あらすじ
ラーソン警部の目の前で、監視中のアパートが爆発した。猛火に襲われた人々を救うべく奮闘するも虚しく、建物は焼け落ちた。焼死者の中にはある事件の容疑者が。出動したはずの消防車はなぜこなかったのか?
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Posted by ブクログ
マルティン・ベックのシリーズでこの作品が一番好きである。
このシリーズは刑事たちが仲が良いのが特徴で、それぞれの刑事たちは家族との生活も楽しんでいる。
取り組む事件は複雑で陰惨なものだが、刑事たちは話し合いとそれぞれの日常生活の中から事件解決のヒントを見つけていく。
読み終えた後、タイトルを見返すと思わずほっこりする感じ。
Posted by ブクログ
シリーズ10作中、この第5作目にて、日本での翻訳は終了とあとがきにあり、とても残念。
海外小説は売上が芳しくないと、シリーズ半ばでも翻訳されなくなるので、これ以上マルティン·ベックたちのの活躍が読むことができなくなってしまった。
これから、どんな事件に遭遇し、解決していくのか、読みたかった。
Posted by ブクログ
シリーズ第5弾。相変わらずの面白さ。捜査の過程は地味で淡々としているけれどそこに面白さがある。刑事たちの人間性がよく見える。同僚との会話、家庭でのひとコマ。普通の人の普通の生活がそこにはある。このシリーズがこの先の警察小説に与えた影響の大きさを感じることができるのが嬉しい。だからこそシリーズの途中でこの新訳が途絶えてしまうのがとても残念。