すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ただ、星を守りたかっただけ」
その言葉の真意を知ったとき、涙が止まらなかった。
もし、絶対に逃げられない強大な敵がいて、それから守りたいものがあったとしたら、どうしたらいいのだろうか。
そちら側には縁のない人生を送ってきたが、自分が気がついていないだけで、分岐点はあったのかもしれない。
作中に出てくる“朝日の会”の人たちの中にも、その母体となる宗教団体を知らなかった人がいた。
それに、彼らは宗教2世という立場を自ら選んだわけではない。
作者の言う通り、誰にでも起こり得ることだと思う。
生き方を選べなかった彼らが、自らの意思で選んだ答えが、人を殺めることだった。
それが、たとえ物語の中 -
Posted by ブクログ
下の子が3月生まれで、「保育の必要の事由」が「育児休業中の継続利用」の場合、「出生した児童が、1歳に達する日の属する年度の末日まで」という規則により、上の子が退園の危機に。「育休退園」という言葉自体知らず、下の子は生後半年から認可保育園の申請は出し続けていたものの、途中入園は中々難しく、認可・認可外含めて何とか保育園に入れて職場復帰したい(職場自体は3歳になるまで育休取得可能)と考えていた中で、まさか上の子が退園の危機になるとは。必死で保活をして、何とか認可外保育所の空き枠ができたため、来年度に1歳児クラスで入園予定だが、何故「育休退園」という制度があるのか?市役所の人曰く、「待機児童が多い自
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Posted by ブクログ
ノンフィクションの話を読むのは初めての体験でした。壮絶、そして作者の感情がダイレクトに流れ込んできて苦しくなる。
前半の部分は作者を追体験していて感情移入して話に入り込んでいける。コロナ禍当時の混乱をありありと感じられて苦しい。
がんの闘病という人生で経験したことのないことにぶち当たった患者と家族の後悔がすごくよくわかった。
そして、この本の要は終わりにある夫の闘病をそれぞれの関わりのあった医療従事者たちにインタビューし自分なりの感情の落としどころを探していく姿は非常に精神的にタフだと感じた。
この一冊を読んだことが自分の人生の役にたつ。そんな時がくるかもしれない。そう思える一冊だった -
Posted by ブクログ
心温まる物語が好きな方、哲学的思考性のある方、京都が好きな方、甘いものが好きな方におすすめ。
最先端の技術で命を救うことが使命だった凄腕医師が、地域の町医師に転職し、多くの高齢患者の避けられない死と向き合う中で、医師にできることは何なのかを見つめなおす物語。
"たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる、できるはずだ、というのが私なりの哲学でね。そのために自分ができることは何かと、私はずっと考えているんだ"
本作の魅力は何といっても全体に漂う温かい空気感。
主人公の哲郎をはじめ、登場人物みんないいやつで言葉のひとつひとつが丁寧。死 -
Posted by ブクログ
宮崎駿さんが二度読んで、一度目はアニメにしたいと思い、次はやっぱり実写かなと思ったとか。母の故郷に似た林業の村の風景に、次第に馴染んでいく「勇気」を身近に感じた。
日本的な風景の中に、受け継がれてきた山の生活や、変わらない習慣、懐かしい祭りや季節の行事、過疎地に今なお残っている心温まる人のつながりが書かれている。
高校を出たら、まぁ適当にフリーターで食っていこうと思っていた。
名前の勇ましい、平野勇気。卒業後もこうしてだらだら過ごす予定だった。ところが、式が終わった途端、担任に
「おう、平野。先生が就職先をきめてきてやったぞ」
「はぁ?」っつったよ。「なんだそれ、冗談じゃねえよ」
家に帰 -
ネタバレ 購入済み
人間×妖ってなんでこんなに良いんだろう。まじで好きなんだよなあ。まあそもそも妖の存在自体が好きだからなんだろうけど。そしてカズネがまじで美人すぎる。
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ネタバレ帰国子女でNHKアナウンサーからフリーに転身されて活躍されているラジオパーソナリティという経歴だけ聞くと誰もが羨む華やかな生活を想像するが、ここに書かれているのは一般的な、いや一般ではあまり聞かないくらいの様々なご苦労、辛い経験、悲しい経験をされた方の自叙伝でした。
酷い彼氏の話はまだ笑えましたが、不妊治療の章は読み進めるだけでも辛かったです。ただ、現在の優しそうな旦那さんとの出会いの話しで少し救われました。生活時間が違う旦那さんとのコミュニケーションツールとしてのホワイトボード、亡くなられたお父様とのFAXのやりとりのエピソードもアナログな温かさを感じました。
韓流ドラマがご主人やご家族 -
Posted by ブクログ
珍しく二度読んだ。 本を読むことは本当に面白いと思った。
どらえもんの道具がでてくる。子供向きのマンガ、アニメだと思っていたものが次第にそれだけではなくて、物語を意味の深いものにしていた。
ドラえもんの出す道具が、ストーリーにぴったり嵌っていくのは巧みで面白い。
それは、亡くなった父とその娘が親しんできた世界が今も共有されている証にもなっている。
理帆子は父を亡くし、母は治る見込みのない癌に侵されて死を待っている。そんな環境の独り暮らしの高校生で、作者はそれを、題名の示すように氷に閉じ込められて、空気穴を見つけられず苦しんでいるくじらに例えている。
そして彼女に写真のモデルになってく