【感想・ネタバレ】ヴェニスの商人のレビュー

あらすじ

裕福な貴婦人ポーシャへの恋に悩む友人のため、貿易商アントニオはユダヤ人高利貸しのシャイロックから借金をしてしまう。担保は自身の肉1ポンド。商船が難破し全財産を失ったアントニオに、シャイロックはあくまでも証文どおりでの返済を迫るのだが……。「ユダヤ人には、目がないのか。ユダヤ人には、手がないのか……」登場人物の生々しいまでの真情が胸を打つ。迫力の安西シェイクスピア、第3弾登場!

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Posted by ブクログ

外国人と話をしていると聖書や古典に関する彼ら共通の知識があることに気付く。シェイクスピアの作品もその典型例だ。今まで戯曲というスタイルが好きになれずなんとなく避けていたのだが、気を決して読んでみた。
流石に400年以上も読み継がれてきただけのことはある。そんなに深いストーリーでもないが、純粋に話の展開が面白い。次は悲劇ものにも挑戦してみるかな。

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2019年08月11日

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悲劇ではないこの作品は、シェイクスピアの中でも最も取っつきやすく話も理解しやすい。あらすじは改めて言うまでもないが、アントーニオ以外のキャラが非常に立っていて、どのキャラも魅力的だ。個人的にはポーシャの機転と行動力がお気に入り。解説にもあるように、シャイロックの立ち位置など様々な解釈があるようだが、まずは単純にストーリーを楽しんでもらいたいところ。

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2018年07月26日

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ネタバレ

【本の内容】
裕福な貴婦人ポーシャへの恋に悩む友人のため、貿易商アントニオはユダヤ人高利貸しのシャイロックから借金をしてしまう。

担保は自身の肉1ポンド。

商船が難破し全財産を失ったアントニオに、シャイロックはあくまでも証文どおりでの返済を迫るのだが…。

[ 目次 ]


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2015年01月18日

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友人のために悪徳金貸しから
自分の肉1ポンドを担保にお金を借りた主人公。

最後にキレイおさまる結末など
1時間くらいで読めるのに濃密な内容。

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2010年09月22日

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これはすごいぜ。面白いぜ。
名台詞も多く、ユダヤ人金貸しシャイロックはあまりに有名なこの作品。

主人公は商人アントーニオなんだよね?多分・・。
お姫様が求婚者に箱を選ばせたり、ちょっとかぐや姫的な展開もありつつ。
とにかく主人公とその親友ふたりの友情が濃い。
何かの論文読んだとき、アントーニオはバサーニオへの執着が、シャイロックは金への執着があまりに強すぎて主人公にはなれない、みたいなことが書かれていて、ああそういう分析もできるんだな、と思った次第です。
これたぶんアントーニオとバサーニオのホモセクシュアル的な分析とかもいける作品だよね。
ポーシャとの指輪をアントーニオのために渡してしまうとか、格好の小道具も場面もぱっと思いつくだけでも揃ってる。お金が性の代替品とか?いややらないけど。
この作品がいいなあ、と思うのは、王道を行ってくれるところ。
お姫様ポーシャが少年に扮して裁判官をやるシーンとか爽快すぎるよ。
シェイクスピア作品の中でもかなり好きなヒロインに入ります。

まあやっぱりスルーできない存在感のユダヤ人シャイロック。
これって当時のピューリタンの像にも重なるらしいね。金貸し。偽善的。口うるさい。
でもやっぱり気になるんだよね。もしかして本当にこの物語の「前」にこそ、シャイロックの物語があるんじゃないかって。
ユダヤ人だからって差別を受けて、そのなかでも努力してはいあがってきたシャイロックという男の物語があるからこそ、ここまでシャイロックはアントーニオを憎むんじゃないかなって。
悪役にもバックグラウンドがあるのがシェイクスピアのイイトコロ。
最後やっぱりアントーニオの財産無事でした、はご都合主義すぎてびっくりしたけどね。さすがに。
シャイロックのことを考えると、アントーニオたちが完全に正義なのかどうなのかとかわからなくなるのもまたこの作品の魅力です。面白い。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

