あらすじ
デンマーク国王が急逝。王子ハムレットが喪に服すなか、父の弟すなわち彼の叔父は早々に母を娶り、王権を引き継いでしまう。ある日、悲嘆に沈む彼の前に父王の亡霊が現れ、自分が弟に暗殺されたことを告げる。復讐を誓ったハムレットは苦悩を重ねながらも、徐々にその実現に近づくに見えたが、しかし、叔父は彼に対しさらなる姦計を仕掛けていた……。シェイクスピア戯曲の真髄を画期的な訳文で現代に甦らせた永遠の名著。訳者自身による詳細を極めた脚注を付す。
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ハムレット観劇のために。ハムレットはちゃんと読んだことがなかった。オフィーリアには憧れてきたけれど。
「いまの世のなかは関節がはずれている」
「ことば ことば ことば」
「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」←生きるべきか死ぬべきかが有名ですが
これらのセリフもグッときますが、
ハムレットの魅力のすべてを表現したような…
「何を言う、俺は胡桃の殻に閉じ込められても、無限の宇宙を支配する王者だとおもっていられる」
とくに、母である王妃に対しての思いを独白する悩めるハムレットの何気ないひと言、
「すぐに(と言うだけなら簡単だ。)」
この短い台詞、舞台で確かめてまた胸にぐぐっと迫る。
「…言葉の刃は用いても、本物の剣は抜くまい。
舌と心があざむき合ってくれればいいのだが。
言葉でどんなに責め苛もうと、
それを行為に移すのは、この心が許しませんように。」
父が亡くなり2ヶ月足らずて、現王のクローディアスの妃となってしまった母をどうしても許せない息子の葛藤を言葉の中で苦悩するハムレットの姿につい、つい彼のことを庇護したくなってしまう。
オフィーリアにあんな酷いこと言った弱い男とわかっても…
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2021年に個人での完訳を達成した松岡和子による『ちくま文庫版シェイクスピア全集』第1巻。1996年刊行。
あまりにも有名なタイトルなので、以下ネタバレあり。
王子が復讐を誓うところから物語は始まるが単純な復讐譚とはならず、陰謀や不運が重なってまさかの全滅エンド。そこに至るまでの経緯の複雑さと謎の多さ、結末の絶望感のインパクトが深く心に残る。格言めいたセリフが多く、それらを単発で抜き出しても味わい深い。日本語訳ではどうやってもわかりづらい言葉遊びなどもこの翻訳では注釈が詳しいので助かる。
1600年頃に書かれて以後繰り返し上演され続け、日本での翻訳も多数である文学史上の傑作『ハムレット』。シェイクスピアのなかでも最も研究されている作品ということで、自分などではまだまだ読み解けないが、触れる人ごとに汲み取れるものがあるだろうと思う。
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ハムレット自体が面白いというより、
ハムレットにやんややんや言ってる考察の方が面白い。
ハムレット、30歳なのかぁ。
演じること自体がテーマでもあるので、
演劇人にウケそう。
・演じることができず死ぬオフィーリア
・演じないで生き残るホレイショー
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村岡和子の訳である。シェークスピア全集を全て発行したと新聞に掲載されていた。蜷川のハムレットの脚本もこれを原本にしている、と書いている。
訳はとてもこなれている。関ヶ原の戦いと同じ時代に書いている。だから現代の英語表記と異なり、日本での古文書を読むつもりで原文を読まねばならない苦労を考えると、この翻訳はありがたい。
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ハムレットは三訳目なのですが、拗らせたものでわたしはハムレットとホレイショーの友情物語だと思って読みました。オフィーリアも確かに悲劇のヒロインなんですが、初っ端の「なぜデンマークに」「いつものサボり癖が」「お前に限ってそれは無い」的なくだりからして二人の信頼関係透けて見えすぎ。そんな二人ですが死に別れ、ホレイショーも後追いを考えたものの「正しく歴史を語り継ぐ」使命を与えられて一人生き残る。ヒロインムーヴが凄い。このテーマだけで読書感想文10枚かける。解釈違い上等ですがこの二人の信頼関係だけで翻訳者ローラーする価値あるよなーと思って今後も読み漁る所存です。
