ピラミッド

ピラミッド

小説・文芸
1,425円 (税込)

7pt

北欧ミステリの帝王、ヘニング・マンケルが生んだスーパースター、イースタ署の刑事クルト・ヴァランダー。そんなヴァランダーが初めて登場したのは、ガラスの鍵賞受賞の『殺人者の顔』だが、本書は、ヴァランダーがまだ二十代でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」「裂け目」から、イースタ署に移り、ベテランとなった「海辺の男」「写真家の死」を経て、『殺人者の顔』直前のエピソードで、飛行機墜落の謎と手芸洋品店放火殺人事件を追う「ピラミッド」に至る、5つの中短篇を収録。ヴァランダーの知られざる過去を描いた、贅沢な作品集。

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ピラミッド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ここに来て刑事クルト・ヴァランダーの若かりし頃を描いた中短編集

    20代、30代、40代のヴァランダーが躍動します

    もうシリーズも終わりなのに!
    もっとヴァランダーが好きになってしまったではないか!
    別れが辛くなるじゃないか!

    とにかく欠点が多い
    それがヴァランダー
    特に惚れっぽい上に未練たらしいところが素晴らしいw
    めちゃくそ短気なので友達にはしたくないが、好きにならずにいられない

    娘のリンダが大好き過ぎるのに表に出さないように努めるところが、かわいい
    普段事件のことばっかり考えているのでほぼ不眠症だが、娘が泊まりに来た時だけ熟睡できる
    なんか分かる

    父親とは喧嘩ばかりだが、なんかあるとすぐ会いに行く

    人間味が溢れまくっている

    それにしても今は給湯器から決まった分量だけ出るのでお湯張りに失敗がなく便利な世の中になったものだ
    わいが小さい頃は水道から出して水が張ったところで止めなければいけないのでよく溢れさせていたものよ

    ほんとに便利

    いや、そんなことはない
    この間も栓を抜いたままお湯張りをしてしまいめちゃくそ怒られたんだっけ

    って違う!今そういう話をしてたんじゃなかった

    ヴァランダーだ!
    人間味の話だ!お風呂の話じゃない

    最終中編で表題作『ピラミッド』はシリーズ最初の『殺人者の顔』直前の話で、大好きなリードベリも出てくる

    リードベリはヴァランダーの師匠的存在の刑事で、シリーズ始まってすぐに亡くなってしまうのよね
    大好きな登場人物でかっこ渋い姿が見れて嬉しかった

    よし、お風呂入ろう

    0
    2025年01月25日

    Posted by ブクログ

    刑事クルト・ヴァランダーの短編集です。
    スウェーデンのミステリ。
    さすがの味わい、若き日の姿を読むことができたのも嬉しい。

    クルト・ヴァランダーがまだ22歳でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」から年代を追って話が進みます。
    まだ若いが先輩の刑事に見込みがあると思われていて、ただし絶対に一人では行動しないように言われていたのに…
    この時恋人だったモナは、次の「裂け目」では妻に。

    イースタ署に移ってからの「海辺の男」では、妻と娘は休暇旅行中で、クルトはその計画を知らされていなかった、と暗雲が立ち込め始めてます。

    「写真家の死」も印象的な作品。町の写真家が殺され、ヴァランダー一家も折りに触れ写真を撮ってもらっていた男なのだが、意外な面を持っていた…

    「ピラミッド」では、娘のリンダが19歳になっています。
    クルトの父親は画家でいささか変わり者なのだが、念願のエジプト旅行中。ところが、エジプトで父が逮捕されたという報が入り‥
    捜査中の事件の謎も合わせ、長編のような読み応え。

    有能だが不器用なところがあり、やる気や優しさが空回りしがちなクルト・ヴァランダーの人生。どうしようもない出来事もあり、切なくもちょっと滑稽だったり。
    「殺人者の顔」で登場するまでのエピソードが語られ、予想以上に面白く読めました。
    作者が惜しくも亡くなってしまったため、残りをゆっくりと読んでいます。未訳の作品もあるので、いずれはと楽しみに。

    0
    2021年05月03日

    Posted by ブクログ

    「1990年代のシリーズで描かれる時期の以前のクルト・ヴァランダー刑事」が5篇在り、それが集まった1冊が本書である。
    事件が発生し、色々と迷いながら、各々の切っ掛けで突破口が開かれ、解決して独特な余韻…というクルト・ヴァランダー刑事のシリーズの面白さ、魅力が高密度で詰まった一冊で、主人公との「再会」を存分に愉しんだ…

    0
    2019年05月16日

    Posted by ブクログ

    刑事ヴァランダーの番外編。まだ捜査官になっていない20代から、シリーズ第一弾直前の40代までの短編集。シリーズのファンだからこそ楽しめる一冊。最後の中編「ピラミッド」は相変わらずの父親の破天荒ぶりに、リードベリと同様、思わず笑ってしまうエピソード。ヴァランダーシリーズ、あと2冊しかないのか〜。首を長くして翻訳を待ちたいけど、やっぱり寂しいなあ。

