【感想・ネタバレ】ハムレット Q1のレビュー

あらすじ

「生か死か、問題はそれだ」デンマーク王が急死し、王の弟クローディアスが王妃と結婚して王の座に就く。悲しみに沈む王子ハムレットはある日、父の亡霊と会い、その死がクローディアスによる毒殺だと知る。ハムレットは狂気を装い、復讐を誓うのだった……。これが『ハムレット』の原形、伝説のテキスト「Q1」ついに登場! シェイクスピア四大悲劇、最大の問題作!

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Posted by ブクログ

『ハムレット』には、Q1、Q2、Fという3つのバージョンがある。通常『ハムレット』と言う時には、Q2かF、あるいはその折衷版。Q1は「海賊版」としてあつかわれてきた。
しかし、このQ1、登場人物や筋書きは通常版とほぼ同じなのに、驚くほど読みやすい。長さは通常版の半分強で、上演時間も2時間ほど。観劇するには最適な時間だ。すっきりしていてコンパクト、まさに着飾るまえの「素」の『ハムレット』ではないか。
Q1の出版は1603年。Q2は1604年か05年、Fは1623年。Q1は一番古いのだ。なのに、なぜ「海賊版」と言われてきたのか? オリジナルバージョンの可能性はないのか? 「解題」の担当は小林章夫先生。テンポのよい語り口でこのミステリーを解き明かしてくれる。
シェイクスピアは飾りが多くて難解と思っていた人(私がそうだが)には、目ウロコかも。

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2025年05月07日

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従来海賊版とされていたハムレットQ1。ただ訳者の安西徹雄氏や解説の河合祥一郎氏が述べているように、上演に適した長さで、生きるべきか、死ぬべきかのセリフのおかれている場所やガートルードが王の悪事に気がついていることなど、わかりやすい筋書きになっている。難しいFなどと比べると確かにこれがハムレット?と思うところはあるけれど、普通に舞台にかけるならこっちの方が観客にはいいだろうなと思うし、ハムレットの魅力は充分に堪能できると思う。

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2024年05月25日

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【本の内容】
デンマーク王が急死し、王の弟クローディアスが王妃と結婚して王の座に就く。

悲しみに沈む王子ハムレットはある日、父の亡霊と会い、その死がクローディアスによる毒殺だと知る。

ハムレットは狂気を装い、復讐を誓うのだった…。

シェイクスピア四大悲劇、最大の問題作。

[ 目次 ]


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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年09月28日

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シェイクスピアによる改訂がおこなわれる過程の作と言われるQ1(クォート1)版。実はちゃんとハムレット読んだの初めてなんですがかなりカットしてるようで…。それでも物語のもっとも濃いエキスで満たされていました。オフィーリアがいとあはれ;;激しい勢いで狂気に陥ってしまいました…。ハムレットの想いはまったく伝わらなかったようで哀しい。信じていた故か…。4大悲劇にふさわしい、救いようのないラスト。女性が哀しすぎます。

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2011年09月30日

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短くていい
 いはば文学的といふよりも、ドラマティックにわかりやすく効果を上げてゐる。
 世の中に出まはってゐる「ハムレット」より短いこれは、諸説ありつつ原型ではないか、といふのが定説だ。これがQ1。それがQ1。
 王子ハムレットの復讐話だが、筋運びはさすがおもしろく、劇的だ。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

ちょうど吉田羊さん主演のハムレットQ1を観て、大変腑に落ちたので、戯曲も読んで見ました。
ハムレットがようやく、理解し難い虚弱な輩じゃなくなりましたわ。

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2024年06月22日

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「友は心して選べ。だが選んだ友は、鋼のたがで心に縛れ」
「みだりに喧嘩をしてはならぬ。だが、、一度始めれば弱みを見せるな。以後、相手が恐れるまでやれ」「身だしなみには、出来る限りの金をかけよ。だが派手すぎてもいかん。人柄はおのずと服装に現れるもの」
byポローニアス

