中世風、異世界転生、悪役令嬢ものです。お話としては、ミスティアが 10 歳の誕生日に転生を自覚して、ノクター夫人襲撃事件を全員無事で切り抜け、レイドとエリーの問題を無自覚に解決するところまでです。
まず、絵が美しいです。表紙絵から美しいのですが、このクオリティでマンガ全編読めます。非常に良い。人物
...続きを読むはもちろんのこと、全体的に背景にもこだわっていて、エフェクトも邪魔にならない程度に細かく入っています。
また、お話は王道の悪役令嬢がシナリオを改変していくやつですが、話が良く組み立てられていて納得感があり、テンポも良いので次へ次へと気になって読み進めてしまいます。そして、良い裏切りだと思ったのはヒロインの相当なお人好しぶりです。話の冒頭で、ミスティアは自分を平凡で社会性がないと独白していて、レイドと初顔合わせの段階ではまだ、地味な悪役令嬢がシナリオ改変を目指すヤツに見えていました。しかし、ノクター夫人襲撃事件やメロをはじめとした使用人たちの心酔している様子を見て、ミスティアはなんかすごい良い子っぽいぞ?と思っていたら、番外編で異常なまでのお人好しぶりを見せつけられました。まさか、転生を自覚するずっと前の 3 歳のころからお人好しだとは。これで本人は自分のことを平凡だと思っているのだから、本当に無自覚なんでしょうね。
絵もお話も良いので、続きもどうなるか楽しみです。