    0
    2018年05月13日

    Posted by ブクログ

    ヘニング・マンケル『ピラミッド』創元推理文庫。

    クルト・ヴァランダー・シリーズの中短編集。若き日のクルト・ヴァランダー刑事の活躍を描く。『ナイフの一突き』『裂け目』『海辺の男』『写真家の死』『ピラミッド』の5作を収録。

    スウェーデンのハリー・ボッシュと言うべきこのシリーズについてはもはや何ら文句の付けようが無い。面白いの一言。

    シリーズも残り2作。我が郷土の産んだ翻訳者の柳沢由美子さんには頑張ってもらいたい。

    0
    2018年05月06日

    Posted by ブクログ

    北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルが生んだ名物刑事、クルト・ヴァランダー。そんな彼が初めて登場したのは『殺人者の顔』だが、本書はヴァランダーがまだ二十代でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」「裂け目」から、イースタ署に移ったばかりの頃に遭遇した事件「海辺の男」「写真家の死」を経て、『殺人者の顔』直前のエピソード「ピラミッド」に至る5つの短編を収録。若き日のヴァランダーの成長を描いた贅沢な短編集。

    シリーズ第九作は短編集とのことだったが、かなりの読み応えがあった。例えがよくないが、日本のノベルズ一冊分の内容が中編一つに含まれているといった感じ。若いころからヴァランダーは十分にヴァランダーだった。

    さあ、シリーズはあと二作。柳沢さんが翻訳している「刑事マルティン・ベック」の改訳版は五作目までで中断と「消えた消防車」の「あとがき」にあった。売れないからなのか。ヴァランダーのシリーズはそんなことはないと思うが、こちらも最後まで出版してほしい。

    0
    2018年05月05日

    Posted by ブクログ

    ヴァランダーシリーズ、エピソード0とでも言ってもいかな?!
    若かりし頃のヴァランダーや、父親とのエピソード等、バラエティーにとんだ数々。
    良作ではある!

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

    ヴァランダーが20代の新米警官時代から、40代の中年刑事まで、モナ(若い時はガールフレンド、その後結婚して別居)や父親との関係に悩みながら持ち前の勘と粘り強さで事件を解決する姿を描く。
    いつもながら実直なヴァランダーとそれを取り巻く、こらまた実直な刑事たち。みんな何かに悩んでるのは一緒だな。そんな人生を含めて楽しめるのが、このシリーズ。やっぱり長編が読みたいな。3.8
    フレーズを読んで思ったのは、the Wireのリアリティ。はつらつとしてるのはマクノルティくらい(それでも中年だけど)、女性刑事も見た目より実力。Boschもそれに近いかな。その点、シカゴPDはイケメン&美人でリアリティという点ではちょっとね。

    0
    2021年04月18日

    Posted by ブクログ

    これまで長編ばかり読んできたが、これが初めての短編、中編をまとめたもの。どうかしらと思っていたのだが、期待と予想を大きく裏切る読み応えのある1冊だった。とにかく面白い。

    0
    2018年09月23日

    Posted by ブクログ

    刑事ヴァランダーシリーズ番外編。
    ヴァランダーがまだ新米巡査だったころからシリーズ第一作「殺人者の顔」直前までの中短編五編。
    新米巡査なのに刑事の真似事をして、禁じられている単独行動の末に撃たれてるし、その後、念願の刑事になっても相変わらず単独行動を繰り返しては時に銃撃戦になったり揉み合いになったりで、ヴァランダーさんはずっとこんな感じだったんだなぁと改めて思う。
    ただヴァランダーの単独行動はスタンドプレーというよりは、自分の推理が独りよがりのものなのかの確認だったり、部下や同僚たちを巻き込んではいけないと考えてのことなので、厭な感じはない。またやっちゃったか、という感じ。

    モナとの関係は恋人時代から危うく、その後の離婚という結末が予想できる。それでもヴァランダーが後々まで未練を持つのはモナ。叶うことはないけど。ただ娘リンダとの関係は良好でホノボノする。
    父親はヴァランダーそっくりで、感情が先走るタイプ。エジプトで起こした事件はファンキー過ぎてビックリする。度々ヴァランダーと喧嘩しているが、読者から見れば似た者親子。ただ時折仲良くもしてるので、ホッとする。
    麻薬犯罪、移民の犯罪などの社会的問題もあれば、容易に他人が立ち入れない理解しがたい個人的な事件もあって、事件ものとしても面白かった。
    そして最後、表題作のエピローグにシリーズ第一作『殺人者の顔』のプロローグとなるシーンが描かれている。『殺人者の顔』直前のヴァランダーはこんなに大変だったんだなぁと分かり、再び『殺人者の顔』を読み返したくなる。

    訳者あとがきによると、シリーズ未訳作品はあと二作あるらしい。いつになるか分からないが楽しみに待ちたい。

    0
    2018年07月20日

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