柳沢由実子のレビュー一覧
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「芸術の責務はいろいろあるが、その一つは人々に友人を与えることだと私は思う。」
刑事ヴァランダーシリーズほんとの最後の最後は中編『手』とマンケル本人によるシリーズの各作品、人物、地名の紹介を収録した『ヴァランダーの世界』
友人クルト・ヴァランダーともほんとにお別れかー。・゚・(ノ∀`)・゚・。
それにしてもヘニング・マンケルってすごい人なのよ
社会活動家としての一面も持っていて、特にアフリカを愛し、アパルトヘイトを激しく憎んでいたのよ
でもってアフリカに蔓延するエイズ撲滅のために基金を創設したりね
それからスウェーデンって世界でもいち早く移民(難民)の受け入れをした国でもあって、積極的 -
Posted by ブクログ
ネタバレヴァランダーシリーズ、
まだ上巻だけど、今のところ1番良いかも!
まどろっこしい部分が取っ払われ、
どんどん話が展開していく。
下巻もこんな感じでありますように。
———ネタバレ———
前回、老眼鏡を5つも買ったヴァランダーだったが
今回も体に異変が。
感情の起伏も激しく、物忘れや失敗も多くて
だんだん笑えなくなってきた。。
心の中で彼を叱咤激励しながら読む。
中盤で読み手は犯人がどういう人物だかわかる。
それになかなか辿り着けない警察の面々に
早く気づいてー!とまた心の声が叫ぶ。
今回は仲間の弔い合戦なのだから…
がんばれ!ヴァランダー! -
Posted by ブクログ
ネタバレうお〜〜
久しぶりに怒涛の一気読み。
上巻で犯人が明かされたにもかかわらず、
最後まで続くこの緊迫感、
とても読ませる下巻だった。
子どもが犠牲になる社会、
どんどん変化し、個人ではどうにもできない世界の動きなどにやりきれなさでいっぱいのヴァランダー。
これは作者自身の悲痛な声でもあるんだろう。
そのことが十分に伝わる作品だった。
細かな部分で言うと、回収されずに終わったあれこれが気になったし(赤いノートの内容、犯人の壮大な殺人計画の結末。結局何がしたかった?)、
ヴァランダーが毎回けっこう危険な目に遭ってる割に
自分ちの危機管理が薄く、ハラハラさせられるのが心臓に悪い。
そしてタイトル -
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はい親子鷹ヴァランダーとリンダの「善なる人々」との闘いは一応の解決をみました
うーん、難しいテーマだね
いやでもやっぱり「宗教」って怖いって思っちゃうよね
何十人時には何百人あるいはもっと多くの人の命を奪うことが「善いこと」に変換されちゃうことがある
なんの躊躇いもない
もちろん「宗教」の持つ力が真の意味での救いをもたらすこともあるわけで
あーでも「善き人々」は不信心者の命を奪うことで救われるのか
ダメだーぐるぐるだー( TДT)
よし、とりあえず一旦置こう
リンダよリンダ
娘よ
あー娘よ
今回のことで分かっただろう
君のお父さんはめちゃくちゃかっこいいのだよ
確かに腹回りは太くな -
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娘のリンダが警察官を志してイースタに帰ってきた
今回はそのリンダが主人公
いやヴァランダーとW主人公なのかも
そしてどうやらリンダは父であるヴァランダーが大嫌いで大好きのよう
分かる
そしてハッキリとは書かれてないんだけど、いつものヴァランダーじゃない気がする
なんかそう感じる
たぶんあれだヴァランダーちょっと浮かれてると思う
わいの思い込みかもしれんと思ったが、たぶん違う
わいはわいを信じることにする
ヘニング・マンケルが恐ろしく上手いのだ
ヴァランダー絶対うれしい
自分と同じ警察官になると決めて自分の住む家に戻ってきた娘
そりゃもう父親なら浮かれまくる
だがしかーし!警察官の先輩 -
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一見救いようのない世界
それでも「生きる」ということ……
珍しく冷戦時の社会を背景としており、他の北欧ミステリーのよう。
「フォード ファルコン」1960年代北米フォードの自由の象徴。この車とソ連製の盗聴機の組み合わせが、冷戦時代のアイスランドの混迷を匂わす。
湖の水位が下がったことで見つかった白骨死体のなぞ。
冷戦時の東ドイツへ留学した若き社会主義者達日常。
二つの物語が交錯しながら進む。
湖の底に隠れた過去の出来事は、決して消え去ったわけではなかった。
ダム湖が干上がって底に過去の生活の痕跡があらわになること、また、見つからないと思って投げ込んだ過去の負の出来事がヘドロのなかから顔を -
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どーも、シリーズもの抱え過ぎレビュアーひまわりめろんです
どうすんねんこれ!もうあっちもこっちも!(# ゚Д゚)(自己責任)
地道に消化していくしかありません
人生ってそういうものです
そして刑事ヴァランダーの捜査も地道に進みます
すっと入ったな
刑事ヴァランダーの話にすっと入ったな
この技術力ね
世界のSONYか!
