はるさんのレビュー一覧
レビュアー
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あぁ、終わってしまった‼︎
今更ながら、すみません。合本で初めて読みました。10年以上前の作品なんですね。余りにも長編大作なので、最後まで飽きずに完読できるか自信がなかったのです。読んでいくと直ぐに取り越し苦労だと分かりました。すっかりシュガーアップルの世界にハマったのですから。
アンやシャル、ミスリル・リッド・ポッド他、登場人物は多数なのに、見事に個性を巧みに描き分けてあり、作者の愛情がこもってました。悪役さえも、最後には救いがあったのには天晴れです。
キャラクターが人間臭くて魅力的なのはもちろん、ストーリーもこれだけ長いと中弛みがあるかなと思いきや、常に安まることなく飽きさせません。いつまで読んでいたかったです。 -
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いくら美人でお勉強ができても
石田さんの作品はストーリーが二転三転するので、読み手を飽きさせないので大好きなんだけど、今回はヒロインがどうしても受け入れられなかった。
過去のトラウマがあるのは仕方がないが、少しでも臭う要因があれば、目を逸らし、逃げて逃げて、向き合うことをせず、いつまでも他人のせいにする。今の状態は頑なな自分が決めてきた結果なのに。
まぁ、最後には自分の責任で周囲の人を巻き込んできたことに気付くのだけど、ヒーローに対して、口から出る言葉がいつまでも可愛くないのはいただけない。
結局ヒーローの想いの強さで最後まで保った感じ。ヒーローはなかなか素敵だけど、読むには疲れたかな。 -
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カウンセリングを受けてみたい
そもそもカウンセリングを受けたことがない者にはこういうふうに会話しながら、導いて改善していくんだと面白珍しく読めました。チャンスがあれば、受けてみたい。いや、こんな深いヤツでなくていいので。
でも、ヒロインの衣織がカウンセリングを受けて、心持ちや身なりが明るく前向きになり、そこに華やぎが足されたことに周囲が驚くところは読んでいて、我が事のように痛快で胸が踊りましたね。やっぱり人が花咲くのは楽しい!風太郎、公私混同が過ぎるぞ。
不思議だったのは副社長は‥イケメン、大人な、タダの良い人なのかな⁈何かアクションがあるのかと思っていたけど。あれでいいのかと思ったのはワタシだけ⁈ -
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いつも窮地を救う王子かな
試し読みでストーリーの導入部分が気に入って、買ってしまった。ヒロインが貧民街の借家で餓死寸前だなんて。しかも、特段美人でも、かわいい訳でもない。うーむ、何が起きそうじゃないか。
ヒーローは‥役職から察するに、ヒロインより一回り以上年上なんだろうな。父親役から恋人へなるにも、さぞかし戸惑いがあるんだろうな。無かったならば、光源氏か!?
