カフェさんのレビュー一覧

巻末の番外編マンガがすごく良かったです。この作品はおまけマンガの充実ぶりが毎巻すごくて、作者さんがこのマンガを描くことが大好きなんだということが伝わってきます。本当にいい作品だなぁ。

純文学が好きなひとは是非ともこの作者のマンガを読んでほしい。多分気に入ると思うし、特別な作品になると思う。

ep28のさか上がりのお話がとても良かった。さか上がりの出来ない最後の一人になってしまう笹塚さんを気遣って、自分も出来ないフリをする知世ちゃん優しいなと思ったら、本当の優しさと強さを持っているのは笹塚さんだった。『大人になっても、世界は「さか上がり」でいっぱいなのかもしれない』というモノローグがとても沁みる。

『でも「ほとんど」と「全部」とはまるでちがうよね』と深いセリフを放ったかと思えば、次の瞬間には、シャーロックホームズの録画を頼みだす知世ちゃん。この、他愛なさと何気なさが大好きです。

最高

どうやったらこんなにも澄んだ純粋な子供の目線で世界を捉えることが出来るんだろうと、ただただ作者に感嘆してしまいます。乾くんと知世ちゃんをもっと見たいし、月子さんも今後も登場してほしい。

名作

百合子ちゃんの学生時代の友人と同窓会で再会する物語が切なかった。世界と折り合いをつけたり、気づかないふりをしたり、どれが正しいかなんて誰にもわからないけれど、大人になることの残酷さが描かれていて、いつまでも無邪気ではいられないんだと実感した。

「ジョゼと虎と魚たち」で有名な田辺聖子さん原作のマンガなだけあって、関西弁のセリフがとっても心地いい。カラッとした絵柄なので登場人物たちの奔放な言動も不思議と受け入れてしまう。きっとマンガと小説では印象も異なるのだろうなぁ、小説の方も読んでみたくなった。

アニメ版がとても面白かったので読んでみたら、まさかの四コマで驚きました。ものすごく忠実にアニメ化されたようで、原作を読んだら雰囲気がちょっと違ったというような箇所が一切無いです。マンガとアニメの両方とも大好きです。

ローテンションで淡白な雰囲気がとても好きです。読後感が短編小説を読み終えたあとの気分とよく似ていて、余韻のある作品です。

「SSBー超青春姉弟sー」では姉弟だった設定を兄妹にしてみた本作ですが、SSBの方を読んでいなくても全く問題なく楽しめます。兄同士も親友で妹同士も親友という四人それぞれのキャラが立ちまくりで、ギャグも冴え渡っているのに、しっかりとキュンがあるなんて最高。

とにかくかわいい

トリってこんなにかわいい生き物だったのかと、新世界の扉が開いた気分です。表紙以上にかわいいいそじさんが満載で、ビックリするほどかわいくて、かわいい以外の言葉が見つからないほどで、瞬間的に飼いたいと思っても、ちゃんとトリを飼う大変さもマンガの中で言及されていて素晴らしすぎます。

女性が読んでも笑えます

とてもおもしろいです。とにかく第二話の「先生とギャルゲー」を読んでほしいです。ジェネレーションギャップや昨今の萌えやアニメ絵に対するメタ視点がおもしろすぎます。女性が読んでも笑える作品なので、男女問わず楽しめると思います。

凄まじすぎて圧倒された。狡さや弱さなど、一見すると美しいとは言いがたい無様な部分も全てをさらけ出してぶつけ合っていく彼女たちの佇まいが、なぜだかとても尊く格好よく思えてしまう。女性ってすごい。

想像を遥かに越えた面白さでした。登場人物のキャラがぶっ飛んでいて最高に良かった。女性っぽい男子を笑うのではなく、キャラの濃さを笑いにしているところが好きです。

決して完璧ではない主人公が自分の弱さと向き合いながら、もう一度立ち上がろうとする姿にグッときます。母親の目玉焼きと妹の頬の傷跡、お守りの靴の背景を知ると胸が熱くなります。

