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Posted by ブクログ
〜ファイアーウォールがあるのはコンピューターの世界だけではなさそうだ。自分の中にもある。自分でもどうやって突き抜けたらいいかわからない防火壁が。〜
というわけで刑事ヴァランダーシリーズも外伝入れても残り3作品ですよ
もうなんかこれから新たな物語が始まる感を最後に出しておいて終わるのかい!っていうね
刑事ヴァランダーシリーズとはなんなのか?っていうのが、かなりはっきりと見えてきましたよ
すばり警鐘ですな
スウェーデンという国をうっすらと覆う社会不安にいち早く気付いたヘニング・マンケルがクルト・ヴァランダーというめんどくさいおっさんを通して警告を発しているように思うのです
このまま進んで本当に大丈夫なの?と
そしてそれは当然の如くスウェーデンだけの問題じゃないわけです
だって世界は繋がっているから
この作品が世に出たのは1998年
ファイアーウォールを突き破るのは
もう遅いのか?
まだ間に合うのか?
Posted by ブクログ
クルト・ヴァランダーのシリーズ第8弾、後半。
タクシー運転手から金を奪った少女が脱走した事件。
別件に関連があるとわかり、しかもヴァランダーは苦手なコンピュータが重要な糸口を握っている。
ヴァランダーは、ハッカーとして釈放されたばかりの少年ローベルト・モディーンを頼ることに。
一方、孤独な生活が長くなったヴァランダーは、広告を出して交際相手を求め、魅力的な中年女性エルヴィアに巡り合う。
(ほかのスウェーデン・ミステリにもこういう交際は登場していましたね)
スウェーデンは犯罪増加に警察が対応しきれない状態である様子。
イースタは小さな町なので人員も少なく、のめりこみ型のヴァランダーは一人で暴走することにもなりがち。
部下の女性で信頼しているアン=ブリット・フーグルンドから思わぬ話を聞かされて、ショックを受けることに。
署内での問題に内憂外患といった趣だけど、娘のリンダが将来を決めたと報告してくる喜びも。
リンダ中心の作品も出るのかな?
Posted by ブクログ
数年前に逮捕した被疑者の葬儀に出席するシーンから始まる。そんな事件あったかしらと記憶を呼び起こし愕然とする。このシリーズにハマるきっかけとなった傑作なのに、犯人の名前すら忘れかけているとは。他にも過去事件の断片がちらちらと顔を出し、いよいよフィナーレが近いことをイヤでも認識させられる。
今回の事件はコンピュータ犯罪。前作で犯罪の多様化にスポットを当ててみせたが、ますます複雑で、しかも高等なスキルを要する犯罪の本質に作者は警鐘を鳴らしている。だが読み終えてみると、メインは事件ではなくヴァランダーなのだという印象が強い。
組織内で孤立し、友は去り、新しいタイプの犯罪に焦燥する彼の姿は、いつにも増して疲れているように見える。過去にとらわれるあまり、現在で足踏みしてしまっている諸々の状況が、悲しくもあり可笑しくもあり。フィナーレを迎えるのは必然なのかな。でもこれだけのキャラクターなのに、異常な肩入れをせずに、シリーズ内でちゃんと成熟させている作者のスタンスには毎回感心させられる。
事件の解決と主人公の苦悩──作中でふたつのストーリーが同時進行しているように見えたが、結局はひとつの物語として終結するから不思議。キレイにまとまってないところが逆に現実っぽくて私は好きです。壁を撃ち破ったヴァランダーの決意が気になるところだが、あとがきを読むに、第九弾は数年先かな。
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