【感想・ネタバレ】ヴェニスの商人のレビュー

あらすじ

ヴェニスの若き商人アントーニオーは、恋に悩む友人のために自分の胸の肉一ポンドを担保に悪徳高利貸しシャイロックから借金してしまう。ところが、彼の商船は 嵐でことごとく遭難し、財産の全てを失ってしまった。借金返済の当てのなくなった彼はいよいよ胸の肉を切りとらねばならなくなるのだが――。機知に富んだ胸のすく大逆転劇が時代を越えてさわやかな感動をよぶ名作喜劇。

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Posted by ブクログ

空いた時間で久々に再読。
個人的にシェイクスピアが好きなので何を読んでも文句なしになってしまいますね。

いつか本場のオペラで観たいものです!

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2023年07月28日

Posted by ブクログ

解題、解説を読んでみると、この話のネタはすでに存在していたようだ。しかし、画家のピカソがパクりばかりしていたこと、面白いものは普遍的に面白いということを考えると、それも悪くないと思う。

私も実は、後からこの本の内容を叔母から聴いていた記憶が甦った。ポーシャが「血を流さずに」といったくだりは小気味よかった。

シェイクスピアは英国の人であるはずなのに、なぜイタリアの話を書くのかなと少し思った。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

初めて読んだシェークスピア先生の作品。

かの有名なシェークスピア先生の作品なので、
少し構えて読みはじめたのもの、難しすぎてわからないなどあまりなかった。

普通に現代人の道徳感ではいかがなものかと思う場面が多々あるが、執筆された年代ではどうだったのだろうか?

喜劇にも悲劇にもなり得る作品だと思いました。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

ユダヤ人というのがどう見られていたのか、キリスト教徒との関係など、いろいろその時代の、そして今につながる宗教や民族の位置づけなどもヒントがあると思う。
シェイクスピアを読んだのは、オセロー、ハムレットに続いて3作目だが、一番気楽に娯楽として読めた。
裁判の様子など、頓智合戦で愉快。一方、法律をもって社会秩序を守ろうという市民の意識の高さがうかがい知れる。先人たちが築き上げてきた社会を、今の世界や日本は壊そうとしているのではないか。嘘をホントと言って押し通す。今の権力者の横暴さをシェイクスピアから感じる。これがこの本の読後感である。また再読したい。

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2020年09月05日

Posted by ブクログ

シェイクスピアの喜劇作品。ユダヤ人の扱い、黒人の表現、宗教等で気になる部分のオンパレード。時代を感じます。
最初しばらくは誰がなんなのかよくわからず楽しめなかった。人物関係は冒頭で整理して載せてくれてるので、面倒がらず逐一参照しながら読むことをお勧めします。
最後は大団円ですが、私にはいじめっ子たちが幸せになってる感じがしてモヤモヤ。
昔の作品だからこんなもんか、と思って見れば良いのかな。
最初は面白くなかったけど、割り切って読むことにしてからはそれなりに楽しめたので星4。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

宗教、地理のことがわかって面白かった。
シャイロック様も、ランスロットも先を読む力があって賢かった。

小生が貿易の仕事をしているので、航海の安全性が担保されない時代に、アントーニオが一隻に大量の商品を積んでいることの危ないということを知って勉強になった。

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2025年01月30日

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 見方によっては、喜劇とも悲劇とも思える作品。また、読み方によって、資本主義(商人資本)の構造を読み取れる。シェイクスピアはおそらくユダヤ人と会ったことはないが、それでも、典型的なユダヤ人(本作のシャイロック)を巧みに書く想像力のすごさを、本書の解説で言及されている。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

後書きや解説にもあったが、終盤のロレンゾーとジェシカの掛け合いが軽妙で快い。

普遍的な面白さを地で行っている作品。

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2023年06月15日

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ネタバレ

大筋はスカッとなんとかみたいな印象。
ただし舞台はジャパンではないので、現代の倫理観やらコンプラやらを取っ払った状態で読んだ場合に限る。

プロポーズのくだりが好き。

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2023年06月06日

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日本で言う一休さん的な話。
そこに当時のユダヤ教とキリスト教の関係性も出てくるから勉強にもなる。

読んでから映像で観るのも◎

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2022年01月26日

Posted by ブクログ

一言で言うなら、アントーニオとその仲間たちの勧善懲悪サクセスストーリーといった感じ。
劇のプロットははじめて読みましたが、やはり話のつくりが演劇っぽいですね。
最終的にアントーニオたちにとってすべてが上手くいく結果になるが、それに向けて登場人物皆が悪役(シャイロック)など演じ分けて主人公たちを光らせていたなという印象を受けました。悪い意味ではなく、構成が上手くてわかりやすくておもしろい。
シャイロックからすると悲劇なのかも知れないが、これはやはり喜劇だと思う。なぜなら、そこまで人物像を恐らくあえて掘り下げてはいなくて、彼は記号的な悪役というか、皆喜劇の中でのそれぞれの役割を担っているだけだから。(上手く言えない。)

