ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • シェイクスピア全集 トロイラスとクレシダ

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    過去の美徳にたいする報酬を求めてはなるまい、
    なぜならば、
    美貌も、知恵も、家柄も、体力も、功績も、
    恋愛も、友情も、慈悲心も、すべてはあの
    意地の悪い中傷好きな「時」の臣下なのだから。

    『トロイラスとクレシダ』第三幕第三場

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 恋の骨折り損

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    われわれの結婚申し込みは昔の芝居のようには終わらない、ジャックとジルが結ばれて大団円というぐあいにはな。ご婦人がたがやさしければこの芝居も喜劇になったのにな。
    ──第五幕第二場

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 ウィンザーの陽気な女房たち

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    ああ 妄想のおぞましさ!
    ああ 情欲の忌まわしさ!
    色欲はただ血の炎
    汚れた邪念にともされて
    淫らな思いにあおられて
    胸を焦がして燃えさかる。
    つねりあげよう みんなして
    つねりあげよう 悪者を。
    つねって焼いてひきまわそう
    蝋燭も星も消えるまで。

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 ヴェローナの二紳士

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    彼があの人のなかに見いだしている美点で、私のなかに見いだせないものがどこにあるの、愚かな恋が盲目の神様でさえなければ?

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    2026年02月21日
  • お気に召すまま

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    いや、全く、羊飼殿、これはこれとして結構な暮しと言うべきだ、しかし、それがあくまで羊飼の暮しであるという点は一向面白くない。人附合いせずに済むのは大いに気に入った、だが、淋しいという点では、とても堪らない暮しだね。それに田園生活というのは実に楽しい、だが、宮廷の華やかさが無いという点では全く退屈きわまる。つましい暮しというのは、正直の話、俺の気性にぴったりだ、が、万事、在り余るという具合に行かないので、時々腹の方で音を上げるという訳さ。

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    2026年02月21日
  • アントニーとクレオパトラ

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    クレオパトラの全性格は、妖艶なるものの勝利であり、快樂愛の勝利であり、快樂を與へる力の勝利なのだ。その前には他のあらゆる配慮が敗退する。
    ──ウィリアム・ハズリット『アントニーとクレオパトラ』批評集

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    2026年02月21日
  • リチャード三世

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    絶望だ。身方はは一人もゐない。おれが死んでも、誰も、涙一つこぼしはしない。ゐるわけがない。おれ自身、自分に愛想をつかしてゐるのに、誰が涙を?

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 間違いの喜劇

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    どんなにきれいに象嵌された宝石も、使われるうちにその美しさは台なしになる。でもその台の金はいくらふれても金のまま、その美しさを禁じることはできない。人間も同じこと、虚偽と腐敗に表面はいくらおかされてもその真の価値をおもてだって傷つけることはできない、私のおもてにあらわれた美しさがあの人の目を喜ばせないなら、涙で洗われた美しい心を抱いて泣きながら死んでいきましょう。

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    2026年02月21日
  • シェイクスピア全集 十二夜

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    でも私は知っております──女の愛がどんなものであるか。女も私たちに劣らずまことの愛を捧げます。私の父に娘がありまして、ある男を愛しました、私が女でしたらきっとあなた様に抱いたであろうような、深い愛でした。

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    2026年02月21日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    ふだん着だが、ちゃんとしたものだ、これでかまわない。財布の中身は立派、貧しいのは着物だけさ。何といっても、肉体を実らせるのは精神だからね。同様に、どんな賤しい身なりをしていても、徳はおのずから姿を現すものだ。そうじゃないか、間抜けのかけすが、いくら羽根が美しいからって、雲雀より尊いとは言えまい?うろこの色が見た目にきれいだからって、まむしがうなぎより好きだという奴がいるかね?いや、そんな奴いるものか。ねえ、ケイト、おなじだよ、着るものが貧弱だろうが、道具が廉物だろうが、それできみの値打がさがるってものではない。

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    2026年02月21日
  • ロミオとジュリエット

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    Two households, both alike in dignity,
    In fair Verona, where we lay our scene,
    From ancient grudge break to new mutiny,
    Where civil blood makes civil hands unclean.
    From forth the fatal loins of these two foes
    A pair of star-cross'd lovers take their life;
    Whose misadventured piteous overthrows

