ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • リア王

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    心に残ったのは、登場人物たちの「感情の揺らぎ」。リア王の言動は、その瞬間の気分によって大きく変わり、子どもたちへの態度も一貫しない。それが物語の不穏さを生み出し、読者として「自分はどうだろうか」と考えさせられた。多分、規模は違うけど、自分も似たようなもんだろーと。
    立場や役職にかかわらず、人はときに自分の都合で物事を解釈してしまう──その普遍的な姿が作品全体に映し出されているように感じた。
    また、メタファーや難解な言葉が多用されていて、読みながら「もっと教養を深めたい」と思わせてくれ、深い背景知識があれば、さらに豊かな読み方ができそうだ。
    余談で、リア王が嵐の中に身をさらす場面です。自分では経

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    2025年11月29日
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

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    シェイクスピアを読んでみたくて、初めて取ったのがこの本です

    翻訳上少し難しい部分はあるが、物語としては概ね読みやすかった
    現代でも親と子は難しい部分は多いが参考にできる部分が多々ある

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    2025年11月17日
  • ジュリアス・シーザー

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    227P

    1623年に発刊された『ジュリアス・シーザー』

    ウィリアム・シェイクスピア
    イングランドの劇作家・詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れているとされる英文学の作家。また彼の残した膨大な著作は、初期近代英語の実態を知るうえでの貴重な言語学的資料ともなっている。

    ジュリアス・シーザー
    by シェイクスピア、大山敏子
    この劇がちょうど十六世紀から十七世紀へ移り変わる時に書かれたということにわれわれは注目しなければならない。ロンドンに出て来たばかりの若いシェイクスピアが書き上げた『タイタス・アンドロニカス

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    2025年11月06日
  • マクベス

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    猫町読書会のシェイクスピア読書会の課題図書なので読んだ。
    強いの武将なのにすぐに占いを信じてしまうマクベス。
    亡霊が見えてしまうシーンが面白かった。
    実際のお芝居を観たくなった。

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    2025年10月26日
  • 十二夜

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    ネタバレ

    ロンドンで観劇の予定ができたので、再読!二度目とはいえストーリーは主軸以外ほとんど忘れていた(笑)読み直して際立つのは最後に結ばれる2組のカップル「以外」の人たちのドタバタ、から騒ぎ感。巻末の解説も世界観を理解するのにとても役立った。これ読んだからってとても英語で理解できる気はしないけど、このリズム感を原語で味わえるのがとても楽しみになった!そして、他のシェイクスピア作品もまた色々読みたくなった~!

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    2025年08月07日
  • 原文で読む シェークスピア 四大悲劇全集

    購入済み

    英語学習に活かせたらと思い購入しました。
    有名な作品ばかりなので、日本語訳と対比して読み解いていけば良いと思います。

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    2025年07月24日
  • ハムレット

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    昔の作品って読みづらそうとか戯曲って難しそうとか、何となく食わず嫌いしてたけど、読んでみると意外とシンプルな話で面白かった。生きるべきか死ぬべきかってセリフしか知らなかったから、こんな話だったのか!と普通にタメになりました

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    2025年07月08日
  • リア王

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    ここまで悲劇的な終幕が許されて良いものかと衝撃を覚えてしまった……
    別に何もかもが運命の悪戯や悪魔的な采配による不幸ではない。それぞれに少しずつ罪が有ったり落ち度が有ったりする。しかし、だからといって罪を悔い改めて己を見つめ直せたかもしれない者や、心優しき者まで犠牲になる終幕は容赦が無さすぎて唖然とさせられる
    歴史的には本作が上演される際にはハッピーエンドに改作されたものがお決まりだったらしいけど、それが頷けるくらいに本作からは救いや幸福感は容易には感じ取れない
    では、何を本作は訴えてくるかといえば、人間は地獄と紙一重の世界で生きているのだと、それでもより良い人生を得る為に最良の未来へ手を伸ば

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    2025年05月17日
  • ハムレット Q1

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    『ハムレット』には、Q1、Q2、Fという3つのバージョンがある。通常『ハムレット』と言う時には、Q2かF、あるいはその折衷版。Q1は「海賊版」としてあつかわれてきた。
    しかし、このQ1、登場人物や筋書きは通常版とほぼ同じなのに、驚くほど読みやすい。長さは通常版の半分強で、上演時間も2時間ほど。観劇するには最適な時間だ。すっきりしていてコンパクト、まさに着飾るまえの「素」の『ハムレット』ではないか。
    Q1の出版は1603年。Q2は1604年か05年、Fは1623年。Q1は一番古いのだ。なのに、なぜ「海賊版」と言われてきたのか? オリジナルバージョンの可能性はないのか? 「解題」の担当は小林章夫先

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    2025年05月07日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    大学の原書購読の講義で読んださいは、この作品がローティーンの恋であることに注目するようにとの教授の言葉があったのを今でも覚えている。

    現代から見ると説明的な台詞が多いように見受けられる理由は解説に詳しいが、解説に書かれていない点として、シェイクスピアの時代の演劇には女優が存在せず、変声期前の少年が女性役を演じていたことに触れておきたい。そうすると、ジュリエットの劇中年齢がわずか13歳であることは、同年くらいの少年が演じることを踏まえてのことであろうことは自然なものに見えてくる。

    シェイクスピアの時代は英語の激変期であり、現代英語とは大きくなることに加えて、詩や洒落、地口を多用して多重化され

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    2025年03月15日
  • お気に召すまま

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    シェイクスピアは道化役、皮肉役が段違いに面白い。『お気に召すまま』では、タッチストーンとジェイキス。

