ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧
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ネタバレ別の方の訳でハムレットを読んだ1年後、本作を松岡和子さんの訳で拝読しました。
ローゼンクランツとギルデンスターンは初見時にあんま注目してなかったけど、今見るとハムレットがすごく辛いな。旧友だったのに敵側に……。最後に処刑ってなって『良心はちくりとも痛まない』ってハムレットが言うシーンは悲しかった。
ふたりのことあんまし友だちだと思ってないからこんなこと言ったのかなって思ってたけど、逆な気がする。ハムレットは彼らのことを好きだったんじゃないかな。ハムレットは愛する人に裏切られ続けるよね。旧友ふたりもだし、ガートルードさんもだし、オフィーリアちゃんもだし。もしかしたら叔父も。
(この雰囲気、意外 -
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ネタバレ堂々とデズデモーナさんに「悪口だけが私の取り柄」と言うイアーゴー。騙す側の彼が「特技は悪口だ」と公言してるのは意外だ。オセローもデズデモーナさんも身分のある人だから、誠実なフリをして近づく悪党には慣れているのかな。だからむしろ悪口が得意なんて言うイアーゴーが正直に見えるのかも。もしくは道化みたいで接するときに警戒心が薄くなるのかも。
しかし「正直」という言葉がしょっちゅう出るね。オセローはイアーゴーを正直と言いすぎ。だから心の内では彼を疑ってるのかなとも思う。後戻りできないから正直だと信じようとしてる、みたいな。
面白いくらい鮮やかに騙されていくので、ラストを見るまでは悲劇か喜劇か分からな -
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ネタバレ根拠ない&妄想強め(私の悪い癖が出ている)の感想です。
■ハムレットの覚悟とは何だったのか?
後半に出てくる名言に「覚悟がすべて」という言葉がある。何の覚悟なんだろうとずっと思ってたけど、今回の再読で「自分の行動に責任を持つ」という覚悟ではないかと思った。
主人公ハムレットには、ラストで「社会が悪いんだ! ホレイショー暴れてくれ!」と従者のホレイショーに頼む選択肢があったかもしれない。そうじゃなくても、「俺可哀想だから一緒に死のうよホレイショー」と言う展開もあったかもしれない。
でもハムレットはそうしなかった。ホレイショーには「生きろ」と言った。
自分の不幸に他人を巻きこまない、という態度は -
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『シェイクスピア全集 ジョン王』
白水uブックス
『シェイクスピア全集 ジョン王』は、イングランド王ジョンの治世を舞台に、王位の正統性をめぐる争い、陰謀、裏切り、そして国家の不安定さが重層的に描かれる政治劇で、権力がいかに脆く、また人間の思惑によって揺れ動くかを鮮やかに示す作品です。物語の中心には、ジョン王の王位継承問題と、フランスとの対立、教皇との衝突があり、国家の命運が個々の人物の判断や感情に左右されていく様子が緊張感をもって展開されます。
また、シェイクスピアらしい言葉の力が随所に光り、政治の混乱の中で人間の弱さや誇り、恐れが立ち上がってくるのが魅力です。この作品は、王権とは何か、正 -
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『シェイクスピア全集 夏の夜の夢』
白水uブックス
恋人たちのすれ違い、妖精たちのいたずら、そして森の夜の幻想が入り混じる、シェイクスピアの代表的な喜劇。アテネ近郊の森を舞台に、若者たちの恋愛模様が魔法によってかき乱され、思いもよらない展開へと転がっていく。妖精パックの悪戯が物語を軽やかに動かし、現実と幻想の境界が曖昧になるような夢幻的な雰囲気が魅力。白水uブックス版は翻訳が読みやすく、古典劇のリズムを保ちながらも現代の読者がすっと入り込める文章になっている。恋愛劇としても、幻想文学としても楽しめる一冊で、静かな午前に読むと気分がふわっと軽くなる。
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『シェイクスピア全集 リチャード三世』
白水uブックス
王家の一員であるリチャードは、身体の歪みと同じく心にも深い闇を抱え、兄王の死をきっかけに王位奪取の野望を燃え上がらせる。彼は巧みな言葉と冷酷な策略で周囲を操り、身内を次々と失脚させ、幼い王位継承者たちを塔に幽閉して排除していく。自らの悪行を独白で観客に語りかけながら、リチャードは「悪の主人公」として物語を進めるが、血で固めた権力はやがて崩れ始め、反乱軍を率いるリッチモンド伯が勢力を伸ばす。最終的にリチャードは戦場で追い詰められ、「馬を!王国をやるから馬を!」と叫びながら討ち死にし、長く続いた内乱は終息し、テューダー朝の新たな時代が幕を -
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『シェイクスピア全集 タイタス・アンドロニカス』(白水uブックス)
古代ローマを舞台に、名将タイタスが帰還した瞬間から、世界がゆっくりと軋み始める物語。
栄光と名誉の影に潜んでいた感情が、ある出来事をきっかけに表へと噴き出し、登場人物たちの関係は次第にねじれ、歯車が狂っていく。
この作品の魅力は、「人間の激情がどこまで世界を変えてしまうのか」という問いを、容赦なく突きつけてくるところ。
ローマの荘厳さと、そこに渦巻く生々しい感情の対比が強烈で、読んでいると“文明の皮膚の下にあるもの”がじわじわと見えてくる。
シェイクスピアの中でも特に激しい作品だけれど、ただ残酷なだけではなく、 -
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『シェイクスピア全集 5 間違いの喜劇』
白水uブックス
エフェソスの町を舞台に、そっくり同じ姿をした双子の兄弟と、その双子に仕える、これまた瓜二つの召使いの双子が巻き起こす騒動を描いた喜劇。
商人エジオンは、嵐で家族と引き離され、双子の息子と双子の召使いのうち、それぞれ一人ずつしか手元に残らなかった。成長した息子アンティフォラス(シラクサのアンティフォラス)は、失われた兄を探すため、召使いドローミオ(シラクサのドローミオ)とともにエフェソスへやって来る。
しかしエフェソスには、もう一組の双子──エジオンのもう一人の息子アンティフォラス(エフェソスのアンティフォラス)と、その召使いドロ -
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