【感想・ネタバレ】一人交換日記のレビュー

あらすじ

話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の
永田カビが、過去と未来の永田カビに向けて綴る、
親との確執、初めての一人暮らし、愛のこと、そして
・その後・の生活――。セキララエッセイコミック!

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前作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』をどう超えていくか…!?という点で、作者の永田カビさんにかかる「2作目のジンクス」のプレッシャーは相当なものだったと思います。
しかし、事実は小説より奇なり。
この『一人交換日記』を読む限り、その後の親御さんとの関係も永田さんご自身の精神の安定も、「前進したと思ったのにそんなことなかった」という、淡い期待と深い絶望の繰り返しでした。読んでいて、あれほどのヒットもこの人を何ひとつ変えていないように見えて、勝手に心配する気持ちがさらに募りました。『さびしすぎて~』の経験で得た気づきを実際の人間関係に生かしきれないまま、同じ失敗を繰り返してしまう。「やっぱりな」と「そういうものなのか」という気持ちが半々、という気持ちになりました。
途中、ある人物の登場で少し永田さんに変化が見えそうになりますが、果たしてどうなるのでしょうか…!?

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感情タグBEST3

購入済み

わかりすぎて泣ける。

不安定な人間の気持ちをわかりやすく伝わりやすく言葉にしてもらったような感覚です
内容を否定される方もいるようですが、こういう人間もいるんだと価値観を広げられるし
本当にうつ病や虚無感など、人間の深い部分に触れられる本だと思います。もっとたくさんの人に読んでもらいたいです。

2
2017年03月19日

購入済み

拝啓、カビ様

面白いとか面白くないとかではなくて、哀れんでいるわけでもなくて、電子書籍価格にして千円弱は内容に見合ってないような気もしますが、そこは問題にしないことにします。些少ですが、印税が出たら家賃の足しにしてください。先生を応援してくれる人が沢山いるといいですね。

1
2018年09月05日

Posted by ブクログ

「私を寂しいままにしているのは、私だ」

「寂しすぎて(略)」のその後の生活を自身との交換日記という形式で綴るノンフィクション漫画。

この本は、筆者が自己愛の欠片を獲得しようとあがき続ける、戦いの物語である。
その歩みは重く、そして苦しい。

そしてそれゆえに、身につまされるし、振り返って己を見たりもするのだ。

1
2017年01月07日

Posted by ブクログ

家族にわかってもらえなくてあがくのはわかる。
それが決して叶わないのも……。
そこに囚われて人生を駄目にした人も、多分そんなに少なくはないと思う。
ここまで見事にすれ違っているケースも中々ないとは思うが。
萩尾望都の漫画思い出すなあ。
こう言う感覚は女性の方がより強いのかもしれない。

しかし時系列遡る形で読んでいるけど、これやっぱ永久ループしている気がしてしょうがないな。
どんどん絶望的な気分になってくる。

0
2025年09月18日

Posted by ブクログ

拝啓。未来の私は、誰かに愛されてますか?

話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビが、過去と未来の永田カビに向けて綴る、親との確執、初めての一人暮らし、愛のこと、そしてその後・の生活。セキララエッセイコミック!

【編集担当からのおすすめ情報】
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で2016年のコミック界を激震させた永田カビ氏がpixivコミック[ヒバナ]にて連載していた最新作、待望の単行本化です!
本作の連載開始時は『レズ風俗レポ』単行本発売前で、まだ何者でもなかった永田カビ氏ですが、連載中に同作が発売になると周囲の状況は一変。
そんな中での心境の変化や、新たな発見、葛藤、苦悩などを己との交換日記という形でセキララに綴っています。
私が嫉妬し憧れているのは「仕送りで独り暮らし」ではなく「仕送りを素直に受け取って健全に使える人間関係」、自分の辛さを理解しようとせず家の手伝いを要求したり都合を押し付けてきたあげく「俺もうつ病になってしまうわ」とグチる父親にうつ病で苦しんだ作者がブチキレる出来事が引っ越しの決意を固くするきっかけだった、引っ越しを一人でやろうとしたら必要最小限の家電や家具を揃えることが出来なかったので自分で出来ること以外は人に頼むことを学んだ、エッセイコミックを描いたことで両親の理解や愛情を得られるかと期待したが「お前の描いたものは恥ずかしい」「人気なのは今だけだ」と自分がエッセイコミックに込めた想いや苦悩を両親が理解してくれず自分の頑張りを認めてくれなかったことがきっかけで作者は両親との決別を決意する、ネットで参加者の顔色を伺いながら書き込みしていることに作者が気づき原因が自分の物差しがないことを知り自己肯定感を育てることが課題と気づく、知人を通じて自分に片想いしている女性とぎこちない友情関係になる経験を通じてお互いを大事にする関係を育てる難しさを知ったり、愛情飢餓と対人関係に悩む作者が「自立とは依存出来る先を増やして一つ一つの依存先の依存度が低い状態が自立していること」という真の自立を目指す苦闘が前作より具体的に描かれていて、両親との葛藤や決別を経験した人も共感出来て励まされる傑作エッセイコミックです。コミックエッセイに込めた想いが両親に受け止めてもらえず家族との決別を作者が決意する展開で心が締め付けられたり、自分に片想いする女性とデートする展開でキュンキュンさせられたり、グイグイ惹き込まれました。

