ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    「ひたむき」という言葉が、これほどまでに似合う漫画は珍しい。
    主人公・宮本大は、世界一のサックスプレイヤーになるという夢を持っている。
    たいていの人間なら、才能がないとか、周囲が理解を示さないとか、さまざまな理由をつけて諦めてしまうことを、大は決して諦めない。雨の日も風の日も、ただひたすらサック

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    オメガバースというと、どうしても発情期などのエッチ方向に興味が向きがちですが、こちらは「男でも妊娠できる」オメガバースの特徴を活かした子育てBLです。
    サラリーマンの夫・弘と、専業主夫・真生、そして彼らの息子・ひーくん。3人の穏やかな日常風景がメインですが、オメガへの差別やアルファ至上主義な父親と

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    つきあって8年のゲイカップル・千秋と和馬。そろそろ同居したい千秋に、和馬はこのままでいいと言い放ちます。ですが、ある日、幼馴染の巴が「娘を預かって欲しい」と言ってきて……。
    いわゆる子育てBLですが、これがもう、すっごくかわいい!見た目は金髪ヤンキーですが、手先が器用で(クリエイター系)いつのまに

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    義兄からかけられた一言がトラウマとなり、他人との食事を避けてきた豊は、ひょんなことから穣と種という年の離れた兄弟と食事をともにするようになります。
    孤独に慣れ、心を閉ざしがちだった豊ですが、兄弟と過ごすことで食事の美味しさ、他人と触れ合うことのあたたかさを知ります。
    幸せな食卓の記憶がないのだと

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ノーベル医学生理学賞を受賞した東工大栄誉教授の大隅良典さんが学者を目指す契機となった良書

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    屑の信念で屑を裁く、新たなダークヒーロー
    この作品の魅力は、復讐代行屋の2人・カモとトラのキャラにある。
    「法で裁ききれない悪人に制裁を加える」という話は、漫画でもドラマでも多く見る設定だ。しかし、裁く側がサイコパスや快楽殺人者、はたまた人智を超えた存在だった場合、目を覆いたくなる

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    特に目立つわけでもないけれど、なぜかモテる男性っていますよね。ニシノユキヒコはまさにそんな男。モテすぎるがゆえに、交際~浮気~別れをエンドレスで繰り返す。そんなニシノユキヒコの人生を、彼に恋したりされたりした女たちの目線から語り継ぐ物語。しかし、ニシノユキヒコは読み終わってもどこかふわふわした存在の

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    藤原竜也・綾瀬はるか他、豪華キャスト出演の映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」原作小説としてご存知の方も多いのではないでしょうか。作者である米澤穂信といえば、TVアニメ「氷菓」の原作シリーズ「古典部シリーズ」をはじめとした“小市民シリーズ”など、人の死なない日常系ミステリを得意とするイメージが

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    FacebookやTwitterの利用が増えたためか、ここ数年で「伝え方」をテーマにした本がずいぶん増えました。なかでも今年よく目にしたのが、この本。

    著者は数々の受賞歴を持つコピーライターですが、昔は伝えることが大の苦手だったそう。そんな彼が苦労の末、発見した「伝え方の技術」は読むだけでも面

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    2012年の本屋大賞を受賞し、松田龍平さんと宮﨑あおいさん主演の実写映画でも話題となった本作。
    いつもなにげなーく使っている辞書の裏側に、こんなドラマが潜んでいたとは…!
    「辞書」の持つ、愛想のなさやお堅いイメージのせいか、エライ先生たちが事務的にクールに作っていると思っていたのは、どうやら間違

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    上野千鶴子が世に介在する男女観を記号論的に分析し、我々の中で無意識的に培われた性差にまつわる自意識の存在を公にしたとき、日本はバブルムード最高潮で「モテ」が支配する世界にいて、そんな中一部の対極に『オリーブ』が位置していて、彼らはカウンターカルチャー的に「モテ」を内在化していた、そんな80年代。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    【2014年本屋大賞2位受賞作品!!】
    病で夫<一樹>を亡くしたテツコと、一樹の父親<ギフ>の、奇妙だけど切ない、悲しいけどどこかあたたかい、二人暮らしの物語。
    この物語は、この三人の話だけでなく、一樹の幼馴染や従兄弟、テツコと結婚したい<岩井さん>、ギフの亡き妻<夕子>などそれぞれの人物にスポ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
    とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    1日経ったらどんな記憶も忘れてしまう特異体質の探偵・今日子さんと、いつもトラブルに巻き込まれるフリーター隠館くんの物語。設定自体はもっとも探偵には不向きと思われるのに、それが逆に物語をスピーディーな展開にしていて…凄いです!

    隠館くんが今日子さんとどんなに仲良くなっても、今日子さんは絶対に忘れ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    2009年に満34歳でこの世を去った伊藤計劃先生。普段SFを読まないため、縁遠かったのですが、シンプルかつ恐ろしい表紙とタイトルに惹かれ…。
    何をするにも本人認証が必要となり、いつ、どこで、何をしたかが全て記録・管理されるようになった近未来。それにより全世界が平和になるのでは決してなく、「ジェノサ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「ファンタジスタ不要論」。1990年代にその言葉が聞かれるようになってから、ロベルト・バッジョを始めとする数多のファンタジスタたちはその存在意義を問われた。
    しかし!現代の日本に、とびきりのファンタジスタが現れた。
    その名も関くんである。もちろんサッカーマンガ、ではない。
    関くんが教室で織り成

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    あなたは何のためにマンガを読むだろうか。娯楽?暇つぶし?感動したい?
    それらを求めている人には、このマンガは不向きだ。

    退屈を嫌う主人公・将也が、聴覚障害を持つヒロイン・硝子をいじめるところから物語は始まる。「障害といじめ」という、少年誌にしてはディープなテーマを描いているが、「いじめる側」

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    30歳独身男。香川出身で東京在住。実家はうどん屋で、現職はウェブデザイナー。
    出身や境遇は違えど、主人公の宗太のように、都会に憧れて、上京して早数年なんて人は、星の数ほどいるんじゃないかと思う。実家近くのスーパーで、子連れの同級生に偶然出会ったりして、いろいろと考えさせられるなんてこともよくある話

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    マンガ大好き!マンガのことなら俺に聞け!というアナタ。
    そんなアナタなら、マンガを発行している出版社にも詳しいはず。
    『飯田橋のふたばちゃん』は、そんなアナタにピッタリの出版社擬人化マンガ。
    とにかくスポーツが好きな「講談ちゃん」や、結果が出なければ何でも10回で打ち切る「集英ちゃん」、100

    2022年07月20日