ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • シェイクスピア全集 じゃじゃ馬ならし

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    『シェイクスピア全集 じゃじゃ馬ならし』
    白水uブックス

    気の強いキャタリーナと、彼女に真っ向から挑むペトルーチオ。
    二人の火花のような掛け合いが、物語を軽快に転がしていく恋愛喜劇。

    舞台は陽気なパドヴァ。
    言葉の応酬は鋭く、駆け引きは大胆で、
    周囲の人々まで巻き込む“知恵比べ”が続く。

    白水uブックス版は、
    古典のリズムを保ちながらも読みやすく、
    キャタリーナの強さやペトルーチオの機知が
    現代の読者にも自然に伝わる訳文。

    笑いの中に、
    「相手をどう理解するか」
    というテーマが静かに息づく一冊。

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    2026年05月06日
  • シェイクスピア全集 タイタス・アンドロニカス

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    『シェイクスピア全集 タイタス・アンドロニカス』(白水uブックス)

    古代ローマを舞台に、名将タイタスが帰還した瞬間から、世界がゆっくりと軋み始める物語。
    栄光と名誉の影に潜んでいた感情が、ある出来事をきっかけに表へと噴き出し、登場人物たちの関係は次第にねじれ、歯車が狂っていく。

    この作品の魅力は、「人間の激情がどこまで世界を変えてしまうのか」という問いを、容赦なく突きつけてくるところ。
    ローマの荘厳さと、そこに渦巻く生々しい感情の対比が強烈で、読んでいると“文明の皮膚の下にあるもの”がじわじわと見えてくる。

    シェイクスピアの中でも特に激しい作品だけれど、ただ残酷なだけではなく、

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    2026年04月23日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    ストーリーは同じだけど、いろんな翻訳を読み比べると細かいことを知れたり、セリフがちょっと違ったりして面白い。
    ニックが意外といろいろ気にしてないの可愛い

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    2026年04月21日
  • シェイクスピア全集 間違いの喜劇

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    『シェイクスピア全集 5 間違いの喜劇』
    白水uブックス

    エフェソスの町を舞台に、そっくり同じ姿をした双子の兄弟と、その双子に仕える、これまた瓜二つの召使いの双子が巻き起こす騒動を描いた喜劇。

    商人エジオンは、嵐で家族と引き離され、双子の息子と双子の召使いのうち、それぞれ一人ずつしか手元に残らなかった。成長した息子アンティフォラス(シラクサのアンティフォラス)は、失われた兄を探すため、召使いドローミオ(シラクサのドローミオ)とともにエフェソスへやって来る。

    しかしエフェソスには、もう一組の双子──エジオンのもう一人の息子アンティフォラス(エフェソスのアンティフォラス)と、その召使いドロ

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    2026年03月11日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第三部

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    『シェイクスピア全集 3 ヘンリー六世 第3部』
    白水uブックス

    『ヘンリー六世 第3部』は、王位継承をめぐる争いがついに極限まで激化し、ヨーク家とランカスター家が血で血を洗う戦いに突き進む物語として描かれている。物語は、ヨーク公リチャードが王位を主張して玉座に座る場面から始まり、そこへヘンリー六世が現れて両者が対立するところから動き出す。ヘンリーは争いを避けるため、死後に王位をヨーク家へ譲るという妥協案を出すが、これは王妃マーガレットの激しい怒りを買い、彼女は夫に背いて戦いを続ける決意を固める。

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    2026年02月28日
  • シェイクスピア全集 トロイラスとクレシダ

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    過去の美徳にたいする報酬を求めてはなるまい、
    なぜならば、
    美貌も、知恵も、家柄も、体力も、功績も、
    恋愛も、友情も、慈悲心も、すべてはあの
    意地の悪い中傷好きな「時」の臣下なのだから。

    『トロイラスとクレシダ』第三幕第三場

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 恋の骨折り損

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    われわれの結婚申し込みは昔の芝居のようには終わらない、ジャックとジルが結ばれて大団円というぐあいにはな。ご婦人がたがやさしければこの芝居も喜劇になったのにな。
    ──第五幕第二場

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 ウィンザーの陽気な女房たち

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    ああ 妄想のおぞましさ!
    ああ 情欲の忌まわしさ!
    色欲はただ血の炎
    汚れた邪念にともされて
    淫らな思いにあおられて
    胸を焦がして燃えさかる。
    つねりあげよう みんなして
    つねりあげよう 悪者を。
    つねって焼いてひきまわそう
    蝋燭も星も消えるまで。

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 ヴェローナの二紳士

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    彼があの人のなかに見いだしている美点で、私のなかに見いだせないものがどこにあるの、愚かな恋が盲目の神様でさえなければ?

