【感想・ネタバレ】羣青 上のレビュー

あらすじ

殺した女、殺させた女。傷つけ合い求め合う魂の物語。

日常的に夫から暴力を受けていた女と、その女を慕い、請われるままに彼女の夫を殺したレズビアンの友人。
殺害現場に証拠を残したまま二人の女はともに逃亡を謀る。明日をも知れぬ逃走生活の先に二人は果たして何を
見るのか、それぞれどう落とし前をつけるのか――?極限状況下で震える魂の物語、開幕!●主な登場人物/殺させた女(自分の夫を殺すよう友人のレズビアンに頼んだ女。レズビアンの自分に向けた好意を知っていた)、殺した女(学生時代からひそかに「殺させた女」を慕っていたレズビアン。生家はかなり裕福な“お嬢様”)●本巻の特徴/連載開始時は
弱冠22歳だった著者が放つ、渾身の460ページ!第1話~第10話に、番外編も収録。

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無料版購入済み

凄まじすぎて圧倒された。狡さや弱さなど、一見すると美しいとは言いがたい無様な部分も全てをさらけ出してぶつけ合っていく彼女たちの佇まいが、なぜだかとても尊く格好よく思えてしまう。女性ってすごい。

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2022年09月30日

購入済み

ずっと気になってた作品

なかなか読む気になれなかったんだけど、映画を先に観たら原作読みたくなってようやく読めた
中身濃くてびっくり
ずっと展開早い恋愛もの見てたから感覚麻痺ってたけど現実的に恋愛って上手くいかないこと多いって改めて感じた

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2021年04月20日

Posted by ブクログ

衝撃的。レズビアンだとか殺人だとかは単なる小道具とか状況なのでその点ではなくて、主人公ふたりの心の通わせかた、通ったと思ったら拒絶したり、惚れていたはずなのに心底見損なったり、という心の動きをここまで書き上げられる人がいるんだ…ということに。
肉筆、ということばがぴったりな作者の画力やタッチもすごい
ここまで絵に惹かれたのは、立松和平の絵本『海のいのち』以来。

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2016年09月15日

Posted by ブクログ

帯の推薦状「魂と引き換えに描いてるとしか思えない」
        「男の出る幕のない恋愛格闘漫画」


さすがプロのつける帯はドンピシャです。その通り。

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2013年04月17日

Posted by ブクログ

何度もは読めない

つらすぎるから

自分からは遠く離れた人物像なのに
心情が心に流れ込んでくるというよりは 武力を持って突入する勢いで
いたい心が自分に迫って来てつらい

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2012年06月13日

Posted by ブクログ

あらすじを読んで即買いしました。…凄かった…とにかく凄いの一言です。読み終わった後はしばし放心状態でした。続きが気になります。

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2012年01月07日

Posted by ブクログ

連載が始まったときに、最初数ページだけ読んで心臓がバクバクしたのを今でも覚えています。とんでもない漫画だ!と思った第一印象、コミックスになるとより印象が鮮明でおそろしい。

すごいよねえ。はじめからずっと一貫して救いも希望も無いし、誰一人として満たされてないのに、そんな中でも人間て刻一刻と変化して小さなことに一喜一憂できるんだから。この血の通いっぷりは逃げられない。

また装丁がとてもよいお仕事だと思います。手に取った瞬間最終警告をされているようで。

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2011年02月09日

Posted by ブクログ

本誌で読んでいたときに、単行本が出たら絶対買おうと心に決めていた漫画だったんだけど、いざ出てみると買うまでに結構逡巡してしまった…。
何故なら読んだ後すごい落ちるし、魂が引っ張られるような感じがして、手元に置いておくかどうか迷ったんだもの…。
でもやっぱり買わずにはいられない引力があったなあ。
作者もかなり波乱万丈な経緯があって、ようやく単行本化までこぎつけたということで胸を撫で下ろしました。

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2010年07月24日

Posted by ブクログ

なんだこれ。すごい以外のなんて言えばいいんだ。
いやむしろ言える。全話全コマ全台詞について語れる。

キャラクターに血肉がある。
人格があって、思いや考えがあって、好きな人が物が仕事が生活がある。
切ない敵意があって、善意の無理解があって、ないがしろな優しさがあって、偏見をもたれて偏見をもって、相手が害されたかどうかさえ意に介さない無関心な暴力があって、小さなことから大きなことまで絶望に満ちて、それでも世界には美しいものもちゃんとある。もう彼女たちには触れられないとしても。