昔のSF映画と似た空気感があって、新しいけれどレトロな雰囲気がすごく楽しい。いろいろなガジェットや宇宙の仕組みなど設定が細かく作り込まれていてうっとりします。不思議と子供のころのワクワク感がよみがえってきます。

カミングアウトの難しさや葛藤が描かれていて、いかに自分が無知かを思い知らされた。教室でホモという言葉を投げつけられる主人公に対し、一見親切な行動に見える女子の援護が、主人公にとっては余計に傷が深くなり、いたたまれない思いをさせられることになるシーンが一番印象に残った。読み手の立場によって、心に残るシーンも変わってくるのだろうなと思う。

辛いことやドロドロしていることも、作者特有のユーモアでデフォルメされていて、尚且つ精神状態や自分を取り巻く状況を言語化するのがとにかく上手なので、とても読みやすかったです。

最高

読むだけで幸せな気持ちになるマンガだった。主人公の二人はもちろん、登場人物全員好きになる。こんなにかわいいマンガが存在していたのか。読み終えたあともニコニコ、ニヤニヤしちゃうぐらい好き。

水族館の持つ非日常感が、深海という場所と相まりより強く感じられて、行ってみたいな等と考えていたら、この深海水族館は架空の存在だった。そのことを一瞬忘れていた。本当に存在しているような錯覚を覚えるほど、細部にリアリティがあります。

池谷理香子さんの作品でいちばん好きです。一癖も二癖もある人物に囲まれつつ、円と知世が仲良くなっていく過程がすごく良い。濃い絵柄も見ていて楽しい。

オノナツメさんのモダンな絵柄と高級タバコを取り扱う物語の相性が抜群に良いです。まだ家具や調度品もないまっさらな部屋でケーキを皆で囲むシーンがお気に入りです。

数年ぶりに読んだら、とても面白かった。こんなに素敵なマンガだったなんて。以前読んだ時は序盤で挫折してしまい、最後まで読むことができなかったのに、何事もタイミングというものがあるんだなと思った。

ゾンビが蔓延る世界を生き抜くために行動するのではなく、ゾンビになるまでにしたいことをやり尽くすために行動するという発想が新しくて面白い。

主人公たちの元カレ元カノが本当に面倒くさくて、二人が「こういうのがいい」と思う気持ちに共感できてしまう。親友のような恋人のような、そのどちらでもないような、ゆるい感じがいい。

切ないような温かいような、ひとつの言葉では形容できない。とても繊細でどこか夢見心地、そして同時にほろ苦さもある。谷和野さんの他の作品も読みたいと思うし、出会えて良かった。

すごくおもしろい。こんなにおもしろい作品だとは。龍生くんの頑なな態度が徐々にやわらいで、青子さんと打ち解けていく様が楽しい。読んで良かった。

レビューを参考に読み始めたら、レビュー通り素晴らしい作品でした。一話一話心に残る作品ばかりで、哲学的な部分もあり、ずっと自分のなかに留まり続ける作品になると思います。

表情の乏しい古見さんが拗ねたり照れたり、時にはフンスフンスと鼻息荒く喜び勇んでいる姿がとてもかわいい。こんなにかわいい物語だと思っていなかったので嬉しい驚きです。中でも携帯電話のお話が一番好きです。

あまりのおもしろさに一瞬で読み終えてしまいます。気づけば最後のページで、もう終わりなのかと毎巻驚きます。お気に入りのマンガが増えて嬉しくなりました。

斬新すぎる。ホワイトボードを可愛いと思う日が来るなんて思いもしなかった。ほのぼのしたり、ユーモラスだったり、ミステリー要素もあったりと、色んな楽しみが詰まっています。

並大抵のマンガではない。登場人物の関係性が明らかになればなるほど理解が追い付かない。性別やモラルを越えて、ドロドロと絡み合いつつ渇いている。一巻では全体像がわからない。この作者さんのファンになりました。

「君の色気は胸焼けする」という序盤のセリフで、このマンガは絶対おもしろいと確信した。そしてその通りだった。ユーモラスで遊び心満載な言葉選びが楽しい作品です。

予想外の展開で一巻よりもおもしろさが増してます。何がどう転んでも、もはや転ばなくても切ない。葉月くんの部屋の描写だけで、彼の人柄や六花への想いを表現するなんて見事すぎます。一番好きなシーンです。