面白い!ぜひとも舞台で見てみたいです。
主人公いいやつすぎるよ、慕われてるし。
そしてユダヤ人の強欲さぶりに乾杯w

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2009年10月04日

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まんがで読破シリーズで読んだ。
あっちゃんのYouTubeより視聴。
シャイロック可哀想よねえ、、、
宗派でそんなに扱いが違うだなんて、あまり共感できないけど、大変やったんやろなあ、、
その時代の話に興味が持てた。

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2024年11月21日

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2023.10.30
演劇の台本だった
地の文がないのが新鮮だった
ポーシャかっこいい
初のシェイクスピア

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2024年04月25日

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ネタバレ

産経新聞にイスラエルガザ地区紛争の解説記事で、キリスト教徒のユダヤ人に対する見方がよく現れている文学という事で紹介されていたのをきっかけに読んでみた。

描かれているのは、高利貸しのユダヤ人、シャイロック。キリスト教徒から悪どい金貸しとして疎ましく邪険に扱われる毎日を送っていた。ベニスの実業家のアントニオは友人の旅の資金の借金の保証人となり、払えなかった際の担保として自分の肉1ポンド差し出す事を契約書に記載する。事業に失敗したアントニオは借金を払うことができなくなり、シャイロックは積年の恨みをここで晴らすべく、契約書の履行、すなわちアントニオの死を執拗に求める事となる。大公や元老も慈悲を求めるが、日頃の恨みをここで晴らすために契約書の厳格な履行を求める裁判を起こす。

ここで語られるのは、契約という法律の厳格な履行による法治と慈悲との対比であり、ビクトル・ユーゴーのレ・ミゼラブルで問うている正義とは何かという命題と同様の葛藤である。結局はその試みは、もう一人の重要人物である、ベルモントの大富豪の美しい娘、ポーシャのやや詭弁とも思える機知によって打ち砕かれ、更には財産を没収された上にキリスト教徒への改宗まで命じられるという、この物語での最大の敗者となってしまう。悪人として描かれるユダヤ人が、キリスト教徒による正義の鉄槌で裁かれるのである。

物語の一面においてユダヤ人のシャルロックが無慈悲な復讐に突き進む姿が描かれている。復讐劇は日本や中国の文学では美談として描かれる事が多いが、欧米では復讐は決して称賛されるものではないという価値観も読み取れる。

何百年も読みつがれる物語であるだけの深い話だった。次は演劇で見てみたいと思わせるストーリーである。

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2024年01月06日

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シャイロックに対する印象が180度変わった。"肉1ポンド"の小悪党のイメージが先行していたが、ただの現実主義的な社会的弱者に過ぎない。

逆に、アントニオの正義の一方的な押し付けが不快。ある意味、彼こそキリスト教という偏見に取り憑かれた、哀れな男のように感じた。

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2020年07月30日

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戯曲
かかった時間90分

超有名なお話。やっぱりなによりお話が面白い。キリスト教商人とユダヤ人高利貸しの対立からくる後者の悪どい策略も、遠く離れた地の貴婦人に求婚し、3つの箱から正しいものを選ぶ話も。

解説を読むと、ライバル劇作家のマーロウの作品との比較や、ひとつの演劇集団の中で彼らに演じさせることを目的として劇作をしたことによる登場人物の魅力や作品全体の複眼的パースペクティブについて書かれていて、それもよい。

