柳沢由実子のレビュー一覧

  • 背後の足音 下

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    ヴァランダーシリーズ 7作め。
    同僚の殺害と、全ての、事件が、どのような形でつながるのか、読み始めてから、ページをめくる手が、止まらない。ヴァランダーが、犯人を、予想し始めてからも、ドキドキするほど。
    捕まえた犯罪者の、人となりは、現代社会の中にも、多々存在しうる怖いストーリーでした。

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    2021年04月23日
  • 五番目の女 上

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    ヴァランダーシリーズ、6作め。
    この作品も、単なる刑事物ではない。物語の、残虐性だけでなく、そこには、弱者を、悼む必然性が、生む複雑で、混沌とした復讐が、あって哀しみがある。ヴァランダーや、周辺の人々の、関わりが楽しみのシリーズ

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    2021年04月23日
  • ピラミッド

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    ヴァランダーが20代の新米警官時代から、40代の中年刑事まで、モナ(若い時はガールフレンド、その後結婚して別居)や父親との関係に悩みながら持ち前の勘と粘り強さで事件を解決する姿を描く。
    いつもながら実直なヴァランダーとそれを取り巻く、こらまた実直な刑事たち。みんな何かに悩んでるのは一緒だな。そんな人生を含めて楽しめるのが、このシリーズ。やっぱり長編が読みたいな。3.8
    フレーズを読んで思ったのは、the Wireのリアリティ。はつらつとしてるのはマクノルティくらい(それでも中年だけど)、女性刑事も見た目より実力。Boschもそれに近いかな。その点、シカゴPDはイケメン&美人でリアリティ

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    2021年04月18日
  • 目くらましの道 下

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    ヴァランダーシリーズ 5作め。この作品で英国推理作家協会のゴールドダガー賞を、受賞している。
    スウェーデン史上稀に見る連続殺人の犯人を、追うヴァランダーの推理力や、忍耐と、粘り強さは、圧巻!この作品でも、児童買春や、上流階級者の闇等、本筋同様に、重い問題が、提起されている。

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    2021年04月16日
  • 笑う男

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    ヴァランダーシリーズ 4作め!今回は、犯人の実態が、掴めないまま、ストーリーが、進んでいく。
    経済犯罪の大きな暗部である隙間を、つき、既得権益や、臓器売買等、奥が、深く全てを、解決する事が、難しい中、前作で刑事返上をも決めてうちひしがれたヴァランダーの戦う姿には、感無量!

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    2021年04月16日
  • 白い雌ライオン

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    ヴァランダーシリーズ、3作め!
    前作では、地図を見たりしながら読んだけど、今回は、世界史の、知識の必要性も少し感じたなぁ、アパルトヘイトは、わかっていても、ボーア人のなん足るか、南アフリカの複雑な文化は、ほぼ無縁でしたから!
    でも、ヴァランダーの決死の戦いは、読みごたえ有り!
    スウェーデンの田舎町どころか、世界の広い範囲を、網羅した事件を、読ませるヘニングマンケルって凄い!!

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    2021年04月09日
  • 殺人者の顔

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    ヴァランダー刑事シリーズの一作目、読もう読もうと、思いつつ、やっと読み始めてやっぱりはまった❗
    これは、シリーズ全部読むやつ!!嬉しくて楽しみ!
    移民問題、離婚、子供の問題、親の問題、etc.そりゃもう、事件だって重ねて起こるし、彼(主人公)と、共にどっと疲れるけど、人間の日常って、やっぱり綺麗事だけではないもんね。
    さぁ、何処迄も一緒に解決して行きます!

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    2021年03月27日
  • 裏切り

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    夫が浮気をした。最近会話もない。妻も夜中に家を飛び出し成り行きで浮気をした。不倫小説かなんだありふれたテーマかと読み始めたら、あちこちで小さい山が鳴動して落石に会うくらい驚いた最後だった。


    恋して衝動的に結婚した夫婦は甘える間に甘えておかないと、青春ホルモン(?)と子孫繁栄本能が消えかかると、そこからは思いやりの暮らしになる。それに気がつかない妻のエーヴァ、急に冷たくなったのはなぜかと悩む。自立しすぎた妻は夫の欠点に目をつぶって生活をリードしてきたのだ。

    夫は息子の保育園で不倫相手を見つけていた。相手は離婚経験のある、手を差し伸べたくなるようなリンダで、彼は同棲する準備をして、口実を作

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    2021年03月08日
  • 苦悩する男 上

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    自分のモットーとしてすべて出たとこ勝負で生きてきた。
    まさに!それで解決しちゃうけど許せる面白さだよな。このシリーズ。

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    2021年02月07日
  • 刑事マルティン・ベック バルコニーの男

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    療養中につき、いつもなら本棚の奥にしまい込んでオブジェ化してるお気に入りの本に手を伸ばしてみました。
    やっぱり面白いなぁ!
    この巻でグンヴァルト・ラーソンさんが初出かあ。感慨深い。
    これからどんどんますます、登場人物たちに深みが増してくるんだよね。
    犯人はもう分かってる。でもこの小説の面白さは当てものの部分じゃない。
    次巻にも手を伸ばしてしまいそう。

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    2021年01月23日
  • 声

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    ミステリ。警察小説。シリーズ3作目。1、2作目は未読。
    作品全体の暗く冷たい雰囲気と、アイスランド・レイキャヴィクの雰囲気が良く合う。
    濃密な人間ドラマが特徴的。
    登場人物の心理描写が丁寧。
    偶然見かけた全く知らない作品だったが、かなりの好印象。
    シリーズ追いかける予定。

