あらすじ
毎日の暮らしの中で「ちがう」と小さな声で呟いているあなた。一人ぼっちの戦いだなんて思わないでください。ちっちゃいけれどあなどれない、元気で鋭い知世ちゃんが味方です。日本中の声援を受けて、大ヒットシリーズ第9巻。大きな感動をお約束します!!
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日常系マンガでこんなに胸を打つ作品があったなんて…!
主人公の知世ちゃんは小学生。大好きな小説家のお父さんと二人暮らしをしています。お母さんはずっと昔に夜空の星になってしまいました。そんな知世ちゃんのセンチメンタルで少し不思議な日常を切り取った物語です。
知世ちゃんだけでなく、たくさんの人が登場人物として登場し、お話は一話完結の短編集のような作品です。
中でも、お父さんの妹の百合子ちゃんやお父さんの編集担当の北原さんなど、働いている女性たちの内面に迫った物語がおすすめです。
特に、EPISODE.76「ビクトリア エンバンクメント」は、北原さんのお部屋作りについてのお話なのですが、自分自身の居場所を自らの手で作っていく強さを感じられて、とてもおすすめです! 現代社会を生きている人は少なからず心打たれる部分があると思うので、ぜひ読んでみてください!
おしゃれでオトナな知世ちゃんのセンチメンタルで不思議な日常を読んでみませんか?
感情タグBEST3
小さなころに母親を亡くし言動が大人びている小学生の女の子と、作家をしている彼女の父親のハートフルストーリーの第九巻。
デパートに出かけていた二人は閉店間際に店を出る。
夜の街を歩きながら5・7・5で俳句や川柳を言う二人。
歩きながら昼間とは違う道に見える夜の街のいろいろなところに興味をひかれる知世。
次の日マンションのエレベーターで長髪の男の人を見かける知世。
学校に行く前に少し声をかけると彼がバンドマンだということと、見かけのわりにけっこうシャイだということが分かった。
その後友達の顔に誤ってたばこを近づけた男の人に大きな声で注意する知世はもっと背が高ければいいのにと思ってしまう。
休日図書館に行った二人。
お昼に公園に行くことになった。
自販機でジュースを買おうとしている知世のスカートに引っ張る感触がする。
下を見ると小さな男の子が一人でいたのだった。
編集者の一人から紀行ものを書くために旅に出てみないかと提案される新吉。
しかし知世のことがあるので断る。
その後別の編集者からパーティーのくじでキャンピングセットが当たったと持ってきてくれた。
それを使って知世と信吉は家のバルコニーでキャンプをするのだった。
オシャレで自分には縁のない生活なのでちょっとうらやましいなぁと思ってしまう。
Posted by ブクログ
信吉さんの、もしかしたらジャーナリストとして世界中を駈け巡っていたかもしれない別の人生をふと想像させるところが切ない。いろんな人が出てくるけど、まさおちゃんはいいな。あ、みんなそう思ったから、彼もその後に準レギュラーになっていくのか。