この、光文社古典新訳文庫は、文字も大きいし言葉もわかりやすいし、解説も面白いので好きだ。

ところで、遠くに友なり財産なりを行かせて、帰ってくるというモチーフは、何かの意味なんだろうな…調べてみたい。

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2018年07月24日

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読みやすい新訳のシリーズがでていると聞いたので、初めてちゃんとシェイクスピアを読んでみた。
戯曲だから、登場人物の会話で進むんだけど、わかりやすくて、ユーモアもあっておもしろかった。
題名の『ヴェニスの商人』は、人徳者である商人のアントニオのことなんだけども、それよりも高利貸しのユダヤ人・シャイロックの存在感が大きい。
当時はユダヤ人である、キリスト信者ではないというだけで罵倒されるというのが常識だったようで、そのような感覚がわからないからシャイロックがちょっとかわいそうに感じてしまった。
当時の常識というものも知ってから読むとまた感想が違うのかもしれない。

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2013年11月15日

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舞台は中世イタリアのヴェネツィア共和国と架空の都市ベルモント。
強欲な商売で知られるユダヤ人の金貸しシャイロックに対し、公平な商取引を目指す商人アントーニオ。友人の結婚を急きょ推し進めるため、アントーニオはシャイロックから自身の肉1ポンドを担保に金を借りるが、商船が難破し財産を失い返金できなくなる。アントーニオの友人達は彼を助けるためあらゆる手段を考えるが、シャイロックの正当な証文を前に打つ手がなくなる。そしてアントーニオの命運は法廷で判決が下されることとなる。

それぞれの登場人物のキャラクターに個性があってすごく読みやすい。「ヴェニスの商人=アントーニオ」だけど、残念ながら一番印象に残らない。。それくらい他の人物が良い味出してます。

さて、極悪非道の高利貸しとして登場するシャイロック。彼はユダヤ人という立場ゆえにアントーニオを始め様々な人物から心無い言葉を浴びせられ、心から愛した娘にも裏切られ・・・と、まさに踏んだり蹴ったり。自分本位な強引さと、アントーニオを憎み非道な形で命を奪おうとする面もあるが、決して根からの悪人としては見ることが出来なかった。
喜劇として知られる作品だけれど立場を変えるとまさに悲劇。それぞれの登場人物が生き生きと描かれ、スピード感のある魅力的な作品だった。

シェイクスピア初心者にお薦めできます。

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2013年11月24日

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初めてシェークスピアの作品を読んだけど、すっごくおもしろかった!!
独特の言い回しと人種差別についてはちょっと抵抗があったけどそれも時代背景だと思って楽しんだ。
もっと他の作品も読んでみたい。

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2013年10月05日

Posted by ブクログ

シェイクスピアは悲劇作品ばかり注目されているけれど喜劇だって面白い!

それにしても何故ヴェニスの商人?アントニオ(商人)よりももしろポーシャの機転とセリフがカッコいぃ物語なのにねっ

オンナって賢いわぁ〜
男性よりも女性に好かれそうな作品

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2013年04月26日

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グラシアーノがネリッサに対して、僕をこんな目に合わせて全く君って人は…「僕は君の貞操を守れるかどうか分かんないよ(どやっ)」 が好き。ロールキャベツ男子なグラシアーノ。最後の美味しい所を持っていくちゃっかり男子。
グラシアーノも男だもんね!据え膳食わぬはなんとやらだもんね(笑)!
アントーニオはタイトル通りヴェニスの商人なわけですが、最初と最後以外はあまりパッとした登場シーンはない。
アントーニオは人望もあって、寛大で、親友の為なら大金も何も、地獄までお供つかまつる!なすごい人。ユダヤ人に対して冷たいなぁ、とは感じたけど時代も時代だし、アントーニオがそこまで優しいと「いやいや、そんなすごい人いないって!」とリアルさに欠ける。ここらへんのシェイクスピアの采配が今でも評価されているんだとを思う。
そんなユダヤ人のシャイロックは、もう少し「お前らキリスト教徒と俺は違うんだ!」と言うのを控えていれば、良かったろうに。アントーニオとの犬猿の仲加減は見てるこっちが清々しいくらいだ。
アントーニオの友人、バサーニオとシャイロックの娘は一貫して愛に生きた。
でも個性的な人を好きになったよねバサーニオも。賢くて、美しいポーシャは嫌いじゃないけど、終わりの指輪がどうとかの件で「めんどくせー女だな!wバサーニオ困ってるやろ!」と感じました。
どうやら私には駆け引きする恋愛は向いていないようです(笑)