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    2021年01月19日
  • 湖の男

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    ネタバレ

    シリーズを続けて読んでいるうち、作者はアイスランドという国そのものを書こうとしているのではないかという気になってきた。
    もちろん主人公であるエーレンデュルと、娘や今回初めて姿を見せた息子との関係性の変化や、恋愛事情なども書かれているけれども。

    今回発見された白骨死体を調べていくうちに、冷戦時代の東ドイツに留学していたアイスランドの学生たちが浮かび上がってくる。
    戦後、ワシントンとモスクワの最短直線経路下にあったため、民主主義の最前線としての米軍基地がおかれ、なのに資本主義では搾取される一方だったアイスランドは、沖縄の米軍基地を思い起こさせる。

    そんな時、東ドイツから招待され留学生として社会

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    2020年12月25日
  • 苦悩する男 上

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    ヴァランダー・シリーズ最終巻。ストーリーの合間に何気なく挿されたエピソードにドキッとさせられる。えっ、もしかしてアルツハイマー?

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    2021年01月06日
  • 湖の男

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    ちょっと時間がかかった、というか途中まで読んでちょっとおいてあった本(面白かったのだけれど、当時ちょっと余裕がなくて頭が回らなかった)
    読み始めたら一気だった…やっぱりこのシリーズはすごいなぁ…こういう地道な操作でたどり着く感じすごく好き。そして挟まれる当時の話がそわそわする。
    決して明るくない、ジメジメしたお話。でもとても好き。続きもまた楽しみ。

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    2020年12月05日
  • 緑衣の女

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    ネタバレ

    日本の三分の一の面積で、人口30万人の国、アイスランドが舞台。
    火山と温泉の国というイメージだったのだけど、この作品を読むと、薬物依存、幼児虐待、DV等、荒廃した社会が見え隠れする。
    とはいっても殺人事件は年に2~3件しかないのだそうだけど。

    新興住宅街で発見された60~70年前の人間の白骨。
    夫のDVで、心も体もボロボロにされる家族。
    流産がもとで意識不明状態の娘を見舞いながら捜査の指揮をとるエーレンデュル。

    3つの話を柱にストーリーは進むが、DVの部分を読むのがもう辛くて辛くて。
    人としての尊厳を踏みにじられ、子どものためにだけ生きる母。
    そんな母を見てみぬふりをすることでしか身を守る

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    2020年11月26日
  • リガの犬たち

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    刑事ヴァランダーシリーズ第2作。

    ある冬の早朝、スウェーデンの海岸に救命ボートに乗った二つの死体が漂着する。
    彼らは誰で、一体どこから流れ着いたのか。

    捜査協力のためバルト三国はラトヴィアの都市リガから、スウェーデンのイースタに派遣された警察官、リエパ中佐。
    その彼が帰国当日に殺害され、今度はヴァランダーがリガへ向かい・・・

    1990年代、ペレストロイカの煽りで揺れ動くラトヴィア国家。
    その病巣を暴くべく革命を企てる活動家たちと協力しながら、事件解明へ動くヴァランダー。

    活動家たちとヴァランダーの接触は絶対に知られてはならない。そのために、現実とは思えない(いや小説なんだけども)危

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    2020年10月31日
  • 刑事マルティン・ベック 消えた消防車

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    シリーズ10作中、この第5作目にて、日本での翻訳は終了とあとがきにあり、とても残念。
    海外小説は売上が芳しくないと、シリーズ半ばでも翻訳されなくなるので、これ以上マルティン·ベックたちのの活躍が読むことができなくなってしまった。
    これから、どんな事件に遭遇し、解決していくのか、読みたかった。

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    2020年10月18日
  • 北京から来た男 下

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    殺人現場の家を訪れたビルギッタは、密かに数冊のノートを持ち出した。その中に“ネヴァダ"の文字を見たからだ。それはスウェーデンの寒村とそっくりの事件が起きた土地。日記は1860年代、アメリカ大陸横断鉄道施設工事の現場監督が残したものだった。貧しさにあえぐ19世紀の中国の寒村、鉄道建設に沸く開拓時代のアメリカ、そして発展著しい現代の中国、アフリカ。現代の予言者マンケルによる、ミステリを超えた金字塔的作品。

    作品の持つ熱量に、だだただ圧倒されるだけ。

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    2020年09月21日
  • 北京から来た男 上

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    凍てつくような寒さの未明、スウェーデンの寒村に足を踏み入れた写真家は、信じられない光景を目にする。ほぼ全ての村人が惨殺されていたのだ。ほとんどが老人ばかりの村が、なぜ。休暇中の女性裁判官ビルギッタは、亡き母が事件の村の出身であったことを知り、ひとり現場に向かう。事件はビルギッダを世界の反対側へ、そして過去へと導く。

    未読だったノンシリーズ作品を読む。
    冒頭に加えて、150年前のエピソードは壮絶。
    下巻に続く。

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    2020年09月20日
  • 殺人者の顔

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    1990年代のスウェーデンが舞台の刑事ヴァランダーシリーズ第1作。
    一応ミステリー小説にカテゴライズされるのだろうけど、これミステリーじゃない!
    殺人事件の捜査が柱にありつつ、謎解きがメインじゃない人間ドラマ。
    登場人物たちの内面の葛藤や生活、そして事件捜査としての"自分の仕事"に対する姿勢がとても魅力的。
    ヨーロッパらしい自立した考えの大人が議論を交わす形で社会的背景と国家の問題を印象深く盛り込んでもいる。過激な思想の押し付けがなくスマートなので、余計に考えさせられる。
    翻って、アクションシーンはハリウッド映画も真っ青の大迫力!
    ミステリーの概念吹っ飛んだ。
    これまで読ん

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    2020年09月08日