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2022年01月06日

Posted by ブクログ

金貸しのユダヤ人は人に酷いことされすぎて、自分の性格までひどくなってしまったのかなあ。
お金は自分に正直な人についてくるという事が分かるような話だった。

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2021年09月02日

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ユダヤ人だから、というのが理由になるのかどうかも含めて学びたい。なんとも痛快なストーリー。いつか劇として見たい。

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2021年07月26日

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 何度読んでも面白く構成も単純な痛快喜劇。日本で言うと一休さんのような話。ユダヤ人への差別自体はもちろんあってはならないが、当時の時代背景であり、シャイロックの悪役としての構成において重要な要素でもあると思うので、純粋に喜劇として楽しんだ。
 それにしても友人のために借金を肩代わりした上、死んでもいいと思えるアントーニオーが聖人君子すぎて理解できない。

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2021年07月21日

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勧善懲悪の物語。

金銀鉛の三つの箱を選ばせる、という方法で結婚相手を決める古典的な流れが好き。
また、裁判での見事などんでん返し。
童話のような、シンプルにデフォルメされた物語が、洒落のきいたセリフで展開するのが、シェイクスピア作品の魅力。

シェイクスピアを読んでいると、ドラクエを思い出します。

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2021年06月10日

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ヴェニスの商人
(和書)2009年03月07日 17:43
1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存


シャイロックとアントーニオーの人肉裁判でのやりとりが福音書にあるイエスの裁判と重なりとても興味深かった。

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2020年09月25日

Posted by ブクログ

シェイクスピアを読み始めて、マクベスに続いて二作品目。

【感想】
痛快な裁判がまるで一休さんのようで、楽しく読めました。

【この一文】
ただし、そのさい、クリスト教徒の血を一滴でも流したなら、お前の土地も財産も、ヴェニスの法律にしたがい、国庫に没収する。

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2020年04月04日

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シャイロックかわいそうすぎ。

「シェイクスピアはユダヤ人擁護だというのは暴論だ」というのは暴論に思える。

一見ユダヤ人をステレオタイプまんまに悪者に仕立てあげボコボコにするという市民の欲望を満たす体裁をとりつつ、暗にキリスト教の偽善をほのめかしているように感じられた。

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2020年01月11日

Posted by ブクログ

ビブリア古書堂最終巻で興味を持ち読む。法定に現れた男装した恋人をに何故気が付かないかなぁ、というツッコミは無粋でしょうね、何しろ喜劇ですから。
シェイクスピアの有名な戯曲で台本のような構成に戸惑いながらも慣れるとわかりやすいですね。しかしながら、表現が読みにくい。原文に注実だからか、二度読みすることしばしば。粋なセリフが多くきっと有名なセリフだんだろうと思いつつ知識がないのが残念。
シェイクスピア自身による創作ではなく4つの物語をパクって構成したお話であることが驚き。日本では関ヶ原以前、安土桃山時代の作品で歴史を感じさせる。

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2018年10月30日

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ネタバレ

「本当、私の小さな体には、この大きな世界が重たすぎるのだよ。」
後に、人肉裁判を仕切る博士のセリフとは思えない。女性らしい奔放さと、聡明さを兼ね合わせたポーシャはとても魅力的に感じた。ヒロインをポーシャとすれば、喜劇。

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2016年05月16日

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解説を読んで驚いたのが、このストーリーに原案があったこと。完全オリジナルと思い込んでいました…
いずれにせよ、この作品が素晴らしいことに変わりはありません。硬質なのに曖昧でわかりにくい法律文章を解釈によって血の通ったものにするという裁きの真骨頂を思う存分味わえます。
シャイロックからの借金という主題のあらすじは多くの人が知っていると思いますが、ポーシャの夫探しやロレンゾーとジェシカの駆け落ちという脇道も面白いです。
シェイクスピアの魅力といえば、一番はそのセリフです。世の真理を孕んだ、まさに劇的な掛け合い。文章で読むと仰々しいけれど、きっと舞台では登場人物たちにいきいきと語られるんでしょうね。

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2014年11月18日

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巻末の解題と解説において、ユダヤ人であるシャイロックは単なる都合の良い悪役にすぎず、物語の枠を越えて評価すべきでない云々とされているが、少々その評価には疑問を感じざるを得ない。それは、あくまで文学研究者としてのポジショントークのように感じる。この『ヴェニスの商人』は、現代の娯楽小説や少年漫画のような単純に大衆受けを狙ったものではなく(当時のイギリスではそうだったのかもしれないが…)、もはやこの作品は「古典」である。この『ヴェニスの商人』をジャンプの王道漫画のように、娯楽として楽しむことができる人ならともかく、多くの人は古典として読む以上、時間的な距離と共に評価自体も距離を明けておく必要があるだろう。