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やはりハムレットがシェイクスピアの最高傑作なんだろう、そう思わせる作品だった。
内容はかなり不思議で理解しがたい部分があり色々と想像することが必要。
巻末の解説が充実している。
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とても有名な作品だけど「シェイクスピアの四大悲劇」「デンマークの復讐劇」「to be or not ti be」ぐらいしか知らなかった。ので読みました。
こんなにたくさんの人が死ぬんだねぇ。死ななくてもいい人まで死んで、それがそのあとの伏線かなぁ、と思ったら、やっぱりそうで。セリフは詩的で難解。でも、クライマックスは圧巻ですね。
それにしても、なぜハムレットはちゃっちゃっと復習しないのかねぇ。絶好の機会もあるのにやらないもんなぁ。それなのに最後は一気呵成にことが進んで、そのスピード時間の差が印象的。
それにしてもオフィーリアはなぜ死ななくちゃいけないのか、よくわからないね。あれは自殺かな。事故死かな。
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言わずと知れたシェイクスピア、4大悲劇のひとつ。改めて読むと多様な読みをしたくなるハムレットの懐の深さがわかる。全てのセリフが重要で意味がある。それでいてグイグイ読ませる。シェイクスピアの他の作品と比べても完成度は段違いで最高傑作のひとつだろう。マクベス、リア王も再読したくなる。
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小説家を志す以上、ジャンルは違えど世界でもっとも偉大な作家の作品を読まないわけにはゆかないだろう。そういうわけで、シェイクスピア作品を順次読んでゆこうと考えているのだが、そのトップ・バッターがこの『ハムレット』。以前英語の授業のサブテキストとして、ちょっとだけ読んだことがあるのだが、日本語の文章としてちゃんと読むのははじめてである。――さて、感想としては、まず率直に面白かった。じつはシェイクスピアどころか、戯曲を読むのもはじめてであり、いろいろと不安もあったが、読み始めればなんのことはない、ふつうの小説と同様に、楽しく読むことができた。そして、その小説と比較すると、文章がスッキリしていて、展開もスムースである。そのいっぽうで、謎というか余韻というか、とにかく「行間」に含まれているものも多い。たとえば、シェイクスピアは狂人を演じているだけだとばかり思っていたが、解説に「本当に気が狂っているのか」と疑問が書かれており、はじめてそのような見方もできるのだと思った。また、ガートルードの人物像についても、おなじように多面的な見方ができる。私自身の感想として、シェイクスピアが言っているような愚かで醜い人物であるように思えたが、考えてみればこの見方を示すような証拠はなにもない。証拠がないという点でいえば、先王の死じたい謎めいているし、そのほかどの人物をとってみても謎が多い。以前、『罪と罰』を読んだときに、これはミステリ「でもある」と感じたのだが、『ハムレット』も同様の見方ができるだろう。このような見方ができるため、謎が謎を呼んで、読者(あるいは観劇者)に好奇心を与えて面白さが広がってゆくのである。世界的に読み継がれている理由が一読してわかるあたり、やはりシェイクスピアは偉大であると感じた。
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シェイクスピアを初めてちゃんと読んだ。というか、戯曲をちゃんと読むこと自体が初めてかも。訳者の注釈も含めて、一歩ひいて、あるいは一枚膜を隔てて物語に触れる感覚が、意外とおもしろかった。
解釈や分析みたいなものは膨大にあるけれど、果てしなさすぎるから今は読まないでおきます。
大義が明確にあるのに、御託を並べて行動に移せない。準備や策ばかりが進んでいき、収拾がつかなくなっていく。その切実さ。
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国王である父を殺されたハムレット
犯人は先王の弟クローディアス
