あらすじ
限状況下の二人、愛憎の限界を更新する!!
殺した女。殺させた女。“共犯者”となった二人を中心に渦巻く悲しみと苛立ちの嵐に、周囲も否応なく巻き込まれ…。人間の真実の姿を暴き出し、ドラマはさらに深化する。480ページの大ボリュームで贈る、緊張の中巻!
殺人を犯し逃げる女と、共に行動する殺人教唆をした女。どこで間違えたのか、どうしてこうなってしまったのか――自問自答に疲れきり、行き場を見失う二人。愛憎の限界を更新し続けるたった二人のカタストロフ。行き着く先は、一体…?
主な登場人物は、殺させた女(自分の夫を殺すよう友人のレズビアンに頼んだ女。レズビアンの自分に向けた好意を知っていた)、
殺した女(学生時代からひそかに「殺させた女」を慕っていたレズビアン)、
レズビアンの彼女(事件発生後、破局した、「殺した女」の10年来の恋人)。
“犯罪者”であるニ人の周囲の人間も次々登場する本巻。人間の持つ「業」に迫った第11話~第20話を収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なんだかわかんないんだけど、読むの2回目なのに、なんか違う感じ方をする。
切ないとか、そんな陳腐な言葉じゃダメ。
全然違う。
恋とか愛とかそんなんじゃなくって、でもわかんの。
いいとか嫌じゃなくて。
グレイゾーンがないあたしに、限りないグレイゾーンを教えてくれる。
それでもかまへんねんでって。
Posted by ブクログ
「殺した女」の兄とその家族が登場する2巻
兄の言動がいちいちやかましく描写されるのだが、
これが世間一般多数派の感覚なのだろうという皮肉。
後半、「殺させた女」と「殺した女」の噛み合ないやりとり
話を転がすためじゃない、正直にただもつれる会話にグッときました。
Posted by ブクログ
前回に引き続き、魂が削られる漫画とか、心のがすり切れる漫画とか、沢山出来たささくれを全部めくられてるみたいな漫画、とかいろいろ思うところはあるのだけれど、ここ最近で頭一個飛び抜けて面白い!どうしてあんな台詞がかけるんだろ。
Posted by ブクログ
極限状況での感情、欲求、すれ違い、信頼。
一人であるということ、マイノリティーであるということ。
作者さん、まだ若い女性なはずなのに、この内容、魂を削って書いてると思う…。
メガネさんって、ほんとに「どう、しようもないひと」だなぁ。これから二人はどうなっちゃうんだろう。
Posted by ブクログ
上巻★★★
中巻★★★★
読んでない(まだ未発売)けど 下巻★★★★★★★★
引き付けれれるとか優しいものじゃない、
引きずり込まれるその圧倒的な存在。
小説なんかじゃ追いつかない、圧倒感がこの漫画にある。
Posted by ブクログ
もともとは、“作家と編集部とのもめごと”がいろいろな媒体、作家さんとの間で相次いで起こったときに、その一例として作者のブログが引用されていたのを見かけたのが最初。
だから作品を読んだわけではなかったんだけど、ブログの文章を読むだけで、作者の“アウトプット力”の高さは十分にうかがえた。だから、作品を一読もしていなかったけど、きっとおもしろいだろうと期待できた。
『ちんまん』→『群青(上)』(「群」の字はカンベンしてくだされ…)と読んできて、その期待はまったく裏切られてない。
この(中)巻のキーワードは、切なさと感じた。最初から最後まで、とにかく切ない。様々な切なさが満載。「あーし」「元彼女」「元彼女の両親」「兄貴とその家族」「父」の切なさが、直接描かれていないものまで含めて、この分厚い一冊に込められていると思いました。ぐじゃぐじゃのホカ弁にすら、いろいろな切なさを想像できる。
元彼女のご両親は、思えば上巻から切なさの伏線を張りまくってあったよね。それを考えても、作者の構成力はすごいわ。この人、映画撮ってもきっとおもしろいものを作るんじゃないかと思う。やるかどうかはともかくとして。
さあ、どうやって約束の「日曜」を過ごすのか、(下)巻を楽しみに待ちますよ。