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2022年12月06日

無料版購入済み

辛いことやドロドロしていることも、作者特有のユーモアでデフォルメされていて、尚且つ精神状態や自分を取り巻く状況を言語化するのがとにかく上手なので、とても読みやすかったです。

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

「何かやりたいのに なんにもでき(て)ない」時に読みたい本。
物事の本質は多種多様だけど、気づいた時に今の自分とのギャップを考えてしまうところが、自分にもあるのでよく分かる。
そこを乗り越えて、次のステージに行けるんだと考えた。

現実は非情……。

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2020年05月26日

Posted by ブクログ

著者より多少は器用だけど、他人とも家族とも上手く付き合うことができない自分のようや者には真綿で首を絞めつけるように響くでしょう

0
2017年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作を読んだときは、作者とお友達になりたいなと思ったけど
その感情を突き詰めて考えていると
きっと他人のままの方が良いのだろうと思った

デフォルメされているとはいえ、
リアルタイムであがいていらっしゃる方の邪魔はしたくないので、遠目から心の中で無事をお祈りしておく。
必死に、すべてフルで使って生きようとしてて・・・
少しだけ余裕があるかもしれない私からでも素敵に思える

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2017年02月19日

Posted by ブクログ

すごい
最後なんて、一回物語と落とし込むことができないまま、そのまま描いてる。これほど生々しいものはなかなか見ない。特にすごいところは、エンターテイメントとギリギリの境界線だが、どうにかエンターテイメントとなっているところ。この綱渡りのような境地。
もうエッセイは休んだほうがいい。このままだと死ぬ。

2
2017年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんというか、色々考えさせられる本でした。さびしさ、愛し方、愛され方、家族。

本来なら作者のようにアラサーくらいまでのうちに解決しておくべき問題を現在アラフォーの自分に突きさしてくるような感じでした。
しかし、作者と同じ年頃の時、作者の言葉を借りるなら”死と生の間でふくれあがってきたエネルギー”が充満していた自分には考えられないもので、今アラフォーになって死と生の呪縛からようやく逃れられた自分がやっと考えられるようになったのかもしれません。
今、”愛への渇望”に向かっています。ぎゅっとされたい気持ちはあれど、20代の頃のように「誰でもいい。体温を分かち合いたい」と性的に逸脱した行為を送ることはなくなりました。でも、誰かを愛し愛されたいと思う気持ちはあるのです。そこら辺の痛々しい自分にクリーンヒットする作品でした。
作者と同じように「私の事を好きな人」と接すれば心満たされるように思っていました。しかし、そうではないことが過去を振り返り思うと”片方がどれだけ好きでも満たされないんだ!”と言う事が頭によみがえりました。
お互いがお互いを尊重して信頼して、いいなって思ったりしないと心は満たされない。
ああ、そうだよ。
だから寂しいんだよ。
愛し愛されるなんて奇跡だよ。

世の中のカップルを本当に奇跡に思いました。

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2017年02月26日

Posted by ブクログ

不遇な関係の親にほど「もっとこうあって欲しい!」と願う欲求が強いと思う。断ちきれる物ではなくずっと縛られ続けるが、私の場合50(母80)を過ぎた時に突然「もういいか」と思えた。半世紀望んで得られぬ物はもう元々そこにないんだと。母との関係も現在良好(?)。良作。

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2020年01月12日

Posted by ブクログ

無償の愛を求めてしまう気持ちは分かる。
それを手に入れるには愛されることだけでなく愛さないといけないけど、永田さんのようにまだその準備ができていない人ってそれなりの数はまだいるのだろうな。