復讐に燃えるも臆病で支離滅裂になるハムレット
宰相ポローニアスをうっかり殺害
最終局面では王妃、王、レアティーズ、ハムレットの順で死亡
個人的にハムレットよりもレアティーズが男前でかっこいいと思う
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誰も報われない悲劇
その中でもオフィーリアにはもう少し幸せな終わりを迎えて欲しかった…
1番の被害者なのではないだろうか…
悲劇だからこそ面白いが幸せを願ってしまう自分がいる…
こちらの書物はセリフ、言葉に対して注釈が付いてるためとても読みやすいものだった
理解を深められたのでとても良かった
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映画は見たことあってストーリーは知ってたけど、ちゃんと読んだのはこれが初めて
人生と人間を感じるセリフの数々に、人間の根本って何世紀経っても変わらないんだなと思った
オフィーリアが切ない
というかみんな切ない
伝説を元にした物語みたいだけど、昔のお話ってなかなかに教訓があるよね
シェイクスピアの言い回しが良い
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ハムレットの孤独と悲劇が胸に苦しく残る。
とにかく、ハムレットがずっと一人ぼっちなのが気になった。父親の亡霊から復讐をとげろと命じられるのも辛いし、母親はその場の空気に流されやすくハムレットのことをあまり考えていないように見える。叔父のクローディアスはハムレットの暗殺を命じ、学友とされるローゼンクランツとギルデンスターンも、友とは名ばかりであっさり暗殺の命を実行にうつそうとする。孤独は深まり続け、最終的には唯一の友であるホレイショーの制止も振り切って悲劇の試合に身を投じていく。
「前兆なんか気にしてはいられない。雀一羽落ちるにも天の摂理が働いている。いま来るなら、あとには来ない。あとで来ないなら、いま来るだろう。いま来なくても、いずれは来る。覚悟がすべてだ。生き残した人生のことなど誰に何が分かる。」
と述べて復讐の実行を決断し行動にうつしたハムレット。その結果により死を迎えてはじめて、ホレイショーとも、レアティーズとも、フォーティンブラスとも距離が近づいていると感じられるのが皮肉だなあ。
途中まで、ハムレットは正気でありつつ狂ったふりをしていると解釈して読んでいたけど、読み終わって改めて振り返ると、「正気でありつつ狂ったふりをしていると思い込む形で狂っている」のでは?という気がしてきている。謎めいた光をはなつ黒い宝石のような作品だった。いつか舞台も観てみたいなあ。
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とても読みやすく、物語の流れも分かりやすい。シェイクスピアといえば多くの登場人物に、複雑な人間模様……という感じだが、その源流こそ見えども登場人物たちの動きが(他のシェイクスピア作品と比較して)認識に容易いな、という印象。
主人公ハムレットは、父王を殺し、父王の妻(ハムレットにとっての母、そして女王)と再婚して王冠を手にした叔父(父王の兄弟)に復讐を企てる、という物語。
ハムレットといえば「狂乱」という言葉がついて回る。ハムレットは父王の亡霊に暗殺の真実を伝えられて復讐を決意するが、周囲の目を欺くためか自身は狂乱を演じる。果たしてハムレットはその言葉通りに狂気を演じていたのか、はたまた本当に狂っていたのか、という議論が起こったりするが、側から見れば演じられた狂気も本当の狂気も大差のないものだと思う。
この物語において、父王の死や女王の再婚についてハムレットただひとりだけが騒ぎ、その行為を糾弾し、復讐のために行動する。この様相は側から見ると狂気そのものであるように思えるし、ハムレットとハムレット以外の人物たちの思考や行動について不思議にも思った。
この疑問については中野春夫氏の『「不思議の国」のハムレット』を読むとうんと納得できた。曰く、ハムレットとハムレット以外の人物たちは違う価値観と常識のもと物語の中に存在しているという。ハムレットが上演された時代の背景もふまえて、ハムレットを除いた登場人物たちが持つ常識に対して、観客たちが持つ常識とそこから生じる思考の代弁者がハムレットである、という。
