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Posted by ブクログ
ここに来て刑事クルト・ヴァランダーの若かりし頃を描いた中短編集
20代、30代、40代のヴァランダーが躍動します
もうシリーズも終わりなのに!
もっとヴァランダーが好きになってしまったではないか!
別れが辛くなるじゃないか!
とにかく欠点が多い
それがヴァランダー
特に惚れっぽい上に未練たらしいところが素晴らしいw
めちゃくそ短気なので友達にはしたくないが、好きにならずにいられない
娘のリンダが大好き過ぎるのに表に出さないように努めるところが、かわいい
普段事件のことばっかり考えているのでほぼ不眠症だが、娘が泊まりに来た時だけ熟睡できる
なんか分かる
父親とは喧嘩ばかりだが、なんかあるとすぐ会いに行く
人間味が溢れまくっている
それにしても今は給湯器から決まった分量だけ出るのでお湯張りに失敗がなく便利な世の中になったものだ
わいが小さい頃は水道から出して水が張ったところで止めなければいけないのでよく溢れさせていたものよ
ほんとに便利
いや、そんなことはない
この間も栓を抜いたままお湯張りをしてしまいめちゃくそ怒られたんだっけ
って違う!今そういう話をしてたんじゃなかった
ヴァランダーだ!
人間味の話だ!お風呂の話じゃない
最終中編で表題作『ピラミッド』はシリーズ最初の『殺人者の顔』直前の話で、大好きなリードベリも出てくる
リードベリはヴァランダーの師匠的存在の刑事で、シリーズ始まってすぐに亡くなってしまうのよね
大好きな登場人物でかっこ渋い姿が見れて嬉しかった
よし、お風呂入ろう
Posted by ブクログ
刑事クルト・ヴァランダーの短編集です。
スウェーデンのミステリ。
さすがの味わい、若き日の姿を読むことができたのも嬉しい。
クルト・ヴァランダーがまだ22歳でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」から年代を追って話が進みます。
まだ若いが先輩の刑事に見込みがあると思われていて、ただし絶対に一人では行動しないように言われていたのに…
この時恋人だったモナは、次の「裂け目」では妻に。
イースタ署に移ってからの「海辺の男」では、妻と娘は休暇旅行中で、クルトはその計画を知らされていなかった、と暗雲が立ち込め始めてます。
「写真家の死」も印象的な作品。町の写真家が殺され、ヴァランダー一家も折りに触れ写真を撮ってもらっていた男なのだが、意外な面を持っていた…
「ピラミッド」では、娘のリンダが19歳になっています。
クルトの父親は画家でいささか変わり者なのだが、念願のエジプト旅行中。ところが、エジプトで父が逮捕されたという報が入り‥
捜査中の事件の謎も合わせ、長編のような読み応え。
有能だが不器用なところがあり、やる気や優しさが空回りしがちなクルト・ヴァランダーの人生。どうしようもない出来事もあり、切なくもちょっと滑稽だったり。
「殺人者の顔」で登場するまでのエピソードが語られ、予想以上に面白く読めました。
作者が惜しくも亡くなってしまったため、残りをゆっくりと読んでいます。未訳の作品もあるので、いずれはと楽しみに。
Posted by ブクログ
北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルが生んだ名物刑事、クルト・ヴァランダー。そんな彼が初めて登場したのは『殺人者の顔』だが、本書はヴァランダーがまだ二十代でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」「裂け目」から、イースタ署に移ったばかりの頃に遭遇した事件「海辺の男」「写真家の死」を経て、『殺人者の顔』直前のエピソード「ピラミッド」に至る5つの短編を収録。若き日のヴァランダーの成長を描いた贅沢な短編集。
シリーズ第九作は短編集とのことだったが、かなりの読み応えがあった。例えがよくないが、日本のノベルズ一冊分の内容が中編一つに含まれているといった感じ。若いころからヴァランダーは十分にヴァランダーだった。
さあ、シリーズはあと二作。柳沢さんが翻訳している「刑事マルティン・ベック」の改訳版は五作目までで中断と「消えた消防車」の「あとがき」にあった。売れないからなのか。ヴァランダーのシリーズはそんなことはないと思うが、こちらも最後まで出版してほしい。
Posted by ブクログ
ヴァランダーが20代の新米警官時代から、40代の中年刑事まで、モナ(若い時はガールフレンド、その後結婚して別居)や父親との関係に悩みながら持ち前の勘と粘り強さで事件を解決する姿を描く。
いつもながら実直なヴァランダーとそれを取り巻く、こらまた実直な刑事たち。みんな何かに悩んでるのは一緒だな。そんな人生を含めて楽しめるのが、このシリーズ。やっぱり長編が読みたいな。3.8
フレーズを読んで思ったのは、the Wireのリアリティ。はつらつとしてるのはマクノルティくらい(それでも中年だけど)、女性刑事も見た目より実力。Boschもそれに近いかな。その点、シカゴPDはイケメン&美人でリアリティという点ではちょっとね。
Posted by ブクログ
刑事ヴァランダーシリーズ番外編。
ヴァランダーがまだ新米巡査だったころからシリーズ第一作「殺人者の顔」直前までの中短編五編。
新米巡査なのに刑事の真似事をして、禁じられている単独行動の末に撃たれてるし、その後、念願の刑事になっても相変わらず単独行動を繰り返しては時に銃撃戦になったり揉み合いになったりで、ヴァランダーさんはずっとこんな感じだったんだなぁと改めて思う。
ただヴァランダーの単独行動はスタンドプレーというよりは、自分の推理が独りよがりのものなのかの確認だったり、部下や同僚たちを巻き込んではいけないと考えてのことなので、厭な感じはない。またやっちゃったか、という感じ。
モナとの関係は恋人時代から危うく、その後の離婚という結末が予想できる。それでもヴァランダーが後々まで未練を持つのはモナ。叶うことはないけど。ただ娘リンダとの関係は良好でホノボノする。
父親はヴァランダーそっくりで、感情が先走るタイプ。エジプトで起こした事件はファンキー過ぎてビックリする。度々ヴァランダーと喧嘩しているが、読者から見れば似た者親子。ただ時折仲良くもしてるので、ホッとする。
麻薬犯罪、移民の犯罪などの社会的問題もあれば、容易に他人が立ち入れない理解しがたい個人的な事件もあって、事件ものとしても面白かった。
そして最後、表題作のエピローグにシリーズ第一作『殺人者の顔』のプロローグとなるシーンが描かれている。『殺人者の顔』直前のヴァランダーはこんなに大変だったんだなぁと分かり、再び『殺人者の顔』を読み返したくなる。
訳者あとがきによると、シリーズ未訳作品はあと二作あるらしい。いつになるか分からないが楽しみに待ちたい。
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