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2013年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この物語も抄訳本ではあるものの、子供時代に最初に出会いました。  当時の KiKi がしていた大きな勘違いが2つあって、その1つは「ヴェニスの商人」≒「高利貸しのシャイロック」と思い込んでいたんですよね。  そしてもう1つの大きな勘違い(というよりこれはシェイクスピア自身がそういう役回りを与えているという側面もある)が、シャイロックを文字通り「冷酷無比・極悪非道人」と思い込んでいたということがあげられます。

そして大学生になってこの物語を全訳本で再読した際に初めて、最初の勘違い「ヴェニスの商人」≒「高利貸しのシャイロック」が間違いであったことに気が付きました。  タイトル・ロールはやたらと印象深いこの悪役ではなく、物語の中では自分の胸部の肉を担保に借金をしちゃったな~んていうショッキングな設定が与えられている割にはなぜか存在感の薄いアントニオだったんですよね~。

物語のプロットとしてはこのアントニオ、あんなとんでもない契約をしたばっかりに、そして事業の失敗という運の悪さ(後、それが誤った情報であることが伝えられる)も手伝ってあわや・・・・という状況に陥るわけですが、逆に言えばそれだけの存在とも言えるわけであまりにも存在感のあるシャイロックと比較すると影が薄いとしか言いようがありません。  

それに対して物語全体を動かしているのはシャイロックからアントニオが借りた金を又借りした格好になっているバッサーニオとその借金の原因とも言えるポーシャのコンビ、そして悪役のシャイロックであることは明白です。  にも関わらずこの物語、どうしてタイトルが「ヴェニスの商人」なんでしょうか??  実はコレ、KiKi の長年の疑問なんです(苦笑)

  

冒頭でも書いたけれど、子供時代はものすご~く素直に抄訳本に書かれた文言そのままにシャイロックのことを「冷酷無比・極悪非道の金貸し」といとも簡単に思い込んでしまって、この物語を勧善懲悪の物語と認識していた KiKi。  まあこれには復讐のために証文をたてに人肉を要求するという醜悪さも大いに影響を与えていたわけですけど・・・・・。

でも、大学生になってこの物語(全訳もの)を再読した際にはどちらかというとシャイロックの置かれている「ユダヤ人」という立場に妙に感情移入してしまいました。  「借金のかたに人肉を要求するのはさすがに行き過ぎではあるものの、アントニオだってかなり嫌なヤツじゃないか??(彼のユダヤ人迫害の様子はかなりエグイ)」 とか 「いやいやそれ以前にこのバッサーニオっていう男は何なんだ、外面を取り繕うために親友にあんな契約をさせてまでして借金するとは情けない。  そんな男に惚れるポーシャもポーシャだ!」とか感じちゃったのです。

と同時にヨーロッパ社会における根深い「ユダヤ人迫害」の実態を知り、こういう物語(というより演劇)が娯楽の少なかった時代に一般大衆に与えていた心理的なインパクトがどんなものだったのか等々あれこれと考えてしまいました。  そういう意味ではシャイロックの語るセリフ

