あらすじ
話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の
永田カビが、過去と未来の永田カビに向けて綴る、
親との確執、初めての一人暮らし、愛のこと、そして
・その後・の生活――。セキララエッセイコミック!
前作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』をどう超えていくか…!?という点で、作者の永田カビさんにかかる「2作目のジンクス」のプレッシャーは相当なものだったと思います。
しかし、事実は小説より奇なり。
この『一人交換日記』を読む限り、その後の親御さんとの関係も永田さんご自身の精神の安定も、「前進したと思ったのにそんなことなかった」という、淡い期待と深い絶望の繰り返しでした。読んでいて、あれほどのヒットもこの人を何ひとつ変えていないように見えて、勝手に心配する気持ちがさらに募りました。『さびしすぎて~』の経験で得た気づきを実際の人間関係に生かしきれないまま、同じ失敗を繰り返してしまう。「やっぱりな」と「そういうものなのか」という気持ちが半々、という気持ちになりました。
途中、ある人物の登場で少し永田さんに変化が見えそうになりますが、果たしてどうなるのでしょうか…!?
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Posted by ブクログ
前作を読んだときは、作者とお友達になりたいなと思ったけど
その感情を突き詰めて考えていると
きっと他人のままの方が良いのだろうと思った
デフォルメされているとはいえ、
リアルタイムであがいていらっしゃる方の邪魔はしたくないので、遠目から心の中で無事をお祈りしておく。
必死に、すべてフルで使って生きようとしてて・・・
少しだけ余裕があるかもしれない私からでも素敵に思える
Posted by ブクログ
なんというか、色々考えさせられる本でした。さびしさ、愛し方、愛され方、家族。
本来なら作者のようにアラサーくらいまでのうちに解決しておくべき問題を現在アラフォーの自分に突きさしてくるような感じでした。
しかし、作者と同じ年頃の時、作者の言葉を借りるなら”死と生の間でふくれあがってきたエネルギー”が充満していた自分には考えられないもので、今アラフォーになって死と生の呪縛からようやく逃れられた自分がやっと考えられるようになったのかもしれません。
今、”愛への渇望”に向かっています。ぎゅっとされたい気持ちはあれど、20代の頃のように「誰でもいい。体温を分かち合いたい」と性的に逸脱した行為を送ることはなくなりました。でも、誰かを愛し愛されたいと思う気持ちはあるのです。そこら辺の痛々しい自分にクリーンヒットする作品でした。
作者と同じように「私の事を好きな人」と接すれば心満たされるように思っていました。しかし、そうではないことが過去を振り返り思うと”片方がどれだけ好きでも満たされないんだ!”と言う事が頭によみがえりました。
お互いがお互いを尊重して信頼して、いいなって思ったりしないと心は満たされない。
ああ、そうだよ。
だから寂しいんだよ。
愛し愛されるなんて奇跡だよ。
世の中のカップルを本当に奇跡に思いました。
Posted by ブクログ
基本的にマンガを登録せずに来たけど、前作がすごく良かったのでレビューした私です。
今作もpixivで覗いたりもしたけど、購入。
今回は、正直、全てを肯定的には読めなかった。
「働くことで、社会や他者との相互承認を得られる。つまり、働くとは、自分が自分らしく生きることだ。」
と(大分要約したけど)述べたベストセラー作家がいる。
綺麗事かもしれないけれど、カビさんはアテンションを求めながら生きて、描いているのだと思って、前作を読んでいた。とても、良かった。
そういう作品は、赤裸々な分、共感も批難もされやすいと思った。
けれど、売れるという点においては、このレスポンスが「多い」ことが重要な訳で。
ご本人がどのような精神状態だとしても、次作に繋がったことは、大きいと思うのだ。
けれど、今作で母親との件と新しいガールフレンドの件を読んでいたら、自分は承認されたいけれど、誰かを承認することは難しい、という結末だったように思う。
母親が可哀想だと思う気持ちも、ガールフレンドのような笑顔が出来ないと思う気持ちも、分かる。
分かるけど、それは傲慢で。愛し愛される自分に「成長」すればクリアー出来るんだろうか?
確かに一面を見れば息苦しい身内や世界はある。
けれど、他方でカビさんは承認されている。
それは、自分の思うレスポンスばかりではなくても。
作者が、自ら痛みを負うても何かを承認することでしか、次の展開には至らないように思う。
これだけの感想を出させるのだから、私にとっては読んで良かった。