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2014年05月09日

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非常に読みやすかった
古典は、昔は嫌いだったが、最近好きになってきた。
昔嫌いだったからと、読まずにおくのはもったいない

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2013年10月24日

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先にオペラを観てから読んだので(というかオペラの原作が知りたくて手に取ったのだけれど)、ハムレットの脳内イメージがキーンリーサイドで再現されてしまった。(笑)
ラストシーンで全員死んでしまうのは、悲劇というよりギャグのようだった。むしろハムレットがなにひとつ守るものがない状態で、屍の上の玉座にのぼる方が悲劇的なのではないかと考えてしまった。フランス版オペラを観た影響だとは思うけれど。
脚本なので、最初は読みにくかったけど、慣れてしまうと短時間でするすると読めた。シェイクスピアの他の作品も読んでみたい。

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2011年07月02日

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ネタバレ

はじめて読んだ。
短いのですぐに読み終えることができたが、はじめは主要な登場人物がみな死んでしまうので驚いた。
四大悲劇とされている理由がわからず、読み返してみたところ、登場人物それぞれにとっての悲劇が感じられた。
中でもレアティーズが最期に「友として、死にたい」と言っていたことが、私の見方をひっくり返す場面となり印象に残った。

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2024年05月21日

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Q1バージョンでさらっと読める。王である父を失い悲しみに暮れていたハムレットは、まもなくして結婚した叔父と母を不審に思っていた。そこで毎晩現れるようになった父の亡霊から衝撃の事実を聞く。
劇中劇という手法がとてもオシャレだと思う。悲劇とはいえハムレットと恋仲にあったオフィーリアの末路がかなり哀れ。

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2021年02月27日

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戯曲
かかった時間 60分くらいではなかろうか

断片的にのみ知っていたハムレットを読む。みんなが知ってる「ハムレット」と違うのはわかっていたが、光文社古典新訳文庫、活字も訳も読みやすいから…

とはいえ、おそらく他の版(Q2とかFとかいうらしい)に比べれば、シェイクスピアのシェイクスピアたるゆえんが感じられにくいとか、悪質な改作?だとか言われているらしいこの版について、「もの足りなさ」は、たしかにある。

せっかく今回、上演に適したショートバージョンを読んだことだし、ぜひ他の版についても読んでみたいし、訳の違いも見てみたい。

ところで、これ、主役、ホレイショじゃね?笑

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2020年07月10日

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Q1は、「ハムレット」上演版ないし海賊版と称するらしい。有名な「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。」という台詞も、さらっと流れていった感じ。ただストーリーは分かりやすいかった。2019.6.8

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2019年06月08日

Posted by ブクログ

おぼろげに知っていた話をちゃんと読んでみた。
Q1は最短のシナリオらしく、すぐに読めるが説明不足なのか謎が多く残る。
王妃は何も知らなかったのだからそこまで責めなくてもと
人生半ばの私は思うのだが。
若さ故の純粋さ潔癖さがそれを許せないのだろう。

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2015年01月07日

Posted by ブクログ

 あっさり過ぎて読んだ気がしない。

 新潮文庫でも同じことを思ったので、別に古典新訳文庫のせいじゃない。『ハムレット』という作品のもつ魅力がよく分からない。

 あと、特にオフィーリアが謎。
 彼女は何を思って生きていたのか。。。

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2012年09月10日

Posted by ブクログ

ハムレットの原形とされるQ1。そもそもハムレットを読んだことがなかったのですが、この程度の長さが丁度いいかなって思いました。
Q2、F1はまた内容が異なるということだったので、機会があれば手にとってみようと思います。

''To be, or not to be.''

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2010年07月07日

Posted by ブクログ

こういう作品を読んだことがなかったので非常に興味深かったです。
100年以上残る本(作品)というのはその時代の要請だけじゃなくて、人間の不変の部分を描き出しているという話がうなずけます。
このQ1というのは短いバージョンなので、長いものも読んでみたいです。あと、上演してるものも見ようと思います。

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2010年05月05日

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