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熊本の高等学校を卒業して、東京の大学に入学した小川三四郎は、見る物聞く物の総てが目新しい世界の中で、自由気儘な都会の女性里見美禰子に出会い、彼女に強く惹かれてゆく……。青春の一時期において誰もが経験する、学問、友情、恋愛への不安や戸惑いを、三四郎の恋愛から失恋に至る過程の中に描いて『それから』『門』に続く三部作の序曲をなす作品である。(解説・柄谷行人)
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Posted by ブクログ
明治時代の青春小説。 時代は変われど、人が恋をしたり悩んだり友情を育んだりする心の動きは変わらない。 九州から大学入学のために東京へ出てきた三四郎は都会のさまに圧倒されながらも、その地で出会った人たちとの交友の中で東京での居場所を見つけていく。 三四郎や美禰子の気持ちは、繊細な所作に丁寧に描き出...続きを読むされていたり、自然の事物になぞらえられたりして、直接的な表現よりも心に残るものがあった。 美禰子が三四郎に言った「ストレイ シープ」。三四郎に対してのみ使われていたものかと思っていたが、美禰子自身もまた「ストレイ シープ」であった。
高校時代あたりに長期休みの課題で読まされた。何が何だかわからなかった。50歳を超えて再読した。わからないのは相変わらずだが、そのわからなさやわからないままに事態が流れて行くのが、良いと思った
「三四郎」は、明治41年(1908年)朝日新聞に連載された小説。 翌年には春陽堂から発行されています。 続編の「それから」、「門」へと続く三部作の一作目です。 「三四郎」以降の作品は、ユーモラスなものが排除され憂鬱さが前面に出てきます・・・。 夏目漱石の人生を知ると作品の生い立ちに連動していること...続きを読むがよくわかります。 熊本から大学進学で上京した三四郎。 彼は、自分の周りには「郷里」「学問」「恋愛」の三つの世界があることに気が付きます。 どこに向かうべきか。 揺れ動く心の様を漱石は描いていきます。
大人になってから夏目漱石をちゃんと読んだ。 いつの時代に読んでも面白いから名作と呼ばれているのだなと納得した。 三四郎は熊本から東京大学へ通うべく上京するのだが、この時代のエリートの最先端のお話。三四郎が純粋で真っ直ぐで、モダンガールの美禰子に恋をする。 大学生のノリというか文化的なものは今も昔もあ...続きを読むまり変わらないものだ。 当時の文化や考え方を知れて興味深かった。
熊本から大学に入学するため東京に来た三四郎の話。夏目漱石の作品の中でも、何度も読んでしまう作品です。学生の頃に読んだときと、社会人になってから読んだときの気になる部分や面白い部分が違ってくるのが、また読みたくなる要因かもしれません。 トレンディドラマのような三四郎と美禰子の関係。お互い好きだと思うの...続きを読むに、伝えられないし、相手の行動から好意を寄せていることを読み落としているし。心情描写が非常に面白いです。また漱石の作品に出てくる女性の描写は興味深いです。 恋愛模様だけでなく、三四郎が生きた時代の日本、東京、日本の学生たちの生活はこんな感じなんだというのも垣間見れて三四郎とともにこの時代の青春を味わえます。
3度目の三四郎。 最初に読んだのは、高校生のとき。「坊ちゃん」のような派手な展開もなく、田舎者の三四郎が美禰子さんに憧れるが、地味な失恋をするという陳腐な青春小説という印象で、面白い本とは思えなかった。 50代での再読で漸く良さがわかった。汽車の中の情景、途中下車した名古屋での女性との一夜、水蜜...続きを読む桃を頬張りながらの富士山談義で構成される印象的な導入部。日露戦争後当時の東京の情景と漱石が思うこれからの日本の将来への展望も良く書かれていて、読書の楽しさが味わえた。 そして、今回は「それから」「門」を読んでからの「三四郎」。漱石の世界に馴染んでからの「三四郎」の世界は心地よかった。なんと言っても、三四郎の人物描写が良い。導入部で「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」と評されてしまう三四郎の性格。物語はその性格通りに展開。「矛盾」に悩み、3つの世界を頭の中に作りあげ、美禰子との距離を縮められず、ラストでは美禰子を描いた絵の題名を「ストレイシップ」と呟く。愛おしさすら感じてしまう人物であり、「それから」「門」で三四郎のその後をもう一度追いたくなった。 広田先生、野々村とその妹、美禰子、佐々木の言動も面白い。なお、美禰子のモデルは平塚雷鳥、野々村は寺田寅彦、佐々木は鈴木三重吉。これを知って読むと「三四郎」の世界をより楽しめる。 「草枕」同様、「三四郎」も複数回読むことで味が出る。ただ、轢死事故の描写の位置付けがよくわからない。10年後にまた読もう。
109冊目『三四郎』(夏目漱石 著、1948年10月 初版、1986年2月 改版、新潮社) 明治41(1908)年に発表。夏目漱石の前期三部作、その第一部となる青春小説の金字塔。 110年以上前に書かれた古典であるが、その内容は現代に生きる我々にとっても非常に身に覚えがあるもの。青年期に感じる自由と...続きを読む劣等感、恋愛の煌めきと失意が瑞々しく描かれている。 美禰子は非常に謎に包まれており、その事が物語の理解を妨げる。本作の真髄に触れるためには何度も読み返す必要がありそうだ。 〈迷子の英訳を知っていらしって〉
初めて夏目漱石の本を読んだ。明治大正の価値観と今の価値観との違いがわからないと物語を楽しめないんだろうなと感じた。その時代背景を知ってるから理解できることもあるんだと思うから、引き続きその後の作品も読んでみたいと思った。またその同年代の別の作品も読んでみたいと感じた。
明治の切ない恋愛話。 当時の九州片田舎と東京は今以上に格差があり上京する三四郎は戸惑いがあったろう。 列車で知り合った謎の女性の振る舞いへの冷静な対処など少し背伸びする様子が伺えた。 様々な出会いに対し終始受け身の三四郎と、常に動き回りトラブルの中心のような与次郎はとても対照的で、だからこそ三四郎...続きを読むの「静」が強調されているように感じた。 そんな受動的な三四郎が一目惚れのように惹かれる美彌子に対するポジティブさや様々な嫉妬はいじらしい。 三四郎の気持ちを知りつつ口数少なく切り返す様は小悪魔そのもの。 実らぬ恋の末、その美彌子を描いた絵画を見に行く三四郎の気持ちは幾ばくか。 美彌子とのキーワード、ストレイシープが唯一の救いのようだ。
三四郎が好きな人の態度にやきもきしたり、軽薄な友人に翻弄されたり、不慣れな都会で手紙の中に母を感じたり…古風で難解な言い回しが多用されるため、高校以前なら嫌煙したかもしれないが、20手前となった今、するすると読めた。 夏目漱石の作品は、この描写が果たして何を表しているのか、完全に分かる訳では無いが...続きを読む、何度も読み返してみたいような感じがする。もっと年を重ねればわかるようになるだろうか。 解説は…解説の小難しい言葉のせいで、分かりかけていたものを手放してしまったような気がする…もっと素人を気遣ってくれ…
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三四郎(新潮文庫)
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