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    2026年02月21日
  • お気に召すまま

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    いや、全く、羊飼殿、これはこれとして結構な暮しと言うべきだ、しかし、それがあくまで羊飼の暮しであるという点は一向面白くない。人附合いせずに済むのは大いに気に入った、だが、淋しいという点では、とても堪らない暮しだね。それに田園生活というのは実に楽しい、だが、宮廷の華やかさが無いという点では全く退屈きわまる。つましい暮しというのは、正直の話、俺の気性にぴったりだ、が、万事、在り余るという具合に行かないので、時々腹の方で音を上げるという訳さ。

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    2026年02月21日
  • アントニーとクレオパトラ

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    クレオパトラの全性格は、妖艶なるものの勝利であり、快樂愛の勝利であり、快樂を與へる力の勝利なのだ。その前には他のあらゆる配慮が敗退する。
    ──ウィリアム・ハズリット『アントニーとクレオパトラ』批評集

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    2026年02月21日
  • リチャード三世

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    絶望だ。身方はは一人もゐない。おれが死んでも、誰も、涙一つこぼしはしない。ゐるわけがない。おれ自身、自分に愛想をつかしてゐるのに、誰が涙を?

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 間違いの喜劇

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    どんなにきれいに象嵌された宝石も、使われるうちにその美しさは台なしになる。でもその台の金はいくらふれても金のまま、その美しさを禁じることはできない。人間も同じこと、虚偽と腐敗に表面はいくらおかされてもその真の価値をおもてだって傷つけることはできない、私のおもてにあらわれた美しさがあの人の目を喜ばせないなら、涙で洗われた美しい心を抱いて泣きながら死んでいきましょう。

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 十二夜

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    でも私は知っております──女の愛がどんなものであるか。女も私たちに劣らずまことの愛を捧げます。私の父に娘がありまして、ある男を愛しました、私が女でしたらきっとあなた様に抱いたであろうような、深い愛でした。

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    2026年02月21日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    ふだん着だが、ちゃんとしたものだ、これでかまわない。財布の中身は立派、貧しいのは着物だけさ。何といっても、肉体を実らせるのは精神だからね。同様に、どんな賤しい身なりをしていても、徳はおのずから姿を現すものだ。そうじゃないか、間抜けのかけすが、いくら羽根が美しいからって、雲雀より尊いとは言えまい?うろこの色が見た目にきれいだからって、まむしがうなぎより好きだという奴がいるかね?いや、そんな奴いるものか。ねえ、ケイト、おなじだよ、着るものが貧弱だろうが、道具が廉物だろうが、それできみの値打がさがるってものではない。

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    2026年02月21日
  • ロミオとジュリエット

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    Two households, both alike in dignity,
    In fair Verona, where we lay our scene,
    From ancient grudge break to new mutiny,
    Where civil blood makes civil hands unclean.
    From forth the fatal loins of these two foes
    A pair of star-cross'd lovers take their life;
    Whose misadventured piteous overthrows

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    2026年02月21日
  • ヴェニスの商人

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    慈悲は強いられるべきものではない。恵みの雨のごとく、天よりこの下界に降りそそぐもの。そこには二重の福がある。与えるものも受けるものも、共にその福を得る。これこそ、最も大いなるものの持ちうる最も大いなるもの、王者にとって王冠よりふさわしき徴となろう。手に持つ笏は仮の世の権力を示すにすぎぬ。畏怖と尊厳の標識でしかない。そこに在るのは王にたいする恐れだけだ。が、慈悲はこの笏の治める世界を超え、王たるものの心のうちに座を占める。いわば神そのものの表象だ。単なる地上の権力が神のそれに近づくのも、その慈悲が正義に風味を添えればこそ。

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    2026年02月21日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    強い想像力には、つねにそうした魔力がある。つまり、何か喜びを感じたいとおもえば、それだけで、その喜びを仲だちするものに思いつくし、闇夜にこわいと思えば、そこらの繁みがたちまち熊と見えてくる、それこそ、何のわけもないこと!

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    2026年02月21日
  • マクベス

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    さあ、これが最後の運試しだ。このとおり頼みの楯も投げすてる、打ってこい、マクダフ、途中で「待て」と弱音を吐いたら地獄落ちだぞ。

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    2026年02月21日
  • リア王

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    旧封建秩序(リア王、グロスター伯)から新世界秩序(エドマンド、ゴネリル、リーガン)への移行は、心醜い者が報われる世界なのか、という大きな問いが見える。そうであってはならないと世界を憂うシェイクスピアは「愚」を指摘する道化師と、「救い」を象徴するエドガー、コーディーリアを対比的に描き、「本質の愛」に聖性を持たせて描いている。『リア王』には権力により生まれる悪意と「愚」の問題が込められている。

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    2026年02月21日