今回はどうやらコンニャクとレンコンのピリ辛炒め略してコンピューターのお話っぽいです
ファイアーウォールがどうちゃら言うてますからね
しかし我らがヴァランダーは足で捜査する古いタイプの警察官
もう題名見たときから心配してました
地道ですもの
地面にある道を粘り強く歩くの -
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読書備忘録872号。
★★★★☆。
これも大好物なシリーズです。
本作は7作目。
カテゴリは北欧警察(ミステリー)小説という感じでしょうか。
舞台はアイスランド。高緯度にある人口40万弱の小さな島国。
冬は極夜で一日中暗いイメージ。そんな暗くて寒い街で起きる犯罪をレイキャビク警察の主人公たちが陰気に解決していく!寒い寒い・・・。
本来このシリーズは犯罪捜査官のエーレンデュルが主人公なんですが、今作は同僚のエリンボルク(40代の女性、4人の子供と旦那あり)を主人公に据えたミステリー。
エーレンデュルはどこ行った?
なんか2週間の休暇を取得し、東部に出かけていき行方不明・・・。謎でしょ? -
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アイスランドの作家アーナルデュル・インドリダソンの長篇ミステリ作品『緑衣の女(原題:Grafartogn)』を読みました。
アーナルデュル・インドリダソンの作品は5年前に読んだ『声』以来なので久し振りですね。
-----story-------------
2003年ガラスの鍵賞、2005年CWAゴールドダガー賞受賞
男の子が拾った人間の骨は、最近埋められたものではなかった。
発見現場近くにはかつてサマーハウスがあり、付近には英米の軍のバラックもあったらしい。
付近の住人の証言に現れる緑のコートの女。
封印されていた哀しい事件が長いときを経て捜査官エーレンデュルの手で明らかになる。
CWA -
Posted by ブクログ
もともとこのシリーズの良さは、
謎解きの楽しみというよりも、
事件の暗さに絡められた
エーレンデュルの内面の深堀りにあると私は思う。
その片鱗は見られた。
エリンボルクの家庭の様子が描かれ、
親子の問題をどう語っていくのかに私は興味津々だった。
ラスト数十ページまで来たときに、
この本は恐らく前編で、
もう1冊を後編として出して、
謎解きも、エリンボルクの子どもとの葛藤も、
深く描かれるのだろうと思っていた。
それが、事件はあっけなく解決し、
子どもとの話も描かれずじまいだった。
とても良い取っ掛かりを持った作品だっただけに、
もったいないなあと思う。
風呂敷を広げるだけ広げて、
終了 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わってしみじみ。
いろんなことを諦めて、ただ小さな家が欲しいと細々と親からの送金を貯めてホームレス生活を続ける女性、シビラ。
ホテルでいいカモを見つけ、ディナーと部屋代を出してもらってゆっくりお風呂につかっていると、警察が部屋に。慌てて逃げ出すと男性が殺害されたという。証拠が出てきてその後に続く連続殺人犯として指名手配されてしまい…
淡々と進む物語の裏で、彼女がいわゆる毒親に育てられたことも明かされる。追い詰められた彼女を救ったナイトは15歳!ずっとシビラの目線だけで進むので読みやすい。
最後、生き別れの息子のことを知りたいと思ったシビラは情報屋からその情報の書かれた封筒をもらう -
Posted by ブクログ
エーレンデュル捜査官シリーズ第7弾。
6弾は、エーレンデュルがほぼ1人で捜査をしていたが、今作は女性であるエリンボルクが主人公として事件解決に乗り出す。
エーレンデュルの場合も家庭内のことも事件を追いながら絡めてきていたが、エリンボルクも同様に始めて知る彼女の家族ことが明らかにされる。
バツイチであることや夫が自動車修理工であり、夫の亡くなった姉の子どもを養子にしたことやそのあと3人の子どもを生み、今は高校生の長男の反抗期に悩まされていること。
料理が得意で、でき得る限り手料理をも食べさせたいと思っているなど。
今回、アパートの一室で喉を切り裂かれた男の死体が発見され、レイプドラッグが見