ぎゅっと濃縮された物語。台詞や表情がヒリヒリする。

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2011年04月03日

Posted by ブクログ

自分を虐待し続ける夫を殺してくれと頼んだ女と、
彼女を想い、頼まれるがままに殺人を犯したレズビアンの女。
「あーしの人生なんかさ、あーたがニコッととすりゃボロボロになるんだよ。」
色々なものを失いながら逃避行を続ける女ふたり、ああもう本当に取り返しのつかないところに来てしまったんだと何度も痛切に感じられるリアリティで、読んでて出血しそうです。
これに比べると、大好きな「バタフライ・キス」さえ少々薄くみえてきてしまうくらい。(テルマ&ルイーズなど言うに及ばず)
こんなにガツンときた漫画はなかなかない。

個人的には、「殺した女」の方の元カノが両親にカミングアウトする回がどうしようもなく泣けた。
ところで、主要人物の名前が作中で出てこないので感想かきづらいな。

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2010年03月31日

Posted by ブクログ

殺した女と殺させた女のどろぬまむきだしランデブー。

ぐうっと、濃くて胸に刺さります。
単行本が無事出てほんと良かった。

「魂と引き換えに描いているとしか思えない」
帯の本谷有希子さんの言葉にひたすら共感です。

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2010年03月27日

Posted by ブクログ

上巻の序盤で先を読んだり読まなかったり、
ウロウロしてたけど
中・下巻に入ってからの
「あぁ、そういうことか」と気づいた後
物語の読ませる力は異常。

ショックがデカすぎるのか、
単純に内容が分からなかったの、
”男”であることが悔しくすらあるというか、

作者の中村珍さんが27歳で(連載当時は22?)
こんな「化け物」を描けるという事実を受け止めきん。

荒みきった人生を歩んだ末に、
ようやく掴んだ幸せをも奪われた女性が、
自分に好意を寄せるレズビアンに夫の殺人を”おねだり”する。
そこから始まる2人の道行きは地獄行き確定。

その逃避行に希望の光が差す事はない。

これは、2人が真実の愛を見つける話ではなく
それは、まして、お互いの理解を深める、という類の話でもない。

それは始まる前から終わっていて、
終わる前に始まっていない、完璧な(愛の)物語。

すれ違うだけ歩み寄って、誤解するだけ理解して、閉ざすだけ開く。
初めから恨んでおいて、いつも全てを許す。
その覚悟がある者だけが語れる愛。

こんなこと出来る漫画があるんだな。

ラストシーンに向かって、読者は「願い」を一つにしていく。
1コマで、その願いを叶えてくれる≪中村珍≫という女性に
我々は深く感謝し、尊敬し、そして次回作を期待せねばならない。

息抜きにデスクで読んですいません、ほしよっつ

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2012年10月17日

Posted by ブクログ

痛い、重い、救いが無い上巻。

最後、「殺させた女」が走る1ページが、どろどろした空気のなかで際立って美しく爽快で、
それが周りを魅了したのだということが腑に落ちます。

一気に全3巻読みきりましたが、再び読むには気力が要ります。

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2015年04月19日

Posted by ブクログ

重い…
絵も重いが、話はそれに輪をかけて重い。著者がいろんなものを振り絞って書いたというのも、帯の売り文句だけではないのだろう。
人を楽しませるという意味での「エンターテインメント」ではないような気はするけれども、この世界に入り込んで、深く考えることができた読者の心に、何か残すことができる作品ではあると思う。
とは言え、まだ上巻のみ。この先登場人物の結末は、どうなっていくのか…。

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2013年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物の複雑な心境が、こっちの胸が軋むくらい伝わってきました。

純粋なまま好きでいたかったけど、それはどうしてもできなかった金髪のお姉さんと

殺人を教唆して他人の人生に傷をつけた罪悪感に打ちのめされながら、それでも暴力や孤独感から逃れたかった黒髪のお姉さんが

殴り合いみたいなコミュニケーションをしたり
どうでもいいことで笑ったり
噛みつきあいながら何故かずっと一緒に放蕩しているのを、「どうなっちゃうんだろう」と思いながら見ていました

読みながらすごく傷つきました

でも、中・下巻楽しみです

ずっと涙を溜めながら流れずに読んでいましたが、最後の最後でお父さんに泣かされました。笑

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2012年01月25日

Posted by ブクログ

全3巻(予定)。
愛する人妻の言葉を受けて、その夫を殺した女。二人の逃避行。
言葉をぶつけ合うけど、どこに本音があるのか分からないところが、女性ならではで興味深い。
二人だけの間では純愛として成立しても、第三者が入ると途端に崩れる。どの言葉を、どの行動を選択するのが愛なのか、複雑すぎて分からないところを、こんがらがったままうまく描きだしている。
ラスト下巻に期待。