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    2025年02月18日
  • ハムレット

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    難しそうかと思っていたけど読み始めたら止まらん!
    とても読みやすいし感情移入もしやすい
    ハムレットが母に語るシーンで
    習慣という怪物は、どのような悪事にもたちまち人を無感覚にさせてしまうが、半面それは天使の役割もする
    この言葉重いよね、思いも詰まってるよね
    大事にしたい言葉

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    2025年02月01日
  • ロミオとジュリエット

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    周りを犠牲にしてまでも
    好きって想い続けられる相手が
    行動に移す勇気も湧き出てきちゃうような相手が
    私も欲しいです

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    2025年01月24日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    ハムレット観劇のために。ハムレットはちゃんと読んだことがなかった。オフィーリアには憧れてきたけれど。

    「いまの世のなかは関節がはずれている」

    「ことば ことば ことば」

    「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」←生きるべきか死ぬべきかが有名ですが

    これらのセリフもグッときますが、
    ハムレットの魅力のすべてを表現したような…

    「何を言う、俺は胡桃の殻に閉じ込められても、無限の宇宙を支配する王者だとおもっていられる」

    とくに、母である王妃に対しての思いを独白する悩めるハムレットの何気ないひと言、

    「すぐに(と言うだけなら簡単だ。)」
    この短い台詞、舞台で確かめてまた胸にぐぐ

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    2024年12月03日
  • シェイクスピア全集 オセロー

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    ネタバレ

    今年はシェイクスピア劇を観る機会に恵まれました。吉田鋼太郎さんや文学座の本格的なお芝居に。

    そしてうん十年ぶりに読み返す楽しさ!

    デズデモーナはムーア人の勇敢な将軍オセロと恋に落ち、元老院議員である父の反対を押し切って結婚する。
    しかしオセロの忠実な部下イアーゴは、オセロへの嫉妬から、彼を欺き美しきデズデモーナと引き離そうと、彼女が不義(浮気)をはたらいていると思い込ませようと画策する。
    このイアーゴの話術によって、愛する唯一の妻デズデモーナを信じられなくなってしまうオセロは
    自ら破滅への道へ…

    このオセロの破滅を 悲劇というのかしら?
    は?!デズデモーナの悲劇じゃん!というのが私の感想

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    2024年12月03日
  • ロミオとジュリエット

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    悲劇作品代表作。
    古いのに新しい。表現の豊かさ、麗しさ、鋭さに貫かれる。
    それぞれの登場人物の登場、舞台の移り変わりを、演劇を観ているかのように、読んでいた。
    翻訳が多岐に渡り、現在に読み継がれてきた名作。
    映画を先に鑑賞した作品だったが、本で読み返すことで、言葉の一つ一つ、一行一行を反芻することで、深みを味わえる幸せを感じる。

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    2024年11月29日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    今作の『空騒ぎ』は『じゃじゃ馬ならし』と一緒に収録されています。この二作品を一緒に収録した新潮社さんはさすがのチョイスだなと感じました。 と言いますのもこの二作品はどちらもじゃじゃ馬女性の恋を描いたものだからです。ですがそれぞれの主人公は違ったタイプのじゃじゃ馬であり、その相手となる男性もまったく違った性格をしています。 という訳で、似たような恋の話でありながら全く違うストーリーをこの1冊で楽しむことができるということなのです。これはお見事。私もこの二作品を続けて読んでふむふむと頷きながら楽しませて頂きました。

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    2024年08月15日
  • ジュリアス・シーザー

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    「賽は投げられた」、「ルビコン川を渡る」、「来た、見た、勝った」、「ブルータス、お前もか」 これらを見てピンとくる方もおられると思います。 私自身、ジュリアス・シーザーという名ではピンと来なかったのですが、この人物のローマ式の本名はと言いますと、ガイウス・ユリウス・カエサルとなります。 『ジュリアス・シーザー』は私の中でも強烈な印象を残した作品でした。あらすじや背景を知ってから読むと最高に面白い作品でした。非常におすすめです。

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    2024年08月15日
  • リア王

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    この作品はリア王を含め幾人もの人間が悲惨な運命を辿ります。その悲惨さは目を覆いたくなるようなものがあり、彼らの悲痛な叫びには思わず圧倒されてしまいます。 ですがこの作品は単に悲劇的な厭世的な物語というわけではありません。苦痛の中にこそ人間の偉大さや測り知れぬ神秘があるのだと述べられています。 苦悩の中に救いがある。これはドストエフスキーにも通ずるものが感じられます。 単に苦悩が絶望になるのではなく、そこにこそ人間の奥深さがあることに目を向けたという点でもこの悲劇作品の偉大たる所以があるように私には思えました。

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    2024年08月15日
  • オセロー

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    この作品はオセローが主人公ではありますが、実はイアーゴーの方が出番が多く、しかも生き生きと描かれます。イアーゴーがタイトルでもいいくらい彼の奮闘ぶり、策の鮮やかさが描かれています。 『アラジン』のイアーゴもそうですが、人を騙す悪役ではあるのですがなぜか憎めない不思議な魅力があります。そんなイアーゴーの立ち回りもぜひ楽しんでみてください。 個人的にこの作品は大好きな作品です。人間の狂気、混沌を覗くかのような感覚を味わうことが出来ます。シェイクスピア作品でも屈指のおすすめ作品です。

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    2024年08月15日