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2017年10月01日

Posted by ブクログ

一見自分の状況をユーモラスに描いてあるように見えるのだけど、内容は奥が深くてどっしり重い。
自分の気持ちにとことん向き合って、傷ついて、考えて考えて、考え抜いて、また落ちて行く…。
読んでいて辛くなるのだけど、でも、どこかに小さな光のような物もチラホラ見える。
こういう複雑な気持ちって大人になるほど、うやむやにして目の前の現実だけを歩きがちになるのに、カビさんは真摯に立ち向かって行く。
答えがなくても、出なくても、ゆっくりと歩いて自分を労わって行けたらな…それが私の読み終えた感想です。

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2017年08月18日

Posted by ブクログ

泣いてしまう。ああ私と同じだ、分かる、ってすごいベタで恥ずかしい理由で泣けてしまう。特にお母さんのくだり…お母さんおかあさん。
頭で考えすぎてしまうんだろなと思うけど、どうだろうか。真面目すぎる、少なくとも自分はそう。
ほんと他人と愛し愛されるって奇跡です。一生無理な気がする。誰かに好かれて虚しいってのもリアル。

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2017年05月07日

無料版購入済み

読んでいて楽しくはないです。ページをめくる手も重いです。でも、読まずにはいられないです。興味とか哀れみとかそういうのでは決してなくて、知ってしまった限りは見届けなくてはという感じでしょうか。苦しみ踠く心情が生々しく綴られています。

#泣ける #ダーク

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2021年04月23日

Posted by ブクログ

随分前に買って読んだら意外と良かった記憶があって、再読したらやはり意外と深くて良い。自立=依存先を複数にして、バランスをとり、一つの依存を重くしないこと。愛されたいと思っていたけれど、自分が相手を尊敬して愛さなければ孤独なままと気づくところ、など、主人公の成長?を一緒に感じて頷けるところが魅力的な漫画だと思う。

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2020年04月27日

Posted by ブクログ

辛くて苦しい時、人と触れ合う事は大事です。

絶対な味方、だったらいいですが、そうでない場合
完全なる敵、になる家族。
それに気が付けるか、それを切り離せるか。
愛情があるはず、と思うからこそ、がんじがらめになり
動けなくなってしまいます。
遠くから客観的に見る、というのはありかと。
それに対して批判している人は、よほど家族の愛情に
包まれているんだな~と。
とはいえ、包まれていても足りない! と叫ぶ人は
当然いますが。

否定され続けるのは、辛いです。

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2018年09月26日

Posted by ブクログ

「レズ風俗~」の人の次の本。

自分の生活をネタにしたエッセイ漫画。

非常に繊細な人なのだと思う、家族のトラウマと社会に対する違和感、文学や芸術の核となりえるものを、漫画として表現。

筆者の生きづらさが伝わってくるとともに、いまやいろんなツール(SNSなど)があることで、なんだかんだいって可能性が広がっていることに救いなのか、危うさなのかどちらも感じた。

筆者の気持ちはやはり当事者ではないので、わからない部分もたくさんあるが、このような重い精神状態で、漫画という重労働ができていることが素直に、すごいと思った。

ただ、ずっとこのテーマで書き続けることも少ししんどいですね。

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2018年06月22日

Posted by ブクログ

若い頃の自分と重なり、読むのが辛くなってきた。
続刊は読まないだろうな。 作者さん、お母さんが亡くならないと楽になれないかもしれない。

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2018年05月13日

Posted by ブクログ

境遇が似ているので読んでみたのですが、自分の内面と向き合って誰にでも客観的に分かるように例えを絵で表現することに長けている人だなと思った。誰かに自分のことを認めもらえるのって幸せなことだし、ありのままの自分を好きになるのは難しいけれど、一つ一つの悩みを分析し自分を知って理解していくことって大事なことだよなと痛感した。自分も依存先は限られてるし、自己肯定感が低いので、行動で自信を持ちたい。

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2018年04月25日

Posted by ブクログ

「さびしすぎて〜」程の衝撃は無かった。が、最後の話はとても気になる。是非続きを見たい。読んでてふと思ったのが、この人の思考、福満しげゆきに通ずるものがある。

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2017年01月04日

暗い

読んでいて苦しくなるというか、楽しくない。
あまり救いもないし、他人の愚痴日記を読んでも何の参考にもならず、タダでも手元に置いておきたくない、ましてやお金出して購入する気にはならない一冊。
作者に敢えて声をかけるとすれば、「中田カビさんへ。視点を変えることが出来れば、もっと違う人生歩めると思いますよ。外の世界は広いです。見えない世界はもっと広い。頑張って。」

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2018年09月09日

購入済み

日記の域を出ていない

人に見せる作品としては練りこみ不足な印象を受ける
ただ自分のあるがままをつづっただけ
レポ漫画ってそういうものなのかもしれないけど
冗長で読みづらい

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2017年11月18日

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