サラザン家がヒロインの後見人になる理由がイマイチ理解できなかった。親戚のフィリップとヒロインのママ、ジュノーはどう関係あるのか?ヒロインの実父は別だし。結局、ママがしっかりしてないから、事態が最悪になったのに、なぜあんなに強く他人を責められるのか?なのに最後は -
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ゴロニャン系彼女
医者の忙しい日常の隙間に恋愛をするって大変だな、とよく分かる作品。常に患者の容態に振り回される日々で、自分の時間を保つことができる人は余程器用ではないかと思えてくる。
ツンツンデレなヒロインは嫌いじゃないけど、今回は好きになれなかった。28歳だと言う割にはいつもアドバイスとフォローしてくれる先輩ヒーローに対する言動が残念だ。ダメなところを指摘されると、俯いて下唇を噛む。勝ち気なのか、何かにつけ、その仕草をあまりに繰り返すので、(後の方で分かりますが)ゴロニャン猫系と言えど、いただけない。
ヒーローは先輩らしく、大人なクールさとヒロインを落とした後に甘さが増していくところは◎。
ストーリー -
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とってもキレイなお話
表紙から気に入ったのだけど、ストーリーの作画も裏切らず、登場人物も背景もすごく素敵だし、上手い!主役だけでなく、他の人物のファッションを切り取って観ても楽しめた。ハイソなお人はこんな感じなんだねー。作画がキレイなんで思わず何回も読んでしまった。
建物の外観や内装も丁寧に描かれ、ストーリーにどっぷり入り込めた。人物の切り取り方や構図も巧いい。
ストーリーはきれいにまとまっていたと思う。この手の物語は読み慣れていないので、もしかしたら無難な筋書きかもしれないが、私には感情を揺さぶられるくらいヒロインもヒーローも楽しめた。
難を言うならば、もう少し長くヒロインとヒーローの甘い時期を見たかったと -
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高校生って、中々新鮮だわ⁈
これは高校生のお話だったんですね。初めは遠過ぎて世界観に浸れなかったです。今どきの学生生活が垣間見れて新鮮ですね。
高校生ならば、ヒロインのりこが自分の恋心に気付かない、勘違いなんだと予防線張るのも納得。
努力家で真面目、なかなか頑固なりこは青い果実といったところ。一方、アメリカ帰りの恭太は見てくれも行動も金銭感覚も何もかも規格外、高校生なのか?と思うほど。この二人がどうやって出会うんだ〜!?それがジリジリ近づいてくるんですよ。
その心理描写、人物の気持ちが見える細やかな動作の書き方も巧みだ。この作では大半ヒロインがヒーローに対して一歩常に引いていた(何しろ青い果実なもので、恋愛ごとにパ -
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思い出した!濃い作品だ!
前作からあまりにも月日が流れたため、あれは終わったのか、ちょっと中途半端な感じがしていたけども。生きていたんだ⁈
そうだ、りぃーちゃんへのあの狂気じみた愛情をお持ちの芳野係長とツンツンデレの梨紗サマだ。『りぃーちゃん☆』が帰ってきた。お星さまと♪を自由自在に操る係長、否、今や旦那様か。ちょっとこのシリーズは読むのに体力がいるんだな。うん、何か濃い。
今回も中国にて嫁とは言え行き過ぎた旦那様の愛情と、学習しない嫁が旦那を振り回す?という構図を描いていましたね。流石文章表現が巧いので、ちょっと中国の街を散策した気分になれますよ。 -
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終わり良ければ、全て良し
流石火崎さん、期待値通りです。『綿菓子』ことメイビス、寡黙な皇帝クロラ、病弱な王弟フランツ、の愛憎劇、とはならず、どの人物も愛情を持って、うまく描いています。ドロドロした愛憎劇は疲れるので苦手だけれど、この物語は、人間だもの!間違っても、挽回できるように作り込まれてます。エッ⁈そっち?という感じで。
人物は3人は真面目でしっかりしていて、フランツは兄を、クロラは弟をそれぞれ思っていて、メイビスも2人をサポートしなきゃ、という思いが滲み出ている良い子ちゃんです。
うまく説明できませんが、読んで良かったなぁ、救いがあったなぁという作品です。 -
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エリザベスに完敗
ドタバタ喜劇、ではないなぁ。ロマンスと言うには甘さは限りなく薄く(甘い言葉を吐くシルヴェスターは除く)、貴族社会のお家騒動を治めるべく、ドタバタ3人が奮闘する感じだろうか。
