円 (税込)
    代助は無職のまま実家からの援助で優雅な生活を送る高等遊民。生活の為に働くことを劣等として一度も働いたことがない。かつて友人の妹だった三千代に好意を抱きながらも親友に頼まれ、二人の間をとりもち結婚させてしまう。しかし数年後、再会したとき代助と三千代はお互いを愛していることに気付く。友人からは絶交され親兄弟からも勘当される。それでも三千代との愛を選んだ代助の苦悩を描く。映画化もされた夏目漱石の前期三部作のひとつ。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 三四郎
    4.0
    1巻220円 (税込)
    明治末期の青春と恋愛事情を描く。熊本の高等学校を卒業し上京。東京の大学に入った小川三四郎。田舎とは違い東京は驚きの連続であった。そこで出会った仲間達との交流により様々な経験をする。三四郎を翻弄し悩ませる美禰子への恋は実るのか。謎の言葉「ストレイシープ」とは……。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • こころ
    5.0
    1巻220円 (税込)
    私が「先生」と呼び、敬愛していた人からの手紙が届く。そこには、親友を欺いて好きな女性を手に入れた罪悪感から、長い間苦しんで自殺を決意した「先生」の想いが綴られていた。 友人、家族・親族、恋人との間に起こるの「こころ」の葛藤を、見事に描いた夏目漱石の名作。原文をほとんど活かしたまま、現代に読みやすく改編しました。

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  • 道楽と職業
    -
    明治の文豪・夏目漱石による1911年の明治44年に行われた講演録。主として漱石が考える職業、仕事論が語られている。自らの道楽となるものを職業としたなら、職業は社会と繋がるもの、すなわち自分本位であったものが他人が介在し他人に委ねることが多くなるので、道楽が職業に変化すると苦痛を伴うものとなると語っている。また道楽と職業が一致するものとしては芸術家や哲学者、科学者などであり、これらを志す人間は社会を考慮しない傾向が強いので、経済的にも苦しくなり生活も安定しないのが当たり前である、と説いている。哲学者などは国が面倒を見るしかなく、芸術家は貧乏であると決まっている、と漱石は言う。
  • 現代日本の開化
    -
    1巻275円 (税込)
    「現代日本の開化」は、夏目漱石が和歌山で二度目に行った講演を纏めたものである。西欧列強の圧力によって外発的開国した日本の性急な近代化について「幸福は野蛮時代とそう変りはなさそうである」と厳しく批判し、近代化とはどうあるべきかと説いた。
  • 坊っちゃん
    4.0
    江戸っ児をもって任ずる若い教師の坊っちゃんが、その一本気な性格から、いつわりにみちた社会に愛想をつかす。作品を一貫するものは、人間漱石が持って生まれた反俗と正義の心に外ならない。ロマンティックな稚気とユーモア、その歯切れのよい表現は、爽快さにみちている。明治39年「ホトトギス」に発表。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 坊っちゃん mt×角川文庫 specialカバー版
    3.8
    ≪マスキングテープブランド「mt」との特別コラボカバー版を配信! 通常表紙版と内容が同じ商品です。ご注意ください。≫ 負けん気が強く、いたずらが過ぎたために両親から可愛がられなかった”坊っちゃん”。学校を卒業し、唯一、面倒を見てくれた清と離れ、一人で四国の中学校に赴任する。しかし、田舎での生活は江戸っ子気質の坊っちゃんには我慢できないことばかり。教え子からの嫌がらせや事なかれ主義の教頭たち。さらには、意気投合した同僚の”山嵐”が辞職に追い込まれたことを知り……。波乱万丈の日々をユーモアたっぷりに描く、不朽の名作。
  • 吾輩は猫である 上
    3.6
    1~2巻314円 (税込)
    「吾輩は猫である。名前はまだない。」苦沙弥先生の家に拾われた猫の「吾輩」から見れば、人間社会はこっけいそのもの。無名猫の視点から、軽妙洒脱な文体にのせて放たれる文明批評と渋いウィットは時代を超えて読者の心をつかんできた。見識とシャレ気あふれる漱石の永遠のエンターテインメント文学。
  • 坊っちゃん
    4.0
    さあ、きょうからおれも一人前の先生。張り切って着任した中学校だがまわりの教師が何だか変だ。臆病だったり、嘘つきだったり、小うるさかったり、いったい誰がまともなんだい――? 正義感あふれる主人公が、同僚の婚約者を汚い手を使って奪い取ろうとする教頭を徹底的に懲らしめるまでの顛末を痛快に描く。漱石の作品中、もっとも愛読されている一冊。

