あらすじ
ある歪んだ思惑から月詠に接近したかつての師匠・地雷亜。弟子を裏切る非道な師に、銀時が怒りの刃で立ち向かう。だが地雷亜の強さは想像を絶し……!? 他にもあの女の酒グセとか、歯医者でドリられたりとか。
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チーズ蒸しパン、もとい空知英秋先生の連載デビュー作でありながら、『週刊少年ジャンプ』の新時代を切り拓いたと言っても過言ではない“SF人情なんちゃって時代劇コメディー”。
舞台は「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人が横行している幕末の江戸。
万事屋を営む坂田銀時(銀さん)が、悪を斬ったり宇宙人と戦ったり糖尿に抗ったりと、八面六臂の活躍を見せます。
主人公なのに目が死んでいてやる気がない銀さんは、一見「友情・努力・勝利」のどれからも遠い存在のよう。しかし、実はケタ違いの強さと熱さと人情を持っていて、キメる時にはキマリすぎるほどキメてくれる、とってもかっこいいヒーローなのです。
コメディーパートはシュールさと独特のセリフ回しと謎展開で存分に笑わせてくれ、シリアスパートは手に汗握る駆け引きとアクションでじんわり泣かせてくれる。
そんな銀さんだから、みんな惚れちまうんだよォォォォォオ!
なお、コミックスには「だんでらいおん」(1巻)、「しろくろ」(2巻)、「13 サーティーン」(24巻)、「ばんからさんが通る」(38巻)と、空知先生流ダンディズムを感じる読み切り作品も収録。『銀魂』に通じる作品もありますので、見逃しはご法度です。
ちなみに福田雄一監督による実写版は、大ヒットも納得のハイクオリティさです。主演の小栗旬さんはもちろん、菅田将暉さん、橋本環奈さんの万事屋メンバー、中村勘九郎さん、柳楽優弥さん、吉沢亮さんら真選組メンバーなどなど、キャスティングも体の張り方も完全に神。解釈が一致。
原作の小ネタもバンバン拾っているので、読んで観て、銀魂沼にハマってください!
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Posted by ブクログ
月詠の物語の続きから、この巻は始まります。
銀魂のさー。憎めないのはさー。
とんでもなく、普段、ふざけてるのにさ。
不意に重たい話になって。
とってもいい話になるからなんだよー!
月詠の話に、とっても感動してたのも束の間。
今度は、月詠が酔った話になって。
むちゃくちゃ、しちゃってくれちゃうし。
月詠が、お酒に弱い、とか。
そんな設定知らない。
そんなもって、銀ちゃんぼこぼこにしちゃう……とか。
さっきまで、あんなにしんみりしてたのに。
笑っちゃったじゃないか!
そんでもって。
その次がまた。
めちゃくちゃな歯医者な話……とか。
ありえない。ありえないよ、うん。
でも、それで銀魂の世界は成立しちゃってるんだから、すごいよね。
Posted by ブクログ
ここまで読んだという記
歴史小説好き、時代劇好き、パロディ好きの
大人が楽しめる漫画だと思う。
ジャンプのモットーからわざとはずし、他の漫画の
パロディにも果敢に挑戦。
この方は、きっと司馬遼太郎の「燃えよ剣」か「新撰組血風録」
がお好きだろうなと思ったら、あとがきに書いていたので納得。
これからも果敢に描いてほしい。