「ユダヤ人には、目がないのか。  ユダヤ人には手がないのか。  胃も腸も、肝臓も腎臓もないというのか。  四肢五体も、感覚も、激情もないというのか。  同じ物を食い、同じ刃物で傷つき、同じ病いで苦しみ、同じ手当てで治り、夏は暑いと感じず、冬も寒さを覚えないとでもいうのか。  何もかにも、キリスト教徒とそっくり同じではないか。  針で突けば、わしらだって血が出るぞ。  くすぐられれば、笑いもする。  毒を盛られれば、死ぬではないか。  それならば、屈辱を加えられれば、どうして復讐をしないでいられる。  何であろうと、わしらがあんたらと同じであるなら、復讐することだって違いはない。  もし、ユダヤ人がキリスト教徒に辱めを加えたら、キリスト教徒は何をする?  右の頬を打たれたら、黙って左の頬を出したりするか?  いいや、復讐だ。  もし、キリスト教徒がユダヤ人に辱めを与えたら、ユダヤ人は何をする?  キリスト教徒の忍従の例に倣って、ただ黙って耐え忍ぶのか?  いいや、復讐だ。  悪いか?  だが、この悪いことを教えてくれたなぁ、ほかならぬ、あんたらじゃねえか。  わしはただ、その教えを実行するだけ。  見ておるがいい。  必ず、教えられた以上に、立派にやってのけてやるからな。」

にはキリスト教の欺瞞を暴く、ある種の真実が含まれているにも関わらず、この物語を「喜劇」と位置付けた「時代の精神」みたいなものを感じずにはいられません。

もちろんこの物語をホロコーストを経験したイマドキの感覚で読んじゃいけないと頭ではわかっている(つもり)んだけど、アントニオとその取り巻き連中の「キリスト教信者」であることをそのまま「正義」「差別する側」と位置付けているような傲慢さがどうにもこうにも気に入らないのも又事実です。  そして現代感覚丸出しの日本人の発言であることを百も承知の上で言うなら、最後の最後、あの大どんでん返しの裁判の後、「キリスト教への改宗」までもを余儀なくされちゃうというのはキリスト教の排他性の象徴としか感じられません。

それにしてもシャイロックは「身から出た錆」と片付けるにはあまりにも気の毒だなぁ・・・・と。  財産没収(社会的な抹殺)、キリスト教徒への改宗(精神的な抹殺)、さらには最愛の娘の裏切り & キリスト教徒にもっていかれる・・・・・では命だけは助けてもらったにしろこの物語のあと、どうやって「誇り」とか「アイデンティティ」を保って生きていったんでしょうか??

ま、てなことをつらつらと考えると尚更、この物語のタイトルが「ヴェニスの商人」であることがどうにもこうにも腑に落ちなくなってしまう KiKi なのです。

それにしてもシャイロックの悲劇の元凶ともいうべきあの「証文(≒ 契約書)」ですけど、これってイマドキの感覚からすると「公序良俗に反する契約内容」以外のナニモノでもないよなぁ。  こんな証文を公証人が作ることができちゃうっていうのも、恐ろしい世界だなぁ・・・・と。  そういう意味ではいい時代に生まれたことを感謝しなくちゃいけないのかもしれません。  

と同時に、法律っていうやつはどこかしらに抜け道があるのが当たり前なのかもしれないなぁ・・・・と。  

  

ま、それはさておき、何年か前に KiKi はこんなハリウッド映画を観ました。  

ヴェニスの商人
ASIN: B000E5LIRK  監督:マイケル・ラドフォード  配役: アル・パチーノ、  ジェレミー・アイアンズ、 ジョセフ・ファインズ、 リン・コリンズ、 ズレイカ・ロビンソン

  
1596年、貿易の中枢として栄える運河の街ヴェニス。  無一文の情熱家バッサーニオ(ジョセフ・ファインズ)は愛する人ポーシャ(リン・コリンズ)に求婚するため、友人アントーニオ(ジェレミー・アイアンズ)に資金援助を頼み込む。  手持ちがない彼は宿敵の高利貸シャイロック(アル・パチーノ)から自らの身体の肉1ポンドとひきかえに借金をするが、全財産を載せた船が難破し期日までに返済ができなくなり、裁判にかけられることに。  シャイロックは借金返済の違約金代わりとして証文通りアントーニオの心臓に近い肉1ポンドを要求するのだが・・・・・  (DVDケースより転載)