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  • 吾輩は猫である【タテヨミ】
    完結
    -
    『吾輩は猫である』は1905年から06年にかけて、『ホトトギス』で連載された夏目漱石の処女小説。彼が38歳の時、俳人で小説家の高浜虚子のすすめにより発表された作品です。漱石は本作のあと、『倫敦塔』(ろんどんとう)、『坊っちゃん』と立て続けに作品を発表し、作家としての地位を向上させていきました。漱石が小説家としてのキャリアを歩み出すきっかけになった、記念すべき作品です。 物語は、中学教師・珍野苦沙弥(ちんの・くしゃみ)の家に暮らす“吾輩”こと飼い猫の目を通して描かれています。猫は苦沙弥先生のもとに集まる自称知識人たちの生態を注意深く観察し、人間の愚かさや滑稽さを笑い飛ばしたり、疑問を投げかけたりするのです。 漱石はユーモアに富んだ洒脱な文章で、人間社会を痛快に風刺しています。 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」というあまりにも有名なくだりから始まるこの小説は、誰もが一度は読んだことがあるでしょう。改めて読み返してみると、初めての時とはまた違った発見があるはずです。発表されてから100年以上経った今も、その魅力は色あせるどことか、現代の私たちにさらなる気づきを与えてくれます。

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  • 二百十日/野分
    -
    1巻330円 (税込)
    阿蘇山に登ろうとする二人の青年に託して、漱石自身の「慷慨」が披瀝される「二百十日」。元中学教師で文学を志す貧しい主人公が、「現代の青年に告ぐ」と題する講演をぶちあげ、その教え子に救われる「野分」。「草枕」以後の漱石の歩みを示唆する2編を収録。
  • 硝子戸の中
    3.5
    明治43年夏の伊豆修善寺における大患は、漱石にとって一つの思想的転機を意味した。「思い出す事など」は、生死の境をうつつに彷徨したその病中の心境を静かな澄明な筆致で綴ったもの。硝子戸の中に静座して眺めた人生への感懐と過ぎ去った日々への追憶を語る「硝子戸の中」は、その後の心境的発展をうかがわしめるものである。
  • 吾輩は猫である
    3.0
    1巻330円 (税込)
    「吾輩は猫である。名前はまだ無い」で始まる有名な作品。中学校の英語教師をしている珍野苦沙弥の家に拾われた猫が「吾輩」である。そこに集まる人間たちを風刺、戯作的に描いた、夏目漱石の処女作であり、代表作の一つ。ユニークな登場人物(猫)たちとの愉快なやりとり。猫の視点から描かれる真理は核心を突いている。漱石のユーモアと皮肉、深い洞察力と分析をお楽しみください。
  • 自転車日記
    -
    1巻330円 (税込)
    漱石は折に触れて身辺の随想・感想・旅行記ふうの読み物などを書いた。本書はこうした「雑文集」であるが、漱石のまた別の面が明らかになる面白さにあふれている。ここには、「倫敦消息」「自転車日記」「京に着ける夕」「入社の辞」「満韓ところどころ」「元日」「余と万年筆」「博士問題とマードック先生と余」「マードック先生の『日本歴史』」「博士問題の成行」「ケーベル先生」「ケーベル先生の告別」「文士の生活」の13編を、ほぼ発表された年代順に収録してある。

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  • 私の個人主義―漱石講演集
    -
    1巻330円 (税込)
    漱石は、座談や講演の名手として定評があった。身近なことがらを糸口に、深い識見や主張を盛り込み、やがて独創的な思想を展開する。その語り口は機知と諧謔に富み、聴く者を決してあきさせない。本書に収めた五つの講演も、そのような魅力にあふれたものばかりである。漱石の根本思想である近代個人主義の考え方を論じた「私の個人主義」、先見に富む優れた文明批評「現代日本の開化」、他に「道楽と職業」「中味と形式」「文芸と道徳」を収録した。

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  • 夢十夜
    -
    1巻330円 (税込)
    「大阪朝日新聞」の依頼を受けて書かれた小品集。「こんな夢を見た…」で始まる十のファンタジックな夢を語る「夢十夜」、小鳥の死を淡々と描いて名作といわれる「文鳥」、日常雑記といってよいエッセイ「永日小品」の3編からなる。

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  • 倫敦塔
    -
    1巻330円 (税込)
    処女作「我輩は猫である」を執筆中、他の雑誌に発表された漱石初期のロマンティシズムあふれる短編。「倫敦(ロンドン)塔」「カーライル博物館」「幻影(まぼろし)の盾」「一夜(いちや)」「琴のそら音」の5編を収録してある。

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  • 硝子戸の中
    -
    1巻330円 (税込)
    一日中、書斎の硝子戸の内にこもり、頭にうかぶあれこれを、そのつど気分の変わるままに綴ったエッセイ。話題は身辺のなんでもない出来事、人生と社会に関するものなどバラエティに富む。漱石の日常をうかがい知る好編。

