柳沢由実子のレビュー一覧
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エーレンデュル捜査官の6作目。
死後の世界に救いと安穏、赦しを求める女性が自殺する。果たして自殺の理由はなんだったのか。
そして、関係者が老い、誰もが心の中に留まり続ける感情の残滓を消化し、納得し、理由づけ作業を終えようとする30年前の失踪事件をエーレンデュルが追いかける。
ハードボイルドとは少し違う、でも淡々と渋くエーレンデュルが事件を捜査するシリーズ。
今回は、エーレンデュル1人で静かに捜査を続けるので盛り上がりに少し欠けたか?
しかし、今作はエーレンデュルを含め周囲の人物の激しい感情の起伏が少ない。
そのため今までのシリーズよりも優しい穏やかな空気感とアイスランドの厳しい寒さ、そし -
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ネタバレ前作で人を殺めてしまったヴァランダーは
精神を病み、休職していた。
これまでも刑事という職業に疑問を持ちながら仕事を続けて来た彼は、いよいよ辞める決心をしたのだけど、
今回起こった事件がきっかけとなり
逆にこの仕事以外に道はない、という結論に至る。
前半の地道な捜査の雰囲気がとても良かった反面、
犯人自体はこの人しかいないという中、
中盤以降なかなか進展が見られず
少し間延びした感じに。
このシリーズは事件とか推理といった部分より
ヴァランダーの心情や葛藤する姿を味わうのが良いようだ。
あと、人物紹介の二番目に女性刑事の名前が載ってるのを見た時は、
「ヴァランダー、またか!」とあきれました -
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長〜〜〜い!
とても長かった、ヴァランダーシリーズ第三弾。
田舎町で失踪した女性の事件から話はどんどんスケールを増し、ちょっと置いてけぼりをくった感。
中盤でだいたいの疑問が解けてしまうと
あとはもう忍耐の読書!という感じだった。
そんな中、特筆すべき点は
同僚であるスヴェードベリ刑事。
これまでの2作では登場しつつもあまり細かな描写はなく、ちょっとやる気なさげなけだるげな人、というイメージしかなかった。
今回はそんな彼の新たな一面が見られ、
ちょっと株が上がった。
ヴァランダーが信頼を置いていたリードベリなき今、
チームのメンバーの支えは大事。
ヴァランダーは相変わらず今の仕事に疑問を持ち -
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刑事ヴァランダーシリーズ、二作目。
前回、主人公の印象を”ダメダメな人”と評したのだけど、今回の彼は少し沈んだ雰囲気。
気の合う、そして尊敬できる同僚が病死したのがその理由のひとつのようだ。
さらに彼は刑事という仕事をやめようかとさえ思っている。
そんな時に起こった事件。
流れ着いたボートの中に二体の射殺された外国人。
この謎を追って、今回は海の向こうの国ラトヴィアへ単身飛び込むことになる。
なんだか孤立無援な状況が彼を前より少しかっこよく見せてくれていた。
問題にぶち当たるたび、
亡くなった同僚ならどう考えるか、
どう行動するか?と問いながら進む姿は好ましかった。
また、ラトヴィアという -
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フォローしている方のレビューを見て
おもしろそう!と思ったヘニング・マンケルの警察小説。
シリーズものだということで、
まずは第一作目を手にとってみた。
スウェーデンの片田舎で起こる惨殺事件。
老夫婦が殺され、息のあった妻の最後の言葉は「外国の」
捜査に乗り出すのは42歳の刑事、
クルト・ヴァランダー。
この人を一言で表すと、ダメダメな奴。
妻には愛想を尽かされ出ていかれ、ストレスから体重が10キロほど増加。部屋は汚いし、お酒ばっかり飲んでる。リーダーシップは見せるものの、結構見当違いも多め。
何が一番嫌って、新しくやって来た美人の検察官に早々に目をつけ(夫も子どももいる、って言ってるやん -
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ファイアーウォールとは“防火壁”
今でこそ当たり前に誰もが知っていること。
この小説は1998年に書かれた。
日本ではバブル崩壊ののちに潰れるはずがないはずの大手証券会社や銀行が倒産し、長い経済停滞期に入った。いわゆる“失われた20年”の始まりだ。
この間にITは急速に発展して、生活のありとあらゆるところに絡み込んでいる。
反面、依然としてこの小説に描かれているリスクは取り除かれてはいない。
ヘニング・マンケルは、今回も刑事ヴァランダーを通じて、世界の向かう先への懸念を描く。
ただ、これまでの物語に比べると、登場する人々の魅力が薄くなっていて、ちょっと残念。
どう残念かは、ネタバレのた -
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スウェーデンの作家「カーリン・アルヴテーゲン」の長篇ミステリ作品『恥辱(原題:Skam、英題:Shame)』を読みました。
『罪』に続き、「カーリン・アルヴテーゲン」作品です… 北欧ミステリ作品が続いています。
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過去に囚われている二人の女性の贖罪の物語。
私ではなく、彼こそ生き残るにふさわしい人間だったのだ――。
母親の自慢でもあった、何もかも完璧な兄の死をトラウマとしている女医、38歳。
自分でからだを動かすことすらままならない異常な肥満で部屋に閉じこもった50代女性。
過去に囚われ、誰も信じることができず、究極の孤独を抱えた二人が人生の