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Posted by ブクログ
マルティン・ベックシリーズの5冊目。
ですが、なんと新訳プロジェクトは一旦ここで休止とのこと。そんなぁ……。
本書の冒頭は謎の男の自殺に始まり、監視中の男のアパートが爆発炎上、グンヴァルド・ラーソンの八面六臂の大救出劇と、息もつかせぬ”つかみ”で始まります。
そこからはすでにお決まりとなった個々の捜査ターンに入るわけですが、だれてしまいがちなこの展開でも飽きないのは、キャラクターの個性が立っているからこそ。5作目ともなればすっかりお馴染みのメンバーの、しかし意外な一面が見られるので楽しく読めます。
今回は特に、ラーソンとルンの友達関係がよかったですね〜。一見正反対に見える二人の親密さには微笑ましくなりました。
一方で「どうした?!」と聞きたくなったのがコルベリ。
ベックの女房役として頼もしい彼ですが、今回は新人をいじめるわ、愛妻と我が子の待つ家に帰りたがるわ……。急転直下の結末といい、作者がなぜコルベリに試練を与えたのか、うーん。それは次巻以降を読めばわかるんでしょうか。。
緊迫感があり、グイグイ読み進められた『笑う警官』に比べると、謎も犯人も曖昧模糊とした印象の本書でしたが、それでも安定した面白さがあります。
それにしても、捜査の途中だろうときっちり土日休みも夏季休暇も取る国民性。彼らが成果を挙げているのを見ると、日本人はもっとこれを見習うべきですよね、うん。
どうしても気になって、次巻以降の感想を書かれている方のブログなども読んだのですが、これはぜひ第10巻まで追いたかったなぁ……。角川さん、いま一度ご検討のほど、よろしくお願いしますm(_ _)m
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