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  • 草枕
    -
    1巻330円 (税込)
    智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される…青年画家の前にあらわれる謎めいた美女。「非人情の美学」を具象化した初期の名作。

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  • こころ
    -
    1巻330円 (税込)
    親友を裏切っての恋の勝利は、親友の自殺によって、主人公の「先生」に極度の罪悪感をもたらす。そうして「先生」が行き着いた先は? 漱石のひとつの到達点をしめす代表作。

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  • 門

    -
    1巻330円 (税込)
    「三四郎」「それから」につづく3部作の最終編。「それから」で親友を裏切りその妻と結ばれた二人は、この作では宗助とお米という名に変わっている。罪を意識する宗助は宗教に救いを求めるが…

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  • それから
    -
    1巻330円 (税込)
    主人公代助は友人の妻に懸想し、社会を相手に戦わざるをえなくなる。前作「三四郎」の続編で、次作「門」へとつづく漱石の三部作の第二編。

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  • 吾輩は猫である(上)
    -
    1~2巻330円 (税込)
    苦沙弥(くしゃみ)先生の家に迷いこみ飼われるようになった猫が、人間社会を観察し、その不可思議さをかいまみて記録するという筋立てからなる、諷刺文学の傑作。全編にみなぎる洒脱さが爽快感を呼び起こす漱石の処女作。

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  • 坊っちゃん
    -
    1巻330円 (税込)
    東京の学校を出て四国松山の中学校に数学教師として赴任した江戸っ子の「坊っちゃん」は、同僚の教師たち、教え子の生徒たちの愚劣さに憤り、まどわされ、敢然と反抗する。ユーモアと情が巧みにないあわされた不滅の名作。

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  • 門

    3.6
    ひとりの人間の犠牲において成立した宗助とお米の愛の勝利は、やがて罪の苦しみにおそわれる。「人間の心の奥底には結核性の恐ろしいものがひそんでいる」という。ついに宗助は禅寺の山門をたたくが、安心と悟りは容易に得られない。そこに真の意味の求道者としての人間漱石の面目があった。明治43年の作品。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • こゝろ
    4.2
    「こゝろ」は後期三部作の終曲であるばかりでなく、漱石文学の絶頂をなす作品。自我の奥深くに巣くっているエゴイズムは、ここでぎりぎりのところまで押しつめられる。誠実ゆえに自己否定の試みを、自殺にまで追いつめなければならなかった漱石は、そこから「則天去私」という人生観にたどりつく。大正3年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 三四郎
    -
    1巻352円 (税込)
    田舎(熊本)出身の大学生三四郎は、東京育ちの美禰子(みねこ)に思慕の情をおぼえるが、なかなか本気にしてもらえない。明治の青春を鮮やかに描いた傑作。三四郎と美禰子が出会った東京大学の心字池は、のちに「三四郎池」と呼ばれるようになった。

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  • 硝子戸の中(新潮文庫)
    NEW
    -
    硝子戸の中から外を見渡しても、霜除けをした芭蕉だの、直立した電信柱だののほか、これといって数えたてるほどのものはほとんど視野に入ってこない――。宿痾の胃潰瘍に悩みつつ次々と名作を世に送りだしていた漱石が、終日書斎の硝子戸の中に坐し、頭の動くまま気分の変るまま、静かに人生と社会を語った随想集。著者の哲学と人格が深く織りこまれている。(解説・石原千秋)
  • 三四郎(新潮文庫)
    NEW
    -
    熊本の高等学校を卒業して、東京の大学に入学した小川三四郎は、見る物聞く物の総てが目新しい世界の中で、自由気儘な都会の女性里見美禰子に出会い、彼女に強く惹かれてゆく……。青春の一時期において誰もが経験する、学問、友情、恋愛への不安や戸惑いを、三四郎の恋愛から失恋に至る過程の中に描いて『それから』『門』に続く三部作の序曲をなす作品である。(解説・柄谷行人)
  • 三四郎
    3.6
    「それから」「門」へと続く三部作の序曲ともいうべき作品。いわゆる「無意識の偽善」という問題をめぐり愛そうとして愛を得ず、愛されようとして愛を得ない複雑な愛の心理を描く。三四郎を中心に展開される当時の東京大学学生生活の描写は、風俗史的にも貴重な資料を提供するだろう。明治41年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 坊っちゃん
    4.0
    『坊っちゃん』は数ある漱石の作品中もっとも広く親しまれている。直情径行、無鉄砲でやたら喧嘩早い坊っちゃんが赤シャツ・狸たちの一党をむこうにまわしてくり展げる痛快な物語は何度読んでも胸がすく。が、痛快だ、面白いとばかりも言っていられない。坊っちゃんは、要するに敗退するのである。(解説・注 平岡敏夫)

