ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1年ぶりのシェイクスピア。
読んでいなかった名作がありました!!
面白かった。実に面白かった。
シェイクスピアのコメディ、ラブロマンスの部門でかなり上位に入るでしょう。
とはいえ、どこかで読んだような設定が多いのは否めません。
女子が男子を演じて恋を試すのは、まぁ良くある設定。
少年男優が女子を演じていて、さらに男子に化けるという性倒錯設定は、見る者に妙な世界観を与えるのに効果的よね。
今回は、結構鋭い女子目線の台詞が多ございました。
解説も非常に興味深くよみました。
今回はかなり明確な「原作」がありそうですね。
シェイクスピアの作品ではありますが、天才脚本家としての作品でしょうか。
そし -
-
-
Posted by ブクログ
こういう新訳には「新訳」としての価値がじゅうぶんにあるのではないか、と感じます。(普及版である文庫だし)。アル・パチーノ主演の映画にも触れた訳者あとがきも興味深い(あとがき自体は映画公開の直前に書かれたものみたい)。「シャイロック」にどれだけ肩入れするか(できるか)で、この劇の印象が変わってくるというのは当然のこと。そのへんも勘案された、「上演を目的」ともされる新訳です。だから流れがいい。途中、まるでヴェネツィアのゴンドラに揺られているような(ヴェネツィアにもゴンドラにも詳しくはないが)リズムの「うた」が印象的です。私はやはり「詩人」としてのシェイクスピアもまた、とても好きみたいです。
-
Posted by ブクログ
これは面白かった!
シェイクスピアの喜劇を数多く読んでるわたしでもベスト3には入れたいな。
船が難破して、双子の兄と生き別れになったヴァイオラ。
彼女は男装してシザーリオと名乗り、その土地の領主オーシーノ公爵に仕えることとなる。
彼に小姓としてすっかり気に入られ、またヴァイオラも彼に恋心を抱くようになるが、その信頼ゆえにヴァイオラはオーシーノにあることを頼まれるようになってしまう。
それはオーシーノの思い人、オリヴィアに恋心を伝えること。
美しい令嬢オリヴィアはオーシーノを袖にするが、伝令に来た男装したヴァイオラを好きになってしまう。
そこに執事マルヴォーリオも、オリヴィアは自分のことだと勘 -
Posted by ブクログ
これはすごいぜ。面白いぜ。
名台詞も多く、ユダヤ人金貸しシャイロックはあまりに有名なこの作品。
主人公は商人アントーニオなんだよね?多分・・。
お姫様が求婚者に箱を選ばせたり、ちょっとかぐや姫的な展開もありつつ。
とにかく主人公とその親友ふたりの友情が濃い。
何かの論文読んだとき、アントーニオはバサーニオへの執着が、シャイロックは金への執着があまりに強すぎて主人公にはなれない、みたいなことが書かれていて、ああそういう分析もできるんだな、と思った次第です。
これたぶんアントーニオとバサーニオのホモセクシュアル的な分析とかもいける作品だよね。
ポーシャとの指輪をアントーニオのために渡してしまうと -
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
悲劇。2幕2場までは数ある恋愛作品でもトップにおいても差し支えないと思っている。特に2幕2場。 前回はそれ以降が冗長に思えたが、小田島訳は快い緊張感が最後まで続いていて劇的。前回の岩波版はより叙情的だ。どちらを好むかは人によるだろうが、原文には岩波が近かろう。例示が適切かは判断しかねるが一応挙げてみる。ロミオの「どうした笑うのか?」に対して。白水「ベンヴォーリオ:いや、泣きたいくらいだ。ロミオ:何を泣きたがる?ベンヴォーリオ:泣きたぎる君の心を思って。」岩波「ベンヴォーリオ:どうして泣きたいくらいだ。ロミオ:やさしの友よ、訊くは何をだ?ベンヴォーリオ:やさしいのはそっち、君の心の重荷をだ。」
-
Posted by ブクログ
悲喜劇。前回読んだときはおとぎ話、スペクタクルにすぎると思ったが、評価を改めた。まず、詩的な美しさがある。原文で読みたくなるほどに。シェークスピアの想像力が存分に発揮されている。また、プロスペローにシェークスピア自身またはシェークスピア劇の全ての主人公達を重ね合わせるのも可能だと思う。個人的には「大地に礎を持たぬ今の幻の世界と同様に (like the baseless fabric of this vision)〜仕上げをするものは眠りなのだ(Is rounded with a sleep)」までから、プロスペローの支配する島全体をシェークスピアの人生に対する夢と解釈するD・G・ジェイムズに
-
-