しかしハムレットに関する研究論文の全てに目を通そうとすると本編を読む時間がない、という言葉にある通り、この解釈を得た状態で再びハムレットという物語をまた見つめ直すと解釈の余地が生まれ、さらに違った疑問を持つのではないかと思う。舞台で演じられるハムレットもいつか見てみたい。
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いやクライマックスで主要人物一気に死にすぎやろ。もうちょい小出しに殺してや。
まあイギリスの当時の価値観が窺い知れて面白かった。寝取られ亭主は赤っ恥だったんですね。あと修道院に行けという言葉が暗に売春宿に行けと意味しているという考察は大変面白かった。
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初シェイクスピア。想像してたより読みやすかった。多くの画家がオフィーリアを描いているので、どういう存在なのか知りたかった。本を読んだ後、Amazoプライムでハムレットの古い映画を観たのでより理解が出来た。まずは四大悲劇を全て制覇したい。
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いつか読もうと思っていたシェイクスピア悲劇。主要人物が皆倒れるという終わり方には少なからず驚いたが、目的のために狂気を装うハムレットのしたたかさや、頭の回転のよさと同時に会話の筋をそらす応答などは面白く感じた。加えて、慎重なのか抜けてるのか紙一重な登場人物たちが、悲劇的なストーリーの中でアクセントのようで、通して楽しめた。
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台本というのは以外と読みやすいもので(逆だと思っていた)、あっという間に読み終わった。
それにしても、なんという結末。まさに、悲劇というに相応しいお話。
人間ってやつは…と思わせる。
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今より簡単に人が死ぬんだなぁと感じます。絶妙なプロットがすべて悲劇に繋がっているのですが…
不謹慎にも現代に置き換えたら、悲劇は起きないだろうな、などと考えてしまいました…
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父王を亡くし、悲嘆に暮れるハムレット王子の前に父王の幽霊が現れた。幽霊は、現国王に暗殺されたことを明かす。
ハムレットは復讐を誓うが悩む。
to be or not to be
ハムレットの舞台ってデンマークだったんだねえ。
戯曲なだけに話が登場人物のセリフで進んでいく。人物像や景色については基本的に書かれていないので想像するしかない。イメージをふくらませる作業は楽しいけどやっぱり何が起きているのかわかりづらい。
シェイクスピア関連では研究書がたくさん出ているのもわかる。
これを舞台化、映像化する人たちは大変だな。
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勉強のつもりで読み始めたが存外面白かった。(世界中で愛される戯曲なんだからそりゃそう)
色んな翻訳を比較したり、原文を読んだりもしてみたい。
翻訳で読んだのでシェイクスピアの表現の流麗さを100%理解できたわけではないが、ところどころに解説や注が付いていたので、わかりやすくなっていた。
Posted by ブクログ
悲劇ではある。
なにが悲劇か、それは登場人物それぞれに救いがないこともそうだが、この物語の観客の心が救われないところが悲劇だ。
当時ハムレットは正義として捉えられただろうか。クローディアスにも正義があるという悲劇、こういうことはどの国、どの時代にもあるということそれ自体は正面から見据えなければいけない。
それにしてもハムレットはクローディアスをさっさと殺せばいいのに、グズグズしてローゼンクランツ、ギルデンスターン、ボローニアスらは殺されるほど悪いことはしていないにも関わらず、無慈悲に殺されてまう。
クローディアスをハムレットに殺させないことにこの物語の味わいがあると思う。
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意外と読みやすかったし、現代でも共感できるセリフも多かった。言葉遊びも楽しい。舞台で見るとより面白さが分かるのかな?オフィーリアの狂うシーンや亡くなるシーンが無いのが意外。後者は舞台で表現が難しいのかもしれないけど、それなりに劇的なシーンだろうと思うのに。
