【感想・ネタバレ】シェイクスピア全集 トロイラスとクレシダのレビュー

あらすじ

滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。

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Posted by ブクログ

トロイ戦争の話。いわゆる問題劇のひとつ。

開かれた悲劇。ベケットやチェーホフを思わせる。不条理だろう。

「普通の悲劇では、主人公は死ぬが、道徳の秩序は揺るがずに終わる。主人公の死は絶対的な存在を確認する役割を果たすのである。ところが驚くべきこの劇では、トロイラスは死にもしなければ、不実なクレシダを殺しもしない。カタルシスは起こらない。グロテスクな劇は悲劇よりも残酷だ。」
                  (ヤン・コット)

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2009年10月04日

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