あらすじ
リンダ・ヴァランダー、まもなく三十歳。警察学校を修了して秋からイースタ署に赴任することが決まり、この夏は父クルトのアパートに同居している。久しぶりの故郷で、旧友ふたりとのつきあいも復活した。だが、その友人のひとりアンナがいきなり行方不明に。いなくなる直前にアンナは、彼女が幼いころに姿を消したままの父親の姿を見たと、リンダに告げていた。アンナになにが? 心配のあまり、まだ正式に警察官になっていないからと諫める父の制止を無視し勝手に調べはじめるリンダ。全世界で4000万部突破! スウェーデンミステリの巨匠マンケルの人気シリーズ。
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Posted by ブクログ
ヴァランダーシリーズ。
ずっと大事に読み続けてきているシリーズなので、
著者の逝去にショックが大きすぎもったいなくて読めずにいたけれど。
娘、リンダが主人公。あ~あの娘ね、じゃ、これはシリーズ外のスピンオフなのか、と思ったらドンピシャシリーズ内、しかもリンダも警察官になるのだと・・・
相変わらず凄惨な殺人事件の幕開けで・・・
続きが気になるけれど読んでしまったら終わってしまうので
もったいなくてじっくり読んでる。
創元社さん、訳者先生、本国ではシリーズ完結してるとのこと、どうぞこちらでも慣行していただきたい!
Posted by ブクログ
本作『霜の降りる前に』であるが、これは厳密には「クルト・ヴァランダーが主人公のシリーズ」とは言い難いかもしれない。本作の主人公はリンダ・ヴァランダー…クルト・ヴァランダーの娘である…リンダ・ヴァランダーは、父クルトと離婚してしまったその元妻モナとの間の娘なのだ…
非常に面白い作品だ!!
Posted by ブクログ
娘のリンダが警察官を志してイースタに帰ってきた
今回はそのリンダが主人公
いやヴァランダーとW主人公なのかも
そしてどうやらリンダは父であるヴァランダーが大嫌いで大好きのよう
分かる
そしてハッキリとは書かれてないんだけど、いつものヴァランダーじゃない気がする
なんかそう感じる
たぶんあれだヴァランダーちょっと浮かれてると思う
わいの思い込みかもしれんと思ったが、たぶん違う
わいはわいを信じることにする
ヘニング・マンケルが恐ろしく上手いのだ
ヴァランダー絶対うれしい
自分と同じ警察官になると決めて自分の住む家に戻ってきた娘
そりゃもう父親なら浮かれまくる
だがしかーし!警察官の先輩としてビシッとしたところを見せなければならないし、なんかちょっと恥ずかしいから娘に浮かれていることは絶対に気付かれてはならない、絶対に!
分かる分かるよヴァランダー
わいにも娘がいるからね
三人もいるからね
そしてリンダがもうなんていうかヴァランダーにそっくりなのよw
癇癪持ちなところとこか
そして自分が父親そっくりなことを発見する度にちょっと凹むリンダ
わいの娘たちもどこかで凹んでいるのかな
そして父親そっくりに猪突猛進で事件に挑むリンダと共に下巻へ!
Posted by ブクログ
刑事ヴァランダー・シリーズの番外編。警察官となる娘リンダとヴァランダーの共演。
リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。警察学校を修了して秋からイースタ署に赴任することが決まり、この夏は父クルトのアパートに同居している。久しぶりの故郷で、旧友との付き合いも復活。だが、その友人のひとりアンナがいきなり行方不明に。アンナになにが? 心配のあまり、まだ警察官になっていないからと諫める父の制止を無視して、勝手に調べ始めるリンダ。スウェーデンミステリの巨匠マンケルの人気シリーズ最新刊。
下巻に続く。
Posted by ブクログ
9作目、進路に悩み登場する度に違うことをしていた娘リンダが遂に決意して警察学校を卒業、あと数日でイースタ署に配属され働き始める、というタイミングで事件が起こります。正式にはまだ一般人なのでだけれどヴァランダーの娘であり行方不明になったのがリンダの友人ということでなんとなく捜査の周辺で危うい感じに自己流に捜査に関わるリンダ。今回はリンダの視点で話が進行するのでこれまでとは違い、優秀で良い人物だけれど一緒に働いたり暮らしたりするには気難しくむら気で付き合いにくいクルトの姿が浮き彫りに。事件は狂信的な新興宗教(大きいくくりではキリスト教)の信者が掲げる歪んだ正義に基づくもので嫌な感じに不安を煽られる内容で、首謀者の動機がよくわからないのと万能で機械のように従順な手下が居て数々の犯罪を犯していくのですがこの手下の在り方が都合が良すぎ、捜査の取っ掛かりになった点を除いては(この人は一体なんなのか?)と思わずには居られませんでした。前作で驚かされたクルトとマーティンソンとの確執は娘リンダの目には明らかではないらしく一切触れられず、またこれまでクルトからは好意的に見られていたフーグルンドが同性のリンダの厳しい目線から描かれるせいかちょっと嫌な女性風で、意外でした。同じことでも見る人が違えば全く違って見えるというのを鮮やかに示してくれた感じです。事件の行方や捜査や解決などより、クルト目線とリンダ目線との比較、というようなことが興味深い一作でした。
Posted by ブクログ
ヴァランダーとマーティンソンの反目はどうなった?自分を引きずりおろそうとした部下が娘の指導官になるなんて不安じゃないのかな。
スウェーデンは警官になるのに年齢制限ないのか。
リンダがドラマとはイメージ違う。
ヴァランダーはもっと亡き父を理解していると思っていた。
このシリーズ、犯人が一般的でない動機を持つのが多い。
Posted by ブクログ
起こる事件も面白く、話しを追わせる展開もいいのだが、親子してなぜそこで癇癪を?会議、会議で何を話している?親父の仕事ぶりの良さは?など突っ込みたくなることもあるな。
Posted by ブクログ
ヴァランダー警部シリーズ。
セクト内の大量殺害の生き残りというかなり興味深い設定にも関わらず、
それが生きている感じがしない。
宗教的リーダーになっていく過程も描かれていないので、人々がその言葉に従っているのにも説得力がないというか、嘘くさいし。
動物を燃やすのも意味がわからないし、最初に殺された小道の研究家が結局関係なかったことも、話をつまらなくしている気がする。
(下巻へ続く)