その上で古典に何を求めるかはそれぞれ自由であるが、私としてはこの古典から今、そしてこの先の未来に何が活かせるかということである。私は法学徒であるため、この作品を法学的な観点から考えることにした。『ヴェニスの商人』を法学的な立場から考察したものにはイェーリングの『権力のための闘争(Der Kampf ums Recht)』があり、そこでも挙げられているが、裁判におけるシャイロックの主張に注目したい。シャイロックやポーシャや公爵は、契約の内容を守らせることは法治国家としての秩序を維持するために重要であるという認識を共有している。法治国家を守るためには、法を間違った方法で解釈してはいけないということも分かっている。アントーニオの肉を切り落とすことは確かに良くないかもしれないが、法を曲がった方法で解釈すれば、国家全体を揺るがしかねないと。

余談ではあるが、日本の現行民法である90条を持ち出して公序良俗違反により契約自体がそもそも無効であるということも主張可能であるようにも思える。だが、民法90条はそもそも日本の法律であり、この条文は一般条項として最終手段として用いられる非常に曖昧なものである。さらには、16世紀のイギリスと21世紀の日本の公序良俗という時間的にも空間的にも大きく離れたものを比べるのは、あまり実益がないように思えるため今回は省略とする。

ここで少し話が変わるが、最近「テロリストが人質をどこかに監禁している。テロリストは人質に爆弾を仕掛けていつでも爆発できる。警察は人質の場所が分からない。そこで、警察はテロリストを拷問して場所を聞き出すことは許されるか」という議論になった。この議論の一つの主張に「一度拷問をしても良いという前例ができれば、それを拡大解釈して時の為政者が自分の都合の良いように拷問を行いかねないため、前例を作らないためにも拷問も絶対に許してならない」というものがあった。
この話と『ヴェニスの商人』の裁判には繋がりがあるように思える。アントーニオを救うために法を曲がった解釈すれば法治国家が崩壊する。
そして、この論理はこの裁判に限ったことではない。ポーシャはバサーニオに婚約の際、指輪を渡し「これを決して手放してはならない」と言った。しかし、バサーニオは友人を救った裁判官(ポーシャ)に恩返しをするために、やってはならないと厳命された約束を破った。一見良いことのように思えるが、それは結果的にバサーニオとポーシャの婚姻自体を崩壊させるほどのものでもあるように思える。
また、ポーシャはあくまで冗談ではあるが、指輪を受け取った裁判官からその指輪を取り返すために体を許してしまったとバサーニオに告げるシーンもある。指輪を取り戻すためには浮気せざるを得なかったという言い訳もできるが、これもまた婚姻を崩壊させる理由には十分だろう。
この『ヴェニスの商人』を法学的観点から考えると得られる教訓は「良いことのために多少の悪いことをするのを許せば、それは結果的に巨悪を生み出してしまいかねない」ということであると私は考えた。
この考えは、シェイクスピアがこの『ヴェニスの商人』を書いたときに意識したものをかなり越えた解釈であるだろう。しかし、現代に生きる私たちは時間的隔たりのある古典をそのままに解釈するのではなく、現代という視点から新たな解釈を付け加えることが求められるのではないだろうか。

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2024年01月02日

Posted by ブクログ

出来事のシンプルさに対して本の長いこと。回りくどいと言ってしまえばそうだけど、会話を繰り返さない・飽きさせない技が散りばめられた物語と言えばそうという事にもなる。
いい場所に来ると楽隊の演奏も良く聴こえることを「烏の歌も雲雀に劣りはしないでしょう、背景のお膳立てを取り払ってしまえば。」とか
「火遊び好きの奥様では、旦那様は始終台所に籠って水仕事をさせられますもの。」とか
比喩的なダジャレ的なものが面白かったー

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2023年07月04日

Posted by ブクログ

【読み終わって感じたこと】
誰かの喜劇は、必ず誰かの悲劇によって成り立っている。その事実を改めて考えさせられる作品だった。この作品は、単なる喜劇ではない。シャイロックという1人の人間の悲劇でもあるということを、忘れてはならないと思う。

【印象に残ったセリフ】
「ユダヤ人は目なしだとでも言うのですかい?(中略)何もかもクリスト教徒とは違うとでも言うのかな?」
シャイロックの言葉。登場人物たちは、彼を「ユダヤ人」「異教徒」と何度も呼んでいた。人種で見て、シャイロックの中身をあまり見ようとしていない様子が窺えた。もちろんシャイロック自身の中身もあまり良いものとは言えないだろう。だけど、彼は「ユダヤ人」であることで余計に苦しい思いをしてきたんだろうなと感じられるセリフだった。

【好きなシーン】
アントーニオーが、自分の肉1ポンドが取られることが確定し、バサーニオーと抱き合うシーン。2人の熱い友情が見られる場面で、ものすごく素敵だなと思った。

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2022年02月03日

Posted by ブクログ

有名なシェイクスピアの作品。
18世紀のお話かな?
世界史を思い出せればもっと面白いと思う。

舞台でもみてみたい!