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    2026年02月21日
  • ヴェニスの商人

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    慈悲は強いられるべきものではない。恵みの雨のごとく、天よりこの下界に降りそそぐもの。そこには二重の福がある。与えるものも受けるものも、共にその福を得る。これこそ、最も大いなるものの持ちうる最も大いなるもの、王者にとって王冠よりふさわしき徴となろう。手に持つ笏は仮の世の権力を示すにすぎぬ。畏怖と尊厳の標識でしかない。そこに在るのは王にたいする恐れだけだ。が、慈悲はこの笏の治める世界を超え、王たるものの心のうちに座を占める。いわば神そのものの表象だ。単なる地上の権力が神のそれに近づくのも、その慈悲が正義に風味を添えればこそ。

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    2026年02月21日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    強い想像力には、つねにそうした魔力がある。つまり、何か喜びを感じたいとおもえば、それだけで、その喜びを仲だちするものに思いつくし、闇夜にこわいと思えば、そこらの繁みがたちまち熊と見えてくる、それこそ、何のわけもないこと!

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    2026年02月21日
  • マクベス

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    さあ、これが最後の運試しだ。このとおり頼みの楯も投げすてる、打ってこい、マクダフ、途中で「待て」と弱音を吐いたら地獄落ちだぞ。

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    2026年02月21日
  • リア王

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    旧封建秩序(リア王、グロスター伯)から新世界秩序(エドマンド、ゴネリル、リーガン)への移行は、心醜い者が報われる世界なのか、という大きな問いが見える。そうであってはならないと世界を憂うシェイクスピアは「愚」を指摘する道化師と、「救い」を象徴するエドガー、コーディーリアを対比的に描き、「本質の愛」に聖性を持たせて描いている。『リア王』には権力により生まれる悪意と「愚」の問題が込められている。

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    2026年02月21日
  • 新訳 十二夜

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    初めて十二夜を読みました。
    きっかけは恋に落ちたシェイクスピアの観劇でしたが、さほど長くないのもあって一気に読めました。
    声に出して読みたい台詞がたくさんあって面白かったです。

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    2026年02月18日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第一部

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    『シェイクスピア全集 1 ヘンリー六世 第1部』
    白水uブックス

    若くして父王ヘンリー五世を失ったイングランドでは、幼いヘンリー六世が王位を継ぐ。しかし、王国を支えてきた名将たちは次々と亡くなり、国内の結束は急速に揺らいでいく。

    一方フランスでは、イングランド軍に押されていた勢力が、神の啓示を受けたとされる少女ジャンヌ・ダルク(ジャン・ド・ピュセル)を中心に反撃を開始。彼女の出現によって戦局は大きく変わり、イングランド軍は苦境に追い込まれていく。

    国内では、王の側近たちが権力をめぐって対立し、ヨーク派とランカスター派の不穏な争いが芽生え始める。薔薇を白と赤に分けて支持を示す象徴的な場面

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    2026年02月16日
  • ハムレット

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    To be, or not to be ー that is the question;
    Whether 'tis nobler in the mind to suffer
    The slings and arrows of outrageous fortune
    Or to take arms against a sea of troubles

    生か、死か、それが疑問だ、どちらが男らしい生きかたか、じっと身を伏せ、不法な運命の矢弾を堪え忍ぶのと、それとも剣をとって、押しよせる苦難に立ち向い、とどめを刺すまであとには引かぬのと、一体どちらが。

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    2026年02月16日
  • リア王

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    素晴らしい天才の世界は、4大悲劇と呼ばれる、中でもリア王の大惨劇の世界は、登場人物の惨めさが群を抜いていて。舞台用の残酷できらびやかな詩的な言葉で語られていく。
    愚かな親の決断は愚かな子供をますます愚かな泥沼に引きずり込む。ブリテンという広大な領土と位を餌に老後を安楽に暮らそうとしたのが間違い。見る目が曇っていたのに気がついた時は手遅れ。

    いつの世にも変わらない心情は身に染みて読める。老いに心身ともに蝕まれ、恵まれた生涯だと思っていたのが、権威も位もなくなって初めて経験するような、並みでない恐怖と落胆。幾重にも重なったショックのあまり命を縮める結果になった。
    それでもなかなか自分を顧みること

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    2026年02月05日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー四世 第二部

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    『シェイクスピア全集 ヘンリー四世 第2部』
    白水uブックス

    老いと病に苦しむヘンリー四世のもとで、国内は反乱の余波で不安定なまま。
    放蕩していたハル王子は、父の危機を前に次第に王としての自覚を深めていく。

    反乱は鎮圧され、父王は死去。
    ハルはヘンリー五世として即位し、かつての放蕩仲間フォルスタッフを毅然と退け、
    「王として生きる覚悟」を示して物語は終わる。

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    2026年01月31日