そこはポイントではないのかしら。
他シェイクスピアの作品も読んでみたい。
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初シェイクスピア。読みやすい訳なのでスラスラ読んだらあまり頭に入ってこなかった…。戯曲だからゆっくり声に出すように味わうべきかも。父親への愛情から始まったことでも、復讐の誓いの行き着く先は狂気と悲劇。
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有名なハムレット。ざっくりあらすじは知っていたけど、ちゃんと読んだのは初めてだ。ハムレットのイメージがちょっと変わった。現代の読者であるせいか、私はハムレットよりもポローニアスやローゼンクランツ、ギルデンスターンに同情してしまう。一番好きなのはレアティーズだ。
ハムレットは復讐のために狂気を装っているのだけど、実際にちょっと病んでいる感じもする。人間不信なのか女性不信なのかファザコンなのか。ハムレットについては色々な解釈があるようだ。解説が良かった。
Posted by ブクログ
シェイクスピア全集 (1) ハムレット
(和書)2009年04月04日 16:39
1996 筑摩書房 W. シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子
松岡和子さんの翻訳を読み始めた理由は拓殖大学で「セミゼミ シェイクスピア入門」を取ったからだ。先生は富田爽子さんだった。様々な映画と英国ドラマと原文と様々な翻訳について学んだ。ロマンポランスキーの「マクベス」やロシアの映画の古い「リア王」も良かった。黒沢明映画ではマクベスの「蜘蛛の巣城」であり「乱」のリア王だった。ただ乱の「毛利元就の三本の矢」の男の三兄弟はは面白くない。やはり三姉妹の争いが面白い。親戚の叔母さんたちはマクベスの魔女の様でありリア王の三姉妹であった方がいい。
富田爽子さんは一番真面な先生だった。しかし彼女は英米語学科ではなかった。当時工学部助教授だった。はっきり言って英米語学科だったらよかった。先生が松岡和子が友達で翻訳をしているというので読み始めた。
拓大の第三食堂は工学部棟にあり綺麗だった。そこのビーフカツカレーが旨かった。一度帰りに寄ったら大盛りの半分はドライカレーで半分は普通のカレーのサービスをしてくれた。そこのカレーが好物だった。
富田爽子先生は福田恒存についても話していた。僕は提出レポートに柄谷行人の「マクベス論」とシェイクスピア悲劇作品で小論文を書きレポートで提出した。
結局評価は80だった。もっといいかと思っていた。やはり現実は厳しい。
福田恒存翻訳の新潮文庫の作品は全文読んだので松岡和子翻訳のちくま文庫を読み進めようと思いました。
ハムレットを読んでみて原文にはいろんな翻訳の解釈がありえるのだなって思った。ただ主眼が言葉の翻訳にあるように感じ現にある階級闘争または一切の諸関係を吟味するシェイクスピア作品の普遍性に触れられていないように感じました。まだ一冊なのでこの後も10巻まで買ってあるので読み進んで行こうと思います。
Posted by ブクログ
この前読んだ「夏の夜の夢」と同じ動機、河合隼雄先生とシェークスピアの翻訳家松岡和子さん対談本「快読シェークスピア」をより面白く読みたいという衝動から読んだシェークスピアの2作め。
あまりにも有名な本書だが、これまでは読もうという気持ちはゼロだった。きっかけはどうあれ、こうして名作を体験できたのだから良かった。
4大悲劇の一つだというのだが、正直のところ悲惨さはあまり伝わってこなかった。登場人物全員が次々と死んでいく。
話の筋としては、主人公のハムレットの復讐劇だが、ハムレットが次々と殺していくというのではない。登場人物は、それぞれに、予想外の形で死んでいく。
皆あまりにあっけなく死んでしまう。その死を悼むとか悲しむとかの暇もなく、また次の死が訪れる。最後は死のラッシュだ。そしてハムレットの死などは、潔さとか爽快さのようなものまで感じられた。
ハムレットの復讐がどのように為し遂げられるのか、そういう観劇者の初期の期待が、登場人物の全員の死となって幕がとじる。なんという凄まじいストーリー展開。
シェークスピアのプロデュースの凄みを少しでも体験できたようか気がする。