あらすじ
滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。
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Posted by ブクログ
初期喜劇で最も好きだ。シェークスピア作品の中でもかなり上位。
「十二夜」のベースと言えるか。
ルシアーナを口説くところは見本だ(笑)
地口がよい。
喜劇的恐怖もある。
二人の人物がまったく同じだという事実の恐ろしさがこの劇の根底にある。人違いし、されることでそれぞれの登場人物が気味悪さを覚える。ゆえに、非常に面白い場面は、非常に気持ち悪い場面だ。人間のアイデンティティを問うている。自分自身のみならず、相手のアイデンティティもわからなくなる。他者との関係の中でこそアイデンティティを確立しうるということか。
観劇に際し再読。
Posted by ブクログ
ある批評家が「粗暴で下品」と評しているのを見て、逆に興味が湧き、衝動買いしました。結果、この戯曲はとても面白く、大いに笑えました。
もしこの芝居を一言で表すなら、「シットコムの古典」です。登場人物の複雑な関係性と、舞台上の混乱を巧みに利用したストーリー展開は、現代のコメディにも通じるものがあります。人物の出入りの指示には緻密な計算が見られ、すでにシェイクスピアの非凡な作劇術が表れていると感じました。
現代の価値観にそぐわないという批判も理解できますが、上演時間が2時間未満とコンパクトで、舞台上ではスピード感あふれるドタバタ劇が繰り広げられます。難しいことを考えずに楽しめ、シェイクスピア入門としてぜひおすすめしたい佳編です。
Posted by ブクログ
彩の国シェイクスピアシリーズをみて。
脚本だと話し手が最初からわかっちゃってるから、おもしろくないね(笑)
ありえないストーリーなのに舞台はおもしろかった。
これは原作読む必要ないわ(笑)
舞台だったからこそ、おもしろかったのですー。