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2011年08月29日

Posted by ブクログ

下が読みたすぎる。重いテーマだけど落ち込むヒマがないほど駆け抜けるようなストーリー きれいごとなんて一切ない

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2011年06月15日

Posted by ブクログ

重いと聞いていたので相当覚悟して読んだけれど、想像ほど重くはなかった。面白い、とはまた違うかもしれないけれど、こういうマンガ好きです。
物語の終わりがとても気になる。完結してから読めばよかったなー。
レズの女の彼女がすき。

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2011年05月01日

Posted by ブクログ

表紙の絵を見て「あぁ、これは面白そうだな」と思ってゾクゾクした。

ある種の極限状態にある主人公たちの心理が、意外と共感できるような素朴な側面をもっていて、驚いたり。油断してたらぜんぜん意味わかんない行動をして、また驚いたり。その辺の緩急がずるい。すごい揺さぶられる。

救われねぇー、どうしょもねぇー、なんだけどなんかちょっとたまに二人が楽しそうに見えたりした。

裏表紙の絵も、上巻を読み終えてから見ると鳥肌もの。二人の関係性とか距離感をきっちり顕示した絵だと思った。

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2011年03月10日

Posted by ブクログ

荒々しいなぁ中村さんのマンガはガツガツきますね。幸せになりたくてあがいてあがいてあがいてるのもよくわからないようになっちゃうほど荒々しいこのマンガはホントにすごいと思います。彼女さんのお母さんは強いですねぇグッときました。

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2010年12月18日

Posted by ブクログ

皆さんも書いてますが、「魂を削って描いているとしか思えない」という帯通りの作品でした。22歳の作品なのか....これが。

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2010年05月17日

Posted by ブクログ

骨太な表紙イラスト

夫から暴力を受ける女がレズビアンの友人に夫の殺害させるところから始まる逃避行
2人の関係が激しい!

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2010年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人物描写がイマイチだけど、犯してしまった罪の重さと、
人生を変えてしまった周囲の人々への思いをずっしりと感じとれる。下巻はやや説明に走り過ぎて、内容が重いというより、漫画としての読みやすさ・軽快さが欠けていたように思う。

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2014年09月27日

Posted by ブクログ

女優:真木よう子さんが、美しい顔で絶賛していたのでついフラフラと手にとってしまいました。
真木さんは映画化したら絶対主演を演りたいと仰っていましたが、二人のうちどちらを演じたいのかしら...?
レズビアンの女性に自分の夫を殺害させ、さてそれから....というお話。こんな時、本当にこんな感じで物事は運ぶのかも。リアリティのある丁寧な話。そして、描写力に拍手。

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2013年07月06日

Posted by ブクログ

 期待しすぎた……! というのが正直な感想。
 うん。主人公らの割り切れない思いはあれど、だなぁ……。どう捕えていいものやら、です。
 もしかしたら作者自らを聞けば、とか、背景の説明を受ければ、とか、何らかの情報を付加すると見方が変わるのかもしれない。

 あと、ほんとにスイッチがそちら側にないのかもしれないなー。
 みんな全力で行動していて、あるいは全力を出せない状態で、そこが見せ所なのかもいしれない。

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2013年03月03日

Posted by ブクログ

現代梶原一騎的愛憎劇決定版。


ついでに全三巻の巻末には作者が執筆中によく聴いていた音楽が書かれています。

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2012年08月25日

Posted by ブクログ

女二人のロードムービー漫画だけど、予測不可能すぎる。
というか自分の旦那(DV歴あり)を学生時代自分に好意を持っていたレズビアンに殺させて、一緒に逃避行とか……いろいろ凄すぎるでしょ!
下巻はいつ出るんだ。

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2010年10月04日

Posted by ブクログ

生々しい。
が、どこか空々しい。
あくまでも虚構だし誰にも共感できないのに、なぜか読んじゃう。
祝復活。

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2010年06月23日

Posted by ブクログ

なんつーヘビーな漫画だよ…。

〝殺人犯のレズビアン〟と〝殺させた女〟の珍道中(逃亡劇ともいう)は多少リアリティに欠けるが、漫画ならではの強引な説得力で読者をねじ伏せる。

後書きに「中巻もよろしく」と書いてあるがまさか三巻とは…(てっきり上下巻かと)

これ以上話を広げて物語が破綻しないいといいけど。
ストーリー★★★★
絵★★☆(たまにキャラ分けができてない)

今結構楽しみな漫画です。

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2010年04月16日

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