柳沢由実子のレビュー一覧
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スウェーデンの小さな田舎町の刑事ヴァランダーが、ラトヴィアに飛ぶ。国境を越え、思いも寄らぬ大きな事件に深入りしていくことになる。人気のスウェーデン警察小説、<刑事クルト・ヴァランダー>シリーズの第2弾。この作品の面白さのひとつに主人公ヴァランダーの設定がある。 ・太り気味。ストレス。警察を辞めたい。 ・オペラ好き。 ・味気なく思っている一人暮らし。 ・逃げられた妻にまだ未練がある。 ・娘のリンダとの意思疎通が上手くいかない。 ・年老いた父との確執。 ・ファストフード中心の食生活。 ・深酒しがち。 ・初めて出会った女性に惚れっぽい。さらに、この第2弾では同僚で親友だったリードベリを亡くしていた
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好きな作家の作品なので星は贔屓目で付けました。それでも3つ止まり。
多くの登場人物を配し、様々な要素を散りばめて右往左往しましたが、犯人探しの推理小説としても社会派ドラマとしても薄味。プロットのあちこちに意外性と言うよりは唐突さを感じました。正直、色々とっ散らかったまま終わっちゃったな、という印象。
このエーレンデュル捜査官シリーズ、発表順に『湿地』、『緑衣の女』、『声』、『湖の男』、そして本作と読んで来ましたが、その中では本作が一番弱いと思いました。そして良いところがあまり見えない分、作者の弱点が目につく結果に。各章の終わりの「引き」が弱い、ユーモアに欠ける、等々。
他の作品にはそう -
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※物語の展開を示唆するような記述が多少ありますので、それが気になりそうな方は回れ右、ここでさようなら。事件については何も書いていないので「ネタバレあり」とはしませんでした。悪しからず⋯
『湿地』『緑衣の女』『声』と発表順にこの「エーレンデュル捜査官シリーズ」を読破してきて、これが四作目。この後、邦訳刊行済みだけでも『厳寒の町』『印』『悪い男』が控えていて楽しみです。前三作では一貫して家族の絆、血の繋がりをテーマとし、犯罪小説の枠に納まらない人間ドラマを描いてきた作者ですが、さて本作は…
本作ではそうした従来のテーマから少し離れ、社会主義運動に身を投じた青年が物語の中心となっています。舞台は -
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住宅建設現場で死後100年弱の人骨が発掘されたが、その人骨の身元を調査するうちに、大昔の家庭内暴力事件が浮かび上がってきた…というアイスランドの警察小説。
前作に引き続き、主人公はレイキャヴィク警察のエーレンデュル捜査官だが、エーレンデュルの娘は妊娠しているのにドラッグ中毒で昏睡しているし、離婚した元妻がブチ切れて怒鳴りちらしてくるし、サイドストーリーとしてはなかなかの受難続きなのに、メインストーリーである人骨にまつわる家庭内暴力事件もかなり悲惨。
読みやすいが、このシリーズが今後もこの陰鬱路線を続けていくなら、追いかけるのを躊躇してしまいそう。 -
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ネタバレアパートで見つかった老齢の男の死体。突発的な犯行の様子は、殺人事件の少ない典型的なアイルランドの殺人。だがそこには「おれはあいつ」という、犯人が残したと思われるメッセージがあった。
調べを進めると、殺されたホルベルクは過去に女性をレイプしていたことがわかった。さらに、ホルベルクにレイプされた女性コルブルンはその事件の結果妊娠し、娘を産んでいたことも発覚する。だが、その娘は4歳で脳腫瘍のため死んでしまった。
エーレンデュルたち警察は、死んだ娘の病気はホルベルクからの遺伝性の疾患なのではないかということと、ホルベルクにレイプされ、子どもを産んだ女性が他にもいたのではないかと睨む。
時を同じくして、 -
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お〜〜!
なんだか切ない終わり方。。
今作をもって、しみじみとヴァランダーとお別れ。
なんか世話の焼ける、
めんどくさいけど放っておけない友人と過ごすような、そんなシリーズだった。
最初はヴァランダーのやらかしに苦笑いしたり大笑いしたり、気楽に読んでいたけれど、
今回はヴァランダーの年齢が自分と同じくらいに近づいたこともあって、その失敗を笑えなくなり、
心配すると共に、他人事ではないこの先の自分の在り方というものもひしひしと考えさせられた。
あと二作、短編などがあるようだけど
わたしの中では終わった感。
ありがとうヴァランダー。
おつかれさまヴァランダー!
最後に気になったことを彼に告げ -
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ヴァランダー、いろいろ大丈夫か?
心配になってきた、と上巻に書いたけど、
なんだかんだ、ギリギリのところで踏ん張り
がんばっている彼。
今回、犯人に何度か接触するんだけど、
そのたび信じられないようなミスや失態をさらす。
映像を頭に浮かべ、
緊迫したシーンにも関わらずわたしは大笑いした。
50に近い等身大の姿と言えば聞こえは良いけど、
かなりのかっこ悪さです。
そんな彼のこと、嫌いではありません。
今作品も犯人にはほぼスポットライトが当たらず。
こんな事件を起こした真の理由は何なのよ!と問いたくなるけれど、この作品はヴァランダーのための物語なのだから…
もうそこに文句を言ってもしょうがない。