この映画でもやっぱり光っていたのはアル・パチーノでした。  個人的にはジェレミー・アイアンズはか☆な☆り 好きな役者さんのはずなんだけど、ほとんど目が向かなかったなぁ・・・・・。

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2012年10月03日

Posted by ブクログ

■目的
古典を読む。


■見たもの・感じたもの(テーマ)
ストーリーは喜劇。
暗にあるテーマは、「ユダヤ人迫害・人種差別の歴史」、「個人の尊厳・女性の地位向上」。


■感想
当時の人々は、どのような思いでこの劇を観たのでしょうね。
舞台で繰り広げられるドタバタ劇に、大衆は笑いを交え楽しんだだけなのでしょうか。それもまた皮肉なものですね。
こんな一節があります。
「(中略)「愚かなる大衆」の意味ではないのか?愚かしくも、ただ目に見える外見以上は知ろうともせず、内実をさぐろうともせぬのが大衆。」(P90)
観劇しながら高笑いをしている人に鏡をかざしている、そんなシェイクスピアの意図を感じました。まぁ、これは風刺好みの私の希望的見方なのですが。

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2009年10月31日

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2007.09.20

以下あとがきより
>外面的な行動から人物の内面へという、作者の関心の移動という現象は、 〜中略〜 結果的に、作品全体を支えるヴィジョンの複眼化、立体視化を生み出しているという点である。つまり、すべてが主役の単一の視点によって統括されるのではなく、複数の人物がそれぞれに作者(ひいては観客)の共感を誘引し、それぞれ多様な視点を打ち出すことを通じて、作品全体が、複眼的なパースペクティブを構成するという結果がもたらされていることだ。

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2009年10月28日

Posted by ブクログ

肉片1ポンド」の話はよく知ってたけど、結婚の話がメインになってるとは知らんかったなぁ。

3つの箱の話は別のものだと思ってた。
それぞれの話を独立させても成り立つほど完成度が高いってことなのでしょうかね。

それにしてもバサーニオはそもそもなんでそんなに金がないのかが気になる。

ユダヤ人を悪人にする感覚がアジア人の自分にはイマイチつかめん。解題では単なる悪人にしていないところがシェイクスピアの深みらしい。なるほど。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ずっと昔の作品なのに今読んでもそこそこ楽しめる。劇の台本ということで、普通の小説とは違うけど、面白い。

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2014年10月07日

Posted by ブクログ

当時の社会情勢や価値観が現代とは全く異なるので興味深いけれど、あまり喜劇とは取れませんでした。主人公アントニオは作中、聖人とは正に彼そのものみたく呼ばれます。こちらからすると「どこが⁉︎」と言わんばかり嫌な奴だし、高利貸しのユダヤ人シャイロックは確かに頑固なんだろうけど、あの扱いは気の毒かと…。彼が血も涙もない極悪非道の悪人とは捉えにくかったです。「友から利子を取らない」のは百歩譲って許容するとして、友に唾をかける人間に共感は出来ません。
時代や宗教的価値観の違いを感じさせる作品でした。

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2014年04月03日

Posted by ブクログ

シェイクスピアの作品のごった煮な感じが
いつも気になっていたのだけど、この本の解説で
彼が自分の劇団を束ね経営者としての役割も果たす傍らで
役者一人一人の顔を想像しながら脚本を作成していたという
意見があり、なるほどと納得した。

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2011年05月02日

Posted by ブクログ

光文社新訳は読みやすいけど、どこまで原文と乖離しているんだろ・・・・。そんなことは考えず、読みますか(笑)

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2011年03月19日

Posted by ブクログ

中世ヨーロッパにおけるユダヤ人の存在を知りたくて読んでみた。けど知識不足からか、本当に法律で決められているのかユダヤ人だから差別されているのかなんだかよく分からなかった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

古典って差別用語が多いのねぇ〜

金、銀、鉛の箱を選んで婿を決めるというのは
童話『金の斧、銀の斧』を思い出してしまいました。

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2009年10月04日

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