あらすじ
滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。
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Posted by ブクログ
今年はシェイクスピア劇を観る機会に恵まれました。吉田鋼太郎さんや文学座の本格的なお芝居に。
そしてうん十年ぶりに読み返す楽しさ!
デズデモーナはムーア人の勇敢な将軍オセロと恋に落ち、元老院議員である父の反対を押し切って結婚する。
しかしオセロの忠実な部下イアーゴは、オセロへの嫉妬から、彼を欺き美しきデズデモーナと引き離そうと、彼女が不義(浮気)をはたらいていると思い込ませようと画策する。
このイアーゴの話術によって、愛する唯一の妻デズデモーナを信じられなくなってしまうオセロは
自ら破滅への道へ…
このオセロの破滅を 悲劇というのかしら?
は?!デズデモーナの悲劇じゃん!というのが私の感想。
しかし舞台を観ると、
女たちがとても美しくピュアに描かれていて、シェイクスピアってフェミニストだったのかしらと嬉しくなりました。逆に男たちは滑稽極まりない。
デズデモーナの身の回りの世話をしていた、裏切り者イアーゴの妻エミリアがとっても人間味があって素敵なのです。
シェイクスピアの人間観察眼、ほんとにすごいものがあったんだなぁ。
なんて鮮やかに可笑しく悲しく人の心を描くのか!
残りの人生、シェイクスピア観劇を趣味として生きていきたいと思うほどでした
Posted by ブクログ
ビアスによれば「嫉妬:恋の暗黒面」。
良家の娘は軍人と駆け落ちすべからず。人妻はハンカチを失くさぬよう用心すべし。夫は証拠を十分確認してから嫉妬すべし。
Posted by ブクログ
嫉妬という人間が持ち合わせている感情の恐ろしさを体感させられた。
英語の先生にシェイクスピアを読むなら小田島雄志訳のを読むべきと言われ、それ以来全部小田島雄志訳で揃えている。
Posted by ブクログ
(確かイアーゴーのセリフ)
「嫉妬にご用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にしてもてあそびます。」
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嫉妬の悲劇。愛してるのに疑っちゃう。信じていたから裏切られたと思って行動してしまった。劇だなーっていう展開だったけど、何百年も昔に書かれた作品だとは思えないし、男女問題の本質をついていて印象に残る一冊。
green-eyed monsterは、今も英語で「嫉妬」を表すらしい。アドレスとかでありそうなのにね♪笑