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  • 道草
    -
    1巻407円 (税込)
    自伝的色彩の濃い漱石作品といわれる。健三と、お住の夫婦生活を中心に展開されるエゴイズムの葛藤。「世の中に片付くなんてものは殆どありはしない。一遍起ったことは何時までも続くのさ」健三はお住に向かって最後にこう吐き捨てる。
  • 彼岸過迄
    -
    1巻407円 (税込)
    自意識をもてあます内省的な須永と、その従妹千代子との恋愛問題を主軸として展開されるエゴイズムの葛藤。それは高木に対する須永の並外れた嫉妬となってクライマックスに達する。「行人」「こころ」とつづく後期三部作の序曲。
  • こころ
    4.2
    鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生”と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。

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  • 彼岸過迄
    4.0
    「行人」「こゝろ」とつづく後期三部作の序曲。このあたりからの作品は漱石自身の問題に密着してくる。人間ゆえのエゴイズムの悲劇は、自意識をもてあます須永と千代子に……。1912年の作品。
  • 門(新潮文庫)
    NEW
    -
    親友の安井を裏切り、その妻であった御米(およね)と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費を打ち切られても積極的解決に乗り出すこともなく、社会の罪人として諦めのなかに暮らしている。そんな彼が、思いがけず耳にした安井の消息に心を乱し、救いを求めて禅寺の門をくぐるのだが。『三四郎』『それから』に続く三部作。(解説・柄谷行人)
  • 学研の日本文学 芥川龍之介 羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 トロッコ 地獄変
    -
    1~109巻440~880円 (税込)
    明治・大正・昭和を代表する作家・詩人の名作を集成した文学全集。収録作品は、芥川龍之介の「羅生門」「蜘蛛の糸」「杜子春」「トロッコ」「地獄変」。
  • 坑夫
    -
    1巻440円 (税込)
    著者のもとに寄せられた、ある青年が家出をして坑夫になるまでの告白を素材として書かれた。漱石が意図したものは、人間の言行の下に潜む意識の暗闇の中に隠されたものをとらえ、分析することだった。「人の性格は一時間ごとに変わる」と漱石は語る。
  • 虞美人草
    -
    1巻440円 (税込)
    我執と虚栄の果てに自滅する女を描く、漱石における悲劇の誕生ともいうべき作品。利己と虚栄に走る人生は破滅を免がれないという著者の考えは、それ以後のすべての作品の通奏低音となった。明治四十年に教職を辞して、朝日新聞に入り、入社後最初の連載小説として発表された。
  • 夢十夜
    -
    1巻440円 (税込)
    夏目漱石による作品。
  • 硝子戸の中
    3.8
    自己を語ることに寡黙であった漱石が「自分以外にあまり関係のない詰らぬ」事を書くとことわって書いた連作エッセー。記憶の底に沈んでいる体験や回想に光をあてることで静謐にして一種不思議な明るさに充ちた表現世界を生み出している。この作品は『こころ』のあと『道草』の前という漱石の晩年に書かれた。 (解説・注 竹盛天雄)

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  • 三四郎
    4.0
    大学入学のために九州から上京した三四郎は東京の新しい空気のなかで世界と人生について一つ一つ経験を重ねながら成長してゆく。筋書だけをとり出せば『三四郎』は一見何の変哲もない教養小説と見えるが、卓越した小説の戦略家漱石は一筋縄では行かぬ小説的企みを実はたっぷりと仕掛けているのだ。(解説 菅野昭正・注 大野淳一)

