あらすじ
いま静かに深い感動を呼んでいる、大ヒットシリーズ第6弾。知世ちゃんが、街で、学校で、サマー・キャンプで大活躍! パパとお母さんの若い頃の話も見逃せません。現実の社会を見つめる鋭い眼と、あふれるあったかさ。読むたびにやさしくなれる愛の名作です。
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日常系マンガでこんなに胸を打つ作品があったなんて…!
主人公の知世ちゃんは小学生。大好きな小説家のお父さんと二人暮らしをしています。お母さんはずっと昔に夜空の星になってしまいました。そんな知世ちゃんのセンチメンタルで少し不思議な日常を切り取った物語です。
知世ちゃんだけでなく、たくさんの人が登場人物として登場し、お話は一話完結の短編集のような作品です。
中でも、お父さんの妹の百合子ちゃんやお父さんの編集担当の北原さんなど、働いている女性たちの内面に迫った物語がおすすめです。
特に、EPISODE.76「ビクトリア エンバンクメント」は、北原さんのお部屋作りについてのお話なのですが、自分自身の居場所を自らの手で作っていく強さを感じられて、とてもおすすめです! 現代社会を生きている人は少なからず心打たれる部分があると思うので、ぜひ読んでみてください!
おしゃれでオトナな知世ちゃんのセンチメンタルで不思議な日常を読んでみませんか?
感情タグBEST3
ep28のさか上がりのお話がとても良かった。さか上がりの出来ない最後の一人になってしまう笹塚さんを気遣って、自分も出来ないフリをする知世ちゃん優しいなと思ったら、本当の優しさと強さを持っているのは笹塚さんだった。『大人になっても、世界は「さか上がり」でいっぱいなのかもしれない』というモノローグがとても沁みる。
父のために
小さなころに母親を亡くし大人びた言動をする小学生の女の子と、作家をしている彼女の父親のハートフルストーリーの第六巻。
家の近所に新しい公園ができた。
そこは前区長の敷地だったがバラ園の管理を彼自身が行うという条件で区に寄贈したらしい。
的場家には最近ボランティアでお休みしていた家政婦の小川さんが戻って来て親子ともども指導を受けていた。
知世と一緒にいる小川さんを見かけた前区長は彼女に話しかけるもつれなくされる。
そこで知世に頼んで薔薇の花を渡しすが……。
かつて山岳部に所属していた高校時代の友人に出会った信吉。
彼は今子供を対象にしたサマーセミナーを企画しているらしい。
知世との会話で二人の生活が典型的な都会っ子の生活だとダメだしする彼。
ひいては信吉の子育てを批判するような事を言い始めたので興味がなかったセミナーに売り言葉に買い言葉で参加することになってしまう。
仕事の合間にほおずき市に行く二人。
洋服のままだったので途中で浴衣を買っていくことに。
選ぶ知世を見て亡き妻とした浴衣デートの事を思い出す信吉。
思い出しつつも知世との今の時間を楽しむのだった。
人の話をろくに聞きもせず結論付けるような人がいやなので、あの山岳部の人は作中でも結構イライラする人だった。