初めのエリザベスとシルヴェスターが出会うところから新鮮で軽快であり面白かったが、エリザベスに振り回されるシルヴェスターという構図がずっと変わらず、読むのにしんどくなった。
エリザベスがあまりに意固地で勝ち気で、貴族社会のルールに囚われ過ぎているというか、始終『勝った、負けた』と言っているので、何だか人生損してるなと哀れに思えてしまうのだ。
ストーリーを繊細に描くのはこの作家さんの特徴で好きなところではあるけれど、今回 -
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桃井ちゃん、職場に1人是非⁈
桃色三部作はOLの桃井ちゃんの一生懸命な恋愛物語です。
舞台の旭川は本州に住む者にとっては動物園以外耳慣れない土地で、ぼかさずあえてそこを設定するところは作者さんの思い入れがあるんでしょうか。桃井ちゃんの周囲の人の良さとかに土地柄が出ているのかなと思うと、新鮮で味わい深いです。
桃井ちゃんは垢抜けないけど、人が良く、職場で雰囲気が悪くなったら、ニコニコ笑って皆んなにコーヒーを配って回れる気配りのできるマスコット的な女の子。強面で、勘違いされ易く、社員から距離を置かれていく所長のために、桃井ちゃんは何とかせねばと一生懸命です。可愛くないわけないじゃないですか〜。4作品の後の4コマ漫画に恋する乙 -
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ほっとした
1巻目はヒロインが猫のようにジリジリ歩み寄って、恋人になったかと思ったら、あんな事になって、胸が痛くて居た堪れなかった分、この巻で気分は上々。天にも昇る心地というんでしょうか。
基本ヒロインはマイペースで意地っ張り、酒癖悪い、やっぱり猫。だけど、彼にはカワイイので全て許されるのだな。羨ましい限りです。
ヒロインが躓いても、起き上がり、不器用ながらも何とか歩んで、少し大人になれたのも、偏に周りの人達のお陰なんですね。特に牧田姉さんや健三の助けが無かったら、どうなっていたことやら。
二人がうまくいった後から結婚までの小話がいっぱいで、面白いです。結婚後の話もあったらなぁ。 -
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ややこしい彼女
あんまり振り回される恋愛ものはストレスフルなので好まないけども、この作者さんは人の心を揺さぶるのがとても巧い。細やかに登場人物達の日常を、同時点の、ヒロイン目線、ヒーロー目線を巧みに織り込んでストーリーを進めて行くので、キャラの心情がよく分かる。
ヒロイン、比奈は目が大きく、可愛らしい容姿ながら、自己評価低くて、人見知りがひどい。意地っ張り、言葉足らず、ボーっとしていて、恋愛の感度が鈍い、何事も決めるのに時間がかかる。思っていることと裏腹な言葉を彼にぶつけてしまったりして、彼の立場を考えると、気の毒になる。はっきり言って、こんな彼女は面倒くさい。
だけど、彼も良い意味でも、悪い意味でも大人 -
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こういうの待ってました
異世界ものながら、設定が意外で、細かく作り込まれていて、面白い!
ヒロインのフェデリカが『色無し』って⁈ 真面目に職務に取り組み、孤児院出身で、天然で『色無し』による差別を受けてきたからか、自己評価が低い。だけど、天然でポジティブで可愛いのだ。
その彼女に伯爵家の三男で、イケメン騎士のアルマンドとの結婚の話が降ってきて、‥‥これがストーリーの始まりなんて、ワクワクする〜。しかも、ヒロインの頭には離婚ありき設定なんて!
異世界だと話に中々入っていけなかったりするけど、監査だとか、残業申請だとかそういった言葉を取り入れ、世界に入り易くなっているところも巧い。ヒロインのフワフワした甘い見た目 -
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実は逸品なのか⁈
うーむ、こりゃ、龍一殿がやっていることは犯罪じゃなかろうか。無垢な田舎娘を無理矢理、しかも、就職に託けて?脅し?否否ないない。ぶっ飛んだ設定。だけど、巻を重ね読み進めていくと、何だ愛情があるんだなぁ。ストーリー中、やってることはイチャイチャ多いけど、緩急、静動、何だか物事がメリハリ付けて巧く流れているような気がする。
人物もイケメン龍一殿の目力は素晴らしく、妙子は気持ちが高まると方言が出て、擦れてなく、カワイイ。
人物はこのジャンルにしては珍しく肉感度合いが吹っ切れている。だけど、線がキレイなので、ストーリーに入り易い。
たまには変わり種でどうぞ。
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