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  • それから
    3.9
    三部作の前作「三四郎」で描かれた淡い恋愛は、この作で、より深刻な人間的苦悩にいろどられる。自然の情念に引きずられ、社会の掟に反いて友人の妻に恋慕をよせる主人公の苦しみは、明治四十年代の知識人の肖像でもある。三角関係の悲劇を通して漱石が追求したのは、分裂と破綻を約束された愛の運命というテーマだった。西洋化する近代日本文明への失望と封建的道徳の偽善の狭間で苦悩する自意識を描き鋭い文明批評ともなっている。明治42年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 道草(漱石コレクション)
    4.5
    小雨降るある日、健三は勤め帰りに思いがけない人物を見かける。それはかつての養父・島田で、海外留学から戻り大学教師となった健三から、何がしかの援助を得ようと十数年の時を経て近づいてきたのだ。島田、島田の先妻・お常、姉・お夏、妻・お住の父。困窮する係累にあてにされ、神経症気味の妻とも気持ちがすれ違う。永遠に「片付かない」日常の苦悩を描いた自伝小説ともいえる家族の物語。語注・年譜付き。
  • 行人
    -
    1巻462円 (税込)
    学問だけを頼りとして自我にとじこもる一郎の懐疑と孤独は、「死ぬか、気が違うか、宗教に入るか」というところまで切迫したものとなる。妻に理解されぬばかりでなく、両親からも子供からも敬遠されてしまうのだ。その悲劇は、単なる一夫婦の悲劇ではなく、人間そのものの心の奥底に、その淵源を求めなければならない。
  • 文鳥・夢十夜・永日小品
    4.0
    エゴイズムに苦しむ近代的人間の運命を追求してやまなかった漱石が時として見せた滋味豊かな一面をのぞかせる美しくも香り高い珠玉の短篇。メルヘンと呼ぶべきか、夢幻と名づくべきか、読者を一つの世界にいざなってやまない。漱石を愛する人々の忘れてはならない貴重な人間像。「京に着ける夕」「倫敦消息(1)(2)」「自転車日記」も収録。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 草枕・二百十日
    3.3
    「草枕」(明治39年)は漱石のいわゆる非人情の美学が説かれているロマンティシズムの極致である。非人情とは東洋古来の漢詩や俳句に流れている根本的態度であり、一切の人間の事象を自然に対すると同じ無私の眼で見ることだ。「二百十日」(明治39年)は、漱石には珍しい社会批評の方向を示す中篇小説。
  • 行人
    4.5
    自我にとじこもる一郎の懐疑と孤独は、近代的人間の運命そのものの姿である。「行人」の悲劇は、単なる一夫婦の悲劇ではない。人間そのものの心の深淵に、その宿命的な根を求めなければならない性質の悲劇だ。「死ぬか、気が違うか、宗教に入るか」主人公の苦悶は、漱石自身の苦しみでもあった。大正元年作。
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)
    NEW
    -
    人に勧められて飼い始めた可憐な文鳥が家人のちょっとした不注意からあっけなく死んでしまうまでを淡々とした筆致で描き、著者の孤独な心持をにじませた名作『文鳥』、意識の内部に深くわだかまる恐怖・不安・虚無などの感情を正面から凝視し、〈裏切られた期待〉〈人間的意志の無力感〉を無気味な雰囲気を漂わせつつ描き出した『夢十夜』ほか、『思い出す事など』『永日小品』等全7編。(解説・三好行雄)
  • 坑夫(新潮文庫)
    NEW
    -
    恋愛事件のために家を出奔した主人公は、周旋屋に誘われるまま坑夫になる決心をし、赤毛布や小僧の飛び入りする奇妙な道中を続けた末銅山に辿り着く。飯場にひとり放り出された彼は異様な風体の坑夫たちに嚇かされたり嘲弄されたりしながらも、地獄の坑内深く降りて行く……。漱石の許を訪れた未知の青年の告白をもとに、小説らしい構成を意識的に排して描いたルポルタージュ的異色作。明治41年、『虞美人草』に次いで「朝日新聞」に連載された。(解説・三好行雄)
  • 草枕(新潮文庫)
    NEW
    -
    住みにくい人の世を芸術の力で打破できぬかと思案する青年画家。あるとき温泉場の出戻り娘・那美に惹かれ、絵に描きたいと思うが何か物足りない。やがて彼が見つけた「何か」とは――。豊かな語彙と達意の文章で芸術美の尊さを描く漱石初期の代表作。(「漱石の文学」江藤淳、「『草枕』について」柄谷行人)
  • それから(漱石コレクション)
    4.0
    時は明治末。財産家の次男に生まれた代助は30歳になっても仕事に就かず、結婚もせず、父の金に徒食して暮らしていた。ある日、失職して上京した友人、平岡の来訪を受ける。彼の妻、三千代は、かつて代助とも因縁のある間柄だった。再び目の前に現れた三千代。それをきっかけに、停滞していた日々の歯車が思わぬ方向に少しずつ動きはじめる。『三四郎』に始まり『門』へと連なる、三部作の第二作。
  • 道草
    -
    留学帰りの健三は仕事に忙殺され、妻子を思いやる余裕もなく日々を過ごしていた。 ある日、彼のもとへ絶縁したはずの養父・島田が金の無心にやって来る。かつての恩義や見栄のため、頼みを断れない彼に嫌気がさす身重の妻。 しかし意固地な二人は話し合うこともせず、すれ違う。 腹違いの姉からも経済的支援をせがまれ、健三の苦悩は深まる。そんな中、妻は出産を迎えるが……。 分かり合いたい、分かってもらいたい、けれども分かり合えない二人。 互いへの理解を諦めきれない夫婦の姿を克明に描く、漱石後期の名作。
  • 虞美人草
    4.0
    美しく聡明だが、我が強く、徳義心に欠ける藤尾には、亡き父が決めた許嫁・宗近がいた。しかし藤尾は宗近ではなく、天皇陛下から銀時計を下賜されるほどの俊才で詩人の小野に心を寄せていた。京都の恩師の娘で清楚な小夜子という許嫁がありながら、藤尾に惹かれる小野。藤尾の異母兄・甲野を思う宗近の妹・糸子。複雑に絡む6人の思いが錯綜するなか、小野が出した答えとは……。漱石文学の転換点となる初の悲劇作品。 【目 次】 虞美人草 注釈 解説 佐古純一郎 新版解説 小森陽一 文献抄 年譜 (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 二百十日・野分(新潮文庫)
    NEW
    -
    “豆腐屋主義”の圭さんと奔放な性格の碌さん。江戸っ子二人の軽妙な会話を通じて、金持が幅をきかす社会を痛烈に批判する『二百十日』。理想主義が高じて失職した元中学教師の文筆家・白井道也と二人の青年・高橋と中野。学問、金、恋、人生の葛藤を描く『野分』。漱石の思想や哲学をもっとも鮮やかに体現する二作品。(解説・紅野敏郎)
  • 道草(新潮文庫)
    NEW
    -
    海外留学から帰って大学の教師になった健三は、長い時間をかけて完成する目的で一大著作に取りかかっている。その彼の前に、十五、六年前に縁が切れたはずの養父島田が現われ、金をせびる。養父ばかりか、姉や兄、事業に失敗した妻お住の父までが、健三にまつわりつき、金銭問題で悩ませる。その上、夫婦はお互いを理解できずに暮している毎日。近代知識人の苦悩を描く漱石の自伝的小説。(解説・柄谷行人)
  • それから(新潮文庫)
    NEW
    -
    長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。(解説・柄谷行人)
  • 漱石 ホラー傑作選
    4.5
    人間の深い心理を描き、日本近代文学史上屈指の文豪と言われる漱石は、ホラー小説の名手でもあった!本書は、ショートショートや長編小説、エッセイなどの漱石作品の中から、ホラー・オカルト色の強いエピソードを集めた名品集である。霊魂、妖怪、魑魅魍魎、恨み、呪い、恋心などをテーマに、夢の中で語られた10の怪奇なストーリーを集めた傑作『夢十夜』。漱石の出世作『吾輩は猫である』の中の、一癖も二癖もある登場人物たちが語る、妖しくも艶やかな体験談。何気ない日常のすぐそばにひそむ闇と幻想と死の世界を淡々と描写した『永日小品』。子のない夫婦、宗助と米の悲しい運命を描いた、漱石三部作の一つ『門』。危篤を脱した漱石が入院先で出逢った、謎の隣人のことを綴ったエッセイ『変な音』。男と女の魅かれ合う恋心を描いた、淡く切なく妖しい明治の恋物語『趣味の遺伝』。エンターテインメント性に溢れつつも、存分に恐ろしい漱石の「怪談」を堪能する!