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2020年06月19日

Posted by ブクログ

実家に置いてあったかなり古い本。
思ったより読みやすい本でした。
よくタイトルは聞きますが、初めて読みまして
なかなか展開が気になって一気に読みました。
裁判のポーシャが、面白かったです^_^

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2020年04月01日

Posted by ブクログ

言葉が古いので難しく感じるところもありますが、逆にそういう表現が新鮮に感じたりもします。
やはり裁判のシーンが絶品です。

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2020年03月31日

Posted by ブクログ

子どもの頃読んだ感動はなかった。シェークスピアのどこがすごいのかがわからない。もう少し読んでみよう。2018.7.23

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2018年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シャイロックは、ユダヤ人ということで差別され屈辱的な扱いをキリスト教徒から受けていた。
しかしひょんなことから自分を侮蔑していた貴族で貿易商人アントーニオに大金を貸すことになる。
この時、キリスト教徒は友人に金を貸すときは利子をとらないという教えに習い、シャイロックも利子を取らないことにする。
だたし期限までに返済できない場合は、アントーニオの肉1ポンドをいただくという条件で。

結局、アントーニオは期限を守れず、シャイロックに人肉裁判にかけられることになる。

差別、人肉裁判、ユダヤ人等の内容がでてくる。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

今月の千年読書会の課題本となります。
子どもの頃に読んだ覚えがありますが、学生時代はどうだったかな。。

うろ覚えながらもイメージ的には、
勧善懲悪なカタルシスのある喜劇、との感じでした。

粗筋としては確かにその通りで、、

当時は16世紀、大航海時代を謳歌する海洋国家“ヴェネツィア”、
そこで海運業を営む一人の商人とその周辺の人々の物語となります。

その義侠心あふれるヴェニスの商人“アントーニオー”が、
手元不如意な友人“バサーニオー”の結婚資金?を用意するため、

ユダヤ人の金貸し“シャイロック”から借金をすることに。
その担保は、航海中の積荷と自分の“1ポンドの肉”。

あえなく難破し、シャイロックから担保を求められることに、、
実際に執行すればアントーニオーは死ぬしかない状態と、追い詰められます。

そんなアントーニオーを、バサーニオーが求婚しているポーシャが、
裁判官として変装し、法を曲げることなく法の解釈の厳格化で救います。

のみならず、シャイロックにカウンターの痛撃をくらわせて大団円、
となるのですが、、シャイロックというか“ユダヤ人”の扱いがなんとも酷い。

今の時代にこれを発表したら、人種差別として炎上するでしょう、、
それほどに、ユダヤ人に対する排他的・憎悪的な描写が色濃く。

喜劇のシナリオとして描かれていることからも、
これは、当時の時代の空気を投影している内容でもあるのでしょうが。

一応、当時のヴェネツィアは信教の自由はあったはずなのですが、うーむ。

シェイクスピアが執筆していたのは、イタリア・ルネサンスがまっただ中、
寛容と多様性に彩られた、古代ギリシャ・ローマの文化が戻りつつあり、

排他性に塗り込められた、暗黒と言われた中世から抜け出しつつあったはずですが、
それはあくまで“キリスト教”の中での復興でしかなかったのでしょうか。

 “キリスト教徒は、非キリスト教徒に何をしても許される”

そんな価値観が浮かび上がってくるなぁ、、とは穿ちすぎですかね。

当時のユダヤ人に対する、キリスト教徒の感情を読み取ることもできますが、
逆の立場であったならば、キリスト教徒はユダヤ人を“無条件”で助けるのだろうか、と。

最低でもキリスト教徒への改宗を強要するのではないかな、なんて、
シャイロックの娘の言動を見ながらも感じてしまいました。

ん、物語の筋としては王道で、一発逆転としてのカタルシスも心地よい、
そして、当時の空気をどこまで踏まえているのかはわかりませんが、、

ユダヤ人の蔑まれようを、シャイロックの引き絞るような“言葉”として、
さらりと描き出しているシェイクスピアはさすがだな、と。

個人的には、文中では“惻隠の情”なんてフレーズを訳語として使うのなら、
日本的な“三方一両損”的な結末の方が好みかなぁ、と徒然に。

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2025年03月07日

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