表紙の美しさに惹かれ読み始めてみたら、内容も美しかった。ただの三角関係ではなく、三者三様の三角関係がとても切ない。アニメ版の方も見たくなりました。

モーレツという言葉が本当にピッタリなキャラが濃すぎるイタリアの家族たちに囲まれながらの生活は、大変そうだけれど同時に楽しそうでもある。ユーモアって大事だなと再認識し、ヤマザキマリさんのファンになりました。

実生活と演技中の感情がリンクする瞬間を繊細に描いていてすごく好き。全体的に透明感があってキラキラしていて、人が恋に落ちる瞬間や、俳優として売れっ子になる瞬間が輝いて見えた。しみじみといいマンガでした。

どちらと付き合うのかな、学生くんと付き合って欲しいなと思いながら他の方のレビューを読んだら、学生くんは当て馬なのか…。そうなのか…。そうだった、そもそも表紙はあの二人だった。それでも読みます。

扱ってる題材とふんわりとした絵柄にギャップがあり、なんだか不思議な感覚に陥ります。タイトルのぼくらのへんたいの「へんたい」は、きっと「変態」の方ではなく、「変体」という意味なんだろうなと感じました。

素晴らしい

サウナに全く興味がなく、茶道と勘違いして読み始めた自分をものすごく褒めたい。素晴らしいマンガに出会えた。サウナが神聖なものに思えてくるほど奥深いもので、もはや宗教的ですらあるという認識に変わった。絵柄も味わい深くて大好きです。

ぶっ飛んだ展開がとどまることを知らない状態で、BLでは定番の設定を冷静に突っ込みまくっていて、すごくおもしろいです。

作者夫婦やアメリカの性に関するエピソードに焦点が当てられており、オハイオでは女性のトップレスも法律で認められていることや、アメリカの性教育などたくさんの情報が軽いタッチで描かれていて興味深いです。それ以外にも担当さんのことをミスビッチと呼んでいるという小ネタが面白かったです。

リアリティラインが絶妙です。生々しくならず、過剰に重くもならない。軽さとリアリティが両立しています。さらりと核心を突くようなセリフもあり、脚本家の叔母とのお酒のシーンがとても好きです。いい作品でした。

岡崎さんと山本さんの友情は、岡崎さんの歪な家庭環境の上に成り立っているような気がしないでもなく、岡崎さんが山本さんに依存しているような、救世主のように崇めているような、どこか対等ではない友情のようにも思えるのですが、十数年後に「岡崎に捧ぐ」というタイトルで山本さんが岡崎さんとの友情を描くという行為で全ての疑問が解消されます。友情っていいなぁ。

短編集の小説を読んだような感覚になる作品で、はじめて読んだときにあまりの繊細さに衝撃を受けたのを思い出します。大人になって読み返しても全く色褪せていないどころか、より味わい深く感じられます。

すごくおもしろかった。ユーモアとシュールさがいい塩梅で、こんな作品も描くのかとヤマシタトモコさんの多彩な作風に驚きました。すごく好きだ。

コーヒーに興味があるので続巻が楽しみだなと思っていたら、あとがきを読んで掲載紙がザ・マーガレットだと知って驚いている。おじさん二人が主人公で、しかも片方は離婚でもう一方は死別という設定、そしてコーヒー。渋すぎる。

男女の視点がコロコロと入れ替わるのがすごくおもしろい。タイトルや表紙からは想像できない作風で、こんなにおもしろいマンガと作者に出会えてすごく嬉しい。

「いいね！光源氏くん」って「うどんの女」と同じ作者さんの作品だったのかと、今さら気づいて衝撃を受けています。ドラマ版の印象が強すぎるので、できればフラットな状態で読んでみたかったなぁ。

整くんの常識に囚われない視点や発想がとても興味深く、何度読んでも飽きることがありません。髪型も含め、整くんというキャラクターが素晴らしくて、こんなマンガが読みたかったと心から思えるおもしろさです。