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  • 草枕
    完結
    5.0
    俗世間から逃避して、非人情を貫く旅に出た画家が温泉宿で美しい容姿を持つ女性・那美と知り合う。那美との出会いの中で見つけたものは…!?
  • 門
    完結

    -
    親友への裏切りの負い目から世間に背を向けて暮らす宗助と御米。背徳の罪を犯した苦しみからの救いを求め宗助は禅寺の門をたたくのだが…。
  • 夢十夜
    完結
    -
    「私の墓の傍で待っていてください」…女は死に際にこう言い残し、そして百年、男は待ち続けた――。怖ろしくも幻想的な10編の“夢”の物語。
  • それから
    完結
    3.0
    30歳にもなって無職の代助は実家の援助で気ままに暮らしている。親の決めた結婚話が進む中で真実の愛に気付くが、その相手は親友の妻だった…。
  • 吾輩は猫である
    完結
    2.5
    「先生」に拾われた捨て猫の“吾輩”が、先生の家に集まる人々の話に耳をそばだてて、人間社会を知っていく。猫の視点から見た人間社会とは!?
  • 三四郎
    完結
    4.0
    大学入学のため九州から上京した三四郎は、新たな発見に満ちた東京に驚く。そんな中一人の女性と出会った彼は、次第に心魅かれていき――。
  • こころ
    完結
    4.3
    私が出会った「先生」は、不思議な人だった。過去に何があったのか。私は追いかけるが、判らないまま…。そしてある日先生から手紙が届く。
  • 坊っちゃん
    完結
    5.0
    無鉄砲で正義感あふれる坊っちゃんが、数学教師として赴任した四国の中学校で、個性ゆたかな教師たちに囲まれながら、大騒動を繰りひろげる!!
  • 夢十夜 他二篇
    4.1
    長篇の合い間をぬうようにして書かれた小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうが、しかしその存在は大きく、戦後の新しい漱石論は『夢十夜』の読み直しからはじまったと言っても過言ではあるまい。ここには荒涼たる孤独に生きた作家漱石の最暗部が濃密に形象化されている。『文鳥』『永日小品』を併収。 (解説 阿部 昭)

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  • 思い出す事など 他七篇
    4.2
    明治四十三年の盛夏、漱石は保養さきの修善寺温泉で胃潰瘍の悪化から「大きな動物の肝の如き」血塊を吐いて人事不省におちいった。辛くも生還しえた悦びをかみしめつつこの大患前後の体験と思索を記録したのが表題作である。他に二葉亭四迷・正岡子規との交友記など七篇。どの一篇も読む者の胸に切々と迫って来る。 (解説 竹盛天雄)

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  • 門

    3.9
    横町の奥の崖下にある暗い家で世間に背をむけてひっそりと生きる宗助と御米。「彼らは自業自得で、彼らの未来を塗抹した」が、一度犯した罪はどこまでも追って来る。彼らをおそう「運命の力」が全篇を通じて徹底した〈映像=言語〉で描かれる。『三四郎』『それから』につづく三部作の終篇。 (解説 辻 邦生・注 石崎 等)

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  • 草枕
    3.8
    「しつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴」で埋まっている俗界を脱して非人情の世界に遊ぼうとする画工の物語。作者自身これを「閑文字」と評しているが果してそうか。主人公の行動や理論の悠長さとは裏腹に、これはどこを切っても漱石の熱い血が噴き出す体の作品なのである。 (解説・注 重松泰雄)

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  • こころ
    4.4
    この小説の主人公である「先生」は、かつて親友を裏切って死に追いやった過去を背負い、罪の意識にさいなまれつつ、まるで生命をひきずるようにして生きている。と、そこへ明治天皇が亡くなり、後をおって乃木大将が殉死するという事件がおこった。「先生」もまた死を決意する。だが、なぜ……。(解説 古井由吉・ 注 大野淳一)

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  • こころ
    4.1
    学生の私が尊敬する「先生」には、どこか暗い影があった。自分も他人も信じられないと語り、どんなに親しくなっても心を開いてくれない。そして突然、私の元に「先生」から遺書が届く。そこには、「先生」から人生の全てを奪った事件が切々と綴られていた。親友と同じ人を好きになってしまったことから始まる、絶望的な悲劇が――。人間の本質を見据え、その真実の姿を描ききった、漱石の最高傑作。
  • 人生というもの
    -
    『吾輩は猫である』『三四郎』『こゝろ』など、今も読み継がれる多くの作品を残した日本を代表する文豪・夏目漱石。本書は、価値観が二転三転するような明治という大変革期に、神経衰弱や胃潰瘍などと闘いながら、“人間とは何か”“いかに生きるべきか”を探求し続けた漱石の名言の数々を、テーマ別に編集した一冊である。「生と死」「人の罪悪」「知性を磨く意味」「社会と世間」「女の宿命」「夫婦」「この世の理」など、いつの時代も変わらない人情の機微や人生の断面を鋭く抉り出した言葉の数々に、ある時は大きく頷かされたり、ある時は目から鱗が落ちるような感動を覚えたり、ある時はニヤリと笑みがこぼれることもあるはずだ。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」(『草枕』)といった誰もが知っている名文句から、「女を見るのは、やっぱり女の方が上手ね」(『虞美人草』)のような箴言まで、現代にも通じる“人生のエッセンス”がちりばめられた珠玉の箴言集!

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  • 坊っちゃん
    -
    体は小さくっても、思い切りの良さは天下一品の江戸っ子「坊っちゃん」。生まれ故郷をあとにして、むかった先は、遠く離れた四国の中学校。数学の先生として、教師生活をスタートさせてみたものの、そこには個性的な服装や性格の先生や、手ごわい生徒たちがあふれていた。そんな彼らを相手に、「坊っちゃん」が親ゆずりのむてっぽうで数々の大騒動を巻き起こす!【もくじ】坊っちゃん/漱石文学のおもしろさ(出口 汪)/あとがき/坊っちゃん事件簿
  • 彼岸過迄(新潮文庫)
    NEW
    -
    誠実だが行動力のない内向的性格の須永と、純粋な感情を持ち恐れるところなく行動する彼の従妹の千代子。愛しながらも彼女を恐れている須永と、彼の煮えきらなさにいらだち、時には嘲笑しながらも心の底では惹かれている千代子との恋愛問題を主軸に、自意識をもてあます内向的な近代知識人の苦悩を描く。須永に自分自身を重ねた漱石の自己との血みどろの闘いはこれから始まる。(解説・柄谷行人)
  • 虞美人草(新潮文庫)
    NEW
    -
    大学卒業のとき恩賜の銀時計を貰ったほどの秀才小野。彼の心は、傲慢で虚栄心の強い美しい女性藤尾と、古風でもの静かな恩師の娘小夜子との間で激しく揺れ動く。彼は、貧しさからぬけ出すために、いったんは小夜子との縁談を断わるが……。やがて、小野の抱いた打算は、藤尾を悲劇に導く。東京帝大講師をやめて朝日新聞に入社し、職業的作家になる道を選んだ夏目漱石の最初の作品。(解説・柄谷行人)
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)
    NEW
    -
    イギリス留学中に倫敦塔を訪れた漱石は、一目でその塔に魅せられてしまう。そして、彼の心のうちからは、しだいに二十世紀のロンドンは消え去り、幻のような過去の歴史が描き出されていく。イギリスの歴史を題材に幻想を繰りひろげる「倫敦塔」をはじめ、留学中の紀行文「カーライル博物館」、男女間における神秘的な恋愛の直観を描く「幻影の盾」など七編をおさめる。(解説・伊藤整)
  • 行人(漱石コレクション)
    3.3
    気さくな性格で暢気な高等遊民生活をおくる長野家の次男・二郎。対照的に兄で学者の一郎は常に張りつめた神経を持ち、妻・直と二郎の仲を邪推するまでに精神が追い詰められていた。あるとき彼は二郎に、直の貞操を試すため一夜を共にしてくれないかと言い出す。人を信じ、伸びやかに生きたいと願いながら、出口のない迷宮を巡り続けるひとりの知識人の心理状況を克明に描いた、『こころ』へとつながる「後期3部作」第2弾!
  • それから
    4.2
    若き代助は義侠心から友人平岡に愛する三千代をゆずり自ら斡旋して二人を結びあわせたが、それは「自然」にもどる行為だった。それから三年、ついに代助は三千代との愛をつらぬこうと決意する。「自然」にはかなうが、しかし人の掟にそむくこの愛に生きることは二人が社会から追い放たれることを意味した。 (注・解説 吉田熈生)

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  • マンガで読む名作 三四郎
    完結
    3.3
    全1巻628円 (税込)
    「迷える子(ストレイ・シープ)――わかって?」 東京の大学に入学するため、熊本から上京した小川三四郎。彼にとって東京は、見るもの聞くもののすべてが新鮮な驚きに満ちていた。やがて三四郎は、都会育ちの美しい女性・里見美禰子に強く惹かれていく。だが美禰子は「迷える子(ストレイ・シープ)」という言葉を三四郎に幾度となく投げかけ、曖昧な態度を続けるのみであった…。 『それから』『門』へと続く夏目漱石・前期三部作の第一編。
  • 坊っちゃん
    完結
    3.5
    曲がった事は許せない! チャキチャキ江戸っ娘・坊っちゃんが 四国・松山で大暴れ!! 日本文学史上最高の有名作を 「機動戦士ガンダムさん」「ムダヅモなき改革」の 大和田秀樹が超大胆コミカライズ。 まんがで読める「坊っちゃん」、 色々(沢山)アレンジしてるけれども、これが絶対の決定版!!
  • 吾輩は猫である
    3.6
    近代の日本文学史上、最も豊富かつ奔放な風刺文学の王者。ユーモア・ウィット・風刺の宝庫である。漱石の処女作であると共に、一躍その名をたかめた代表作でもある。苦沙弥先生に飼われる一匹の猫にたくして展開される痛烈な社会批判は、今日なお読者の心に爽快な共感を呼びおこす。明治38年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 坊っちゃん(角川つばさ文庫)
    -
    いたずらっ子で無鉄砲。そんな坊っちゃんがなんと中学校の先生に!? 赴任した松山の中学校は東京とは大ちがい。バッタ事件からはじまる坊っちゃんのドタバタ教師生活はいったいどうなってしまうのか?【小学上級から ★★★】
  • 行人(新潮文庫)
    NEW
    -
    学問だけを生きがいとしている一郎は、妻に理解されないばかりでなく、両親や親族からも敬遠されている。孤独に苦しみながらも、我を棄てることができない彼は、妻を愛しながらも、妻を信じることができず、弟・二郎に対する妻の愛情を疑い、弟に自分の妻とひと晩よそで泊まってくれとまで頼む……。「他の心」をつかめなくなった人間の寂寞とした姿を追究して『こころ』につながる作品。(解説・大野淳一)

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